恒星連邦宇宙軍ダイコン銀河方面叛乱鎮圧派遣艦隊F-9

恒星連邦宇宙軍ダイコン銀河方面叛乱鎮圧派遣艦隊F-9は恒星連邦政府がダイコン銀河における独立運動の鎮圧の為に派遣した特務艦隊。

概要[]

　恒星連邦宇宙軍ダイコン銀河方面叛乱鎮圧派遣艦隊F-9は天の川銀河全域を支配しダイコン銀河への人類入植を行っていた恒星連邦政府が武力を伴う独立運動の激化に対処すべく派遣した特務艦隊である。艦隊は戦艦9隻、重巡航艦35隻、巡航艦56隻の計100隻によって構成されており、艦隊総司令官には恒星連邦宇宙軍ハルケン大将、副官にはロレヌス中将とコロス中将、監督官にはミヌフール上級監視官が配されていた。後にロレヌス中将は艦隊の作戦行動に反対し離脱している。

分艦隊[]

　F-9艦隊はいくつかの分艦隊を編成してダイコン銀河各地で反乱の鎮圧を行っていた。

所属艦[]

F-9艦隊に所属していた艦艇は以下のとおり。

ファルシオン級超銀河航行宇宙戦艦

「ファルシオン」「アリゾナ」「ダンケルク」「バージニオン」「ネルソン」「エクスカリバー」「ドレイク」「モガミ」「コンゴ」

マザーランド級超銀河航行重巡航艦

「モンゴリア」「オマーン」「ウォーハンマー」「マラソン」「ドイッチュラント」「ラプラタ」「ブラジリア」「パタゴニア」「グアンタナモ」「バンクーバー」「ピョンヤン」「アサヒカワ」「ヘルシンキ」「コペンハーゲン」「ポーランド」「ホランド」「ウェールズ」「ルーブル」「ギニア」「ボルネオ」「スマトラ」「エチオピア」「スエズ」「タシケント」「チャド」「バルセロナ」「トゥルファン」「リベリア」「ニジェール」「カナダ」「ダオ」「ケンタウリ」「アンダルシア」「カルタゴ」「アルジュリア」

ストライク級超銀河航行巡航艦

「ドリス」「イアス」「シュレーク」「アディーレ」「ビッグマグナム」「カノン」「ファイアスロート」「ハカイシャ」「スピア」「アングリフ」「アンブッシュ」「ヘッドバッド」「スパルーク」「ロングサーベル」「アイアンハンマー」「ヤミウチ」「キック」「ショートソード」「スラッシュ」「ブレーク」「バックラッシュ」「ランス」「メタルチェーン」「ガトリング」「スティールパンチ」「デストロイ」「マーダー」「ローバー」「アタック」「シュトゥルム」「クンフー」「ファウスト」「ジュドー」「ノックノック」「ジャーマンスープレックス」「ヘヴィチョップ」「キックバット」「クギバット」「シャープカタナ」「シュリケン」「ナイフ」「ヘルボマー」「アイアンスカイ」「バクダン」「グレートソード」「アインハンダー」「スカーミシュ」「コサック」「カポエラ」「スティールスパイク」「シノビ」「サンダーブレード」「ロングショット」「アックス」「アイアンホーン」「バトルホーク」

歴史[]

　恒星連邦宇宙軍ダイコン銀河方面叛乱鎮圧派遣艦隊F-9は恒星連邦がダイコン銀河での独立運動を武力で解決するために派遣した艦隊である。F-9艦隊の派遣以前を独立運動期とし派遣後を独立戦争期と定義する歴史研究家も多い。少なくともダイコン銀河の独立を推し進めるダイコン銀河独立同盟と恒星連邦間の関での軍事衝突を決定した最大の要因には間違いない。

派遣直後

　F-9艦隊がダイコン銀河に到達した時期は明確には不明である。F-9艦隊は艦隊内で3隻から6隻ずつの分艦隊を編成して各地での反恒星連邦運動および独立運動の鎮圧を行った。巨大な宇宙戦闘艦は惑星から肉眼で確認することも容易でありその姿を見せるだけで叛乱活動が静まったとされる。しかし、その巨体が見かけ倒しではないかという動きや軍事的な反発を招き独立はの軍事活動を招く結果となった。

惑星破壊

　F-9艦隊は圧倒的な技術力の差があるため独立同盟による攻撃でなんら損害を与えられる事はなかったが、激化する独立同盟によるテロルや軍事活動を抑えるべく威嚇攻撃を開始した。当初は無人の衛星や小惑星の破壊によってその圧倒的な軍事力を見せつける事に始まっていたがこれも逆に脅しには屈しないという独立派の更なる覚悟と結束を強めてしまった。結果的にF-9艦隊は脅しではなく攻撃として独立同盟の拠点となっているという名目で居住者の多い惑星を破壊する暴挙にでている。これらの惑星破壊は断続的に行われ1日に数億、数十億の死者を出したと言われている。

一部の離脱

　F-9艦隊内では民間人を含めた無差別惑星破壊を虐殺として艦隊の方針に逆らう軍人も少なくなく一部の分艦隊は惑星爆撃および惑星破壊任務を放棄し、独立同盟と独断で接触し無用な戦闘を避けようとしていた。この行為を察してF-9艦隊は反乱分子の処分を行ったがこの内乱以降に艦隊の一部が離脱して独立同盟に協力しようとする事態となった。

