No074クラレの報告書01

ページ名:No074クラレの報告書01

 報告書

 

セキュリティレベル:共有

報告者:クラレ・フォーゲル

所属:シュバルツ・フリューゲル

分類事故・事件・事案・戦闘・計画取得その他()

 

 治安維持隊/捜査部からの要請により、       区の反社会的組織に関与を疑われている民間医院を調査、その際に武装集団の襲撃を受け応戦。

 対象は機械化魔術師と魔法特機躯体の混成部隊であり、戦闘によって3機の魔法特機躯体を破壊、機械化魔術師2名と医院長を初めとした7名を拘束、施設内の調査で発見されたデータから教団:マキナへの所属を確認しました。

 

 戦闘による周囲への被害は建築物の破損を初めとした軽微なもので人的被害は無し、しかし現在   区には他の医院や診療所が存在しない為、治療や診断を必要とする住人の為に「302医務隊」が在留し、医療支援を申請中です。

 

    医院は表向きには生体医療・魔術医療・機械医療などで診療を行っていましたが、裏では指名手配犯を初めとした反社会的人物・組織の治療や特定指定薬品の違法な処方、さらには麻薬・特異薬品まで扱っていました。

 特に注目すべきはナノマシン適合手術・得医薬品を初めとした機械医療による人体改造手術による戦闘員の製造、および「魔法少女システムへの適合手術」を行っていた事でしょう。

 

 これによって主に教団:マキナなどの統率の取れている組織へ戦闘員の補充が行われていた事は明白ですが、真に問題視すべきなのはその他の小規模な犯罪組織や民兵組織・テロリストなどにこの戦闘員が流れていた場合です。

 

 教団:マキナやアライアンス、ユニオンなどの組織にはあくまで組織としての規律があり、我々政府やそれぞれの組織間での「条約」がある事から、末端の暴走などの責任追求を確実に行う事ができます。

 特に面子を大事にするこれらの組織ならば追及後しばらくは誠実に対応する事でしょう、しかし小規模組織となればそうも行きません。

 

 

 

 戦車や戦闘機・軍艦といった兵器と違い、魔法少女は人の中に簡単に紛れられます。

 現にユニオンとアライアンスは魔法少女による暗殺と破壊工作で着実に敵を減らしつつも力を付けているのはご存知の筈です。

 

 

 犯罪勢力などに魔法少女システムを持たせる訳にはいけません。

 

 既に「国家」という枠組みが殆どの力を失い、人々の支持を集めているのは企業を初めとした新たな勢力だとしても、私達には人々を守り、生活を保証する責任と義務があります。

 

 その為にも、早急な行動が出来る様に我が隊にも独自行動権が与えられる様に望みます。

 

 

コメント

 

 クラレ隊長、君はよき魔法少女であり、よき軍人だ、それに従ってくれるよき部下も持っている。

 確かにその志は賞賛されるべきものだ、だが君達にこれ以上の権限を与える事は出来ない。

 これは法であり、人々が望まない限りは変わる事はない。

 どうかわかってくれ。

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