複合芸術とは、美術家の松本良多が定義した現代美術からパフォーマンスアートまで、マルティディシプリナリーな幅広い分野の芸術の表現と最先端のテクノロジーの交流と複合、再統合の反復により生み出される芸術である。ゆえにそのコンセプトは既存の美術のフレームワークにとどまらない。科学や哲学、幅広い様式からのマルチレイヤーなエレメントをとりいれ、伝統的な芸術のタイポロジーの延長線上ではなく、むしろそのコンセプトを再定義し繰り返しリディファインする脱領土化と複合性を焦点においた美術である。
代表する作品としてバイオアートの先駆者であるエドゥアルド・カッ、ポストヒューマンのアーティストであるステラー、ポストデジタルのアルゴリズムを導入した理論家の松本良のアートがあげられる。より伝統と美術のファブリックにおさまったハイブリッド・アートよりさらに広義な意味で使われる美術用語である。
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