登録日:2021/10/03 Sun 16:05:00
更新日:2024/06/06 Thu 10:29:36NEW!
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怪人開発部の黒井津さん 悪の組織 怪人 漫画 comicメテオ 22年冬アニメ ヒーロー 職業ヒーロー ローカルヒーロー 特撮オマージュ フレックスコミックス テレビ朝日 アニメ 斎藤久 高山カツヒコ 豪華声優陣 豪華俳優陣 お仕事漫画 水崎弘明 quad
変身ヒーローや戦隊ヒーロー、それに魔法少女。
今日も世界の片隅で
あまたのヒーローが怪人たちと戦っている。
これはそんな正義と悪の戦い―
その裏側で、地味で地道な活動をする者たちを描く
愛と勤労の物語である!
『怪人開発部の黒井津さん』は、Webコミック誌『COMICメテオ』にて連載中の、水崎弘明による漫画作品。
作者は商業デビュー前から「水中花火」の名義で東方Projectジャンルを中心とした同人活動をしており、姫衣装のリグルの同人誌を出すだけに飽き足らず、リグルだらけの同人ゲームを同志達*1と作ってしまった人と言えばわかる人にはわかるかもしれない。
コミックスは2024年3月現在で既刊8巻。
2022年1月から3月にかけてテレビ朝日系列「ANiMAZiNG!!!」枠にてアニメ版が全12話で放送された。
概要
悪の組織を舞台にして、所謂『正義の味方』と戦う者たちを描いた作品……ではあるのだが、最近流行りの善悪逆転ものではなく、組織あるある・企業あるあるを悪の組織に仮託してユルく描いたコメディ作品である。
常時試し読み可能の第1話は、「10分ででっちあげた企画書を幹部の前でプレゼン」とかいう、企業戦士であればそれだけで胃が痛くなるようなシチュエーションで進行し、この物語の雰囲気を味わうことができる。
あらすじ
秘密結社アガスティアは、世界征服を目論む悪の組織である。
その主戦力となる怪人を新たに研究・開発する怪人開発部において、助手として働く黒井津燈香。
これは、そんな彼女が組織のため、給料のため、やりがいのため奮闘する姿を描く物語である。
登場人物
秘密結社アガスティア
世界征服を目的とする秘密結社であり、フロント企業が有するオフィスビルの地下に本部施設がある。このオフィスビルの外観は横浜みなとみらいにある日産グローバル本社ビルに似ているようだが、多分気のせい。アガスティアのマスコットマークが「リーフ」なのも多分考えすぎ。ロビーに掲げられた「焦らずゆっくり世界征服」のスローガンはむしろ現場系企業なのでは……?
目的のために様々な部門で研究・開発を行い、少なくない軍事力を有しているようではあるが、一般人へのテロ行為は固く禁じているとのこと。
悪の組織としてはかなりの大手らしく、様々なジャンルに事業を展開していたり、派遣バイトで賄われることも少なくない戦闘員を正規採用で揃えたり、従業員に対して払うべきものはしっかり支払うなど規模・待遇は悪くない様子で、福利厚生も充実している。
反面、組織構造には(悪の組織・トップがわがままという点を除いたとしても)多数の問題を抱えており*2。ヒーローの敵対組織としても、無駄に幹部が多い・前線系幹部が戦おうともしないなど正直優良企業と思えるレベルではない。何より、『具体的にどのような「悪」をやっているのか?』というのが不明という根本的な問題が……*3
所属する怪人は、神話や伝承の怪物をモチーフとしている。
黒井津燈香&nobold(){&small(){(CV:前田佳織里)}}
先述のとおり、秘密結社アガスティアの怪人開発部で助手を務めている、(おそらく20代前半の)女性。
わりと巨乳であり、シャツの上からコルセットを着用していることもあって、露出は少ないながら胸が強調された格好をしている。
しっかり者で常識人寄りのポジションだが、自分の欲望に正直かつ勢いで突っ走るタイプなので逆に騒動の原因になる事もしばしば。
幹部への昇進を目論んでおり、研究員ではあるものの実戦での現場指揮や自らの戦闘能力の向上などにも積極的に取り組んでいる。
その具体的な戦闘能力
- 単身で剣神ブレイダーと交戦して生き延びる
- 大幹部のジャガーの肉体言語(コミュニケーション)を乗り越える
- ナンパ男数人を一瞬でダウンさせる
「怪人作ってないで、自分でブレイダー倒せよ!?」と突っ込まざるを得ない、明らかに並の怪人以上の強さなのだが……?
