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プロフィール編集
  違うよそうだよ、さてどうだろう

「ボクを信じるも信じないもキミ次第さ!」

思ったことと逆のことを言うひねくれ者

山嶽ノ國で好き勝手に生きている

一応、
山中に寂れた住居は持っているものの、
ふらふらと國中をさまよっているため、
不在であることが大半

多くの者に疎まれていながら
彼女自身の戦闘能力は高くないため
悪事をなした末に追っ手から逃げ回っていることも多い
+ キホン見聞- キホン見聞
身長:150cm
体重:45.8kg
誕生日:2月28日
付記:いつも逃げ回っているため、太ももの筋肉が発達しているようだ
+ 苦手な事- 苦手な事
他人を信じる事
信じたって、良いことなんか何一つない
そう思っている
+ 恥ずかしい秘密- 恥ずかしい秘密
なんでそんなことを教えてあげないといけないんだい?

当ててごらん、
当てれたら答えてあげるかもね?

やっぱり答えてあげないかもね?
+ ナイメン- ナイメン
嫌われ者としての立場を確立させてしまった現在、
だからこそ彼女の心は安らいでいる

皆が自分を嫌っている
お陰でもうこれ以上、嫌われることはない

裏切られることも、
傷付けられることもない

心の奥底では
強い寂寥感(せきりょうかん)を感じ嘆きながら、
その感情には気付かぬふりをし続けている

妖怪に転生して以降、
明確には生きる目的を見つけられずに日々を過ごしている

だが覚と友人になってからは、
表面上では認めないものの
「覚といられる場所が、自分の居場所かもしれない」
という意識が芽生え始めている
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■覚
過去に邂逅した際、
自身でも目を背けている心中の寂寥感(せきりょうかん)を読み取られてしまった

天邪鬼はそれを悔いて、
可能な限り接触したくないと考えた

……のだが、
どういうわけだか、
自ら近づいていくことが増えた

その結果少しずつ、
不器用にではあるが、
互いに唯一の友人と呼べる存在へと変わっていった

天邪鬼は
「本心とは裏腹の行動をしてしまう性質がそうさせた」
と言い張っているものの

実際には、
自分と似た覚に本能的に惹かれる部分があった様子

割れ鍋に綴じ蓋的なふたり
+ 趣味- 趣味
川釣り
読書をしている覚の隣で
のんびりと引きを待ちながら一日を過ごすのが好き
+ 好きな食べ物- 好きな食べ物
覚が調理してくれる、魚料理

ひとりで何か食べるときは、
お腹が膨れれば十分、と思っている
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
妖怪として生まれ変わる前、
人間界の小村にて育った

拾われの子であった彼女は、
近い未来に起こる出来事を
正確に予測する、不思議な力を持っていた

村人等は彼女の力を有り難がり、
村に伝わる、未来を読むと呼ばれる神、
天探女(あめのさぐめ)の生まれ変わりに違いないと
村人等は考え信じ、
彼女に対し頭を垂れた

男児ばかりの村の子の中で
ただ一人の女児であったことも、
彼女がその生まれ変わりと信じられる根拠となった

両親を知らない彼女であったが、
日々は孤独なそれではなかった

気の良い村の者等に囲まれ、
穏やかな毎日を送っていた

だから未来を読む力を駆使し、
村人等を護り続けた

自分を愛し大切に育ててくれた村人等への深い感謝が、
その生き方を後押ししていた
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
未来を読む力は、
途方もなく強力だった

悲惨な未来の訪れを知れば、
彼女はそれを村の者等に伝える

村の皆は知恵を出し合い、
悲惨な未来の訪れを回避する

何もかもが順調だった

そしてだからこそ、
気付かなかった

知ったところで、
「避けること叶わない未来」もまた存在することに

何年かが経ち、
唐突に不可避の惨劇はその幕開けを迎えた

村に疫病のはびこる未来を透視した彼女は、
村の者等にそれを伝えた

だが無意味だった

病から逃れるためには
村を捨てる他なく、
村を捨てれば皆が路頭に迷うことになる

回避手段の見つからぬまま、
村の者等はその日を迎えることとなった

結末は悲惨なものだった

多くの者等が命を落とし、
彼女を含む幾人かの者だけが残されることと相成った
+ 不穏- 不穏
生き延びた村の者達の怒りは、
あろうことか彼女へと向けられた

何故もっと早く未来を読めなかったのか

本当は生き残る手段を知っていたのではないか

知らなかったのならば
何故、お前は生き残っているのだ

怒りを向ける先が他にないのだとは分かっていた

だがそれでも、
彼女は心に大きな傷を負うこととなった

そもそも村は不幸に見舞われ過ぎる

村人の誰かが言った
「お前が不幸を呼び寄せているのではないのか」

村人の多くがそう言った

全ての責を彼女が負わされる未来は、
最早、確定的だった
+ 惨劇- 惨劇
皆に責められ疎まれ、
彼女は石を投げつけられることとなった

彼女のお陰で
幾度も危機を乗り越えてきた村の者等は、
掌を返し彼女を責め立てた

この女は不幸な未来を呼び寄せる
この女がいる限り村に平穏は訪れない

多くの死が、
村の者等を狂わせていた

畏怖が狂気を呼び、
狂気が蛮行を引き寄せた

怒りのままに
日々振るわれる暴力は、
やがて当然のごとくに

…彼女の命を奪うに至った

振り下ろされた農具に頭を打たれ、
小さな命は儚くも散った
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
死した彼女は、
幻妖界に魂を転じた

