マントー(天外魔境)

ページ名:マントー_天外魔境_

登録日:2017/12/05 (火) 21:23:02
更新日:2024/02/16 Fri 12:52:22NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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「我が名はマントー!天外魔境の真の主役!」


マントーとは、今は亡きゲーム会社「ハドソン」から発売されたゲーム『天外魔境』で登場するバカで憎めない悪役キャラ。



概要


天外魔境シリーズほぼ全ての作品に登場するサルのキャラクター。


登場する度に様々な組織に勧誘されて幹部の扱いになるが、こいつは完全にバカなため、どうやっても自爆したり、ただのモブキャラの罠に掛かったりとロクな目に遭わない。
いわゆるギャグキャラであり、シリアスな作品である天外シリーズで笑いを誘う要因となっている。


ボスとしては後述するどこからともなく大量の馬と鹿が現れて襲ってくるという「馬鹿うましかの術」を使い、大ダメージを与えてくる。
…のだが、この術は魔力の消費が激しいので、基本2回使っただけであとは通常攻撃しか出来なくなってしまう。


以下、バカの活躍(?)をご覧いただきたい。


初登場作品。なお、この作品のみ塩屋浩三氏が声を担当している。
また、この作品では後の作品と比べるとバカのイメージがそこまで定着していないし、台詞も言う程間が抜けたレベルではない。


大門教13人衆の5番手で、ざおう温泉(陸奥国)に陣取っている。
船頭の娘おサヨをさらって神鏡に引きこもっているが、大門教でありながら村にいるモブ達には
「天かけるバカ」「職業・バカ」「死んで花実も咲かないバカ」「障害一バカ」「桜咲くバカ」
などと酷い言われよう。


更に大ボス(?)でありながら、鏡にこいつの好きなサル酒を使うと


呆気なく出てくる。


ここまで緊張感のないボス戦などあっただろうか…一応終盤のボスラッシュでも出てくる。


「おおっサル酒だ!もうおまえに用はない!さっさとかえれ!」

「ん?おまえは火の勇者だな」

「オレさまを大門教13人衆のマントーさま知って来たのか!しかしおまえもここまでよ」


どうやらマントーはオツムが弱いらしく、このような事になってしまうらしい。
とはいえ威力は普通に強力だし、油断してはいけない。この作品での術は全体攻撃なのですぐに回復しないとやられる可能性も否定できない。


リメイク版である「遙かなるジパング」では従来の完全なバカキャラとして描かれているため、お間抜けな一面を見る事ができる。
例えば、登場した際にジライヤの露骨な誘導で重要な任務を全部喋ってしまうという大ポカをやらかしてしまう。


更に神鏡から出てくるときのアイテムが温泉の看板娘のブロマイドに変更されており、ここまで来ると本当にバカである。


この作品から声優が千葉繁氏に変更。メッセージウィンドウに無いアドリブ台詞も使う事もあって、以降のマントーは完全にバカというイメージが定着した。
更に本作以降はたまに「マントー」という名前の後に数字や英語が付く事がある(スタッフロールのクレジットで確認)。本作では「マントー2」表記。


本作に出てくる敵対勢力「根の一族」の三博士にスカウトされ、馬鹿野城(うましかのじょう)を附近の住民の手を借りながら築き、卍丸一行に立ちはだかる。


…のだが、やはりというか住民達にバカにされている。
それが故に城内も城外も「バーカ」「クソザル」などといった落書きが書かれている。しかも酒樽には小便を混ぜられているし、
卍丸と住民の会話は大半が最後に「心配ないですよ だってあいつ馬鹿だから!」と罵られるほど舐められている。


火の一族に対して異常な程の執念があり、復讐のために激しい特訓をしていたという。
しかしその特訓はマントー曰く


「腹筋1日20回! 腕立て1日50回! 計算ドリル1日1ページ!」


…うん、ショボいね。


ボスとしては前作同様、2回戦う(3回目は戦闘画面に移るが、戦いにはならない)。
1回目の戦いでは三博士のパワーアップ装置を背中に装着し、現れる。
そのため、馬鹿うましかの術を無限に使用が可能となったのだ。と自慢して実際その通りの猛威を振るう。
更に時々999回復をしてくるため、通常の段(レベル)では普通に戦ってはまず勝ち目は無い。


