ガンダムビルドファイターズD/A

ページ名:ガンダムビルドファイターズD_A

登録日:2015/01/10 (土) 15:24:05
更新日:2023/12/21 Thu 14:00:44NEW!
所要時間:約 17 分で読めます



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この物語は遡ること10年前……


ガンプラバトル創世の時代


「紅の彗星」

誕生秘話




☆概要


ガンダムビルドファイターズ』の公式外伝。主人公は本編のライバルキャラであるユウキ・タツヤ
『電撃ホビーマガジン』(電ホ)で連載されているフォトストーリー形式のD(ドキュメント)と『ガンダムエース』(ダムエー)にて連載されているDのコミカライズのA(アメイジング)の二つの形態で展開されている。


作画担当は『模型戦士ガンプラビルダーズビギニングG』の電ホ版の外伝『模型戦士ガンプラビルダーズD』を手掛けた今ノ夜きよし。


後に第6回及び第8回世界大会を舞台とした続編「ガンダムビルドファイターズA-R(アメイジング レディ)」も連載された。
またA-Rと連動して、登場する機体の解説やプロモデラーによる作例を紹介する「ガンダムビルドファイターズD-R(デベロップメント レポート)」もある。



ストーリー担当はこれまでSEEDや00の外伝を手掛けた千葉智宏。
本編のキャラを主人公に据え、彼を導く立場の人間も原作からの出展であるため千葉の作品に多い「外伝キャラの持ち上げ」が少ない。
更に、本編のキャラのイメージをそのままに更なる掘り下げにも成功しているため、それまでの担当作品と比べても評価は高い。
そもそも、このビルドファイターズシリーズ本編の設定考証は彼であるため、本編で明かしきれなかった設定の公開といった趣が強い作品でもある。


ただ、その掘り下げや事象の先取りが過剰すぎて本編での印象を一変させてしまうという意見もあり、一部の人からの非難は強い。




☆ストーリー
ユウキ・タツヤのガンプラとの出会いと3代目メイジン・カワグチの候補者となるまでの道筋が年代順に語られる。



本編より10年前の夏。7歳の小学生だった時代。
タツヤは父の後を継ぐために日々勉学に勤しみ、アニメやマンガなどを避けていた。


そんな時にサツキ・トオルとの出会いからガンダムとガンプラバトルの世界を知り、のめり込むようになった。
何度やってもタツヤはトオルに勝てなかったが、二人はガンプラを通して親交を深め夏休みを満喫していた。


が、幕切れは悲しいものになった。
実はトオルの家の不動産会社は破産寸前で、タツヤの父親に援助して貰うことを目論見としてトオルとタツヤを近づけており、破産までのタイムリミットも来ていたのだ。
しかし、トオルはそんな事情を気にせずタツヤと親友として最後のガンプラバトルに挑み、拮抗する二人のバトルはタツヤが遂に初勝利するか、
という決定的な局面で、借金の取り立て屋達によってバトルは強制中断。
バトルシステムを含む家財の一切を差し押さえられ、トオルも彼らに連れていかれてしまった。


七年後、トオルと別れ、父の言いつけを守りガンプラを断ったタツヤはロンドンに留学していた。


勉学に励む中、第2回ガンプラバトル選手権世界大会で準優勝を果たしたイオリ・タケシに強い興味を抱き、ガンプラへの未練を抱きながら彼と戦う事を夢見る日々を送っていたが偶然、本人と出会う。


良き機会とばかりにガンプラバトルを挑んだ末に敗北。
その際にタツヤの境遇を知ったタケシはマッケンジー卿に相談を持ちかける。


「タツヤが『メイジン』としてPPSE社の中枢に食い込めれば、ユウキ家が経営する塗料メーカーにとって大きな利益をもたらすツテになる」というタツヤの養父が受け入れ得る理屈でもって、タツヤがガンプラが出来る環境を整えてやった。


こうして、ユウキ・タツヤ少年は堂々とガンプラに関わることが出来るようにはなった。


しかし、「単に楽しい趣味としてでなく、やるからには『メイジン』になって当家に利益を生み出せ。半年やっても芽は出ないなら、モノにならないだろうから止めろ」


という義父の意向故に、交換条件として「半年間限定のガンプラ塾への入塾」を余儀なくされることとなる。


中学卒業を期に日本に帰国した後にガンプラ塾3期生として入塾。


エレオノーラに「ビルダー・ファイターとしての技量はあり、戦術や設計思想等のスタイルは、ジュリアンよりもタツヤの方が二代目のそれに近い。
しかし、ガンプラを楽しむものとして捉える温い思想の甘ちゃんで、その姿勢を捨てない限りメイジンの座を譲れる人材にはならない」
として目をつけられ、トオルとの思い出のガンプラ「νガンダムヴレイブ」も没収された上、同期生32人と3時間ぶっ続けの単独乱戦等、過酷な扱きを受ける。
その過程で後々まで尊敬する先輩のジュリアン等に出会うことも出来た。


二代目メイジンやエレオノーラに目をつけられ鍛えられたタツヤは、ある日二代目のような威圧感を放つコシナ・カイラという少女を差し向けられた。


タツヤより前にトオルとも、彼のマーキュリーレヴを譲られる程の親友になっていた彼女は、トオルの父親の会社が倒産したことに
タツヤの父親が幾らか絡んでいるらしい、という経緯を知り、更にトオル愛用のストライクを託されたことでトオルに代わって
タツヤに意趣返しをしようと挑みかかる。
彼女の腕前とHi-νガンダムヴレイブが武装すら未完成だったこともあって苦戦するも何とか辛勝し、
トオルが彼女にどうガンプラを楽しんで欲しかったか、バトルを通して思い出させた末に和解。共に切磋琢磨する良きライバルになった。


しばらくは、ジュリアン先輩にもガンプラの調整を手伝って貰ったり、アランやカイラ達と学びながら充実した塾生活を送っていたが、期限の半年が近付いてきた頃に全塾所属者対象のトーナメントが開催される。


