作品一覧
この記事では「玄北ワールド」と自称している、僕の一連の作品を紹介します。※続編のあらすじに、前作のネタバレが含まれる可能性があります。ご注意ください。警察のトリデseason1～警視庁特命捜査対策室の...
錐崎刈美羅は、1976年～2038年にかけて活動していた、連続殺人鬼である。
正体
その正体は長年謎だったが、特命捜査対策室の刑事たちの捜査により、ついに明らかとなった。
+彼らがたどり着いた真実(開く)-彼らがたどり着いた真実(閉じる)
それは、錐崎刈美羅は2人いた、ということであった。
初代錐崎刈美羅 三河鏡子 Case1～Case14
表の顔は、鮫島書房の女性記者。だがその取材の裏で、殺意を持つ者たちの殺人を肩代わりしていた。
その動機とは、”殺人フェチ”。そのために彼女は、＊＊人を殺害したのだ。
２代目錐崎刈美羅 大瀧瑛璃 Case15～
表の顔は、華麗なる一族「大瀧家」の長女。
家出の際、三河と出会った瑛璃は、その感性に飲み込まれて”殺人フェチ”に目覚めてしまう。
溢れ出る欲のままに三河を殺した瑛璃は、錐崎刈美羅を人知れず襲名。ネオ新革党の指導者として君臨した。
協力者
「選ばれしものたちの会」
宗教法人。「妙星の会」の母体だった。
終末論を基調としており、錐崎刈美羅に唆された過激派が数々のテロ事件を実行。
これが露見し、指導者大瀧比呂之を始めとする穏健派の「妙星の会」が分裂。
その後に残った過激派は集団自殺に見せかけ、錐崎刈美羅に始末された。
「妙星の会」
宗教法人。「選ばれしものたちの会」からは2004年分裂。
テロリズムに反発して分裂した団体のはずだったが、「選ばれしものたちの会」崩壊後、過激派が現れる。
「日本新革党」との結びつきが強く、大瀧比呂之ら同党の党員の８割は、「妙星の会」信者であった。
2037年9月5日、『預言者』名谷詠子が突然狂死。
これを機に大瀧比呂之は「妙星の会」を解散し、「日本新革党」は完全に宗教から分離した。
「ネオ新革党」
「妙星の会」過激派が結成したテロ組織。指導者は錐崎刈美羅本人。
赤織田耕介
大瀧比呂之の叔父であり、元総理大臣。錐崎刈美羅に脅され、彼女の痕跡をもみ消す。
事件
「血初め」
Case01 血の大貝村事件
発生 1976/11/06未明 岡山県大貝村
死者 足立三樹ら３５人
凶器 錐のようなもの
「堕獄」
Case02 秋田市議リコール殺害事件
発生 1976/12/02/22:00頃 秋田県秋田市
死者 太田三留
凶器 錐のようなもの
Case3
Case4
Case5
Case6
Case7
Case8
Case9
Case10
Case11
Case12
Case13
Case14
「色盛り」
Case15 渋谷区ジャーナリスト殺害事件
発生 1998/06/29/00:30頃 東京都渋谷区のホテル「Breath」409号室
死者 三河鏡子
凶器 短刀、錐のようなもの
「剣はペンより強し」
Case16 鮫島書房襲撃事件
発生 1998/07/06/22:00頃 東京都千代田区の出版社「鮫島書房」本社
死者 鮫島晶ら18名
負傷 大文真ら3名
凶器 短刀、錐のようなもの
共犯 磯野為春、内山美加子、大矢虎七、榎本柊平、川崎誠二、木戸喜久雄、小堀直季、嶋田文、清水正英、新海藤雄、杉田錦太、西田亀造、藤枝舞、浜元真理、古田達兵衛、道又洋章
「真っ盛り」
Case17 蓮池刑事殺害事件
発生 1998/07/07/06:00頃 東京都世田谷区路上
死者 蓮池五郎
凶器 短刀、錐のようなもの
「衆愚」
Case18 鮫島書房襲撃犯連続殺人事件第１号
発生 1998/07/13/01:00頃
死者 藤枝舞、西田亀造
凶器 短刀、錐のようなもの、和弓
Case19 鮫島書房襲撃犯連続殺人事件第２号