幹部が怪人ばかりであるアガスティアで「幹部が怪人より弱くちゃだめ」と考えている。
じゃあ自分を改造しろよと言いたくなるが、そんな予算は出ない。現実は非情である。
その能力の秘密は……?
原作5巻において、以前から割とあからさまだった伏線を張っていたとはいえついに、その前職が、戦隊ヒーローのブラックだったことが明らかとなった。
具体的なヒーローの名称は明言こそされていないが、3巻収録の20話の描写とあわせて、本編の6年前に解散した公認ヒーロー『闘星戦隊メテオール』のメテオブラックであると思われる。
メテオブラックとしての戦闘能力は、ウルフが手も足も出なかった怪人を奥義の拳一発で撃破するほど。
佐田巻博士&nobold(){&small(){(CV:梅原裕一郎)}}
黒井津の上司であり、怪人開発部の主軸。
しっかり者の黒井津を頼っている風もあり、中途半端な仕事をぶん投げることも。
一方で黒井津が突っ走ろうとするときに的確な助言をしたり、あえて事が終わった後に言及するなど彼女にとってはよくできる先輩でもある。
普段はARゴーグルをつけ、白衣をだらしなく着ている典型的な研究オタク然とした外見だが、ゴーグルを取りスーツを身につけるとイケメン。
本名は佐田巻始。
ウルフ・ベート&nobold(){&small(){(CV:天野聡美)}}
打倒剣神ブレイダーのため生み出された、狼獣人タイプの怪人。モチーフは、名前から連想されるジェヴォーダンの獣と思われる。*4
当初は男性の人格・肉体(CV:千葉翔也)で作られていたが、完成間際にアカシック様の「可愛くないから女の子の身体にして」という鶴の一声で、連日徹夜の突貫作業で肉体だけ少女のものに作り替えられた。
もふもふの犬耳、チューブトップにローライズのホットパンツと露出過多なロリ巨乳の肉体に、中学生男子相当の頭脳という一種のTSっ娘。
一度ブレイダーに敗れてからは、開発部所属となり黒井津の後輩として勤務している。目下の目標は予算を集めて男の体に改造してもらうこと。
勤務中の服装は、黒いノースリーブのシャツにネクタイ、白いキュロット、その上から白衣。
黒井津に男として惚れているようではあるが、彼女からは妹もとい娘のように思われている……。
カノン・サンダーバード&nobold(){&small(){(CV:土岐隼一)}}
通称カノンくん。
アメリカ神話の怪鳥をモチーフに、肩に備えた大口径の連装レールガンにより上空から砲撃を放つ、というコンセプトで企画された。のだが……
アガスティア各部署との調整により設計を何度もやり直した末に、アカシック様の鶴の一声により可愛さが優先され、着ぐるみのでっかいヒヨコのような外見になってしまった。またですかアカシック様
ちなみに上記の「各部署との調整」の様子は、IT業界ではおなじみのネタである顧客が本当に必要だったもののパロディ*5となっている。
後にノールックで急所を撃ち抜く狙撃能力と雷雲を呼び出し落雷で攻撃する能力を披露し、認可ヒーローを一人戦闘不能に追い込んでおり、散々な開発経緯を持つにもかかわらずなかなかの性能を持っていることを証明した。
アニメ版では、セリフを喋っている間は口パクではなく嘴が開きっぱなしになっているという着ぐるみ的な小ネタの演出がなされている。
ヒュドラ&nobold(){&small(){(CV:藍川ふみ)}}
ヒュドラの再生力と強力な毒を有する(予定の)少女型怪人。背中から(本来は)8本の蛇の首が生えている。
本体は末っ子気質の少女で、背中から生える蛇の首はそれぞれ性格の異なる姉の人格を有する。首は任意にしまうことができ、そうなるとぱっと見はただの少女。
当初は予算と納期の都合で1本しかなかったが、再改造を繰り返した結果作中では4本まで増えた。後付けで増える蛇の首も常に本体の姉として振る舞う。ただし毒は最後まで実装されなかった。
ちなみに姉のCVは、松田利冴・松田颯水の姉妹が分担して担当する。また松田姉妹が姉妹役をやっている。
近接型なので遠距離主体の相手は苦手とするものの、踏み込みだけでコンクリの地面が砕けるほどの身体能力を持つ。
開発コンセプトは毒で弱らせ、複数の首による波状攻撃でとどめを刺す……そのコンセプトでなんで毒実装を後回しにする?!