このトーナメントで優勝すれば三代目メイジン候補の座が得られ、負ければ強制退塾でメイジンの座はほぼ得られなくなる。
そんな環境で塾全体が一層緊張した空気に包まれる中でも、
「塾でなくてもガンプラは出来る。自分や塾の仲間達はこの半年間でそれを十分体感してきた筈だから」
と、例え対戦相手を退塾に追い込もうともガンプラバトルを楽しんで全力を尽くすつもりでタツヤはトーナメントを勝ち進むが、
遂に彼の前にエレ男が立ちはだかった。


かつてタツヤに中学時代にバトルしたイオリ・タケシを想起させた程の強さを見せたこの人物は
一年前に二代目メイジンとバトルした時にのみ使用した、秘蔵のガンプラ、ナドレ・パルティータでカイラを一蹴し、
タツヤ相手に本気で潰す為のガンプラバトルを仕掛ける。


激闘の末タツヤに敗れた彼は、「必ずメイジンになれ」と言い残すが、それは決してエールではなく
「敗者の夢を摘み取り勝利した人、間は必ず勝利し続けねばならない呪縛に囚われ苦しむようになる。タツヤも敗北が決して許されない『メイジン』になってそれを味わえ」
という意味合いから。皮肉と言うより呪詛である。
そして、決勝戦の相手でありタツヤが敬愛するジュリアンもまた、その勝利の呪縛に苛まれた挙句に自主退塾して
トーナメントを降りたことで、タツヤが三代目メイジン候補に決定。
しかしタツヤ達には喜びの笑顔なぞ、まるで無かった。



ジュリアンを空港で見送った際、タツヤは心のどこかで
「自分は恐らくジュリアンに負けてジュリアンがメイジンになるだろう。だが、それが相応しい」と軽く考え、
ジュリアンに対して「可愛がっていた後輩のタツヤを蹴落としたという重荷を背負わせてしまうこと」については
全く考えていなかったことを改めて痛感した。


"相手を蹴落としてでも勝つ"メイジンを継ぐという重圧について思い悩むタツヤだったが、偶然かつての親友トオルと再会し、
"修羅の如く相手を蹴散らす二代目メイジンの道"ではなく、"相手の力も引き出しつつ勝つ、皆が楽しめるガンプラバトルができる新しいメイジンの道"を目指せば良い、と激励を受けた。
自分のあるべきメイジン像を確立したタツヤは、
何時か自分がそのメイジン像に相応しい人間になれた時には正面切って戦ってほしい
と二代目メイジンと確約をとり、新たな道に踏み出したのだった。


聖鳳学園の生徒となったタツヤは、ゴンダという仲間を得て、模型部を新たに設立。
公式大会に招待された際に新たな相棒・ザクアメイジングでバトルを重ねる傍ら、模型部としてもパーティを催して近隣住民をもてなしたり、ガンプラ学園時代よりも学生らしい生活を楽しく送っていた。


しかし、そんな穏やかな生活も長くは続かず、流血して倒れていたエレ男が学園で保護された事件を切っ掛けにして新たな事件が巻き起こった。


最強のガンプラファイターを目指して、元ガンプラ塾生ばかりを通り魔的に襲撃してガンプラごとパーツを強奪する「パーツハンター」に襲われたエレ男は、次にパーツハンターに襲われるだろうタツヤに警告に来たのだ。
人が丹精込めて作りあげたガンプラを奪う為に暴力の行使も躊躇わないパーツハンター・ソメヤ・ショウキに対して憤るタツヤは、聖鳳学園にて彼の挑戦に真正面から応じた。
ビルダーとしての研鑽を放棄して、他人の高精度のパーツを何の推敲も無くゴテゴテ継ぎ足すだけの、ガンプラへの愛情が欠片も無いショウキを、タツヤは難なく圧倒してのけ、勝利は目前かと思えた。
が、ショウキはバトルシステムに素手を突っ込み、バトルを強制中断させると同時に、タツヤのパーツを強奪という予想外の強行手段に打って出た。
「自分とタツヤの差はあくまでガンプラの性能にあり、その原因と思しき、タツヤがトオルから新たに託された『アメイジングレヴ』を盗み取った以上、次は負けない」
と主張して逃走するショウキを取り逃がしてしまい、よりにもよって親友との絆の証であるパーツを奪われたタツヤは怒りに震えて再戦を決意する。


再戦の機会はすぐに訪れた。ショウキのホームである裏バトル会場の場所を、なぜか教えていない自身のアドレスに送り付けられたタツヤだったが、迷わずそこに駆けつける。
そこで待ち受けていたのは、タツヤの親友アラン・アダムスと、アランの傑作「Hi-νガンダムインフラックス」を譲られ、それにアメイジングレヴを取り付けて悦に入るショウキだった。


アランによる裏切りかと少なからず動揺するタツヤは、"紅の彗星"まで発動させる自身と同等かと思しきショウキの技量と、ヴレイブと同等以上のインフラックスの性能に圧倒され、今まで以上の大苦戦を強いられる。
しかし、戦いを通してアランの真意を察したタツヤは、「ガンプラへの愛情が欠片も無い相手が、自分の親友達のガンプラを使っている以上、尚のこと負けられない」と粘り続け、劣勢の中ひたすら食い下がった。


勝負は長引き、ショウキはタツヤが使った時のようにアメイジングレヴによって速度が更に高められていないことに気付く。
アメイジングレヴの最適な使い方の検討も、タツヤのヴレイブ用に最適化されたアメイジングレヴをインフラックスに最適化させることもしなかったツケが長期戦になって響いていたのだ。
このパーツが足枷だと感じたショウキは、このパーツをパージしてしまう。
この機を逃さずアメイジングレヴを取り戻したタツヤは、自分とショウキとの決定的な差を、ショウキと違ってアメイジングレヴの性能を100%引き出してのけた上で逆転勝利をもぎ取ることで見せつけた。