妖怪として
山嶽ノ國に再度の生を受けることとなった

大きな力を持たない矮小な妖怪、
天邪鬼

不幸であったのは、
かつて人間の娘として生きたその記憶が、
朧気ながらも脳裏に残存していることだった

だから悩み、
苦しみ、
不安に満ちた日々を送った

どうしてあんなことになったのだろう

自分はただ、
村の皆を助けたかっただけなのに

村の皆を助けたくて、
だから必死に頑張ってきたのに

それなのに石を投げられ、
暴力を振るわれ、
挙げ句の果てには命まで奪われた

一体どうして、
あんなことになったのだろう

胸を掻き毟りたくなるような
強烈な苦痛の記憶を抱え、
彼女は國中をひとり彷徨い歩いた

しかしどこへ行こうとも、
心に平穏は訪れなかった

利害なく自身を受け入れてくれそうな場所を見つけても、
掌を返される恐怖が先立ち、
腰を落ち着けることができなかった

脳裏にこびりついた前世の記憶が、
彼女に他者を信じることを許さなかった
+ 今に至ル- 今に至ル
やがて彼女は、
無人の山中に居を構えた

何の力も持たない小鬼は、
ひとり怯え生きることとなった

周囲の者等のため、
必死に戦い続けたが故の喪失

もう同じ轍は踏まない

どうせ傷付けられるのなら、
正当な理由で傷付けられよう

どうせ嫌われ疎まれるのなら、
嫌われるべくして嫌われよう

寂しさと絶望が怒りと悪意へと変わった

前世の記憶が、
長い時間を掛けて彼女の心を侵し、
やがては黒く染め上げた

だから小鬼は独り、
山嶽ノ國にて生きる

かつての記憶に囚われた矮小な妖怪として、
孤独を愛し、したたかに

この先にあるのはただ、
悪意に満ちた未来だけだ
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■邪魅
自身が山嶽ノ國で生きていくうえで
都合の良い妖主と捉えている

窃盗は天邪鬼にとって、
他者に積極的に嫌われるための一つの手段であるため、
有用な物品を多く貯蔵している屋敷の蔵に時折忍び込んでいた

しかし國での暮らしに慣れてきてからは、
邪魅に反乱を企てた者たちが謎の病に倒れていることを知り、
邪魅の恨みを買うことに対して恐怖を感じるように

以降、
戦闘行為に発展したり、
邪魅から恨みを買う可能性のある行為については自重している

ただし、
邪魅は何を考えているのかわからないところがあり、
苦手ではある

覚と友人になってからは、
邪魅に忠誠心をもつ覚に気を遣ってか、
特に邪魅の不利益になる行動は控えている様子
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■狒狒
邪魅の屋敷に忍び込んだ際に、時折遭遇している

戦闘能力自体は高いものの、
頭が悪いため容易に撒くことが可能であり、
ついてはさしたる脅威ではないと判断している

いたずらや嫌がらせの対象として、
時折自身からも接触を図っている
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■ぬりかべ
世の中を諦めている自分に対し、
粘り強いぬりかべは正反対の存在

やや天然気味のため
天邪鬼の皮肉が通じなかったり、

自身が素直に認められない
「覚が大切な友達」
ということをはっきり口に出してしまうため、
毒気を抜かれ調子が狂ってしまうことも

自分のせいで
大変な目に遭わせてしまったため
悪いなという気持ちもあるが、
ぬりかべ自身は気にしていない

むしろ、
さらわれた際に天邪鬼の反転術で
体重が軽くなったことを密かに喜んでいるようで、
術の秘密が気になっている様子

この態度もまた、
天邪鬼を戸惑わせる一因となっている

救い主を守るために
恐怖に立ち向かう芯の強さは、
素直にすごいと思っている
+ 思い出の場所- 思い出の場所
覚とよくいく川辺だが、
これは決して本人の口から語られることはないだろう
+ ある日の風景- ある日の風景
■邪魅
「……屋敷へようこそ。蔵で何をしているのかしら?」
「こっそり忍び込んだんだけど、さすがに妖主だけあるね。 思ってたほど馬鹿じゃないみたい」
「そう、光栄ね。まだ何も盗っていないようだし、すぐに去れば、今回は見逃してあげるわ」
「……あはは。そうしてもらえると助かるかな」
「コソ泥程度なら、温情を与えないこともない。だけどもし……」
「分かってるって。手を出したら殺すってんでしょ? 大事な大事な妹ちゃんにさ」
「……理解しているならそれでいいわ。去りなさい」
+ 恋愛について- 恋愛について
誰かを信じたいと思わないし、
自分が心を開ける相手がいるとは思っていない

その為、
恋だの愛だのは自分には無関係だと思っている
+ ちょっとした自慢- ちょっとした自慢
森と言えば木、木と言えば葉
……と連想される言を交互に言い合っていき、言えなくなったら負け、
という遊戯があるが、

これの反対で一切つながりがない語を言い合っていく、
という遊戯がある

それが大得意