【RP】ヤクカフェ誕生

ページ名:RP-ヤクカフェ誕生

 

登場人物


 


ホシバナモグラ「スターノ」


ミンククジラ


イトヒキハゼ「テカミ」


ヤク


マエガミジカ

 

 

前書き


実施日時: 2017年9月13日

今ではロールでも度々使用されるようになった”ヤクカフェ”ですが、元々はこのロールで生まれたものでした。

なおかつロール開始時にはカフェを作ることは参加者の誰も計画しておらず、展開に即した参加者たちの発想と話し合いで作られた展開となります。

(この後開店準備時ロールなど数回のロールを経て、現在のヤクカフェ像が完成しました)

 

本編



[ホッカイエリア高山地帯 PM12:30]
[その日のホッカイエリアは雲一つない快晴。その高山地帯には雄大な景色には一見して似つかわしくない一軒のこぢんまりとした山小屋があった]

 

ホシバナモグラ
[山小屋では目をゴーグルで覆った黒い服の女が不機嫌そうにコーヒーを飲みながら一服している]


ミンククジラ
[そこにコーヒーを手にした、全身黒めのアニマルガールが近付き、気さくに話しかけてきた]
……フキゲンそうだね。キミ、どうしたんだい?

 


ホシバナモグラ
ん…そう見えたかな。それはすまない。
[眉間にシワを寄せる]


ミンククジラ
「……あぁ、別にいいんだ。誰にだってそういう気分になるときはあるさ……」
[そう言いながらコーヒーを口にし、やや顔をしかめる]


ホシバナモグラ
[コーヒーを啜る]
…君も仕事か?


ミンククジラ
私?私は……旅が趣味でね。ここに来たのもその一環さ


ホシバナモグラ
ということは、旅行か。
いい趣味だ。


ミンククジラ
あぁ……いいだろう?[微笑]
ところで、キミは何の仕事を……おっと失礼。聞くべきことではなかったね。


ホシバナモグラ
[肩をぐいっと突き出し肩のエンブレムを見せる]
まあ雇用されてるわけではないが。


ミンククジラ
ほう……いい仕事じゃないか。


ホシバナモグラ
だろ?おかげでこんな遠出をする羽目になったが。
居候の辛いところだな。
[コーヒーを啜る]


イトヒキハゼ
[二人が談笑していると突然小屋の扉が勢いよく開け放たれる]
…到着でありまーすっ!


ホシバナモグラ
[ちらと扉に目をやる]


ミンククジラ
[目を向ける]


イトヒキハゼ
ふー…さて、ここはどういった場所なのでありましょう?[キョロキョロと辺りを見渡す]


ヤク
[開け放たれたままのドアから、ゆっくりと入ってくる]


ホシバナモグラ
見た通りの場所だよ。
ただの休憩所さ。
[背中を向けたまま話す]


ミンククジラ
ははは、賑やかになったねぇ……[コーヒーをちびちびと啜る]


イトヒキハゼ
おお!そうなのでありますか!感謝であります!


ホシバナモグラ
…突っ立ってないで座りなよ。
生憎と自販機はぶっ壊れてるけどね。


イトヒキハゼ
飲み物は持参しているので大丈夫でありますよ。[水筒を取り出しつつスターノの隣に座る]


ホシバナモグラ
…君は?[ヤクの方を見る]


ヤク
…大丈夫です、乾燥には慣れてるので。[と言いつつも、少し残念そうに残った席に座る]


ホシバナモグラ
何も持たずに山登りしにきたのか?


ヤク
いえ、ここが私の住処ですから。
近くに川もありますし、慣れれば案外快適ですよ…。


マエガミジカ
[ゆっくりとドアが開く]
ふぅ…やっとここまで来たな…


ホシバナモグラ
観光客でなく地元民だったか。


ヤク
久しぶりに賑わっていて嬉しいです…[にっこりと笑う]


ホシバナモグラ
賑わいねえ…噂をすればもりもり増えていくな。


マエガミジカ
[時計を見る]
ひとまずメシか…


ホシバナモグラ
よお片目が隠れたねーさん。
生憎だが食堂の類はないぜ。


マエガミジカ
ふっふっふっ、私にはこれがあるのさ!
[ガスコンロ、魔法瓶、ペットボトル、カレー〇シを取り出す]


ホシバナモグラ
風下でよろしく頼むよ。
[風下の席を親指で指す]


イトヒキハゼ
ほへー…用意周到でありますなぁ…


マエガミジカ
まあさっきまで山降りてたからなぁ
[その席へ移動する]
昨日、反対側の登山口から登ってきたのさ
[水を入れ湯を沸かす]


ホシバナモグラ
………短い付き合いだと思っていたから放置していたんだが、自己紹介がまだだったな。
俺はスターノ…モグラの類だ。
あんたは?[ミンククジラを見る]


ミンククジラ
私は……ただのミンククジラさ。名前はないよ。
……そうだね、キミたちの名前も聞いておこうか[3人を順に見る]


ヤク
…私はヤクです。特に名前はありません。


マエガミジカ
俺はマエガミジカ、名前はまだない
チベット生まれさ…


イトヒキハゼ
自分はイトヒキハゼのテカミであります!
よろしくお願いするのであります![ビシッと敬礼をする]


マエガミジカ
[お湯を注いでる]


ホシバナモグラ
ほうかい。よろしくな。[ゴーグルで目が隠れているが順ぐりに顔を向ける]
ヤクはこの辺のどこに住んでるんだ?


