オーヴァード計画
終わりの見えない争いの時代において、より強く、より生き残れる兵士が求められるのは当然だ。
魔法少女システムが開発されるよりも古くからアライアンスでは特異技術を使用した「強化人間」の開発が行われていた。
それは言ってしまえば「ヒト」そのものの「品種改良」であり、より強力な肉体を持つ事で「戦場」という環境に適応する「進化」ともいえるかもしれない。
しかしその開発研究は難航を極め、多くの「資源」を消費し、アライアンス内でも研究の負債で倒産・瓦解する企業が出てしまい、やがて計画は縮小し、医療方面の企業が片手間に参加する程度となってしまった。
とはいえこの計画で培われた技術は、失われた器官を取り戻す「生体再生」や「興奮剤」を初めとした医薬品など様々なものに応用された。
そして日本政府が魔法少女システムを開発し、その開発者の一部が不祥事によってアライアンスに亡命して来た事によって再びこの計画は動き出す。
「ファーヴニルモデル・ソニックインパルス」が魔法少女システムの有用性を示したと同時に、採取された生体への特異性の適合データが革新をもたらす。
これまでは生体内だけで完結する方向での開発だったが、外部システムを初めとした「補助装置」の連動を視野に入れる事で新たな技術が次々と開発された。
補助感覚装置「フェザーホーン」物理機動補助装置「テイルスタピライザー」など機械部品の接続や移植も盛んに行われる様になった。
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