メルティ&nobold(){&small(){(CV:富田美憂)}}
バレンタインデーに合わせて開発された期間限定商材チョコレート型怪人で、褐色肌の女性の姿をしている。
性能は高く、全てのパラメータが平均以上。強固なチョコレートを発生させて敵を窒息死させるというえげつない戦法を採るものの、実力を発揮できるのは一定期間のみという致命的な欠点がある。
制作にあたってはアカシック様が直々に黒井津とウルフにセクハラまがいの衣装を着せた上で「チョコ特訓」を実行してクォリティを高め、開発部各位の尽力もあって期日までに完成したのだが…?
バンダースナッチ
第一話の黒井津が口から出まかせで語った「ヒーローにやられても、その攻撃への耐性を備えて復活する」というコンセプトを実現した、黒い大型の狼のような怪人。
ブレイダーの必殺技であるブレイダークラッシュに対応し、互角以上の戦いを演じた。が……
その後は、開発部のマスコットのような立ち位置に収まっている。
マミー&nobold(){&small(){(CV:YURiKA)}}
包帯でぐるぐる巻きにされた身体の中から金属製の武器を生やすことで敵の刃を通さない、対ブレイダー特化型として作られた怪人。「能力的に余裕を持たせつつ意図的に性能のゆらぎを作ることで汎用的な作戦に用いることができる」という現在の怪人開発部のコンセプトとは異なった設計をされているが、そのぶん単純な戦闘力は高い。
ちなみに包帯を除いた中身はギザ歯オッドアイでワイルドな印象の少女型。
戦闘特化のせいでまともな発声機構がないが、たまたま映像で見たアイドルの姿に感化され、自らもアイドルを目指したいと意志を示した。
そのための厳しい特訓をこなしつつ、アイドルオタクカミュラ様の気まぐれで喉に万能細胞を埋め込まれたことが後押しとなって、『怪人風アイドル MuMMy』としてデビューを果たすという奇跡を成し遂げた。
中の人はアニソン歌手であり、アニメではライブシーンで書き下ろし曲を歌唱した。
バンシー
黒いロリータ調の衣装を着た、殺人音波を発することに特化した怪人。
言動はおっとりふわふわな癒し系美少女に見えて、FIREを目指し「仕事を一生やらなくてよくなるためには全力で臨む」と目的に正直なタイプ。
仕事は仕事、オフはオフと完全に分けており、たとえヒーローとの戦闘中で圧倒的に有利な状況であっても、定時になれば切り上げて帰宅するし、時間外の呼び出しにも応じることはない。
ナイトメア
褐色ヘソ出しショタっ子の姿の、記憶潜行の能力を持つ怪人。
ウルフを兄姐さんと慕う、開発部の弟的な立ち位置。
記憶の中で戦う際には全力態として伝承通りの黒い馬の姿になる……はずが、なんやかんやでデフォルメされた馬のぬいぐるみのような姿になることが多い。
【アガスティア首領】アカシック&nobold(){&small(){(CV:M・A・O)}}
秘密結社アガスティアの首領の(見た目は)ロリっ子。一人称は「吾輩」。
フランクな性格であるが、外見どおりのワガママな少女性もあり、可愛いもの好き。
その趣味により、完成直前の怪人のデザインを思いつきのみで可愛いものに変えてしまうなど、ワンマントップらしく組織の構成員を振り回す。
悪の組織の大ボスに相応しく、実は戦闘能力もアガスティア最強であり、パンチ一発で別組織の怪人をミンチにできるほど。
【絶対零度参謀】メギストス&nobold(){&small(){(CV:稲田徹)}}
アガスティア最高の頭脳の持ち主であり、実質的に組織の運営を司る大参謀。
武者のようなマスクと鎧に身を包んでいる姿であるが、その鎧の下には肉体があるのか一種の機械生命なのかは不明。
人の三倍働くために三倍偉大とも呼ばれている。
組織の幹部として黒井津をはじめとした部下の管理を厳しく行うが、オーバーワークは決して認めず、失敗も糧にして成長することを期待するなど、管理職としてもたいへん優秀。同じミスを繰り返す場合の処遇については……
さらには、フロント企業を含め、組織が手がける製品・サービスはすべて自ら使用して、その品質を確かめている。
開発部博士との出張の予定が、事情により黒井津との同行に変わった際にも、ツインの一室しか押さえていなかったホテルを彼女に譲って自らは24Hサウナで休むなど気遣い*6もできる、まさに理想の上司。
【万能細胞型大幹部】不滅のカミュラ&nobold(){&small(){(CV:竹達彩奈)}}
アガスティア大幹部の一人であり、全身が究極万能な特殊細胞で構成された吸血鬼怪人。
冷たい印象の美女という見た目どおりに徹底した規律主義者であり、アガスティア内部の(業務管理上の)監査を担当している。
