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『トイ・ストーリー3』(Toy Story 3)は、アメリカ合衆国のピクサー・アニメーション・スタジオが製作するフルCGの長編アニメーション映画。大ヒットを記録した前2作に続くシリーズ第3作目で、アメリカでは2010年6月18日に公開された。日本では2010年7月10日に公開された。
ディズニーデジタル3-D(3-D映画)作品。日本国内では主として3-D吹替版での上映が行われており、通常吹替版の上映は一部劇場に止まる。字幕版も一部劇場で上映されるが、3-D版だけであり、上映館・上映回数共に吹替版よりも遙かに少ない。
世界歴代興行収入で第5位、アニメーションとしては2010年8月初め、『シュレック2』を抜いて1位となった[1]。
前2作で監督を務めたジョン・ラセターは製作総指揮に就き、リー・アンクリッチが単独としての監督デビューを果たす。同時上映の短編映画は『デイ&ナイト』。
ブルーレイソフトの設定メニューで吹き替えを選択すると、本編中の要所の表記が日本語に変わる。
感動的すぎるストーリー、 トイストーリー特有のドキドキ感 アンディとの物語、 そしてヴィランどして申し分ないロッツォの悪辣さ
などの要素が完璧に混じり合い、後世に語り継がれるべき、伝説の名作と言えるだろう。
テンプレート:ネタバレ
第1作目から10年後。おもちゃ達の持ち主であるアンディは17歳になっていて、おもちゃと遊ぶことからは卒業している。そして、もうすぐ大学に進学しようとしている。アンディは引っ越しに際して、長年のお気に入りだったカウボーイ人形のウッディだけを持っていき、アクション人形のバズをはじめとする他のおもちゃたちを屋根裏にしまうことを決めた。
ところが、屋根裏行きのおもちゃ達が手違いでゴミに出されるという事件が起こる。危ういところで難を逃れたおもちゃたちは、直前のアンディと母親の会話で「ガラクタだ」と言われたことにショックを受け、捨てられたと思い込み、地元の託児所へ寄付されるおもちゃたちの段ボールに自ら入り込んだ。託児所「サニーサイド」に到着した彼らはおもちゃたちに歓待を受け、優しいリーダーのクマのぬいぐるみ「ロッツォ」から、ここがいかに素晴らしい場所かを聞かされ、留まることを決意する。 仲間を説得するために同行したウッディは、彼らの決心が堅いことを知り、諦めて去ってゆく。
だが、新入りのバズたちに割り当てられたのは、おもちゃを乱暴に扱う年少の子供たちが集う部屋だった。あまりにひどい扱いに耐え兼ね、彼らはロッツォに年長の子供たちの部屋へ移動させてくれるように要求する。だがロッツォの優しい態度は表向きで、実はこの施設のおもちゃたちはロッツォの恐怖による支配下にあり、新入りのおもちゃのほとんどは年少の部屋で数日の間に破壊され、ゴミとして捨てられる運命にあるのだった。ロッツォはジェシーたちを柵の中に閉じ込め、バズを洗脳して支配下に置き、看守として彼らを見張らせる。
「サニーサイド」が強い人間不信を抱えるロッツォによっておもちゃの牢獄と化していることを知ったウッディは、仲間を救うために帰ってくる・・・
「トイ・ストーリーシリーズの登場人物一覧」も参照
大部分のサブキャラ(陶製電気スタンドのボー・ピープ、ペンギンのウィージーなど)が、時の流れやジョー・ランフトの死去等に応じてデイビス家から姿を消している。
ウッディ (Woody)カウボーイ人形。実は白黒テレビ時代の人形劇「ウッディのラウンドアップ」のプレミアキャラグッズ。アンディの幼いころからのお気に入り。バズ・ライトイヤー (Buzz Lightyear)スペースレンジャーのアクション人形でウッディの親友。"To infinity and beyond!"(「無限の彼方へ さあ行くぞ!」)が決め台詞。本作ではリセットされて再び本物のレンジャーであると思い込んだり、修理時の手違いでスペイン語仕様になったりと散々な扱いを受ける。ジェシーに思いを寄せている節がある。ジェシー (Jessie)カウガール人形でウッディの妹分。かつて「ウッディのラウンドアップ」に出演していた。子供時代のアンディには「バズーカジェーン」とよばれていたが、現在はなぜか普通に「ジェシー」とよばれている。前作以上のじゃじゃ馬ぶりを本作でも発揮する。 ウッディと意見が対立することが多いのも今まで通り。彼女に思いを寄せるポーズをとるバズに対しては、憎からず思っているような表情で応える。ブルズアイ (Bullseye)ウッディの愛馬。同じく「ウッディのラウンドアップ」に出演していた。言葉は喋らない。