こうして、皆の仇討ちを果たし、エレオノーラすら密かにメイジン候補として認めてバトルへの熱意を再燃させる熱戦をやり遂げたタツヤだったが、
ショウキにはガンプラやガンプラバトルの楽しさを教えられず、より有利な条件で戦ってもタツヤに負けたことで自信崩壊してうなだれる彼にかける言葉も無かった。
理想のメイジン像には程遠い自身に落胆し、更なる精進の必要を噛み締めていた。


しかし、そんなショウキに、二代目メイジンはよりにもよって最強のガンプラ・カテドラルガンダムを託してしまう。
今度こそ誰にも負けないだろう究極のガンプラを手に入れたショウキは、更なる波乱を予感させる狂ったような笑いを浮かべ、そんな様を二代目メイジンはただ見つめていた。


かつて、ストリートダンスに没頭して愛情を注いだが、一向に目が出ず鬱憤を溜めていたソメヤ・ショウキ。
「愛情や熱意が幾らあろうが、それだけで趣味を続けられはしない。所詮、愛情を注ぐ対象と自身の才能がマッチしなければ、注いだ愛情は無駄になる」
「偶々ガンプラに才能があっただけのユウキ・タツヤに、愛情不足だ何だと上から目線で説かれた」
こうした逆恨み意識で更に憎悪を滾らせ、復讐心をこじらせたソメヤ・ショウキは、二代目メイジンの徹底した指導の下研鑽を積み、
その圧倒的なまでのカテドラルガンダムの力で、ただタツヤへの見せしめの為だけに、タツヤの関係者のガンプラを粉々に砕いて回る愉快犯と化した。


カイラやヤナら近しい友人のガンプラを初め、タツヤを慕って模型部に入部しようとした新入生、世界大会予選に出場してタツヤと戦う予定だった第一回戦におけるタツヤの対戦相手まで。
殆ど無関係だった人間にすらショウキは襲い掛かり、次々にガンプラが粉々に破壊された事件を契機に、
「自分はショウキを潰す為だけの勝負に挑み、次期メイジンの責任として仇討ちをせねばならない。
ショウキのような基地外にガンプラ愛を説いた自分が間違いだった。」
そんな自責の念から来る決意をタツヤは固めた。
重圧に囚われてタツヤの在り様は、ショウキ潰しの為の特訓に没頭した。かつてメイジン候補という重圧に押し潰されたジュリアンの様であり、さながら二代目メイジンを彷彿とさせる修羅のそれと化していた。


しかし、そんな彼を心配したヤナとカイラが、共に修復した二人の合作、ニャイアアストレイと、アランが貸したインフラックスを手に、タツヤが愛するガンプラバトルの何たるかを思い出させる為に二対一のバトルを挑む。
バトルを楽しむ心を忘れて気を張り過ぎていたタツヤは激闘の末にこの二人に敗れ、バトルで負ける悔しさや切磋琢磨する楽しさを思い出し、本来の自分を取り戻した。


そして、ショウキ対策を進める中で、タツヤにも新たに発見があった。
節操のないショウキのシャッフルガンダムにも、ショウキのガンプラへの愛着が見られたこと。そして、それを認められないショウキのコンプレックスが如何に深いかである。
そんな相手にただガンプラ愛を持つことを説いた自身を軽率だったと自省したタツヤは、他者にガンプラを愛して貰う為のバトルに改めて臨むことで、自分自身が目指すべきメイジン像を遂に体得することが出来た。


「ガンプラバトルの楽しさは、自分の中で生まれ育むもの。説いて伝えるだけでは伝わらない。
他者がガンプラバトルを見出すには、まずタツヤ自身が全力で楽しむ姿を見せる必要がある。それこそが三代目メイジンとしてあるべき姿だ」


一皮向けたタツヤはショウキのカテドラルガンダムと対峙し、僅差で競り勝った。
認めたくないが懸命に努力して、それに応えるカテドラルにも愛着を持っていたショウキは、それでも何故負けたのか理解出来ず、悔しさの余りタツヤに再戦を申し込む。
そんなショウキに対して、タツヤは
「ショウキが負けたのは、あくまでショウキのスタイルに合わない武装を最後に使った影響で、ショウキ自身が培った技術でそのまま戦えば、結果は違っていた」
とショウキの努力を肯定し、ショウキとの楽しいバトルを願いつつ再戦を快諾した。この戦いを経て、ショウキは素直に努力を続けることの価値とタツヤを認め、暴走行為を止めた。


そして、二代目メイジンがタツヤへの障壁として用意したショウキを乗り越えたタツヤに対し、二代目はバトルに応じた。
二代目が操るカテドラルはショウキのそれと比べても比較にならない強さを誇り、タツヤは一撃加えることも叶わなかったが、その健闘ぶりとバトルスタイルによって、二代目メイジンはタツヤが三代目メイジンに相応しい器だと認め、更なる成長を期待してタツヤを送り出した。


遂に迎えた第6回世界大会本戦。
タツヤは本編にも登場した名だたる出場者達に引けを取らず、大会予選第一戦目から激戦を繰り広げ、
大会のダークホースとして一躍注目を集める。
圧倒的勝利を派手に収めた二代目メイジンとは違って接戦ながらも地味に映り勝ちな辛勝をするタツヤに対して
不満を抱くマシタに目を付けられたり、女性ファイターの地位向上や父親の大活躍に期待するカルロス・カイザーの娘に
女性ファイターを下したことにいちゃもんをつけられつつも戦いぶりを気に入られたり。
様々な出会いを通して闘志を燃やしていくタツヤ。


そして、マシタがタツヤを負かして二代目の鼻を明かしてやろうと息巻いた第二戦バトルロイヤルにて、
大会出場者の配置を全員宇宙空間の有視界域に置いた上で、タツヤのザクアメイジングの初期配置を、
敢えて大会出場者で包囲させて集中砲火を浴び易くする工作を敢行。
しかし、敢えて本大会最強と目されるカルロス・カイザーのビグ・ラングに開幕から突撃をかけて、
自らを大規模な遠隔誘導兵器で迎撃させることで、戦場を混乱させて出場者全員からの袋叩きを避ける進取果敢な一手で突然の絶対的窮地を脱し、その際の奮闘でカイザーにその存在を認めさせた。