その実プライベートでは、2人組の女性アイドルグループを、デビュー前から応援しているという二面性を持つ。そして初めて実際に観に行ったライブで感極まって泣く。
【近接戦闘型大幹部】フェンリル&nobold(){&small(){(CV:緑川光)}}
アガスティア大幹部の一人であり、ウルフくんとは違って顔まで含めて二足歩行の狼の姿をしている。執事服に黒い手袋と革靴、左目にはモノクルと、威厳を備えた佇まいの人物。そしてイケボ
性能としては近接戦特化型だが、秩序を重んずる性格であり正々堂々とした戦いを好むタイプ。悪の組織の大幹部とは
【強襲型大幹部】ウォーリア・オブ・ジャガー&nobold(){&small(){(CV:置鮎龍太郎)}}
アガスティア大幹部の一人であり、こちらは豹頭の肉体担当。
むしろ脳筋な上に、開発部への監査では詳細のないダメ出し、具体性のない指針、精神論だけの改善案を言うだけ言う(そして言ったことを忘れる)と、頭脳労働担当の部門とは相性が悪い。
普段は埼玉県内の山中に築いたジャガーベースと呼ばれる基地にいるようである。
【科学顧問型大幹部】エルドリッジ&nobold(){&small(){(CV:松風雅也)}}
アガスティア大幹部の一人であり、仮面を被った青年の姿。
フィラデルフィア・プランと呼ばれる能力が搭載されており、その発動中は自身の存在をこの世界から完全に感知不可能とする。なお効果時間は不定
名前の元ネタは、オカルト・都市伝説の筋では有名な「フィラデルフィア計画」の実験を行ったとされるアメリカ軍の軍艦の名称。だったのだが、動画サイトの彼の登場シーンは互換の似ていた「エルドリッチ」に対するコメントで埋め尽くされた
【拠点防衛型大幹部】アマノイワト&nobold(){&small(){(CV:佳月大人)}}
アガスティア大幹部の一人であり、石柱に無骨な手足をつけたような姿。
【海戦型大幹部】クラーケン&nobold(){&small(){(CV:てらそままさき)}}
アガスティア大幹部の一人であり、ずんぐりしたイカのような姿の胴体に大きな一つ目が覗く不気味な姿。
小笠原近海のアガスティア海底監視所を任されており、アガスティア随一の慎重な怪人を自負している。
【極地調査型大幹部】サラマンダー&nobold(){&small(){(CV:釘宮理恵)}}
アガスティア大幹部の一人であり、名前通りのトカゲのような(着ぐるみのような)姿をしている。
極地調査型の名は伊達ではないようで、高温に(おそらく低温や高圧などにも)耐えられる肉体を持っている。
【次元超越型大幹部】機織怪人アラクネ&nobold(){&small(){(CV:宮本侑芽)}}
アガスティア大幹部の一人であり、頭部に蜘蛛の牙のような角が生えた女性型。
引き篭もり気質であり、普段は次元の狭間にある展開要塞異城に籠もっている。
大幹部ではあるが、自陣から外に出ると能力が激減し、海で泳ぐこともできないほど。
カミュラとは、同じ大幹部同士で若い女性型ということもあり、仲が良い模様。
【戦略諜報型大幹部】ロングレンジ・アンクル&nobold(){&small(){(CV:三木眞一郎)}}
アガスティア大幹部の一人であり、ラバーマスクを被った紳士のような姿。
「長射程」の名のとおり、数々の女怪人をその手にかけていると噂されている。
実際、ウルフくんに軽く触れる程度でその身体を自在に制御し新たな感覚に目覚めかけさせるほどのテクニックを有している。
【黒獣変化型大幹部】スキュラ&nobold(){&small(){(CV:桑島法子)}}
アガスティア大幹部の一人であり、妖艶な長髪の少女の姿をしている。
ウルフくんの設計のベースともなっており、肉体を黒い獣の姿に作り替えることができる。そのため、ウルフを妹のように考えている。
ちょっとこう頭が極端な、ヤンデレ気質のガチレズさん。
【凍結戦型大幹部】フルーレティ&nobold(){&small(){(CV:石上静香)}}
アガスティア大幹部の一人であり、短髪で中性的な姿の男性型*7。
物資倉庫管轄で、その調査という体で食べ歩くのを好んでいるようである。
【密偵型大幹部】ペリュトン&nobold(){&small(){(CV:葉山翔太)}}
アガスティア大幹部の一人であり、銀色の四角錐のような形のマスクをしている。
思考ベースは忍者であり、自らの性能を軽々に明かそうとはしない一方で、凝り性なところもある。
【呪竜型大幹部】ファフニール
アガスティア大幹部の一人であり、巨大なドラゴンの姿。
持ち主を呪う特殊な財宝を管理しているため、人里離れた山の奥深くに居を構える。空を飛ぶ姿を、田舎の老人に目撃されたりもしている。
