さよならを言いにきた

ページ名:さよならを言いにきた

絵本の国――そう呼ぶ理由を誰も知らず。
小さきものの妖精郷は、平穏そのものであったのさ。

されどその日、国境の崖がびりびりと。
ほつれて裂けて崩れ落ちる。
ソラに覗くは巨大な目。悪意の他は正体知れず。

君たちの平穏と、その末路は。
最果ての瞳が歌うように、この一言で始まった。

モノトーンミュージアム「さよならを言いにきた」
――かくして、物語を破り捨て。
 


 

PL数:2~3人(推奨2人)
演者レベル:3

◆ハンドアウト

PC共通指定:其達クラスを取得すること。

○PC1
シナリオパートナー:歪んだ御標(ex.不安)

君は絵本の国の住人だ。
友人のビーチェと楽しく遊んでいたが、その日常はある日突如として壊れた。
空に巨大な目が現れ、御標を紡いだのだ。
《君たちにさよならを言いにきた。
この物語にお別れを。結末とは違う決別を。
ストーリーは全て無かったことに。キャラクターは皆虚無の果て。》
――その御標と共に、ビーチェや他の友人たち、はては絵本の国の全てが漆黒と曇白に染まっていく。
この事態は、解決できないのだろうか?そう思っていた矢先に現れたのが、PC2だった。

備考:PC1は"本の中の登場人物"であるため、継続PCの使用は推奨しない。


○PC2
シナリオパートナー:"夜の女王"アリア・B・コロラトゥーラ(ex.尽力)

君は裁縫師だ。
裁縫師組合の組合長、"夜の女王"アリアから依頼を受けて、図書の国にやってきている。
何でも、収蔵されている本の一冊が凄まじい勢いで異形化を始めているのだとか。
「この事件は、貴方にしか頼めないわ。本の中は一種の異世界で、狭間を渡る其達の貴方でなければいけないの」とのことだ。
そのタイトルは"神聖喜劇"。最後にはハッピーエンドを保証する、優しい世界のお話だ。
とにかく、本をほつれさせている原因を探らなければ。

 


 

◆演目舞台・登場人物

○絵本の国/"神聖喜劇"→
国名:絵本の国
人口:未定義
統治形態:未定義
現在の首長名:神(注記:"神聖喜劇"作中における神。左の地で信仰される神がモデルと思われるが、別の存在)
宗教:聖教がベースと思われる
気候:温暖湿潤気候
輸出:未定義

左の地中部の"図書の国"に収蔵されている書物の一つであり、その内部に広がる世界。
絵本という形態だけあって、文体だけを見れば児童向け図書である。
ただし、きちんと中身を読み込めば社会情勢への風刺を籠めているという解釈もできる。
其達たちが気ままに生き、時々争いになり、正義と描かれる側がいっそ凄惨な罰を敵側に与えると解釈できる描写も存在する。

○ビーチェ→
性別:女/年齢:18(人間換算)/髪:金/瞳:赤/クラス:其達賢者
PC1の友人。"神聖喜劇"の登場人物。
快活で優しい性格をしている。

○ドゥランテ・フィオレンツァ→
性別:男/年齢:35/髪:茶/瞳:赤/クラス:芸術家賢者貴人
"神聖寓話"の著者である詩人。
苦労の多い人生を送っており、"神聖寓話"の風刺には実体験をもとにしたと思われる部分も多々。
芸術を愛する一方、やや完璧主義。

 


 

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