ドラえもん のび太とアニマル惑星

ページ名:ドラえもん のび太とアニマル惑星

登録日:2014/07/20 Sun 20:13:20
更新日:2023/12/19 Tue 11:12:38NEW!
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ふしぎな動物の世界で、


冒険がはじまる!!!



監督:芝山努
脚本:藤子・F・不二雄
主題歌:武田鉄矢「天までとどけ」


『ドラえもん のび太のアニマル惑星プラネット』とは、『映画ドラえもんシリーズ』の第11作目及び『大長編ドラえもんシリーズ』第10作目のタイトルである。
1990年3月10日公開で上映時間は99分。
同時上映は『チンプイ エリさま活動大写真』。


●目次


【概要】

平和で完璧な環境保全を実現し、信仰の元敬虔的に生きる理想郷的な星として描かれる動物たちの星・アニマル惑星と、故郷の星を破壊してなお他の星を侵略し我が物にせんとするニムゲ同盟との対立を軸に、環境を破壊し続ける人間への警鐘というテーマを掲げている。


大長編以外の連載作やドラえもん以外の作品でも度々環境保護をテーマとして描いてきたF氏であるが、テーマがより前面的に押し出されている分、やや露骨だと評されることが多い。


しかしそうした重いテーマとは裏腹に、動物の擬人化したファンタジックな童話のような世界観(それを活かした描写も随所に見られる)、
それとは逆にジャイアンとスネ夫が体験する禁断の森や月の悪魔・ニムゲの生理的な恐怖感、巧妙極まりない伏線の回収(特に"光の階段と星の船")、
奇抜なひみつ道具の活用(→ツキの月の項目も参照)などなど、ストーリーとしても普通に良くできている。是非一度は読んで&見てほしい。


1992年にはゲームボーイでこの映画を原作とした「ドラえもん2 アニマル惑星伝説」という題名でゲーム化されている。


2009年にはシリーズ初の実写として舞台化され、2017年3月~4月にもキャストを変更して再演された。
ドラえもんはキャラの中で唯一着ぐるみとして登場し、現行アニメ版の水田わさびが声を担当している。



【あらすじ】

ある日、奇妙なピンクのもやをくぐってのび太がたどり着いたのは、動物たちが話をする不思議な世界だった。
ドラえもんに笑われ、ジャイアンやスネ夫には「幼稚園児なみ」とからかわれるが、自分の部屋で夢の中で見たホタルブクロ似の植物を発見して、「ただの夢じゃない」と疑問を抱く。


その夜、またも現れた光のもやをくぐった先にあったのは、人間と同じように二本足で歩き言葉をしゃべる動物たちが住む星、アニマル惑星だった。意外な光景を目の当たりにして、のび太の言葉を信じたドラえもん。
翌日、別の場所でまたも光のもやを見つけたのび太は、ドラえもんに加え、しずかも伴ってアニマル惑星へ。そして、怪しまれないよう、ひみつ道具でこの星の住人に成りすます。


しばらくして、その後を追ってもやに入ったジャイアン・スネ夫とも再会する。
アニマル惑星に伝わる創世神話の真偽を突き止めんと意気込むチッポとともに、冒険を始める一行。


しかし、創世神話の中に伝えられる伝説の悪魔ニムゲが、アニマル惑星を我が物にせんと攻め込んできた!
町が爆撃にさらされる中、ドラえもんたちは星を救うべくニムゲとの戦いを決意するのであった。



【登場キャラクター】

【メインキャラクター】

毎度お馴染み猫型ロボット。
ネコ耳をつける…が、相変わらずネコとは認識して貰えず。
壊れた「ネコ集めすず」は小型カメラに変更。


当初はのび太の夢の話を笑い飛ばし、ホタルブクロ似の花を見せられて「現実かもしれない」と言われてもなお「皆には言うなよ、ますます笑われるから」と発言、全く信じなかった。
しかし、のび太の後を追ってもやに入り、アニマル惑星を目の当たりにして、ようやく信じた。


イヌのおまわりさんたちと共にニムゲに対抗すべく作戦を練り、ひみつ道具を巧みに使う等リーダーシップを発揮する。
しかし終盤にはロボットのヒステリーを起こし…


「僕はネコなんです!! いつもタヌキタヌキと失礼な!!」



クマさん。
ストーリーの発端。
アニマル惑星ではチッポと仲良くなる。
後半ではひみつ道具ツキの月を飲んだことで大活躍する。


バニーガールのコスプレ…でなくて、ウサ耳をつける。
明晰な頭脳を活かして、物語の核心となる謎を解き明かす。
今回は最後まで皆と行動を共にする。


ゴリラ。「アハハ、大して変わらないや(by.スネ夫)」
作中スネ夫とともにしばらく別行動したのだが、ドラえもんたちと合流するまでの過程で疲れ果てて弱気になってしまい珍しくヘタれる
おまけにゴリラの船長に彼の息子と勘違いされ説教を兼ねた拳骨でノックアウトされる、などと散々。
ゴリラに拳骨されようものなら死、仮に運が良くとも間違いなく骨折の一つや二つはするのに、気絶程度で済む辺り彼の凄まじい身体能力が伺える
もっとも当人曰く、「おれはケンカのプロだ!!」「敵が近づくと第六感が働くんだ」そうで。