予選は更に進み、多種多様な競技でタツヤも健闘するが、流石に名だたる強敵相手に圧倒的勝利を収めてポイントを独占するまでには至らず、決勝トーナメントに出場出来るか否かは予選最終戦、カイザーとの試合の勝敗で決することとなった。
タツヤの実力を認めたカイザーはバリエーション豊富なザクを多く搭載したザク搭載型ビグ・ラングという奥の手を繰り出す。
一体一体を手動で操作して極めて高レベルな挙動をさせるばかりか、狙撃を含めた遠近の連携やジェット・ストリーム・アタックのアレンジ等多彩な攻め手を使いこなすカイザーによって、タツヤのザクアメイジングは瞬く間に蹂躙される。
しかし、カイザーが行動範囲を抑制するために設置した機雷原を敢えて突き進む奇策によってカイザーの虚を突き、
狙撃手や観測手、遠距離支援機を仕留めたことで潮目が変わり、ザクアメイジングは満身創痍になりながらもカイザーのザク部隊を次々に撃破。
そして、ビグ・ラングに肉薄してみせたタツヤをカイザーは真に強敵と認めて、流儀を破ってでも直接決着をつける為に、シャア専用ザクにメインコントロールを移した上での一対一のMS戦に応じた。
MS戦でも巧みに戦うカイザー相手にタツヤは一進一退の攻防を繰り広げ、ザク同士による極めて高レベルなベストバウトに観客が熱狂する中、
カイザーのシャア専用ザクは、タツヤが砕いたガンプラの残骸を足場にした五隻跳び再現の超高速一撃離脱戦法を実践。
圧倒されながらも起死回生のカウンターに賭けるタツヤだったが、その一撃も及ばず。
全てを出し切った接戦の末タツヤは敗亡。第6回世界大会は予選敗退となった。
次こそはタツヤと然るべき舞台で戦うことをカイザーも願い、二人は再び第7回世界大会で会おうと誓い合った。
残念ながらその約束は果たされず、第8回世界大会に持ち越されることとなった。


本編最終回を終え、トオルやカイラ達にガンプラの広報活動を手伝って貰ったりしつつ、メイジンとして活動を続けていた。
ニルスのお陰で無事バトルシステムも復活。
地元の第8回世界大会予選にて、後に女流メイジン、レディ・カワグチとして相棒になる少女と、カイザーの娘・プリンセスとの白熱した野良試合を観戦し、ガンプラの展望の明るさに対して喜びに浸っていた。


しかし、ガンプラが世界で有名になればそれだけ問題も増えていく。ガンプラ業界を担うメイジンに対して、ガンプラバトルの開発責任者として、ニルスは苦渋の決断を下すよう、敢えてタツヤに迫った。
マフィアによるガンプラバトル公式戦を対象とした賭博や、第7回世界大会のチーム・ネメシスのように、
ガンプラバトルの才能がある子供が大人達の利益や栄誉の為に利用される事態が増加することは容易に想像出来た。
これからガンプラ業界を担っていく子供達を守り、ガンプラを悪事で穢されない為には、出場対象者がある程度社会的に
身を守れる年齢になるまで、出場枠を分けるしかない。


ニルスの提案は至極尤もだったが、タツヤが次こそは正々堂々然るべき場で戦うと誓ったイオリ・セイはまだ14歳。
出場枠を分けてしまえば、彼とはしばらく公式試合は出来なくなってしまう。
戦いたい相手と戦えず、約束も破ってしまうことに悩むタツヤだったが、メイジンとしてやむを得ず出場枠に年齢制限を設ける決断を下すしかなかった。


そして遂に開催された第8回世界大会。
タツヤは完成させた新作アメイジングストライクフリーダムで、完全復活を遂げたジュリアンや、今度こそ返り咲きを狙うカイザー等、名立たる選手を相手に、今度こそメイジンとして優勝を狙う。
相変わらずの強敵のリカルド・フェリーニ。新機体を引っ提げてきたルワン・ダラーラ。対メイジンの秘策を携えたレナート兄弟。
勝利の為に全長9mの1/144カイラスギリーを秘策として作り込み挑戦者として戦いに臨むカルロス・カイザー。
各々の事情を抱えてかつてよりも更に強くなった歴戦の強敵を相手に、真向から数々の名勝負を繰り広げ、決勝戦では貫録の勝利を見せつけるタツヤだった。


そして、あからさまに二代目メイジンにしか見えない1対1での戦いでは常に相手を無傷で秒殺し、二代目メイジンの渾身の作カテドラルガンダムを改造した作品を擁する怪人マスク・ド・セカンドG(ジェネレーション)との戦いを迎えて、ジュリアンも自分に一歩足りないものを克服すべく、新機体M91を完成させる。
以前と違い、"メイジンに最も近い男"と呼ばれながらもあと一歩の執着を持てなかったジュリアンだったが、
祖父から継承した槍とガンプラへの愛情、ガンプラを楽しむ想いを全て勝利への執念へと昇華させ、遂にファイターとして完成。
アシムレイトすら発動させて、二代目メイジンと見紛う程の力を発揮するマスク・ド・セカンドGことエレオノーラ・マグガバンを僅差で退け、最強の敵としてタツヤとの決勝戦に進んだ。


タツヤとジュリアンの決勝は双方一切の出し惜しみ無し。互いの必殺技で半壊しようと、互いに研ぎ澄まされて更に強くなり続ける死闘となった。
最後にはトオルやアランとの友情の証として作り上げた新装備、グリッターレヴの突進で勝負を決し。遂にタツヤは第8回世界大会で優勝した。


そして、会社が作り上げたメイジンでなく、タツヤ個人をメイジンとして皆が慕い求める限り、輝く太陽のように在り続けたい。
そう誓うタツヤは、優勝後もメイジンとして活動に従事。
決勝直前にプリンセスとの激闘を経て、自身も女流メイジンになると決意したレディ・カワグチと共に、ガンプラ作りとバトルに勤しんでいる。




☆主な登場人物


ユウキ・タツヤ
本作の主人公。
最初は真面目というだけで非常に大人しい少年であったが様々な出会いを通し、自分の好きな物にひたすら熱い情熱を燃やす人間へと変化していく。


こんな少年が後にクワトロ・バジーナグラハム・エーカーがフュージョンしたような大人になるとか想像できる人はいたのだろうか?



