軌道爆撃艦

軌道爆撃艦(Orbital-bombing ship)は軌道上から惑星の空中や地表、地下への爆撃を行う事に特化した軍用宇宙船。

概要[]

　軌道爆撃艦は軌道上から惑星などの天体に対する攻撃及び爆撃に特化した軍用宇宙船であり、地上部隊への火力支援や兵站施設破壊など重要且つ効果的な任務を行う艦である。ピンポイント爆撃から広域爆撃まで様々な軌道爆撃が可能であるほか、衛星の敷設および撤去、宇宙機雷の除去などの爆撃以外の軌道上でのいろいろな任務も担うため惑星攻撃においては最も重要な宇宙船の1つとされている。

装備[]

　軌道爆撃艦は第一に軌道爆撃用の装備、第二に軌道上作業用装備、そして最低限の自己防衛用武装が施されている。

武装[]

　軌道爆撃に特化しており爆弾を投下するための開閉式爆弾倉や射出用のカタパルトなどを装備している。基本的には対艦攻撃用の武装はほとんどなく、装備されている艦砲は細かな小惑星やデブリを除去するためのもので対艦攻撃用の武装には向かないものが多い。

防御装備[]

　惑星の重力圏に近づき爆撃を行う為に軌道上のデブリ等を除去するため、また地表から軌道上への発射される迎撃ミサイルなどを破壊するために迎撃レーザー防御システムを複数基に装備していることが多い。船殻構造やエネルギーシールドは強固なものではないもののエンジントラブルや推進装置の損傷があれば惑星へ墜落する宇宙船で有ることから比較的耐熱性の高い材質やエネルギーシールドが装備されている。

その他の装備[]

　惑星の地表に降下した地上部隊への支援を行う為に通信に関わる装備は駆逐艦よりも優れたものが搭載されている事が多い。これによって軌道爆撃艦は地上部隊から支持された目標に対して精密な爆撃を行う能力を持つ。また、攻撃対象が宇宙船ではなく惑星である事から光学的な照準器や分析装置が多く装備されている。その他には軌道爆撃以外の軌道上での作業を行う為の多目的クレーン、作業用のテック、敷設する人工衛星や宇宙機雷などを搭載する為の格納庫、特殊な敷設装置、作業用甲板、牽引用ワイヤーなども搭載されており、しばしば駆逐艦に混じって雑務作業を行うことも珍しくない。なお惑星への墜落を想定した大気圏突入可能な脱出艇の搭載が義務付けられている事が多い。

関連項目[]

• 軌道爆撃
• 軌道降下
• 宙対地ミサイル
• 地対軌ミサイル
• 宙対地爆弾

軍用宇宙船
宇宙戦艦｜巡航艦｜駆逐艦｜星防艦｜戦闘艇｜軌道爆撃艦｜ミサイル母艦｜ドック艦｜補給艦｜降下艦｜武装バージ

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