ただし溺れかけたスネ夫を自身も体力の限界にもかかわらず必死に助けようと潜水する、
ニムゲに襲われたチッポを迷い無く助けに行こうとする(「友だちにたすけをもとめられて、知らん顔をしていられるか!!」)等、
大長編らしく決めるときは決めてくれる漢。
実は、ドラえもん達と合流する前、もやを行き来する間に、1度スネ夫とともにニムゲの星に行ってしまっていた。
それは、もやを出す機械をでたらめにいじったせい。そのせいで、地球ではなくニムゲの星と繋がってしまったのだった。


キツネ。
ジャイアンと共に別行動をとったことで散々な目にあう。
ヘタレ役をジャイアンに盗られたため、微妙に目立たない。
それでも動物ごっこぼうしのおかげで活躍はある。


裏山のゴルフ場計画反対運動に参加する、環境問題に関する本を読みあさり、のび太にそれを説くなど、(珍しく)行動的な一面を見せる。
一見本編と無関係な事をしているようだが、横暴なゴルフ場計画推進派はニムゲと似通っており、地球もまた破滅の未来に進む可能性を示唆している。


原作のみの登場。
ホタルブクロに似た、図鑑には載っていない花をのび太に見せられ、「新種かもしれない」と若干興奮しながら説明するが…*1
その後の展開を見るに、どうやらそのまま放置された模様。いつもの通り(大長編限定で)不遇。


【ゲストキャラクター】

  • チッポ

CV:田中真弓
メインとなるゲスト・キャラクター。
のび太が最初に出会ったイヌの子ども。のび太とすぐに馴染み、大親友となる。
性格は腕白。超ワンパク。そのため警察官の父から怒られることが多い。
その性格は「光の階段を探そうと禁断の森を探検する」「嵐の夜にボートを走らせる」
「はぐれたロミちゃんを一人で探しに戻る」等、随所で発揮される。
(ドラえもん)「あいわらずむちゃだなあ。」
姓は「ワンゲル」。父親はいぬのおまわりさん(CV:キートン山田)。


  • ロミちゃん

CV:西原久美子
チッポの従姉妹でガールフレンド。
ケモノっ娘…ではないけど、確かにかわいい。チッポ爆発しろ。
途中ニムゲにさらわれるが、ツキの月を飲んだのび太が救出する。


  • ゴリラの船長

CV:広瀬正志
サルベージ船の船長。
かなりそそっかしい性格で、登場の度にジャイアンを息子のゴリ郎と間違うほか、ラストでもタヌキをドラえもんと間違えた。


  • タヌキ

某青狸の真の姿…ではなくて、本物のたぬき
タヌキと間違われて御立腹のドラえもんに、「タヌキといわれてそんなに腹立つか。」 
ごもっとも。さらにラストでドラネコさんと勘違いされる。



【用語】

  • アニマル惑星

冒険の主舞台。
故郷であった月の崩壊と同時に善良な科学者の手引きによって移住の末、環境に適応・進化し、
二足歩行の体と人間と同等、もしくはそれ以上の知能を獲得した動物たちが暮らしている。


地球の22世紀すらもはるかに凌駕した科学力と、完璧な形での環境保全を両立させ、更に戦争の一切ないユートピアとして描かれている。
彼らの食事は全て機械で作られており、肉食動物と草食動物の争いが起こることも無い。
見た限りでは惑星全体が単一国家的な枠組みに収まっているらしく、「国」という概念が存在しない模様。
軍隊は存在せず、警察官も1つの町に1人配置されている程度*2
「黒ヤギさんからの手紙を読まずに食べてしまう白ヤギさん」「迷子の子猫ちゃん」など、どこかで聞いたような光景も展開されている。


彼らの先祖であった動物たちがこの星に移住することになった発端と顛末は創世神話として長く語り継がれている。
神話はこの星の住人にとって非常に重要なものと位置付けられており、
豊かな暮らしをもたらしてくれた神の感謝の気持ちを表す大晦日の祭事などの宗教的色彩の濃い風俗も描かれている。
このように、科学力と自然、人間の豊かな精神性が理想的な形で調和しあった、まさにユートピアと呼べる世界といえるだろう。


  • ニムゲ

作中語られる「月の悪魔」の正体。
ニムゲとは、「月」と呼ばれるアニマル惑星の二重惑星・通称「地獄星」に住む地球人(ヒト)と瓜二つの異星人。(名称は恐らく人間=ニンゲンのもじり)。
「核戦争で住む星を荒廃させる」「石器時代にまで文明後退」「スクラップを再利用するしかできない惨めな暮らし」等、現代社会への痛烈な批判・警鐘となっている。