秘密結社ブラックロア
組織の運営方針そのものはホワイト企業的なアガスティアに対して、サービス残業当たり前、離職率激高、有休ってなに?なブラック企業的な秘密組織。
所属する怪人は、UMAや都市伝説をモチーフにしている。
ドクター 峰円小春&nobold(){&small(){(CV:小宮有紗)}}
ブラックロアの怪人研究所主任研究員。
ふわふわ系大学生くらいの外見だが、佐田巻博士の元同級生。
学生時代は彼に成績で敵わなかったため、未だになにかと張り合いつつどこか意識しているような関係になっている。
エルバッキー&nobold(){&small(){(CV:原田ひとみ)}}
ブラックロアの怪人で、ドクター峰円に従っている。
名前の元ネタから連想されるとおりの宇宙猫怪人(女性型)。
性能は高いが性癖が歪んでおりウルフくんをいろんな意味で狙っている。ネコだけど性質はタチ
カイザーロア
秘密結社ブラックロアのトップである大総帥。
言動が不思議系だが物腰は柔らかい、少女とも少年ともつかない中性的な姿をしている。なお、水着は女児用を着用。
常に左目を閉じており、一人称は『余』。
浮世離れというか、ある種の超越的な思考をしているようで、自らを「世界の嘆きを見通す者であり、同時に世界の敵である」と位置付けている。
が、その怪人としての性能は段違いであり、怪人のデータ測定に特化した怪人「ヒトガタ」が誤ってカイザーロアをスキャンした際には過負荷により自滅をさせてしまった。なぜトップがこれで、組織としてブラック体質になっているのだろう。
秘密結社フォークローズ
空を飛ぶ重機動レストラン「鶯浄土」を本拠地とする秘密結社。
重機動レストランを、数多くの秘密結社・悪の組織等の幹部クラスが定期的に集まる場所として提供している。
レストラン内では闘争禁止のルールを定めており、組織間での戦闘が発生した場合には強制的に閉店となる。
秘密結社デッドソウル
ボスが持つ「魂の書」によって生み出された怪人を使い活動をしている組織。
怪人の名称は、「人間の職業等を表す横文字」+「物語中で死んだキャラクター名」で統一されている。
怪人軍師 ストラテジスト馬謖
デッドソウルの軍師であり、左眼から額にかけて鬼のような仮面をつけている男性。
組織の建前としてはボスを補佐する軍師となっているが、実のところボスは馬謖に半ば誘拐されている一般男性であり、実質的には馬謖がデッドソウルのトップとなっている。
侵略妖精郷フェアリガン
居場所のない人間を攫ってきては妖精(怪人)へと改造し、着実に仲間を増やしている組織。
「システムティターニア」と呼ばれている何かによって選ばれる、不幸な暮らしをしているが善良な人間を誘い、人間としての過去を捨てて自分たちの楽しみだけを考える妖精として暮らすことを示しているが、最終的な目的がどこにあるのかは不明。
怪人の名称は、様々な物語で語られる妖精の名前を関している。
ヴィヴィアン
フェアリガンの指導者であり、左眼を縦に貫く傷跡のある、美しい女性。
聖剣エクスカリバーを振るい、戦闘能力は高い。
仲間となった妖精たちを愛しているが、その愛はちょっとだけ偏っている。
正義のヒーロー
複数のヒーローが活躍しているが、基本的に共闘はしていないようである。
社会的には、企業に所属し給料も貰える「認可ヒーロー」と、未所属のボランティアである非正規のヒーローの二種類に大別されているほか、アニメ版では実在するご当地ヒーロー(及びそれに対応する悪の組織)も各地で活躍している。
ヒーローとしての種別は千差万別で、スーツ装着型のヒーローもいれば、魔法少女や改造人間、宇宙人なども存在している。
悪の組織がブラックならこっちはホワイト……かと言うとそうでもなく、ヒーローもヒーローで彼らに負けず劣らず世知辛い事情が散見される。夢も希望も無い。
剣神ブレイダー&nobold(){&small(){(CV:寺島拓篤)}}
大剣を武器に戦う、こっちの世界でいう仮面ライダー的なヒーロー。
ただし、スポンサーが存在するような正規のヒーローではないために、ヒーロー活動による収入はない。
そもそも変身のためのグッズも、誰かが一方的に送りつけてきたものであり、バックに何が存在しているのかは彼自身も知らない。
正体である佐田巻健司は、アガスティア本部の近くにある弁当屋でアルバイトをしている。そして童貞。
名字からわかるとおり、アガスティアの佐田巻博士の実弟なのだが、お互いに正体に気づいていない。と思われていたが、どうも兄(博士)のほうは、弟の正体を知っているような風でもあるような?