発生 1998/07/14/00:30頃
死者 清水正英、小堀直季、内山美加子
凶器 短刀、錐のようなもの、和弓
Case20 鮫島書房襲撃犯連続殺人事件第３号
発生 1998/12/15/11:00頃
死者 道又洋章
凶器 短刀、錐のようなもの、和弓
Case21 鮫島書房襲撃犯連続殺人事件第４号
発生 1999/05/07/00:00頃
死者 杉田錦太
凶器 短刀、錐のようなもの、和弓
Case22 鮫島書房襲撃犯連続殺人事件第５号
発生 1999/10/09/01:00頃
死者 浜元真理
凶器 短刀、錐のようなもの、和弓
Case23 鮫島書房襲撃犯連続殺人事件第６号
発生 2000/03/18/00:30頃
死者 木戸喜久雄
凶器 短刀、錐のようなもの、和弓
Case24 鮫島書房襲撃犯連続殺人事件第７号
発生 2000/04/23/10:00頃
死者 磯野為春、古田達兵衛、大矢虎七、榎本柊平
凶器 短刀、錐のようなもの、和弓
Case25 鮫島書房襲撃犯連続殺人事件第８号
発生 2000/05/09/02:00頃
死者 新海藤雄
凶器 短刀、錐のようなもの、和弓
Case26 鮫島書房襲撃犯連続殺人事件第９号
発生 2000/06/29/01:00頃
死者 川崎誠二、嶋田文
凶器 短刀、錐のようなもの、和弓
「マリオネット」
Case27 世田谷区遺体遺棄事件
発生 2003/03/13/02:00頃 世田谷区山中
発覚 2005/10/15/13:25 世田谷区山中
死者 大瀧冴之
凶器 和弓
共犯 大瀧山路(実行犯)
「革命」
Case28 元都議殺害事件
発生 2004/03/22/09:30頃 民治党墨田事務所
死者 北浦吉人、北浦美子、田亀陽一
凶器 短刀、和弓
「義賊」
Case29 神戸市私立病院襲撃事件
発生 2004/06/21/02:34 兵庫県神戸市「聖カリタス病院」
死者 田村優城ら10名
負傷 35名
凶器 短刀
共犯 「選ばれしものたちの会」信者83名(実行犯)
「尚も義賊」
Case30 護送車襲撃事件第１号
発生 2005/02/06/15:22
死者 北野鋼一
負傷 警察官5人
凶器 短刀
共犯 「選ばれしものたちの会」信者6名(実行犯)
Case31 護送車襲撃事件第２号
発生 2005/04/09/20:14
死者 加賀沢宗七(別事件の被疑者)、君島梅子(警察官)
負傷 警察官6人
凶器 短刀
共犯 「選ばれしものたちの会」信者6名(実行犯)
Case32 護送車襲撃事件第３号
発生 2005/07/16/22:38
死者 南条英津子
負傷 警察官5人
凶器 短刀
共犯 「選ばれしものたちの会」信者6名(実行犯)
「一口の嘘」
Case33 食品業者社長殺害事件
発生 2010/05/03/04:00頃 東京都杉並区食品業者「コカドフーズ」本社
死者 古角栄太
凶器 短刀、和弓
「ときのひと」
Case35 電力会社会長殺害事件
発生 2012/08/04/10:23 東京都豊島区のアパート
死者 牧本崇
共犯 大瀧山路(実行犯)
凶器 短刀、和弓
「はずれ値」
Case34 大阪市物理学者殺害事件
発生 2014/09/05/14:30頃 大阪府大阪市東淀川区のアパート
死者 北村勲
凶器 短刀、和弓
「スケープゴート」
Case35 政治家秘書殺害事件
発生 2014/11/15/22:45頃 東京都台東区の路上
死者 青島亮二
凶器 短刀、和弓
「カタルシス」
Case36 宗教法人教徒集団自決事件
発生 2018/09/08/18:00頃 宗教法人「選ばれしものたちの会」本部
死者 「選ばれしものたちの会」信者25名
凶器 塩素ガス(洗剤の混合により発生)
「這い寄り這い寄られ」
Case37 芸能事務所マネージャー殺害事件
