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プロフィール編集
  強い!最強!山嶽ノ國の王!

「よく来た兄弟!今日も俺様とタイマン勝負だ!」

実質的には邪魅・魔魅の部下

邪魅と魔魅に二人がかりでボコられた後、
結果的に二人の部下として使われることと相成った

邪魅・魔魅からは、
「単独でならあなたが最強。天下無双。数多の妖怪を統べる百鬼の王――つまり、妖怪の王」
とおだてられ、
「王としての度量でもって、わたし達の願いを聞き届けて欲しい」
と日々実質的な命令を下されている

お願いを聞いてあげるという体で常に命令を受けているため、
狒々当人は、自身がふたりの部下以外の何者でもないことには、いまだ気が付いていない
+ キホン見聞- キホン見聞
身長:204cm
体重:118.0kg
誕生日:11月11日
付記:見た目に反して毛は軽やかで、1日1回は水浴びをして毛づくろいをしているらしい
+ 趣味- 趣味
ケンカ
俺サマより強い奴に会いてェ!
+ 苦手なもの- 苦手なもの
無し
俺サマは最強だからなァ!
+ ナイメン- ナイメン
強者と戦い、
勝利することこそが何よりの喜び

それを為遂げるためにはいかなる努力も惜しまず、
いくらでも月日を掛け鍛錬に明け暮れる

また武器は持たず、
素手による戦闘を好む

他者との強さの比較に強い興味を有する反面、
「強さ」の評価は実に単純

たとえ卑劣な手段を用いられようと
複数で襲いかかられようと、
勝った者こそが強者であったのだと納得することができる

よく笑いよく泣く人情家
頼み事に弱く、
誰かに何かを依頼されると、
まずは引き受ける方向で検討してしまう

兎角頭が回らないため、
格下との戦闘に於いても自滅すること多数

身体能力に比して、
通算の勝率は酷く低い
+ ちょっとした自慢- ちょっとした自慢
敢えて自慢するものが思い浮かばない
俺サマのすべてが素晴らしい

客観視という概念がないのかもしれない
+ 恥ずかしい秘密- 恥ずかしい秘密
恥ずかしいと思うものがない
俺サマのすべてが輝かしい

やはり客観視という概念がないのかもしれない
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■邪魅・魔魅
最強の男である自分に迫る力量を備えた、
有能な姉妹であると認識している

狒狒の中では、
山嶽ノ國の頂点は既に自分であり、
当然、彼女らに上手く使われているという認識はない

有する戦闘能力に於いても、
狒狒は邪魅、魔魅をそれぞれ単独でならば上回る

しかし極端な頭の悪さが足を引っ張るため、
実際に対峙すれば
たとえ相手が単独であろうとも間違いなく敗北する

頭が悪いのでふたりの区別がついていない
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
山嶽ノ國に生まれ、
山嶽ノ國で育った

同種の仲間は他にも多くおり、
彼らは皆、
まるでそれが一族の使命であるかの如く、
山中を駆け回っては他者を襲い、
喰らい、笑っていた

狒狒もまた皆に倣い、
生まれ持った圧倒的な膂力でもって、
弱者の生を踏みにじる日々を送っていた

圧倒的な力を用い、
一方的に嬲り奪うだけの日々に、
どこかつまらなさを感じながら
+ 好きな食べ物- 好きな食べ物
柿とおむすび
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
人生の転機が訪れたのは数年前

根城としている山に迷い込んだ
ひとりの女妖怪に、
いつものように襲いかかった狒狒は
生まれて初めての敗北を経験する

女妖怪の名は邪魅

呪術によって動きを制限された狒狒は
一方的に嬲られ、
打ち負かされ、
地に伏すことと相成った

邪魅は倒れ伏した狒狒の頭髪を数本抜き取ると、
その命には興味がないとばかりに彼を置いて山を去った

半死半生の体で山中に取り残された狒狒は、
空を見上げひとり嗤った

全力でもってぶつかり、
なおも爪の一本すら届かぬ強者との戦い

敗北の味

胸中に広がったのは、
未だ経験したことのない
得も言われぬ喜びだった
+ 思い出の場所- 思い出の場所
邪魅に敗れた際、見上げた空

目を瞑ると思い浮かぶ

――が、
記憶力が良くないので、
思い出す風景は割とまちまちである

晴れてたかァ?
それとも雨が降ってたんだけかァ?

どうでもいいかァ!
ヒヒヒッ!
+ 今に至ル- 今に至ル
生きながらえた狒狒は、
月日を掛けて傷を癒やすと、根城としていた山を出る

彼にとって重要であったのは、
邪魅が呪術を用いて己を倒したことだった

生まれ持った膂力ではなく、
磨き上げた技法によって、
己を倒して見せたことだった

生まれ持った膂力に頼り、
弱者からの搾取に明け暮れる同族の者等

強大な力を持たずに生まれ、
にも拘わらず、
磨き上げた技法によって強者たる己を打ち負かした邪魅

敗北を知った狒狒には、
一族の者等が矮小に思えてならなかった

より強く
より高く

力を磨くことの価値を知った狒狒は、
邪魅との再会を願いながら鍛錬に明け暮れた

生まれ持った才覚によって、
その力は際限なく増していった

「いまならば邪魅にも負けはしない!」

手にした圧倒的な自信と共に、
噂を頼りに邪魅の根城を訪ねた狒狒

魔魅とふたりがかりでボコボコにされる結末は、
残念ながら想定外のものだった
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■覚
過去一度、出会い頭に襲いかかり、
邪魅に邪魔された経験がある

それ以降、
覚と戦い勝利することに、
いくらかのこだわりを持っている

心を読める覚は決して弱くはないが、
基本的に何も考えていない狒狒には能力が通用しないため、
戦いが成立さえすれば、
狒狒の勝利は確定的ではある
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■ぬりかべ
夜叉ノ國の手勢の中で
最強の存在だと思って戦いを挑んだ事がある

最強と判断した理由は、
両手の石壁が何となく強そうに見えるから、
というもの
+ ある日の風景- ある日の風景
■邪魅・魔魅
「よう、女共! 最強の狒狒様が来てやったぜ? ったく、呼びつけやがってよぉ」
「遅かったわね。それで? 例の娘は?」
「いや、それがさっぱりでよぉ。夜叉ノ國から来たっていう妙な連中には会ったが、関係ねえだろうしなぁ……」
「夜叉ノ國から……? 詳しく教えなさいな」
「あん? 良いけどよぉ、多分探してる女とは関係ねえぜ?」
「……姉様が教えろと言ってるの。早く話しなさい、猿」
「何だよ偉そうによ……。俺様は百鬼の王なのによ……ったく」