夢幻装体

夢幻機関を動力とする新世代魔法少女、ユニオンによって提唱・設計開発が行われる事となった。

かねてよりユニオンは魔法少女の生存性を高める為に「変身」する第三世代モデルを開発していたが、結局の所どこまで行こうとも人造神格の巫女を再現したモノ以上にはできなかった。そこでアプローチを変えて神に・権能に頼らない方向へ向かった。

 

結果として生まれたのが「異界を纏う」という形式、これにより使用者はより安全に内側に閉じこもり、魔術によって肉体の様に扱える様になった異界が全てのダメージを引き受ける。

当然ながらコアを破壊される、異界そのものが再生不能なレベルの重篤なダメージを受けるなどすれば変身は解除されるが、それでも使用者に関しては一切の物理ダメージを受けない。また人間では耐えられない様な強化魔法などを施しても問題がない為に、パワーアシストも何段も上のモノに進化、使用感も従来の魔法少女モデルとは大差ないままだ。

外見的な特徴に関しては異界を纏うということで人間離れした体形になりがちで、特殊改造を施さない限りは使用者判別の為の顔以外は固定の衣装となるように設定されている。

よって新世代・新時代の戦力として完成したかに見えた。

しかし完璧な兵器などない、素材とする「異界」の特性によって得意・不得意が大きく出やすくなり、例えば「氷の異界」を纏う様になれば炎や熱への耐性が極めて落ち、そういった属性の魔術・魔法の行使が困難となる。

加えて使用者へのダメージフィードバックが無い為に戦闘継続力は高く見えるが、痛みのフィードバックもないが故に「危機感」が欠如しうるリスクもある。