発生 2021//04/28/22:30頃 東京都品川区の路上
死者 中島一海
凶器 短刀、和弓
「発掘」
Case38 東京国立博物館学芸員死体遺棄事件
発生 2024/09/04/23:30頃 東京都中央区の路上
発覚 2024/09/05/08:21 東京都目黒区の公園
死者 福嶋伊知郎
凶器 短刀、和弓
「都落ち」
Case39 台東区資産家殺害事件
発生 2027/01/10/10:00頃 東京都台東区 岩間邸
死者 岩間一平
凶器 短刀、和弓
「消えた子だれだ」
Case40 八丁堀女子高生刺殺事件
発生 2031/11/01/11:00頃 東京都中央区の路上
死者 山崎春奈
凶器 短刀
共犯 加瀬裕司(実行犯、「妙星の会」信者)
「誰かれ不問(だれかれとわず)」
Case41 暴力団事務所襲撃事件
発生 2034/08/22/10:00頃 東京都港区「近藤龍の会」
死者 近藤龍ら13名
凶器 短刀、和弓
「修羅」
Case42 日比谷交番襲撃事件
発生 2038/04/01/05:36 東京都千代田区日比谷交番
死者 巡査3名
凶器 短刀、和弓
共犯 「妙星の会」信者10名
「社会的な死」
Case43 文京区料亭襲撃事件
発生 2038/04/01/05:36 東京都文京区の料亭「弥勒」
死者 有吉達也、加瀬裕司、荒川悠真
負傷 「弥勒」店員3名
凶器 拳銃、和弓
共犯 「妙星の会」信者10名
「決意」
Case44 被疑者自死事件
発生 2038/09/29/01:23 東京都千代田区警視庁本部
死者 大瀧山路
凶器 舌を噛み切っての自殺
「パンドラの箱」
Case45 警視総監殺害事件
発生 2038/10/21/06:00頃 東京都千代田区警視庁本部
死者 森永長仁
凶器 拳銃(ウェブリー＝フォスベリー・オートマチック・リボルバー)
共犯 頬崎邦彦、江奈星鈴
「獄門」
Case46 衆議院議員夫妻殺害事件
発生 2038/10/22/17:00頃 東京都目黒区 大瀧邸
死者 大瀧比呂之、大瀧兼子
凶器 和弓
共犯 江奈星鈴
「クライシス」
Case47 国家公安委員長殺害事件
発生 2038/10/22/19:00頃 東京都千代田区警視庁本部
死者 頬崎邦彦
凶器 拳銃(ウェブリー＝フォスベリー・オートマチック・リボルバー)
共犯 江奈星鈴
Case48 国会議事堂襲撃事件
発生 2038/10/23/08:30頃 東京都千代田区国会議事堂
死者 鐘山太郎(衆議院議長)ら25名
負傷 衆議院議員96名
共犯 諸田悠(実行犯、衆議院議員、「妙星の会」信者)
Case49 客船襲撃事件
発生 2038/10/23/20:30頃 東京湾停泊中の客船「エリザベス・スウィート」
死者 警官3名、乗員29名、乗客3名
負傷 警官10名、乗員20名、乗客30名
共犯 「妙星の会」信者70名
末路
2038年10月23日、ついに特命捜査対策室は、2人の錐崎刈美羅の正体を掴んだ。
三河鏡子が起こした事件は既に時効を迎えていたものの、大瀧瑛璃の事件の時効は廃止されていた。
同日20時2分、大瀧瑛璃の逮捕状が発行。
それを察知した大瀧瑛璃は協力者とともに東京湾停泊中の客船「エリザベス・スウィート」をジャック。
そして、小型船で乗り込んだ機動隊、公安部の捜査員、特命捜査対策室の捜査員たちへの抗戦を開始する。
だが北澤湊と道野浩の的確な判断により、人質は保護。協力者たちも次々と逮捕される。
追い詰められた大瀧瑛璃は客船内を逃げ回るも、彼女も道野浩と水川綾乃に行く手を阻まれる。
彼女は手持ちの凶器で最後の抵抗を試みるも、元機動隊員の道野浩に敢え無く拘束される。
「生まれた時代が悪かった」と言い残し、大瀧瑛璃は10月24日1時43分に三河鏡子の殺害容疑で逮捕された。
裁判