ヤク
そうですね…近くに沢があるので、そのあたりを中心に。
あまり、決まった場所、というのは、ないですね…


ホシバナモグラ
俺らよりもワイルドな生活をしているフレンズは久々に見るよ。
…そういえば乾燥してるんだったな。ほれ。
[水のペットボトルを机に転がす]


ヤク
…あ、ありがとうございます。
[受け取って少し飲み、返す]


ホシバナモグラ
持っときなよ。ここの自販機がぶっ壊れた今となっちゃままならんだろ。
………俺はここの整備状況を見に来たんだが、酷い荒れようだな。


ヤク
最近は、来る方が少ないので…
整備をしに来ていた方も、少し前に来なくなってしまいましたし。


ホシバナモグラ
まあ登山コースからは少し外れるし、素人が来るには険しい道のりだからな。


マエガミジカ
まあ楽しいっちゃ楽しいけどな険しい山登るのも
[メシを食いながら]


ミンククジラ
そうだね……ちょっとキツかったかな。海から川を遡上したりはしたけど、山を登ったのは初めてでね……


イトヒキハゼ
まぁ訓練をするぶんには最適なのでありますが…[窓から外を見る]


ホシバナモグラ
楽しい楽しくないではなく危険だという話なんだが…。


ヤク
そうですか…? このあたりでは、比較的平坦だと思いますが…


ホシバナモグラ
あんた見た目によらずタフだな。
まあ地元民だから当然か。


ヤク
でも、毛皮が厚いので、こういうところ以外には行けないんですよね…
むしろ、色々なところにいける皆さんが、うらやましいです…


ホシバナモグラ
地産地消できればそれに越した事はないさ。
まあとにかく、この小屋を改装できないか調べて来いってワケだが。
まず小屋の前に道のりをなんとかせんとな。
死人が出る。
崖を沿って歩くのに下の鎖を足場に上の鎖を掴んで横移動は流石に修羅の道過ぎるだろう。
小屋に着く前に死んじまう。


ミンククジラ
ふふふ、私も死ぬかと思ったよ……[ミンククジラのジャケットをよく見ると、ところどころ薄汚れている箇所がある]


マエガミジカ
恩讐の彼方にとかいう本みたいな感じに掘ればいいんじゃないかなトンネルを
名前は…青の洞門だったっけか…


イトヒキハゼ
レンジャー訓練には最適な道のりでありましたよ![満足気な顔]


ホシバナモグラ
そ、そうか…よかったな…。
うーむ…。


ミンククジラ
……まあ、元気すぎるヒトは来るんじゃないかな?[苦笑し]


ホシバナモグラ
なあヤク、この辺で比較的緩やかな道はないか?開拓されていない条件付きで。


ヤク
…ええと、そうですね…
…ここを出て右の所に、少し細い道があります。
ちょっと見えにくいですが、そこを見つけて抜ければ、あとは緩やかな道が続いたはずですよ。


ホシバナモグラ
ふむ。そこは人も通れそうか?


マエガミジカ
ほぇー
ということはわかりやすくすればいいのではとないかと…


ヤク
体を横にすれば、通れると思いますが…
でも、普通に歩くのはちょっと難しいですね


イトヒキハゼ
そのままでは登山道には使えないでありますな…


ホシバナモグラ
どのくらい細い道が続く?


ヤク
たしか、5メートルか10メートルくらいは続いてたと思います…
人が来ても、道が細すぎて諦めちゃうんですよね…


マエガミジカ
何かしら障害物でもあるのか?


ホシバナモグラ
5~10mか…、なんとかなりそうだな。
削れば広げられそうか?


ヤク
どうでしょう…
あまり遠くもないですし、行ってみますか?


ホシバナモグラ
そうだな。百聞は一見になんとやらだ。
案内してくれ。…あんたらはどうする?


マエガミジカ
着いてくよ
どうせ帰り道だし


ミンククジラ
知り合ったよしみだ。ついていくよ


イトヒキハゼ
自分も同行するのであります!