○サツキ・トオル
幼いタツヤがガンプラを知るキッカケになった少年。
有名な不動産業者の子息であり、父の言いつけでタツヤと友人になるべく引合された。


タツヤにとってかけがえの無い友人となるも、父の会社の倒産に伴い別離する。



○クラモチ・ヤナ
ユウキの家に仕えるメイドさんでタツヤのお世話係。
身長178cmという高身長の眼鏡をかけたお姉さん。あとおっぱいすごい


タツヤのロンドン移住にも同行し、ガンプラ塾でも主人を追いかけて塾の食堂でアルバイトを始め、塾生から「おっかさん」と慕われる。


アラン・アダムス
タツヤがガンプラ塾で出会った少年。本編にも登場した技術専攻のビルダー。
最初は結構ドライな性格だったが、ユウキ・タツヤとの邂逅によって変化が生じる。
タツヤの才覚に目を付け、彼の使うガンプラの制作を自身が請け負いたいと提案するも、その要望が通るのは3年後だったりする。


タツヤのためにネオ・ジオングのアーマー部分を作ったり、マンガのおまけページでカイラにパワーローダーを提供したりと武装に対するスケール感が何かおかしい。



○コシナ・カイラ
トオルがタツヤと出会う前に遊んでいたガンプラ仲間であり、トオルの親からは
「タツヤの父親が彼の不動産会社を救済してくれれば会社が助かる。そちらの人間関係の方が重要だから貧乏人と遊ばせてる場合じゃない」
と主張されトオルから引き離されたが、結局トオルの家は破産して去ってしまった。
それ以降、トオルが不幸となった原因はトオルを救わず見捨てたタツヤにあると誤解し、彼に激しい憎悪を向ける。


ガンプラ塾でタツヤと出会い、バトルを行うも敗北。その後は再戦を誓いながらタツヤやアランと共に行動する事が多くなる。
やすり過ぎてガンプラを変形させたり、クリアランス処理が分からないまま塗装して厚みが出来過ぎたりと造形技術はかなり低く、
トオルから預かったストライクは、タツヤがダメージモデルとして敢えてそうしてると勘違いする程ズタズタだった。
が、自分でガンプラを制作して、その愉しさをより理解していった。



○イオリ・タケシ
本編の主人公イオリ・セイの父親。


世界大会の準優勝者として注目を集め、招待された各国でエキシビジョンバトルを行っていた。
イギリスの来訪時にタツヤと出会う。
タツヤとのバトルでは、本気の本気を出した際に、後述のナドレ・パルティータのトランザム状態よりも更に速い動きを
トランザム等の機能を一切使わずに実現してのけて、タツヤにガンプラの無限の可能性を体感させた。


真冬のロンドンで防寒着を着ない猛者



○ジョン・エアーズ・マッケンジー
本編にも登場したガンプラ界の(多分)すごい人。
タツヤの実家の会社が製造している塗料の愛好者。



○アーロン・アッカーソン
イギリス留学時代にタツヤが対戦した地元代表の大学生ガンプラファイター。
かつては地元でいち早くガンプラバトルを始めた事から周囲の尊敬を集めていたが、
やがて自分がガンプラバトルのルールだと勘違いする傲慢な人間に成り果ててしまった。
イオリ・タケシとのガンプラバトルで圧倒的な実力差を見せつけられて惨敗後にタツヤと対戦した敗北。
その後、タツヤとの再戦を望んで訪日したが、ソメヤ・ショウキの凶行に巻き込まれてしまい、日本嫌いになってしまった。



○ゴンダ・モンタ
聖鳳学園におけるタツヤのパートナー。模型部の副部長。
タツヤの人格やガンプラにおける力量に心酔しており、タツヤの方も、日本での学園生活に不慣れで
組織をまとめ上げる器用さに欠けていたタツヤを支えて模型部設立に尽力してくれたことや、
彼の独特なセンスのガンプラにはタツヤも敬意を表している。
他人には口外していない三代目メイジン内定についてのオフレコ情報も彼にだけは伝えており、互いに信頼を寄せている。



○アキヤマ・レマ(X)
二代目を恐れていたマシタ会長が、PPSE社独自に御し易い三代目メイジンを擁立しようと目論んで選抜した三代目候補。
彼女の初登場は、外伝ではなく1期6話。タツヤの三代目襲名が正式に決定したザクアメイジング最後のバトルの前夜。
その時点で、彼女のバトルの累計成績は
368戦356勝12敗(勝率96.7%)
命中率89% 回避率98% 防御率78%
地形対応A+ 空戦対応A FIGHTER LV:S BUILDER LV:A+
と驚嘆すべき成績を誇る、折り紙付きの実力を持っていた。


聖鳳学園に転向した直後に招待されたイベントで一バトルこなした直後のタツヤに勝負を挑み、自身のジオ・サザビーで激闘を繰り広げた。
……ライダースーツを身に纏い、クールな女性を思わせた彼女だが、名刺に誤って書いた本名を二重線で消した「X&font(l){アキヤマ・レマ」という名刺をタツヤに差し出した&bold(){アホの子}でもある。



○ソメヤ・ショウキ
裏のバトルにおいて名をはせている辻斬りファイター。
破った相手のパーツを奪って自身のガンプラを強化させていく為に、実力あるファイターや、ついには元ガンプラ塾所属のファイターに戦いを挑む。
アキヤマ・レマやエレオノーラ、そしてタツヤをして「紛れも無い天才」と言わしめるガンプラバトルの操縦技術を持つ。


