極めて特異なオブジェクトの一つであり、
オブジェクト階級は「Average」に指定されている。
それは海棲生物の「シャコ」の姿をしており、半透明で薄い水色をしている。
大きさは20~32cm。
通常のシャコと同じく前肢は鎌のようになっていて、切れ味は鋭い。
通常のシャコと異なり、魚の「アジ」のように表層を泳ぎ回る性質があり、
一個体が遊泳すると、同オブジェクトが複数出現し、群れをなして遊泳し始める。
これは、海中で周りを全て塞いでも起こる現象であるが、
収容後は発生していない。
オブジェクトが遊泳した水域は体色と同じ透き通った水色に変化し、
淡水であろうとも海水と同じ塩分濃度になる。
非常に敵対的で、前肢で漁網を切り裂いたり、淡水に遡上し水質を変化させ、
漁を阻害したりする行動が確認されている。
また、どんな水質も海水と同じ塩分濃度に調整してしまうため、
下水道や水溜りも活動でき、プールや風呂、水槽といった場所に侵入する危険性もある。
非常に凶暴な性質であるため、水泳大会等に出現した場合、被害は計り知れない。
職員が捕獲する場合、手袋が義務付けられているが、
民間からの報告では素手で掴んでも問題ないという。
財団ではこのオブジェクトの有効活用を図る企画として、
このオブジェクトの殻を剥ぎ、実際に食べてみるというものがあり、
身も透き通っていて水色をしていること、食べても問題ないことがわかっている。
[実食した職員との対話ログ]
(実食した職員を「1」、記録者を「2」と記載)
2_よろしくお願いします。
それでは、実食について教えてください。 味、食感等はどうでしたか?
1_(少し考える)
なんて言うのかな…えっと、味は普通のシャコとほとんど同じでした。 でもちょっと水っぽかったかな…?
2_食べた後、体に異変は起こりましたか?
1_えー…特にはなかったと思います。
2_今後の有効活用に関する質問なんですが、
どんな料理にしたら美味しそうですか?
1_(笑う)
普通に刺身でいけると思いますけどね。 うーん、後は天ぷらとかですかね。
2_ありがとうございました。
1_ありがとうございました。
コメント
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