ヤク
…では。[立ち上がり、外へ出る]


ホシバナモグラ



[細道の前]
うへぇ、思ったより細いな。


ミンククジラ
これは……比較的小柄な私でも……無理なようだね[諦めたようにフッと笑う]


マエガミジカ
結構細いな…


ヤク
…一応、がんばれば通れるはずなんですが…


ホシバナモグラ
どうなってんだこりゃ。岩が割れて出来た道か?


イトヒキハゼ
ふむ…自分行ってみるのであります![強引に細道を通っていく]


ヤク
少し前に来たヒトは、地殻変動による割れ目かもしれない、とか言ってましたが…


マエガミジカ
削ればいいじゃない


ホシバナモグラ
今は機材が無いから無理だな。だが…
これならイケそうだ。
この先は整備すれば使える道だろ?


ヤク
そうですね。人が数人歩けるくらいにはなっていたはずです


ホシバナモグラ
丸太を埋めて手すりを打ち込めば使えるはずだ…。
おーい、テカミ!そっちはどうなってる?


イトヒキハゼ
[しばらくして戻ってくる]
いてててて…向こう側は登山道の近くに出られるようであります!
[体中に擦り傷を作っているが元気よく敬礼している]


ホシバナモグラ
よくやってくれた。[敬礼する]


ヤク
…傷、大丈夫ですか…!?[駆け寄って傷の様子を見る]


マエガミジカ
救急箱ならあるよ
ほい


イトヒキハゼ
この程度の傷なら放っておいても大丈夫なのでありますよ!
[ピョンピョンと跳ねて元気さをアピールしている]


ホシバナモグラ
大した奴だ。[鼻で笑う]


ヤク
…でも、やっぱり心配ですから…[救急箱を受け取り、擦り傷を軽く手当てする]
慣れている私が行ったほうが、良かったですね…[シュン]


イトヒキハゼ
ん、感謝であります!ヤク殿!


ホシバナモグラ
…正直死ぬ思いをしてボロ小屋でコーヒーを飲んで帰る羽目になると思ったが、なかなかどうしてアタリじゃないか…。
[背中を向けて無線機を取り出して誰かと話している]


イトヒキハゼ
自分は偵察行動でこういったことには慣れているのであります。
だからこの程度のことなんてどうってことないのでありますよ![ヤクに笑顔を向ける]


ヤク
そうですか、それならよかった…(少しだけ微笑む)


ホシバナモグラ
……了解。現場に待機する。おわり。
…よし。
遅くても明日には視察が来るそうだ。
本格的に開拓されるぞ。


ヤク
それでここまで来る方が増えるなら、嬉しいです…!


ホシバナモグラ
そこの山小屋も綺麗にして、カフェかなんかにするそうだ。まだ店長は未定だそうだが…
そこでだ、俺はあんたを推薦する!
[ヤクを指す]


ヤク
えっ
…私、ですか?


ホシバナモグラ
あんたはここらに詳しいし、山登りも得意みたいだしな。適任だ。


ミンククジラ
キミならうまくやっていけると思うよ……私も一票、だ[サムズアップ]


ホシバナモグラ
なに、向こうに文句は言わせんさ。
言ってこないだろうがな!


ヤク
…皆さんがそうおっしゃるなら…
喜んで、引き受けさせていただきます


イトヒキハゼ
ヤク殿ならきっとうまくいくのであります!


マエガミジカ
そうですよそうですよ


ホシバナモグラ
本人の承諾も得たし…忙しくなるぞ〜。
悪いがみんな、ま た あ と で 。
[小屋の方に足早に歩いていく]


マエガミジカ
…八ヶ峰に帰りたい(ボソッ)
あっ八ヶ峰は俺の住んどるところで景色の"良かった”とこです


イトヒキハゼ
それでは自分はそろそろ帰投するのであります。
スターノ殿!マエガミジカ殿!ミンククジラ殿!そしてヤク殿!
さよならなのでありますー![全速力で帰っていく]


マエガミジカ
転ぶなよー


ミンククジラ
……元気で真っ直ぐな子だ。何かを成すだろうね……[微笑を浮かべる]
私は……そうだね。少し手伝ってから帰るとしようか。


マエガミジカ
まあ私は暗くなら無いうちに帰るかな…
まあ暇が有ったら八ヶ峰においでよ
じゃーなー
[歩いて下っていった]


ミンククジラ
……彼女も元気でいい子だったね。さて、私も小屋に戻るとしよう……[小屋の方へ歩み始める]


ホシバナモグラ
[ヤクは未だに起きた出来事が信じられぬといった様子で、その場に立ち尽くしていた。だがその表情は穏やかで明るいものだった。ホッカイエリアの高山地帯がカフェ目当ての観光客で賑わうようになるのは、少し先の物語である。]
[fin]

 


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キャスト


ホシバナモグラ:ZAKU

マエガミジカ:Aoitori

イトヒキハゼ:DerMaltu

ミンククジラ:キキリシュギ

ヤク:Nordic

編集・校正:Nordic

 

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