ザイオン編入戦争

ザイオン編入戦争はザイオン公国が連合帝国への編入を求めて起こした一連の戦争。

概要[]

ザイオン編入戦争は主にイェルシの戦い、ライムの戦い、ザイオン・アース戦争で構成される。

勃発前[]

アルクドゥスIVの実業家一家であり一大政治派閥となっていたザイオン家の当主ギャビー=ザイオンは連合帝国から公爵位を購入しザイオン公国を建国した。そのザイオン公国では小規模で不安定な経済から建国以来政治派閥や企業団体、市民によって連合帝国への編入に向けた運動が行われていた。これに対して連合帝国は第五カナーンの約束の血利権を狙っていたものの表向きに手を出すことが出来ず自由惑星同盟と対する北方戦線から戦力を割くこともできないため第五カナーン神聖共和国の征服をザイオン公国の連合帝国への編入条件とする密約をザイオン公国と交わした。ザイオン公国も約束の血利権を欲しておりそれによる経済格差もあり国家感情は悪かったため密約を機に本格的な開戦へと準備を始めた。

これを受けて国内の親第五カナーン派政治派閥や企業、ザイオン公国建国以前から存在していた反連合帝国勢力の掃討が実行に起こされた。またザイオン家内の権力争いもありザイオン家の一部の穏健派も政界から排斥された。これに対して危機感を持っていた第五カナーン共和国系の企業や組織は被対象勢力の結束を呼び掛けザイオン反乱軍としてまとめ活動を開始した。当初はギャビー=ザイオンらの要人暗殺やテロを目指したものの失敗し、構成員の増加も伴って活動は過激化する一方で目的が曖昧化していった。

イェルシの戦い

国内の治安の強化のためにザイオン公国軍が動員され過激なザイオン反乱軍の行動が摘発され、事前阻止や予防活動が広まると闘争は矮小化し主構成員や実働部隊はアルクドゥス星系から撤退を余儀なくされた。彼ら多くは近隣のイェルシ星系へと撤退たがザイオン公国軍がこれを追撃したためにイェルシの戦いが勃発した。ザイオン公国の領外であるイェルシ星系にてザイオン反乱軍は保有する正規戦力と宇宙艦船を集結し一大反抗作戦を決行するが大敗、構成員と戦力のほとんどを失った。一部の幹部や構成員が資金の預け先や支援組織が存在した第五カナーン共和国のライム星系へと逃亡した。

ザイオン公国の侵攻[]

ライムの戦い

ザイオン公国はザイオン反乱軍の追撃を名目に第五カナーン共和国領ライム星系へと侵攻しライムの戦いとなった。ザイオン公国軍の侵攻は第五カナーン神聖共和国の想定外であり、辺境地という事もあってまともな軍備もなく対応が遅れてしまいザイオン軍の過度な進出を許すこととなった。一方でザイオン軍も想定以上に進出してしまったことから混乱が起きておりこの機会に第五カナーン本星を制圧し編入を実現させるべきか否かで意見が割れ結論がまとまる前に第五カナーン神聖共和国からの停戦協定が提示され和平へと移ってしまった。

ザイオン・アース戦争

ザイオン公国は軍備を再編し実現できなかった第五カナーン神聖共和国制圧を目指していたが自由惑星同盟の支援を受けていたアース連邦は連合帝国の支配域拡大をよく思わない自由惑星同盟の要望とそれに対する経済的な見返りを得ることを条件にザイオン公国へと宣戦布告しザイオン・アース戦争を開始した。これにザイオン公国軍は主戦力を送り総力戦となった。一方秘密裏にアース連邦は第五カナーン神聖共和国と接触し手薄となっているライム星系の奪還のためアース連邦側に参戦しと連合帝国から派遣されてくる帝国同盟軍の足止めを担った。

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