S-TIH53

ページ名:S-TIH53

S-TIH57はオハラが販売する光学ガラスでSF57相当品(nd=1.847 vd=23.8。組成上は鉛フリーのケイ酸チタンガラスである。



TIH53は、他のSF57相当品と同様に、「安価な高屈折率自高分散ガラスの中で最大限の屈折率と分散を持つ品種」として大きな需要がある。一方で、チタン系高屈折率ガラスに典型的な問題として透過率に課題を抱え、次のような改良品種がS-TIH53近傍(屈折率
アッベ数が近いという意味)にラインナップされている


  • オハラS-TIH53W - 製造工程の溶融ガラスの処理を改良して透過率を改善したもの、組成や透過率以外の特性は同一。
  • オハラNBH56ケイ酸ニオブ系の組成にすることで透過率を改善し、TIH53に類似した光学定数(nd=1.855, vd=24.8)を持つように組成が調整された品種。異常部分分散特性がTIH53とはかなり異なる。
  • オハラS-NPH-53TIH53とは抜本的に異なるリン酸ニオブ系の組成を採用して透過率を向上させ、光学定数(アッベ数と屈折率)がTIH53と同じ(nd=1.847, vd=23.8)になる様に調整した独特な品種。光学定数が同じなためTIH53と互換性があることが特長。ただし組成が異なるため光学特性以外の諸特性はTIH53とは別物になっている。一時期販売されていたが、現在ではラインナップから削除されている。

オハラS-NPH5 NPH53に似たコンセプトのリン酸ニオブガラスだが、光学定数は若干異なりTIH53やNPH53との互換性は無い(nd=1.859, vd=22.7)。

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