EIGRP
Cisco独自のルーティングプロトコル。
ディスタンスベクター+リンクステートのハイブリッド型。
特徴
’・DUALによりルーティングループが存在しない
’・OSPFよりも軽い。
これは、EIGRPのTopologyテーブルはOSPFのLSDBとは異なって、所有する情報量が少ないから。
OSPFが全体の情報を持つのに対して、EIGRPは宛先に対してのNext Hopの情報までしか持たない。
’・ベストパスだけでなく、バックアップパスを所有する(Feasible Succesor)
ベストパスがダウンした場合、パックアップパスが即座にルーティングテーブルにインストールされる。
’・不等コストロードバランシングのサポート
’・集約のサポート
どのルータでも集約可能。
クラスの境界で自動集約が行われる点は注意。
’・Helloパケットの使用
Neighborの検出、隣接関係の構築、隣接関係の維持にHelloパケットを使用する。
アドレスは224.0.0.9。
詳細は↓
EIGRPパケットの種類
EIGRPパケットは5種類存在する。
パケット種類 | 役割 |
Hello | Neighborの検出・隣接関係の維持 |
Update | 経路情報の送信。トリガー発生時には差分のみ送信 |
Query | 経路ダウン時に、代替パスがない場合にNeighborに問い合わせる |
Reply | Queryに対しての応答に使用される。 |
ACK | UpdateやReplyを受け取った際の確認応答に使用される |
Helloはマルチキャスト(224.0.0.9)だが、その他パケットはユニキャストを使用。
所有するテーブル
テーブル | 説明 | 確認コマンド |
Neighborテーブル | EIGRPが動作する隣接機器の情報を表示する | show ip eigrp neighbor, show ip eigrp neighbor detail |
Topologyテーブル | Neighborから入手した経路を表示する | show ip eigrp topology,show ip eigrp topology all-link |
Routingテーブル | Topologyテーブルからの最適経路を表示する | show ip route eigrp |
特にTopologyテーブルの確認は、トラブルシュートなどでよく使う。
show ip topology table x.x.x.x/xx
Topologyテーブルで表示される経路はループフリーな経路のみ。
つまりFeasibility ConditionのチェックをPassしたもののみが表示される。
Feasibility Condition
その経路のReported Distanceが、SuccesorのComputed Distanceのコストよりも小さいかどうかをチェックする。
Feasibility Conditionを満たす経路のみループフリーと判断される。
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