黒井津はバイト先の弁当屋の常連で、素顔の状態では顔見知りであるのだが、やはりこちらもお互いに正体には気づいておらず、お互いを刺激し合って発奮させている。
なお、女性に対する免疫が絶無のため、ウルフくんのハレンチな露出ぶりに困惑し、黒井津の素性を誤魔化すセリフに変な妄想をしてしまう純情青年。
ちなみに、ヒュドラやカノンを瞬殺しているが、彼らは認可ヒーローであるピリアマギアの奇襲を回避したり戦闘不能に追い込んだりできているので、怪人たちが弱いのでなくブレイダーがやたら強いだけの模様。
そして隠された力が……
- セカンドフォーム マスターブレイダー
ブレイダークラッシュに対応したバンダースナッチとの戦闘中に、突如として変化した第2の姿。通常形態の大剣から、日本刀のような細身の片刃剣へと変わる。ちなみに佐田巻本人もその機能を知らなかった模様
魔法少女ピリアマギア&nobold(){&small(){(CV:マギアローゼ/田村ゆかり、マギアズワルト/堀江由衣)}}
マギアローゼとマギアズワルトの露出高めの魔法少女2人組であり、認可ヒーローとしてテレビでの宣伝やタイアップグッズの発売も積極的に行っている。
しかしてその正体は、女子中学生・式島怜央(マギアローゼ)と、男子中学生・日賀屋雄杜(マギアズワルト)の同級生ペアである。
積極的なローゼと、それに合わせるズワルトというコンビで、街を襲う悪と戦っている。ちなみに、ローゼは変身前後であまり体型が変わらないが、ズワルトは変身するとローゼより背が低くさらには巨乳になり、ローゼからいじられるのが定番となっているようである。ある意味、TS変身キャラのお約束
武器の杖についている球体を破壊されると変身が解ける。修復可能かは不明。
ちなみに、ズワルトは特に需要が高いと判断されて水着写真まで撮られる。
アニメでは異様に力の入った変身シーンが披露された。*8
三修満&nobold(){&small(){(CV:遊佐浩二)}}
公認ヒーローの後ろ盾となっている団体『正義運営協会』の会長。
真っ先に収入やグッズの売り上げを気にするなどお金の話を重要視しているが、決して拝金主義者というわけではなく、本人いわく「お金も正義もどっちも大事に決まってるよね」とのこと。
変身アイテムもしっかりしておらず各々が鍛えるしかなかった昔の時代の元ヒーローであるが、鍛えた肉体能力は維持しており、変身後のピリアマギア2人を相手にした訓練でも軽くあしらえるほど。ついでに歴代ヒーローの技から魔法少女の動きまでを再現できるとか。
アニメ最終話のエピソードでも、外資系の悪の組織ゼットアークの戦闘員を一山いくらで片づけるなど、その実力はまだ現役としても通用するようである。
アニメオリジナルキャラクター
アニメ版でローカルヒーローを登場させるに際して、そのやられ役戦闘員の中の人(アルバイト)として、2人のキャラクターが設定された。
水木香恋&nobold(){&small(){(CV:小坂井祐莉絵)}}
田舎(方言からしておそらく岡山)から東京に出てきたはいいものの、友人はおらず美味しい仕事もなく質素な生活をしているフリーター。
ある日のバイトで間違って戦闘員派遣の送迎バスに乗ってしまったことから、そのまま日本全国の悪の組織に派遣される戦闘員アルバイトとなってご当地ヒーローと戦う羽目になってしまう。
物理的に痛い目にあってこのバイトはこりごり……だったのだが松山に目をつけられ、結局は押しに負けて派遣戦闘員を続ける羽目に。
基本的に性格は押しの弱いお人好しであり、アガスティアに面接に来た際にアピールした「悪事」のみみっちさに流石の面接官もちょっと困惑していた。
名前の元ネタは、『ジャッカー電撃隊』のピンク担当・ハートクインのカレン水木と思われる。
松山平気&nobold(){&small(){(CV:白城なお)}}
若い女性ながら、戦闘員を派遣する人材派遣会社「デススタッフ」でバイトリーダーを務めている。
最初は間違いで参加した水木を気に入ったのか押せばイケると思っているのか時には食べ物で釣り、時には情に訴えて、戦闘員バイトに押し込んでいる(普通の仕事も斡旋するらしく、水木と共に居酒屋で働くシーンもある)。
