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プロフィール編集
  美食家の夢喰い妖怪

「その夢、美味しく頂いてみせる~」

堺ノ國、夢料理「獏屋」の店主兼料理長

ただし、
金勘定は興味がないのでどんぶり勘定が過ぎ、
見かねた隠神刑部によって猫又がお目付け役としてつけられた

まず第一に美食家であり、
料理人としての自分にはあまり興味がない

美味しい夢さえあれば、それで満足

基本的にふわふわとした人格で、
強い感情をみせることはあまりない

ただ、
最後に味わった夢に影響を受けることがあり、勇ましい夢なら勇ましく、恋の夢なら艶やかな振る舞いが増える
映画を見た直後に、立ち居振る舞いがその映画っぽくなる系
+ キホン見聞- キホン見聞
身長:145cm
体重:39.4kg
誕生日:6月10日
付記:爆食いしたあとは雲に掴まっても地面に足がついてしまうらしい
+ 好きな食べ物- 好きな食べ物

その中でも悪夢はとても美味しい
+ 苦手なもの- 苦手なもの
鐘の音
ヒトが目を覚ます切っ掛けになってしまうから

この世からすべての鐘が無くなればいいのにと思っている
+ 生い立ち- 生い立ち
この世に良い夢と悪い夢の区別が生まれた頃から、夢と現の境をふわふわと漂ってる妖怪

獏もまた、自身の出自についてはよく覚えていない

ただ、
人間たちが見る色とりどりの悪夢を見つけては食べ、お礼に良い夢を見せるということを繰り返してきた

幻妖界に移り住むようになってからは、生活が少々変化した

妖怪たちの夢は、
人間に比べて種類が乏しく、いまいち美味しくないのである

限られた夢を少しでも美味しくいただこうと知恵を振り絞った

転機となったのは、
様々な文物が集まる堺ノ國を訪れ、
「一流料理人」というものを目にしたこと

ただの素材を調理し、
素晴らしい味わいの一皿hwと生まれ変わらせる

獏は、「これだな」と思った
+ 趣味- 趣味
他人の夢を見て集めたネタで小説を書くのが好き
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
獏は寝ている者の額に手をかざすことで、いま見ている夢を吸い取ることができる

これを行うと、
獏の手の中には柔らかい球体状の物体が現れる

これが「夢玉(ゆめだま)」だ

夢玉は、
夢の内容やスケールによって大きさも色も変化するが、概ね、小さめの白団子的な見た目となる

夢玉には夢の内容が詰まっているが、
外見から内容を判断できるのは獏(または夢に働きかける術を持つ妖怪)のみである

こうやって集めた夢玉を素材に、
獏は夢料理を始めた

これが滅法うまくいった

これまではゴミとして捨てていた吉夢も、
調理の仕方で美味しくなることを知ったのだ

もはや眠る妖怪の全てが、
獏にとっては食材の宝石箱だ

獏は喜び勇んで、妖怪たちの夢を吸い取っていった
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
ほどなくして、
堺ノ國では奇妙な事が起こり始めた

妖怪たちが夢を見なくなり、
そして、元気を失っていったのだ

元来、
夢を見ることは妖怪にとっても大切な生活習慣のうちである

それに吉夢を見ないというのは、
陽の気が失われることでもある

これを憂慮した隠神刑部を筆頭とする堺ノ國の上層部は調査を開始した

ほどなくして、
堺ノ國から夢を奪ったのは獏の仕業と判明

大捕物の末、
「夢泥棒・獏」は遂にお縄となった

獏が拠点に貯めに貯め込んだ夢玉も元の持ち主に返却され、堺ノ國は元の活気を取り戻した
めでたしめでたし
+ 過ぎ来し方- 過ぎ来し方
観念した獏が、
あらいざらいを話した

それを聞いた隠神刑部は、
「ボクに、その夢料理というものを食べさせてはくれないかな?」
と言った

否も応もなく、
獏は夢料理を作り、差し出した

一口食べた隠神刑部は、
「キミは、もう勝手にヒトの夢を食べてはダメだ。ただし、この料理で堺ノ國をもっと豊かにしてくれるなら、正当な代価として夢を受け取っていい」
と告げた

獏の夢料理は、
美味しいものとして認められたのだ

労働の概念など知らない獏がそれを理解するには少々時間がかかったが、ともかく夢料理を作れば堺ノ國で夢を食べてもいいらしい

獏は、取引に応じることにした
+ 不思議な体験- 不思議な体験
いつしか覗き見た夢が、
ただひたすら混沌としていて、途中で見るのをやめてしまったことがある

とある妖怪が戦っているのだが、
なぜか戦いの最中に食べ物が次々湧いてくる

あれは何だったのか、獏はいまだにあの夢が怖い
あの夢の持ち主には会いたくない
+ 今に至ル- 今に至ル
そして現在
獏の夢料理店は大繁盛している

夢料理を食べて発奮した妖怪は、
さらなる成功を求めてもっと大きくたくさんの夢をみるようになった

堺ノ國の活気は増し、
獏にとっても食材が増えた

中には、
金を払って「悪夢を食べて欲しい」という依頼も来る

お金がもらえて、悪夢の夢玉も獲得できる
一石二鳥だ

それに、
同意のある相手から良い夢を吸い取り、
調理して食べさせることで、
その相手はさらに濃厚な良夢を味わうことができるようにもなるのだ

これにより堺ノ國はさらに活気を増した

夢料理で食べて見た良夢は、獏の料理に適した夢玉にはならないが、それもいずれは上手い解決法が見つかるだろうと獏は考えている
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■隠神刑部
獏の夢料理の味わいを気に入っており、その腕前にも期待している

一方の獏は、
自分の将来を作ってくれた人として刑部に感謝し、慕っている
刑部にはできるだけ良い夢を味わってもらいたい

なお、
獏が食べていい夢に関しては隠神刑部が管理をしている
+ ちょっとした自慢- ちょっとした自慢
堺ノ國の妖怪たちが見た夢はだいたい見ている
夢とは願望が現れることが多いものである

ふふーん、いろんなことを知ってるんすよ~?
+ 関係するキャラ- 関係するキャラ
■猫又
算盤勘定をやってくれる親切なヒト

お礼にタダで悪い夢玉を吸い取ったり夢料理を食べさせてあげようとするも、すべてお断りされている

自分を隠す素振りが却って気になり、
「この人の夢が見てみたいね~」と付きまとうようになる

猫又はそれらを「やめるニャ!」とかわすも、獏を嫌っているわけではない

なんだかんだで腐れ縁となりつつある
+ 思い出の場所- 思い出の場所
昔々、
とてもきれいな、うつくしい夢を見たことがある

半妖らしき男性と、
半妖らしき女性が、仲睦まじく過ごす夢

誰の夢だったかはわからない、
誰の夢だったか知りたい、
そして、彼らが幸せに過ごし続けられたのかどうかを知りたい
+ キャラかけあい- キャラかけあい
・猫又(2種)
・一反木綿(1種)
・魔魅 [常夏](2種)