PTW

PTW、テック用携帯火器(Portable Techic Weapon / Portable Tech Weapon / ポータブル・テック・ウェポン)はテックのアーム先端部に接続もしくは先端部のマニピュレータによって操作して使用する銃火器。(TGW / Techic Gun Weapon / テキック・ガン・ウェポン)とも呼ばれている。

概要[]

　テック用携帯火器は従来型の固定武装や内蔵武装とは異なりテックのアーム先端部の接続装置もしくはアーム先端部のマニピュレータによって物理的に制御する武装の方式の1つ。テックが持って使用する為に作られたテック用の銃火器である。

制御方式[]

PTWにはいくつかの制御方式があり、電子的に制御するソフトトリガー方式と物理的に制御するハードトリガー方式の2つに分類される。

ソフトトリガー方式[]

ソフトトリガー方式(Soft Trigger Type)はCTとPTWが接続端子によって連結し、機体側のFCSとPTWに内蔵された電子装置が情報を共有して制御される。正規のCTに多く、FCSとの連動により性格な射撃や照準の操作、銃の残弾数や劣化などの状態を管理が可能だが接続規格やFCSの合わないもの同士では使用できない。

ハードトリガー方式[]

ハードトリガー方式(Hard Trigger Type)は物理的にマニュピレータを使用して持ち、銃弾をこめ、狙い、引き金を引く事で銃弾が発射される。マニピュレータを持つテックであればどんなテックでも使用可能だが反動軽減や劣化確認、照準合わせや残弾数の管理が自動化されないため操作に慣れが必要である。

なお、両方の制御方式を備えたPTWもある。

種類[]

PTWは主に以下のように分類される。

スタンダードカービン[]

　スタンダードカービン（汎用小砲）は単発式のPTW。

アサルトカービン[]

　アサルトカービン（汎用機関砲）は軍用に考案されたPTW。単射と連続射が切り替えられる為スタンダードカービンとマシンカービンの両方の利点を持つ。最も普及しているPTWの1つ。

マシンカービン[]

　マシンカービン（支援機関砲）は制圧射撃や弾幕射撃などの支援射撃用のPTW。精度は劣るが大量の縦断を長時間連続射し続けることが出来る。

シャープライフル[]

　シャープライフル（狙撃用小砲）は長距離狙撃用のPTW。高い精度と長射程を誇る。ソフトトリガー方式のものでは風や重力、大気成分などの環境情報から弾道を計算し最適な射撃を可能にする。

テックピストル[]

　テックピストル（汎用砲）は短距離用の単発式PTW。近接戦闘や非常装備として普及している。また、敵への攻撃以外に信号弾や照明弾、曳光弾、閃光弾などの特殊弾の発射専用型が軍事組織に普及している。

テックデリンジャー[]

　デリンジャー（多砲身砲）はピストルの派生型。あらかじめ各砲身に異なる特殊弾を装填する事を可能にして利便性を高めたテックピストル。

ショートマシンガン[]

　ショートマシンガン（短機関砲）は短距離支援射撃用のPTW。ピストルと共に最も普及しているPTWの1つであり精度は低いものの単射と連続射が切り替えられる事からアサルトカービン代わりに不正規戦力が好んで使用している。

テックバズーカ・テックグレネード[]

　テックバズーカ（テック用携帯ロケット砲、テック用携帯無反動砲）、テックグレネード（テック用手榴弾）は対施設・対宇宙船攻撃を目的としたテック用の火器。PTWの概念が成立する以前より存在した兵器であるがPTWに分類される事も多い。著名なものにMRL-10テックバズやスタンダートミサイル、ラケーテンファウストなどがある。

近接戦闘用PTW[]

PTWは本来テック用携帯火器の総称であるが近接戦闘や格闘戦用に開発されたテック用携帯武器も存在しておりこれらもPTWに分類される事が多い。

歴史[]

　PTWが確立するはるか以前より固定武装ではなくテックがアーム先端部のマニピュレータや接続装置によって制御する携帯式の火器は存在していたが特殊な武装に限られており普及してはいなかった。とはいえダイコン銀河独立戦争期や混乱期といった戦争の続いていた時代にテック用携帯火器は研究されていた。しかし実際に普及したものは施設や宇宙船などへの攻撃の為の大火力火器であるテックバズーカなどが中心であった。

大戦による普及[]

　大戦勃発以前の第三世代CTおよび第四世代CTの前半期のテックの武装は内蔵式の固定武装が主流であり、アーム先端部にマニピュレータと共に軽機関砲、機体に速射砲や大口径砲を搭載していたがCTの運動性の向上や銃火器の小型化とエネルギービーム兵器の小型化が技術的に可能になった事やマニピュレータの精度が向上して可能な動作の幅が増えた事と人間のように武装を持ち換える、銃を捨てる、銃を拾う、銃を奪うといった行動の利点が挙げられ徐々にテック用の手持ち火器が浸透し、大戦期中頃までには戦闘の主役へと移り変わっている。また、初期の第四世代CTに重装甲だが火力の低いCTが多く高い火力が求められた事も爆発的な普及の要因の1つである。

貧者の武器[]

PTWは不正規戦力にとっては魅力的な兵器であり、作業用のマニピュレータで持つだけで工事作業用のWTをCTという戦力へ変化させるものであった。なかでも単純な構造で安く手に入るものは爆発的に広まったがその納入先は国家や軍ではなく武装組織の支援組織やダミー企業が多くを占めていた。結果的にテック用携帯火器は戦争の規模を膨らませており市民団体や国家、軍が過剰な供給を止めようと働きかけていたが逆に火器の取引が隠されるようになり実態がますます不透明になっただけであった。

PTWメーカー[]

　ノウンスペース内の主要なTGW製造会社は以下のとおり。

• コルク社 (USU)
• スプリング・アット・ウェッソン社 (USU)
• カラシサンコフ設計局 (USSSR)
• スターム・ゲオ・ルガー社 （連合帝国） / ストーム・ジオ・ルガー社 (USU)
• パルサー社 （連合帝国）
• モーツェル社 （連合帝国）
• ヘッホラー・アハト・コッコ社 （連合帝国）
• シング・ザウェン社 （ゼンジー保安社会主義連邦）
• マテチャ社 （ナポリタニン連邦共和国）
• ステラー・マンリヒェン社 （ストリア協和国）
• ニャンブ社 （ヤハッタ共同体）

Behind the scenes[]

PTWはPDWのパロディである。企業は実在する銃火器メーカーを元とするものが中心となっているがまったくの創作である企業も今後は増える予定。PTWは設定が固まっておらず頻繁に変更されるのでもう少し余裕を持たせておきたい。

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