では、どうすればいいかというと、


逃げる。


ボス戦ではあるものの、彼自ら「逃げてもいいんだぜ 俺は弱虫は追わない主義だ」と言ってきたこの戦いでは本当に逃げることができてしまう。
そしてこいつから逃げると…


「ちょっと待て!」

「俺を無視してさっさと先に行くんじゃなーい!」


と、アドリブ混じりの台詞を言いながら背中の装置を引きちぎりながらも追いかけて来る。



…ここで察した人も多いかもしれないが、これによってマントーは術を2回しか使えなくなる。弱虫は追わない主義だとか言ったの誰ですかね…


まあ、馬鹿うましかの術1発は強力だし、卍丸が敗走したら敗北になるので体(HP)には注意。


で、2回目の対決。今度は移動式の装置を装着。
この時の名前が「スーパーマントー」になっている事以外は先程と同じ。さっさと逃げよう。


するとまたも追いかけてくる。今回は移動式なため、装置を維持できるかと思いきや…


装置が扉に引っかかってやっぱりちぎれる。


結局またも2回しか使えなくなる。大きさのこと考えてなかったんか…


3回目に登場した時は、流石に学習したのか、今度はパワードスーツを装着して現れる。*1
スーツには何か装置が付いており、それを利用して術を唱えようとしてくる。


「死ね、火の一族!ハイパー馬鹿の術発射!!」


…が、装置は大爆発を起こし、自滅。真相は住民に聞くと策略によって装置の配線を逆に付けられていたらしい。

+ どうでもよいが、この時のアドリブ台詞は無駄に長い。-

「ぬがはらほれひれはれ……たぁーもう!ぬぁー!」

「次だ!!つ、つ、次!!次こそ絶対!!」

「だって関係者も見てんだからよ!!だぁ~、次だ次!!」

「ハァー、よーし、そう!次こそ、ゼェー…本当の、ほ、ホンマモンの勝負だ!!」


そして最後の4回目の登場したときには住民の策略によって最後のエレベーターが寸足らずになっており、エレベーターに閉じ込められてしまった。
その後マントーはみんなに無視されてしまったとさ…


ちなみに本作では初めてこいつのPVが流れ、その映像は映画「ロッキー」のパロディである。
また、戦闘BGMもかなり間の抜けたものになっており、緊張感が全くといって無い。


「ジャカジャーーン!」

「朝から牛乳ー!!オイらは健康ー!!ってね!アハハハハハハハハハ・・・」


スタッフロールの名前が「マントーR(リターンズ)」表記。


今回は別の敵対勢力「デーモン教」にスカウトされ、物語の舞台であるロンドンにやってきて、ロンドン橋に爆弾を仕掛けてカブキ達を待つ。
…が、別の橋が存在しており(もしくはすでにカブキがロンドン橋を普通に通行した後にマントーが来た)、そんな事を知らずにマントーは爆弾を仕掛けるという…