身体能力こそ高いが見た目は中学生程度の少年のような低身長で、それが災いしてストリートダンス等入れ込んできた競技では芽が出ず不満を募らせていた。
やがて、「一番になりたい分野で努力する」のではなく、「自分が天賦の才を持つ特定の分野を見つけ、その分野で必要最低限の努力をしてトップに立つ」ことのみを意識する努力放棄志向へ走り出し、彼が天賦の才を持っていたガンプラバトルに出会ってしまった結果、その人格はとことん捻じ曲がってしまった。


コツコツとガンプラを作ったり、機体の特性を理解しようとする努力は放棄し、
目的の為には手段を選ばず、戦いを拒んだり気に入らない相手に対しては突然鉄パイプで殴り掛かり、勝負に正面から応じた相手からは、勝利後にガンプラごとパーツを奪う卑劣かつ凶悪な通り魔と化していた。
それらの蛮行を「必要な最短距離の努力」だとのたまい、研鑽の放棄を含めて自己弁護する、生来のサイコパスである。
「ファイターとしては天才的ながら絶対的にビルダーを必要としている」
一点においてはある意味アランの理想とするファイターでもあり、
「どんな手段であろうと勝利しようとする」
その姿はエレオノーラの理想とするガンプラファイターの在り様と言える。が、彼らはそんなショウキに違和感を覚え、よりタツヤに期待を募らせている。


彼は犯罪行為を繰り返して、ガンプラを愛することを伝えようとしていたタツヤすら法的手段でショウキを社会的に排除しようと考える程激昂したが、
この暴走の根底には、ストリートダンスのように愛したものに幾ら熱を入れて没頭しても、その努力に応えるものが無いまま愛したものに裏切られるんじゃないか。という怖れが存在する。
そのため、実はシャッフルガンダムにパーツを継ぎ足し続けても、最初に自分の手で作ったバンシィだけは頭部だけとは言え交換せずに残し続ける程度に愛着を抱いていただけでなく、
努力して操縦の練習をすればする程、機体の動作にモロに反映される、努力に応える機体・カテドラルガンダムに出会ってショウキの中で密かにガンプラへの愛情は強まっているのだが、ショウキ当人はそれを否定している。
そんなショウキに対しては、「ちゃんとガンプラを好きになって貰うことで、自分が犯した罪の重さを理解させる」という方針をタツヤは選択し、最終的にショウキはタツヤに敗北。
その後、ストリートダンスの道に戻ると同時に、ガンプラを自分の手でちゃんと作って戦うことを始め、報われようが報われなかろうが趣味を楽しみ努力することの意義と、それを自分に理解させたタツヤのことを認めた。
シャレにならない犯罪行為を繰り返してきた割には非常に甘い終わり方となっている。
元・ガンプラ塾関係者の場合は影響力ある二代目メイジン(彼もショウキの犯罪に結局は加担している)の口添えで訴訟を取り下げることもあるだろうが…。



○プリンセス
カルロス・カイザーの娘であることからそう呼ばれている。
元々本編の方でも設定としてだけ存在していたが、外伝にて起用される運びとなり登場したキャラクター。


「自分の一挙手一投足に観客が喜び、相手の一挙手一投足に自分も驚き、勝敗に拘らず皆が楽しめるバトル」を好む父カイザーが
その上で娘に恥じない戦いと勝利を娘に捧げる為に闘ってきた姿を見続けたため、父親を最も尊敬し、かつ
ガンプラを盛り立ててくれる女性ファイターの出現を切望している。


第6回世界大会にて、自分が期待を寄せていたルイーズ・ヘンリクセンがタツヤに負けたものの、それでもタツヤのバトルに父親に近いものを感じ、
タツヤへの不満と期待の混じった複雑な感情をタツヤそのまま感想としてぶつけ、タツヤを困惑させたのが二人の初めての出会いだった。
その後もタツヤ達との交友を深め、自身のガンプラの腕も磨いている。


ガンプラバトルにおいては、2機同時に高レベルで操りタツヤも一目置く父親譲りの腕前を持つが、元々身体に疾患を抱えており、
第7回世界大会時点では臓器移植を受けなければ命は助からない程深刻な状態だった。
この時は臓器移植を受けて辛うじて命を繋いだが、身体の弱さは変わらず彼女の集中力と体力が技量に追いついていない。



○レディ
後にレディ・カワグチとなる少女。
しかし、後の当人は年齢がバレることを嫌がって、この頃の自分の活躍を見てファンになった人間に対しては「私とは別人。何のことだか分からない」と頑なな態度をとる。
第8回世界大会の頃には、愛機のルナゲイザーガンダム共々、既に世界レベルの実力を備えていた。


自分が戦いたい時に、戦いたい相手と、好きなだけ戦う。これを信条として掲げる生粋のバトルマニアで、強豪や極めて出来の良いガンプラを見るとそれだけで歓喜する。
この信条のために、決まった日時に決まった相手としか戦えないトーナメント式等の大会を好まず、名誉には興味が無い。
「ビルドファイターズトライ」でフミナが魅了された第8回世界大会地方予選には出場していたが、それは、あの地区予選が、第7回世界大会以降不可能になったガンプラバトルのバトルシステムが復活した記念のお披露目会も兼ねていたから。
そのまま勝ち進んでいればセイを苦しめるライバルとなっていただろうが、いち早く新バトルシステムに触れたかっただけなので、
新システムの体験を済ませたら早々にボイコットして不戦敗になっていた。


この頃には、ガンプラマフィアに賭け試合の駒として狙われ、付き纏われて辟易しており、彼女に興味を持って追いかけてきたタツヤのことも、当初はマフィアの勧誘だと勘違いしていた。
その後プリンセスと接戦を繰り広げて以降彼女とライバルのような関係になり、彼女とバトルすることになったために勝負し損ねたタツヤとのバトルを望みつつ彼とも親交を深めていった。
そして、タツヤのバトルを観戦し続け、プリンセスから「誰もが憧れるメイジンのような太陽とは違っても、夜に煌々と輝く月のような存在が居たら良いと思っていた。貴方のバトルを見て、貴方ならそれになれる」と熱望され、徐々に女流メイジンへの道を模索していった。