とはいえ本人も現場で同じように戦闘員となってヒーローと戦うそしてやられる*9と、どこかこの仕事を楽しんでいる風も感じられる。
名前の元ネタは、『秘密戦隊ゴレンジャー』のピンク担当・モモレンジャーのペギー松山と思われる。
アニメ情報
アニメ版は、ヒーローものというカテゴリを前面に出し、各話のナレーションを特撮俳優が行うほか、多くの実在するローカルヒーローたちが出演を果たしている。
また、アガスティアの大幹部についても、特撮作品に縁のある声優をキャスティングしている。
メインスタッフ
- 監督:斎藤久
- シリーズ構成:高山カツヒコ
- キャラクターデザイン:森前和也
- アニメーション制作:Quad
- 音楽:manzo
主題歌
- OPテーマ:AXXX1S「Special Force」
- EDテーマ:メイビーME「曖昧あいでんてぃてぃ/Destiny」
※ナレーション一覧
話数 | 担当俳優 | 代表作 |
1 | 渡洋史 | 『宇宙刑事シャリバン』(宇宙刑事シャリバン/伊賀電役) |
2 | 村上弘明 | 『仮面ライダー(新)』(筑波洋/スカイライダー役) |
3 | 海津亮介 | 『光戦隊マスクマン』(レッドマスク/タケル役) |
4 | 高野浩幸 | 『超人バロム・1』(白鳥健太郎役) |
5 | 妹尾青洸 | 『超人機メタルダー』(剣流星/メタルダー役) |
6 | 所宏吏(※日下翔平) | 『機動刑事ジバン』(機動刑事ジバン/田村直人役) |
7 | 森次晃嗣 | 『ウルトラセブン』(ウルトラセブン/モロボシ・ダン役) |
8 | 土屋大輔 | 『重甲ビーファイター』(ブルービート/甲斐拓也役) |
9 | 宍戸勝 | 『超力戦隊オーレンジャー』(オーレッド/星野吾郎役) |
10 | 萩野崇 | 『超光戦士シャンゼリオン』(シャンゼリオン/涼村暁役) |
11 | 筒井巧 | 『世界忍者戦ジライヤ』(戸隠流正統・磁雷矢/山地闘破役) |
12 | 伴大介 | 『人造人間キカイダー』(キカイダー/ジロー役) |
余談
- 怪人の存在は世間に認知されているが、組織の備品扱いらしく、法的には所有物以上の保護はされない。そのため、なにかあっても訴えられない女性型怪人を狙った、タチの悪いナンパも少なからず存在する、ある種の世紀末的な設定も示唆されている。*10
- Youtubeにて、アニメ版でも水木香恋役で出演した声優の小坂井祐莉絵氏が1人で各キャラクターの声とナレーションを担当した「マンガ動画」が公開されている。
- アニメ11話で「天体戦士サンレッド」とコラボし、作中の温泉街でサンレッドやヴァンプ将軍一味がカメオ出演している。
新しい怪人のアイディアが生まれたら、追記・修正お願いします。
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▷ コメント欄
- 試し読み部分読んできたが、ウルフくんには強く生きてほしい……あと、メギストス様は素晴らしい上司 -- 名無しさん (2021-10-03 22:14:45)
- まだ原作ストック2巻(10月で3巻)なのにアニメ化して大丈夫なのか? -- 名無しさん (2021-10-04 18:37:16)
- ↑原作ファンだが正直30分1クールのストックには厳しそうとは思ってる -- 名無しさん (2021-10-06 17:54:03)
- アニメ1話、期待以上によかったわ -- 名無しさん (2022-01-09 02:43:30)
- ネッシー怪人ネスコやった後どうやって帰還したんだ黒井津さん… -- 名無しさん (2022-01-12 09:01:51)
- ↑原作だと「意外と強い」っておまけがついていた。そして黒井津さんがヒーローと戦えるレベルで強いのはちゃんと理由があったりする -- 名無しさん (2022-02-02 21:39:03)
- サンダーバードのノールックでの狙撃 ルパン三世の銭形警部(原作)かよ 凄すぎる -- 名無しさん (2022-02-05 01:26:52)
- アニメ限定キャラの水木さんは追記しないのでしょうか? -- 名無しさん (2022-02-10 08:51:13)