最終的にはカブキ達が背後にいる事も知らずに計画を全て喋ってしまい、気づいた時にビックリしたはずみで起爆装置を起動、自分が落ちてしまう事になったのであった…


その後はロンドンでこいつをバカにした「ロンドン橋落ちた」の替え歌が流行る事になった。
なお、残念ながら本作ではこいつと戦う事は無い。


このイベントの後ロンドン橋は落ちたままになるがすぐ側の別の橋により通行に支障はない。



因みに本作のPVは「ターミネーター2」のパロディ。


名前が普通に「マントー」表記。更に隠しキャラ扱いになっている。


隠しキャラ、という訳なのでヒント無しの普通のプレイでは出会う事はまず無理だろう。
こいつと戦うにはちょっと面倒な事を済ませないといけない。その条件とは、


1、亀国・亀岡神社のカニ屋でカニの芸を全て見て、「カニのカブト」を手に入れる。


2、孔雀神社や犬神神社でのお祭りに1度でも参加し、お祭り広場に行って「ウスのよろい」を手に入れる。


3、犬神国・花丸町のメダル屋でメダルを8つ見つけ、「ハチのツルギ」を手に入れる。


4、孔雀国・自由市場のクリリンで日曜日にのみ購入出来る「クリのお守り」を手に入れる。


5、鶴国・あっぱれ村で購入出来る「クソふんだクツ」を手に入れる。


以上が条件。あれ?でもこれって何かの昔話…


そしてこれらを持って竜王国のカニカニ洞に行くと出現。しかも妙に青い。


やはりというか台詞は無駄に長い。しかしスバルには何度も「サル」と呼ばれてイライラしている。


ボスとしては今回は1度のみ。
相変わらず馬鹿うましかの術を使ってくるが、今回はどういう訳か1回しか使えず、その後は柿を投げつけるというしょーもない悪あがきしか出来なくなる。当然弱く、倒した後の徳も1しか得られない。
ただし、他作品同様に威力自体は無駄に高く、最終決戦手前まで主人公達を育てていても、油断し切って無策でモロに喰らうと一撃で全滅してしまう恐れはある。


撃破後はなんとスバルのペットになってしまう。おいおい…
「おりこう」と褒められると当人も照れたり、親身に世話をするよう訴えたり、その処遇に対して満更でもない様子。


ペットとしては何故か無駄に強力(?)であり、不死身なためか空腹で餓死する事が無く、HPも255というとんでもないもの。
一応死ぬ事もあるが、エサを与えると


「あーよく死んだ」


と言って普通に生き返る。寝てたような台詞を言うな
ちなみに種族は「ばか」。実にマントーらしい種族である。


スタッフロールの名前が「マントーUSA」表記。


審判の十二使徒の1人、ロン・テリーによってプロデュースされ、なんとハリウッドスター(?)になっていた。
流石にバカなので人気はイマイチ…と思いきや、何故かそこそこ人気は出ていた。


レイク・タホの村でやりたい放題し放題していた。


「だーはっはっはー!」

「オレ様がハリウッド1の大スター!」

「そしてこの屋敷の主!マントー様だぁ!」


…やっぱり来たかこいつ。しかも途中で雷神のライトソードを無理矢理奪い、結局こいつの屋敷に侵入することとなる。


マントーの屋敷には様々なトラップがあるが、やはりというか今回もバカ。


とにかく自分が引っ掛かりまくる。


何やってんだか…
因みにこの屋敷にはウマとカバの雑魚ばかり出てくる。カバが出てくる理由は言うまでもない


ボスとしては他の作品とそう変わらない。精々いつも使う術が「馬鹿うましかの術inUSA」になってるくらい。


で、倒すと、雷神に怯えて後ずさりするが、後ろのガラス窓から落ちて自滅する。
これでマントーの出番は終わりかと思いきや、なんとロン・テリーの最終兵器「キングマントー」として巨大化してまさかの再登場。
2度目の戦いである。


この時の戦いでは雷神達が乗る巨大ロボ「ゲイシャロボ」で対決。
ロボットゲームの如くの対決であり、結構かっこいい。


しかし倒しても、マントーの「馬鹿うましかビーム」で結局ロボは破壊されてしまう…


が、8体に分裂したロボによってまたも倒される。この時のマントーのポーズがどう見ても某嫌味な人のポーズである


スタッフロールの名前が「マントー3」表記。


今回は長崎に在住しており、イダテンと妙に仲が良い。また、主人公であるナミダの事を「新人」と呼んでいる。


初登場時に女を追いかけるというカブキ団十郎がやりそうな事をしでかしている。
この時のマントーは女が照れていると勘違いしている。お前のような奴に誰が惚れるか


因みにボスとしては4回戦う。
最初の対決では相変わらず「馬鹿うましかの術」をぶっ放して大ダメージを与えてくる。
しかしこの行動の後…


お腹を空かせて動けなくなってしまう。


どうやら何も食べずに襲っていたらしい。
当然この後は楽に倒せるため、結局今回もマントーはバカだった。


で、次はこいつが造った「俺様ランド」という所でナミダ達を迎え撃つ。ちなみに看板にはンの部分がソになった誤字がある
この時のマントーの台詞は長い。あと、RPGを多くプレイしている人には耳が痛い事をベラベラ喋る。