☆主な登場ガンプラ
フォトストーリーでの企画であるため、誌面で実際に作例が作られる事も多い事から、本編での使用ガンプラと違ってベースにしている商品が明確にされている。


νガンダムヴレイブ
タツヤがトオルとの日々の中で完成させたガンプラ。ベース機はHGUCνガンダム
彼の幼い日の創意工夫が込められているが、ガンプラ塾への入塾時に講師に没収され、以後は行方不明。



Hi-νガンダムヴレイブ
ガンプラ塾での日々の中でタツヤが新たに作り上げたガンプラ。ベース機はHGUCHi-νガンダム
バックパックやシールドを分離させて「ヴレイブブースター」という支援機にすることができる。



○ニャイアガンダム
クラモチ・ヤナが使用するガンプラ。ベース機はHG SEED ガイアガンダム
丸っこい頭と小さい手足の4足歩行が特徴。ほんとにこれガイアなのか……?



○コマンドアストレイガンダム
コシナ・カイラが使用するガンプラ。ベース機はHG SEED ガンダムアストレイ グリーンフレーム
ストライクを大破させたカイラがアランとタツヤの協力で作った初の自作ガンプラ。


高機動かつ重武装がコンセプト。
大量の武装が手元から離れても、それらを遠隔操作することで、地雷のようにトラップとしても利用できる、
ゲリラ戦で本領を発揮するガンプラ。



ガンダムF91イマジン
タツヤが世話になったガンプラ塾の先輩・ジュリアン・マッケンジーの愛機。
三代目メイジン筆頭候補だっただけあり、圧倒的な強さと完成度を誇る。
詳細は該当項参照。



○ナドレ・パルティータ
エレオノーラ・マクガバンが使用するガンプラ。ベースはHG 00 ガンダムナドレ
二代目メイジンとの本気のバトルでのみ、たった一度使用した存在すら不確かなガンプラとされていた。
GNドライヴやGNコンデンサーの造り込みによって、「原作の三倍近い出力を引き出すトランザム」が使える出来栄えにタツヤも唸る。


ライフルへの可変式ビームサイズとヴァーチェのGNキャノンという最低限の武装で、高機動力が売り。
バトルでの勝利以外に何も求めない思想が前面に出ている。
だが、その真価は、造り込んだコンデンサから解放してトライアルシステムを再現し、相手のガンプラを稼働停止させる、PPSE社秘蔵の反則技にある。



○シャッフルガンダム
パーツハンターことソメヤ・ショウキが扱う。
彼が産まれて初めて作った素組のバンシィに、キュリオスのGNドライヴやクシャトリヤの肩バインダー、ゾックの腕等、ガンプラ塾生達から奪ったパーツを次から次へと足していった魔改造とも言えない代物。
余りにも機体バランスを無視し、継ぎ足したパーツを活かす調整を怠っている為、ガンプラを愛するタツヤですら「醜悪」と酷評している。
天才的な操縦技術を持つ人間が扱っているからこそ戦えている、ツギハギのゴミと言った方が正しい。



カテドラルガンダム
二代目メイジンが作り上げたガンプラ。
当初は二代目メイジンが使用していたが、彼に才能を見いだされたソメヤ・ショウキのものとなる。
後にトライで登場したディナイアルガンダムの基になった存在。
詳細は該当項参照。



○ガンダムシュバルツリッター
カテドラルガンダムをベースに作られた、マスク・ド・セカンドGの第8回世界大会での本選用のガンプラ。
汎用機として仕上げられたカテドラルと違い、ウィングを兼ねた合体可能な二振りの大型実体剣と、液体金属を利用した小型剣のみを
武装とする漢仕様の近接戦闘専用機。爆発的な加速力による攻撃の鋭さに能力を全振りしている。
「相手が射撃武器を使ってこようが知ったこっちゃない。超高速で相手に肉薄して、ぶった切れば事足りる」
という脳筋理論で生み出された作品である。
カイザーが一目で感嘆する作り込みによる性能は凄まじく、マスク・ド・セカンドGが興に乗って本気を出した際には、グレコ・ローガンのトールギスⅡ・ワルキューレをたったの28秒で、かつ無傷で蹴散らす圧倒的な力を発揮した。



○ガンダムM91
ジュリアン自身の作、F91イマジンとV2ガンダムイマジンフルバーニアンの両方の特徴を取り入れつつ、幼少期に祖父から譲り受けた玩具の槍を取り入れた。
Mはマッケンジーの意であり、ジュリアンにとって集大成となるガンプラ。
火力と機動力の両方が極めて高いレベルで纏まっているが、何より
祖父の得意戦法の槍によるチャージ攻撃を活かす為の機構を多数取り入れ、強靭無比な電光石火の一撃を繰り出す。
タツヤが受けはしても破れなかった二代目メイジンの最強技を正面から打ち破り、タツヤのメイジンとしての登竜門として立ちはだかった。




