322型マンムルト級大型降下グライダー

322型マンムルト級大型降下グライダー(Type 322 Manmult class Orbital-entry Glider / Typ 322 Manmult Klasse Orbital-Eintrag Segelflugzeug)は連合帝国のユンケルズ社が開発した大型輸送大気圏降下グライダー。

概要[]

　322型マンムルト級大型降下グライダーは連合帝国のユンケルズ社が開発・建造した大型輸送用大気圏降下グライダーである。自ら推進するための推進器を持たないグライダー型であり、航空力学に基づいた設計の翼を持つ。重量軽減用のディパルサードライブも搭載しているがこれは推力にはならない。

　グライダーであるため運用方法は特殊であり、宇宙空間では他の宇宙船に牽引され目標となる惑星軌道上の突入座標で分離し大気圏への突入を開始する。姿勢制御用の推進器は装備されており大気圏突入後は姿勢を安定させ減速しながらグライダーとして飛行し、目標地点に着陸し積載物を降ろした後に解体もしくは破棄される。

装備及び性能[]

マンムルト級は前線での使用は想定されておらず、制軌道権及び制空権と橋頭堡が確保された場合に迅速に大量の兵器や兵員、物資を送り込むことが出来る非常に廉価な輸送機として設計されている。推進装置が無い為に着陸後は行動できず、分解して再度宇宙で組み立てるか破棄される事となっている。後に分解後の部品が他の兵器の為の部品や追加装備に転用可能なものを取り入れ無駄なく利用できるように改良された。

同系機[]

マンムルト級は廉価で大量に物資を運搬できるグライダーとして大量に運用されているがC型及びD型で既に洗練された設計を実現させた事から多くの同系機や派生機は試作段階で終わっている。

322-A型マンムルト級大型降下グライダー[]

　322-A型は最も初めに生産された機体である。性能検査の為の試作機であり実戦に投入されず連合帝国領内で運用された。322型の制式採用と322-B型の生産開始と試験の終了を受け322-A型は訓練機として使用された。また、ごくわずかな機体が民間に払い下げられている。

322-B型マンムルト級大型降下グライダー[]

　322-B型は初めて実戦に投入された初期生産型である。322-A型との差はほとんど無いが自衛武装の強化や細かい修正点は多い。着陸の失敗率が高く不評であった。

322-C型マンムルト級大型降下グライダー[]

　322-C型は主生産型である。322-B型で露呈した着陸の難しさを改善し、着陸自動制御装置や着陸機構が改良されている。ディパルサードライブの配置も変更されている。また、レーザー砲による迎撃対策として対レーザー蒸発塗料が使用されている。分解後に機体部品が再利用しやすいよう設計が工夫され、テックと同規格の部品を多く使用している。

322-D型マンムルト級大型降下グライダー[]

　322-D型は親衛隊専用に開発された322-C型の改良機である。制圧が不完全な状況下で敵陣への強行降下を想定した設計が施された。積載量は減っているものの武装や装甲は強化されグライダーとしての航行速度と飛距離もより強化されている。

322-Tf型マンムルト級大型降下機[]

　322-Tf型は推進装置をもち大気圏内航行が可能な派生機である。あくまで推進装置は補助であり離陸時には着脱式増推進器（ドロップロケットスターター）が必要である。また、惑星上で離着陸するには積載量を軌道降下時よりも減らさなければならない。基本的な運用方法は同じであるが再離陸が可能な為、惑星内での輸送任務を行える事から多用された。

422型ヴェルブ・マンムルト級大型降下グライダー式空中母艦[]

　422型はグライダー時の飛行距離を強化し空中母艦として機能させる事を目的に再設計されている。空中戦艦及び空中母艦は十分に間に合っており422型を運用する意味は無いとして正式採用されていない。試作機のいくつかが民間企業に払い下げられている。なお422型改マンムルト(Verb Manmult)級が正式な名称だが322-V型と称される事が多い。

522型ヴェルブ・マンムルトII級大型空中母艦[]

　522型はグライダーではなく大気圏内用の推進装置をもち空中航行能力を持つ軌道降下空中母艦である。422型の不採用を受けたユンケルズ社がグライダーではなく空中母艦として再設計し、正規空中母艦として十分な性能を持つ。機体そのものは322型（422型）と差がないために積載可能な重量が増えているものの格納空間は狭くなっており降下艦とは言い難く正式採用はされなかった。なお正式な名称は522型改マンムルト(Typ 522 Verb II Manmult)級大型空中母艦である。

622型ドッペル・マンムルト級超大型双胴軌道降下グライダー[]

　622型は322-C型を2機を平行に連結させた超大型軌道降下グライダーである。単純に言えば倍の物資を運搬が可能となっている。単純故に322-C型の部品で製造でき生産性も優れている。正式に採用されたが322-C型から更に巨大化したために着陸がより難しいとして重力の弱い惑星であるかもしくは目標降下点が水上である場合のみ運用された。322-C型から改造された機体もあり正確な生産数は不明である。

722型ズーパー・マンムルト級超大型軌道降下グライダー[]

　722型は622型の採用を受けて322型のスケールアップを基礎として設計された。複数の設計案が挙げられたがどれもが空力シミュレーションで飛行ができず開発計画は中止された。なお正式な名称は722型ズーパー・マンムルト(Typ 722 Super Manmult)級超大型軌道降下グライダーである。

822型フューパー・マンムルト級[]

　822型は722型の失敗を活かし全再設計の超大型軌道降下グライダーとなる予定であった。822型は連合帝国からの生産集中命令により322-C型の増産が優先され計画段階で中止された。なお予定されていた正式な名称は822型フューパー・マンムルト(Typ 822 Hyper Manmult)級超大型軌道降下グライダーである。

関連項目[]

• 321型ギガンド級超大型降下艦

Behind the scenes[]

Ju322マムート、マンムート。ウルトラセブンに登場したノンマルト。

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