概要
水中の生態系調査用にと、ナリモン水族館とタズミ海洋動物公園からの注文で開発された特注品。普通のLBが雨程度の防水加工に対して、こちらは海水が入り込まないようにするため徹底的に防水加工されている。さらに水圧に耐えるためにフレームが変更・強化されていて、外装を外すと「金属製LB」みたいな状態になっている。 尻尾は水流ジェット装置になっていて、これと耳のヒレで水中を自由に移動できる。 開発初期はスクリューだったが、水中を全く進まない上に、出力を上げたら本体が回転してしまい、だからとスクリューを大型化したら地上での活動に邪魔だったため、水流ジェット装置に変更された。ちなみに、開発予算の半分はこの水流ジェット装置のために溶かされている(開発、小型化、消費電力、付け根のモーター云々・・・・)。
胸には本体のカメラより高解像度で撮影できる小型カメラが取り付けられている。本体に内蔵させなかった理由は、LBは両目の内蔵カメラで周りの状態た距離を確認して行動するためカメラだけを遠隔操作する事ができないのと、調査中に本体が故障した時にカメラのみを分離させて回収し易くするためである。 しかし、このカメラだけ市販の水中カメラをそのまんま使い回しているので、改造するだけの予算が無かったのも理由にあるのかもしれない・・・。
ベルトに取り付けられている管は非常用の圧縮浮きで、ジェット装置が壊れた時に膨らませて浮上するためにある。他にも、調査中に大型動物に襲われそうになった時に膨らませて驚かせ、その隙に緊急離脱するのにも使われている。 この圧縮浮きは元々水中用LBのために開発された物ではあるが小型で持ち運びが容易な事から、後に人命救助用にも使われるようになった。
一時は量産計画もあったが、量産してもコストの削減が難しいのと、調査用機材として使うにしてもLBを使う必要性が薄かったため(ナリモンとタズミは調査以外での運用も想定していたのと、お客さんにも馴染みやすくするためにLBでの開発を要求していた)、受注品の2台を含め計5台しか生産されなかった。 残りの3台はそれぞれ海岸の警備、ダイバーのお供、どれかが故障した時の予備機として他のLBと共に運用されている。
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