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  • 作成乙。エレ男は本編にも出てほしいな -- 名無しさん (2015-01-10 16:43:39)
  • タツヤの手で強制退塾した後の消息や如何に -- 名無しさん (2015-01-10 16:49:29)
  • ヴレイブかっこいいなと思ってたけどHGで出るらしくて嬉しい。そういえばビルダーズでも色違いでHi-ν出てたよねぇ -- 名無しさん (2015-01-10 16:57:14)
  • ガンプラ学院の方にエレ男は関わってるんじゃねーかなーと思う。ヴレイブは武装が雑誌付録で付くとか。 -- 名無しさん (2015-01-10 17:07:01)
  • ガンプラ塾編の解説長すぎだろ。先のキジマの項目もそうだったが詳細に書けばいいってモンじゃねーぞ -- 名無しさん (2015-01-10 17:17:58)
  • 一応、建てはしたけどマンガ版しか知らないから細かい部分で自身が無いのよね。ロンドンで戦ったサイサリス使いにも背景設定あるみたいだし。ヴレイブの項目建てるつもりだけど初代って結局エレ男に持ち逃げされたまんまなのか? -- 名無しさん (2015-01-10 17:22:36)
  • ↑2実はそこの記述、まんまタツヤの項目からの移転なんだぜ……?書いたの俺じゃないけどかなり熱心に書かれてるし、書いてから大分期間経ってるのに文句出てなかったからそのまんまにしたのさ -- 名無しさん (2015-01-10 17:24:24)
  • トライのラスボスはエレ男であってほしいなと思う。少なくとも小物のマシタよりはよっぽど威厳あるし外道だし -- 名無しさん (2015-01-10 17:26:36)
  • 「地獄のガンプラハロウィン」や「地獄のガンプラクリスマス」を企画するおもろい人でもあるけどな… -- 名無しさん (2015-01-10 18:12:20)
  • ↑ガス抜きみたいなもんだろうな。恐怖政治だけじゃやってけんだろうし。 -- 名無しさん (2015-01-10 18:45:24)
  • 「HG UC」のスペースが滅茶苦茶気になるのは俺だけだろうか。 -- 名無しさん (2015-01-10 21:47:25)
  • まさかトオルはこのまま登場せずなんてことはあるまい・・・ -- 名無しさん (2015-01-11 20:16:35)
  • 本編との兼ね合いもあるんだろうけど、登場人物が疎遠になったりするのが無駄にリアリティあって切ない。ヤナはトライの時系列でもメイジンのメイドやってるのかな・・・?それはともかく、最新号でタツヤが使っていたギャンって・・・もしかして? -- 名無しさん (2015-01-12 19:01:48)
  • ↑本編で出てないだけで今もいると思う エレ男といい逆輸入してほしいキャラが多い… -- 名無しさん (2015-01-12 19:04:48)
  • 今ノ夜先生の描くタツヤはかわいらしいから、個人的にどうにも佐藤拓也さんの声で脳内再生しづらいと言う謎の現象が(笑) -- 名無しさん (2015-01-17 22:57:27)
  • ガデラーザの144/1って・・・・ -- 名無しさん (2015-01-27 12:45:02)
  • 千葉の評判諸々は要らないんじゃない? -- 名無しさん (2015-01-27 15:14:18)
  • Xとレディ・カワグチはホントに同一人物なの?いろいろ違いすぎるんだけど -- 名無しさん (2015-03-28 01:05:32)
  • これの悪い部分がトライに色々反映されててなあ… -- 名無しさん (2015-03-29 17:41:17)
  • ↑×2 ソースが無いし、アニメを観る限り別人だから一応コメントアウトにしておいた -- 名無しさん (2015-04-03 00:44:49)
  • 久しぶりに読んでいて腹が立つ敵キャラだった。だからこそタツヤに倒してもらいたいとも思うが。 -- 名無しさん (2015-04-26 17:27:46)
  • ↑とうとうタツヤがマジ切れするレベルにまでひどいヤツだよ。タグには「愛すべきバカ達」ってあるけど、ソメヤ・ショウキだけは吐き気を催す邪悪だな -- 名無しさん (2015-05-28 14:45:58)
  • ↑ -- 名無しさん (2015-05-28 14:53:13)
  • 二代目メイジンは最早メイジンの椅子にすがるだけのただの老害と化してしまったな。 -- 名無しさん (2015-05-28 18:48:58)
  • ↑そもそも二代目の勝てばよかろう主義は何故できたんだっけ?ガンプラビルダーでありながらガンプラを楽しさ諸共破壊するヤツに渡すのはもう狂気としか言えない -- 名無しさん (2015-05-28 19:32:39)
  • ↑ たしかBF本編でマシタ会長が洗脳っぽいことしたみたいなこと言ってた気がする。 -- 名無しさん (2015-05-28 19:57:50)
  • カテドラル使用状態のソメヤってラルさんやタケシと勝負させたら、と思ってみる。 -- 名無しさん (2015-06-11 20:56:27)
  • エレ男が兄弟(妹?)にお兄ちゃん呼ばれててなぜか笑ってたわ。どんな新しい愛機を引っ提げてくるか楽しみだわ。 -- 名無しさん (2015-06-12 08:48:06)
  • 何がすごいってヤナさん全然見た目が変わらないw年齢がきになるよw -- 名無しさん (2015-06-20 11:24:53)
  • ついに連載終了 -- 名無しさん (2015-10-04 15:45:35)
  • あらすじを追記したが、余りにも長い感も無くは無い。正直多少反省している -- 名無しさん (2015-11-29 22:56:44)
  • 今月のガンダムAに出てたカイザーの娘がレディ・カワグチの様な気がする。あくまでも可能性だから実際どうなるかは知らんが -- 名無しさん (2016-03-28 07:11:48)
  • ソメヤ・ショウキの一件って結局何だったんだ?公式審判員は何をやってるんだ?二代目メイジンやタツヤが許しても公式審判員はソメヤを逮捕しても良いんじゃないの? -- 名無しさん (2016-04-24 01:11:55)
  • 作者の絵が小慣れてきてるのが一番分かるのが、時々出てくるセイの絵柄なんだよなあ。最初に描かれたセイとレイジは別人っぽくて、第6回世界大会編の最後の見開きのセイは・・・頑張ったんだなあ。 -- 名無しさん (2016-08-13 23:21:08)
  • ↑×3 最新号で別人ということが判明。 -- 名無しさん (2016-10-27 03:54:21)
  • ザク祭り回熱すぎてな・・・ ユウキ先輩と回りの人達が好きになるマンガだ -- 名無しさん (2016-12-12 20:35:58)
  • ダイバーズも始まったし、これも後どれぐらいやれるのか -- 名無しさん (2018-05-26 17:44:30)
  • ↑寂しいが、5月に出たのがもう最終回だぞ… -- 名無しさん (2018-06-06 09:35:18)
  • ↑リライズやってるし、まだイケる! -- 名無しさん (2020-06-05 00:00:46)

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