- ナレーションの人選がガチすぎる -- 名無しさん (2022-02-20 20:50:03)
- よりによってブラック企業ネタをやった回の作画が怪しいというのが皮肉というかミラクルというか -- 名無しさん (2022-02-23 21:44:04)
- 贅沢言わないからマミーちゃんみたいな可愛い彼女が欲しい -- 名無しさん (2022-03-21 08:39:20)
- アニメの曲本を担当をしている高山氏は仮面ライダーZOの怪人や学校の怪談(1995年)のインフェルノの中間形態も製作している。 -- 名無しさん (2022-03-21 09:44:55)
- しかし、姫リグルの作者とはね…… -- 名無しさん (2022-03-21 17:55:45)
- アガスティアはブラック企業じゃないがクソ企業という印象。悪とか怪人とか抜きにしても絶対嫌だ。 -- 名無しさん (2022-03-27 10:00:32)
- ↑たしかにブラウンとかパープル企業で、居心地がいいから長く勤められるけど目的意識が持てなくて成長できなそう。そもそも悪の組織の時点で“まとも”ではないですし。 -- 名無しさん (2022-03-27 20:57:37)
- アニメ第11話でレッドさんことサンレッドと秘密結社フロシャイムの皆さんが観光してたねー -- 名無しさん (2022-04-09 23:01:29)
- >UMAや都市伝説をモチーフにしている とありますが、黄金牛怪人や鏡怪人はどんなUMA/都市伝説がモチーフなのでしょうか? 該当するものが思い当たりません。教えてくださいますと大変嬉しいです -- 名無しさん (2022-04-28 21:32:19)
- ↑そのまんま「牛の首」と「紫鏡」だろう。かなりメジャーな都市伝説だと思うが -- 名無しさん (2022-04-28 21:41:04)
- 何で鷹の爪とコラボしなかったのか? -- 名無しさん (2023-07-07 14:56:55)
#comment(striction)
*2 企画会議や既存品改修の有無がまちまち・辺鄙なところにいる幹部もいるのに電子印不可・殴り合いとかしないと印をくれない奴もいる上にやたら多いのに全幹部からもらわないと進まないケースあり・部署ごとの連携がかなり雑、など。一応作中で多少なり改善された部分もあり、努力しているだけマシではあるが
*3 ただ、「悪」というのは悪いことをするというのではなく、法律や規則に縛られないことと考えられる。つまり、トップであるアカシック様が好き勝手出来る世界を構築できれば、それはまごうことなき悪と言える。実際、入社面接では悪事の経験、即ちルールを破ることに対する抵抗のなさのチェックが行われていた。
*4 完全な余談ではあるが、そこまでメジャーな怪物でもないのに、同クールでアニメ化されている『ヴァニタスの手記』とジェヴォーダンのベート被りをしている。
*5 ただし、風刺画のそれとはまったく異なる内容。風刺画は共有すべき情報が共有されず工程や部署ごとにあらぬ方向に突っ走ってしまっているのに対し、こちらは理想を追い求めた怪人開発部に対する他部署からの(主に贅沢な装備と現実的でない設計に対する)ツッコミによって仕様が2転3転し、当初の計画とは別物になってしまった…という形。
*6 黒井津には、『悪の組織らしい交渉』により部屋を用意させたと伝えている。
*7 フルーレティの記述が最初に書かれた段階では「女性」となっていたが、この時点では公式サイトのキャラクター紹介では女性となっていた。後に男性へと修正されている。
*8 なお変身シーンには2人で約70秒と、元ネタに匹敵するほどの尺が割かれている。
*9 腕っぷしの強い人材は早々とヒーロー側の職種に鞍替えするようで、結果として業界内には「くたびれた」人材しかおらずヒーローに一方的にボコられる模様。
*10 もちろん、人間離れした力を持つ怪人に殴られれば命の危険もあるが、怪人側としては「一般人に手を出した」ということで、組織内において処分の対象となるため反撃が難しい状況となる。
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