長い年月の果てに文明再建の目途を立てるところまでにこぎつけ、過去の過ちを教訓に再出発を果たそうとしている中、
「宇宙は人間のために存在する」と考える一部の過激派が秘密組織を結成し、アニマル星を我が物にしようと企てている。
いかつい外見は水も空気も汚れた星で暮らすための防護服であり、ショックガンに耐えるほど頑丈。


漫画版では「ニムゲ」という呼称はアニマル星奪取を企てる過激派組織「ニムゲ同盟」に対してのみ用いられているが、
映画版では「地獄星の地球型異星人の総称」として「ニムゲ」が用いられ、漫画版における「ニムゲ同盟」は「コックローチ団」*3という名称になっている。


戦いの末、アニマル星侵攻を企むニムゲたちは連邦警察に捕らえられ、穏健派のニムゲたちはアニマル惑星の住民たちと和解して、
平和と豊かな自然と科学の共存を実現する彼らの母星に学んでいくことを誓った。



【ひみつ道具】

  • 動物ごっこぼうし

未来の幼稚園で動物ごっこするときにかぶるぼうし。
←「チェッ、おゆうぎ会じゃあるまいし・・・これでいいかよ?」
人間のいない世界で目立たないためにドラえもんが用意。
身につけるとその動物と同じ能力を発揮できる。


スネ夫のキツネの嗅覚・しずちゃんのウサギ耳の聴力・ジャイアンのゴリラなみの怪力(←「もともと素質はあったんだよね(byスネ夫)」)など。
ただ、のび太のクマだけは能力が発揮されないまま終わった。
ちなみにスネ夫・ジャイアン・しずかの被る帽子は、短編『メルヘンランド入場券』で彼らが変身した動物と同じになっている。その時はドラえもんはタヌキ・のび太はカメだった。


  • 探検ごっこセット

禁断の森の探検のためにドラえもんがみんなに配ったセット。
内容は「みの虫式ねぶくろ」「圧縮非常食三十食分つめあわせ」「どろ水でも飲める浄水器」「糸なし糸電話型トランシーバー」「警報用打ちあげ花火」(原作準拠)。


なおアニメでは圧縮非常食がカツ丼つきになり、カラオケセットが加わるなど、
珍しくヘタレているジャイアンの気を惹くような道具も加えられている。
ただし、結局カラオケセットが使われる場面は無かった。
禁断の森の探検自体は中座したが、のちのニムゲ侵攻の際に意外な役割を果たす。


本作を代表するネタ道具。
原材料は「ゴッツゴーシュンギク」。
飲んだ者の運を一定時間だけ飛躍的に高めてくれる薬で、
平時において運が非常に悪い人間ほど効果が高い。


詳しくは当該項目を参照のこと。


  • どこでもガス

ドラえもんが話した、未来の道具。
ガスの中を通ることで離れた場所に移動できるという、どこでもドアに似たもの。
しかし、欠陥だらけで発売中止になってしまったらしい。
アニマル惑星の「もや」はおそらく別物だが、ドラえもんは、地球と繋がったそれを見て、「似たようなもの」として、これを挙げている。


アニマル惑星の「もや」は、禁断の森に埋まっていた機械から噴出して、それがたまたま地球ののび太の家と繋がったもの。
少しして出口はなぜかのび太の家から裏山に移り、のび太達5人が通った。
のちに1度ガスが消えかけ、スネ夫がドラえもんのジェットモグラで機械を掘り出し、ジャイアンがガス量を増やそうとダイヤルをいじった結果、ガスが増えた代わりにニムゲの星と繋がってしまった。
さらに、ガス残量が0に近くなり、ドラえもんがタイム虫めがねでダイヤルを戻したことで、元通り地球と繋がるが、彼らが帰りついた直後にガスが尽きてしまった。



【余談】

映画版では、中盤(上記のジャイアンがヘタレる場面)にて謎の声が聞こえる事が度々話題に昇る。
声だけであれば各種動画サイトで聞くことができ、これだけで「ジャイアンかのび太の声では?」と勘違いする人も多い。
しかし、実際の映像と合わせて視聴すると明らかに二人のどちらのセリフでもない。
この唸るような謎の声は、場面も相まってきわめて不気味である。






前作:ドラえもん のび太の日本誕生




追記・修正はアニマル惑星に行った人がお願いします。


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*1 新種の植物を見つけたら大発見なので、のび太もちょっとその気になっていた。
*2 武器は麻酔銃のみであり、普段は迷子の案内などかなり平和である様子。
*3 アニメ版での名前は「コックローチ団」、つまり黒いG。ちなみにアニメ版でのみ明かされる総長の素顔は結構イケメン。

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