2回目の対決…なのだが、今回は逆に食べ物を食べすぎてしまったらしく、まともに行動が出来ない。
今回も楽に倒せる。


3回目の戦いでは急にマントーが掛け声で勝手に戦闘BGMを止めてしまう。
その後、無茶苦茶長いアドリブ台詞を喋ってくる。


このアドリブ台詞を喋っている最中でもこちら側は攻撃することが出来る。
しかし、このアドリブ台詞をマントーが全部喋り切るとなんと、更に強力な超馬鹿ちょううましかの術」という術を使ってくる。
これを喰らうと高確率で即死ダメージという恐ろしいもの。
これを阻止するにはアドリブ台詞を喋り切る前に倒すしかない。


そして撃破後、今度こそ本当にくたばったかと思いきや、そこにイダテンが現れ、マントーを最速城へ連れていく。


4回目の対決ではイダテンに改造され「最速のマントー」となり、襲ってくる。
動きは無駄に速い。しかし、途中で故障してしまい、結局何も出来なくなる。
馬鹿うましかの術を唱えようとしても動きが安定しないためか、結局不発で終わる。
という訳で、結局最後までバカだった。



そして戦闘後…


「・・・オレは悟った!」

「そうとも!時代はモノより思い出!体より心へ!」

「オレが間違っていた・・・さあ出発だ!新たなる修行の旅へ・・・」


と言って、なんと旅に出てしまう。
こうしてマントーは去って行った…


カブキ一刀涼談、電脳絡繰格闘伝、真伝にも登場。
どの作品でも一番の威力は「馬鹿うましかの術」。ただし、一刀涼談と真伝では簡単に回避されてしまうという使いづらい技となっている。


馬鹿うましかの術について


なお、マントーの得意とする技「馬鹿うましかの術」についてだが、
この術は使うと何処からかともなく馬と鹿の大群が現れ、相手を攻撃するという術である。それじゃ他力本願だろ、という突っ込みは禁句だ。だが3ではマントー自身も他力本願とか言っちゃってるし…


この馬と鹿だが、初代では霊という設定になっている。また、遙かなるジパングと3では相当アホ面をしている。
また、3ではプレイヤー側も使うことが出来る。効果は、知力が低いキャラ程威力が高くなるというもの。


余談


  • 原案では正体を現す前の名は「土蔵王」(東北地方の地名の蔵王に由来)という名前にする予定だったらしい。

何故ここまでバカキャラにされたのかは不明。


  • こいつのバカさから命名された「万湯の術」、下位互換の「千湯の術」というのが存在する。効果はやはりというか敵の知力を下げる術。

  • セガサターンから発売された「サターンボンバーマン」でもゲスト出演している。最初からパワーグローブを所持しており、気まぐれな行動を取る。実にマントーらしい。

追記・修正は馬鹿うましかの術を唱えてからお願いします。



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  • ちょっと空白多くて読みづらいかな… -- 名無しさん (2017-12-05 21:28:42)
  • 真伝でもボンバーマンでも人が操作すれば最強キャラ。COMがバカでよかった -- 名無しさん (2017-12-05 23:36:14)
  • こいつの項目できたか 3では実はもう1度戦えたりして -- 名無しさん (2017-12-06 01:46:38)
  • ZEROはウスのよろいがなぁw 他は長くとも1周間あれば手に入るんだが、こいつだけ時期外すと月単位で待つことに -- 名無しさん (2017-12-07 10:45:56)
  • 2での機会が逃げることにより外れるという・・・・コラ!しかしホラー色の強い第四の黙示録にいたっては完全に癒し系のキャラでほっとした。 -- 名無しさん (2017-12-12 10:22:49)
  • 風雲カブキ伝ではビジュアルをもう一回見ることができる裏技があるんだよな -- 名無しさん (2018-03-05 21:06:54)
  • 1では絶命してるはずなんだけど、2で何事もなかったかのように蘇っているというね。 -- 名無しさん (2018-03-06 01:30:50)
  • ↑リメイク版では何で生きてるのが分かる。どうやら倒された後に逃げてたらしい -- 名無しさん (2018-03-24 20:40:00)
  • カブキ伝のマントーのイベントって無視してゲームを後半まで進めると消えてた記憶がある -- 名無しさん (2021-01-28 00:30:39)

#comment

*1 ちなみにこの時の姿はデータ上では「ウルトラマントー」という名称になっている。また使う技もデータ上では「ウルトラ馬鹿の術」というものになっている模様。

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