本命の大学に落ち、滑り止めの「神内大学文学部」に不本意入学した主人公。
そこは、精神医学とその関連分野に特化した世界的にも珍しい大学だった。
3年生に上がった主人公は「犯罪被害者の異常心理」の研究ゼミに所属する。
構成員は主人公とヒロイン2、そして教授というひどくこじんまりしたものだったが、
そこが主人公には居心地よくもある。
一方、家に帰ればそこにはヒロイン1がいる。
主人公は毎晩彼女の隣で眠り、愛し合い、そして、彼女を殺す。
主人公は知っている。彼女は現実の人間ではない。
異常な自分の、異常な妄想。
なぜ彼女は主人公の前に現れたのか?
なぜ主人公は、彼女を殺し続けるのか?
その妄想が狂気の一端でしかないことを、彼はまだ、知らない。
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