第一次パルハバン会戦

　惑星パルハバンでF-9艦隊所属の分艦隊が独立同盟と離脱艦隊の合流を妨害する為に独立同盟の艦隊と離脱艦隊への攻撃を行い空間艦隊戦となった。F-9所属の分艦隊は独立同盟の戦力を撃滅し離脱艦隊にも大きな損害を与えた。また、独立同盟は離脱艦隊そのものが囮である罠と考え協力体制の確立を防いだ。結果的にF-9艦隊は反乱勢力の弱体化に成功し、独立同盟は強力な味方となるはずの離脱艦隊をしばらく避けてしまい戦争終結と独立へ近づく貴重なチャンスを逃してしまった。なお、この戦闘は当初パルハバン会戦と称されたが後にパルハバン周辺が再び戦場となったために第一次パルハバン会戦と呼称が変更された。

第二次パルハバン会戦

　第一次パルハバン会戦で痛手を追い独立同盟との接触にも失敗した離脱艦隊の残存勢力は再度接触を行い協力姿勢を伝えたが独立同盟の幹部にその証明を要求された。そのためにF-9艦隊の拠点のあったナバン星系の惑星クォバンに転進し基地破壊を行った。事前に動きを察知していたF-9艦隊は惑星クォバンからの撤退を完了しており離脱艦隊の残存戦力を壊滅させるための罠をはっていたが独立同盟の複数の宇宙艦隊が惑星クォバンへの攻撃を行う為に惑星パルハバン付近に待機していた分艦隊群を発見し、第二次パルハバン会戦が勃発した。分艦隊は主戦力をクォバンへワープさせ一部を独立同盟艦隊への応戦の為に残したがクォバンの離脱艦隊は分艦隊主力と入れ違いにパルハバンにワープし独立同盟艦隊との合流を果たした。パルハバン付近に残された分艦隊は双方の挟み撃ちを受け壊滅、入れ違いになった分艦隊主力はクォバンからパルハバンへ再度ワープした。しかし、これが擬似的に戦力の逐次投入となってしまい待機していた分艦隊につづいて分艦隊主力と応援に駆けつけた別の分艦隊がそれぞれ各個撃破される形となった。F-9艦隊の総戦力はこの時点で（離脱艦を含めて）32%が失われている。

アース669沖艦隊決戦

　第二次パルハバン会戦後のF-9艦隊は離脱艦隊と独立同盟の連合軍との戦いを強いられる事となり各地における戦況は急激に苦しいものとなった。特に離脱艦隊によって独立同盟にもたらされた恒星連邦艦の構造や欠点、離脱艦や撃破したF-9艦隊所属艦の武装を転用した仮装砲艦によりこれまで一切の攻撃が通用しなかった事から一方的な攻撃を行っていた分艦隊は損害を受けて始めていた。F-9艦隊はこれを受けて全分艦隊を集結しより多くの艦で分艦隊を再度編成し直す事を決定している。しかし、この終結地点が恒星系ナンバー669の惑星アース669であると民間小型宇宙船による独立同盟へのタレコミによって判明すると離脱艦隊と全独立同盟艦隊による連合艦隊とF-9艦隊の決戦の舞台となった。この大攻撃をF-9艦隊も事前に察知していたが残存する全艦が集結しており離脱艦隊と独立同盟の連合艦隊の連合艦隊の総戦力を超える事から自ら決戦を受ける形となった。実際に双方の艦隊がアース669周辺宙域に到達し艦隊戦が始まると戦闘は7日間続き、離脱艦隊は戦艦ファルシオンを除く全艦が大破、独立同盟艦隊は参戦した艦艇の約80%である約12億隻を失っている。一方のF-9艦隊も21隻が大破し、その内17隻がアース669の重力に捉えられ墜落し轟沈した。これはロレヌス中将の考えた秘策によるものでこの秘策なしには21隻という戦果はありえなかったと言われている。なお秘策に関する記録はダイコニア帝国によって抹消されている。この戦いで離脱艦隊のロレヌス中将とF-9艦隊のハルケン大将が戦死、コロス中将は重傷を負っている。

ダイコン銀河からの撤退

　アース669での決戦で司令官を失ったF-9艦隊には恒星連邦から停戦命令が下された。これはあくまで一時的なもので損害を確認し、方針を再検討するためのものであったが大損害を被った後での事から艦隊は余計に混乱し、監督官のミヌフール上級監視官は独断で独立同盟との停戦条約を締結した。これによりダイコン銀河の独立が宣言された。ダイコン銀河独立宣言をうけ恒星連邦とF-9艦隊はダイコン銀河からの撤収を行った。天の川銀河からの増援で送られれば再征服が可能な状況だったが撤退している。これについては恒星連邦内の別問題が関与しているという説が強いが詳しくはわかっていない。

'損傷'艦の破棄

　F-9艦隊は航行不可能な艦艇を放棄し、離脱艦隊の乗組員の一部および双方の負傷者を乗せて天の川銀河へ撤退した。撤退時にはダイコン銀河内の多くの恒星連邦関係者も同行した。なお、この撤退の為に天の川銀河から護衛艦隊が一時派遣されている。護衛艦隊にはファルシオン級を上回る大型戦艦が30隻近くが含まれており独立同盟の上層部はダイコン銀河の独立が軍事力によるものではないという事を印象づけられた。この事実は上層部によって隠されたが後にダイコニア帝国の軍備増強に繋がっている。

上記の歴史項目の内容は一部をダイコン銀河独立戦争へ移すこと

関連項目[]

• ファルシオン艦隊
• アンダルシア攻防戦

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