子供時代のアンディには「ジェット推進ホース」とよばれていたが、現在では普通に「ブルズアイ」とよばれている。ミスター・ポテトヘッド (Mr. Potato Head)パーツの着脱が可能なジャガイモ頭の人形。皮肉屋。トルティーヤやキュウリなどに自分のパーツをはめ込むこともできる。ミセス・ポテトヘッド (Mrs. Potato Head)ミスター・ポテトヘッドの妻。本作では右目のパーツを紛失した姿で登場する。身体から離れた状態の右目も見えるようである。レックス (Rex)内気で臆病なティラノサウルスのおもちゃ。ハム (Hamm)ブタの貯金箱。博識でやや口数が多い。スリンキー・ドッグ (Slinky Dog)胴がバネになっている犬のおもちゃ。ウッディとは長い付き合い。エイリアン(リトル・グリーン・メン) (Aliens)三人組のエイリアン人形。2でポテトヘッドに助けられ、以降ポテトヘッド夫妻の養子として扱われている。UFOキャッチャーの景品であるため、未知の世界へ旅立つ象徴のクレーンを"The Claw"と呼んで慕う傾向がある。バービー (Barbie)アンディの妹であるモリーの着せ替え人形。実在のおもちゃ。行動力があり、仲間の危機には毅然として立ち向かう。軍曹 (Sarge)緑色の小さな兵隊人形「グリーン・アーミー・メン」のまとめ役。彼らも既に軍曹含め3体しか残っていない。サニーサイドのおもちゃ[]サニーサイドは「チョウチョ組」と、より幼い(=おもちゃをあまり大切に扱わない)子供たちの「イモムシ組」に分けられている。両部屋のおもちゃの間には(ロッツォの恐怖支配による)階級差があり、サニーサイドにきたおもちゃは始めにイモムシ組に入れられ、ロッツォの寵愛を受けた者がチョウチョ組へと昇進する。夜間は脱走者がないようにミニカーや保安カメラによるパトロールが行われている。
ロッツォ・ハグベア (Lots-o'-Huggin' Bear/Lotso)「サニーサイド」に長年いる、ピンクの熊のぬいぐるみ。苺のにおいがするらしい。以前の持ち主である少女(デイジー)に、後述のビッグベビー、チャックルズと共に手違いで置き去りにされ、自力で帰りついた先で新しい“ロッツォ”が可愛がられているのを見て以降、性格が歪んでしまった。「サニーサイド」を力で支配しており、チョウチョ組のおもちゃが壊されないように、新入りのおもちゃをイモムシ組に閉じ込めている。ケン (Ken)着せ替え人形。ロッツォの補佐役に近い立場。「女の子のおもちゃ」呼ばわりされると怒る。バービーのボーイフレンドとして作られた実在のおもちゃ。「サニーサイド」を訪れたバービーと恋に落ちるが…ビッグ・ベビー (Big Baby)等身大(身長46cm)の赤ちゃん人形。「サニーサード」へ来る以前からのロッツォの仲間。片目の瞼が常に半分閉じたままで、塗装が割れている。とあるシーンで発した「ママ」(日本語では吹き替えされている)しか話さない。ストレッチ (Stretch)紫色のタコのおもちゃ。ゴム製で伸縮できる。ロッツォ一味の紅一点。DVDの特典映像に登場する構想図を見ると、当初はロッツォ一味としてデザインされていなかったことがわかる。逆にロッツォ一味の中にバターカップが描かれており、バターカップとポジションが交替されたと思われる。チャンク (Chunk)岩石のモンスターのおもちゃ。ロッツォ一味の一人。顔がローラー状になっており、スイッチを押すと表情が変わる(青い目の親しげな顔と、赤い目の恐い顔)。トゥイッチ (Twitch)昆虫人間のアクションフィギュア。ロッツォ一味の一人。スパークス (Sparks)ロボットのおもちゃ。キャタピラを動かすと胸から火花が散る。ロッツォ一味の一人。チャターフォン (Chatter Telephone)台座に車輪がついた電話機のおもちゃ。「サニーサイド」の古株であり、ウッディたちの脱走計画に助力する。フィッシャープライス社から発売している実在のおもちゃで、台座が木製の第二世代ビンテージトイ。猿 (Monkey)受付に飾られている、シンバルをもった猿のおもちゃ。脱走を試みるおもちゃたちを保安カメラのモニターで監視・ロッツォらに通報している。1970年代に「わんぱくスージー(英語名:Musical Jolly Chimp)」という名前で売られていた実在のビンテージトイがモデル。ブックワーム (Bookworm)懐中電灯を抱え、眼鏡をかけたイモムシ。ベッドサイドでの読書を助けるおもちゃ。図書室の主。図書室の本とともに各種おもちゃの説明書も管理している。 彼の存在は数ある脱獄映画へのオマージュである。 ロッツォの支配下にあるが、変装して「あるもの」を取りに行ったバービーの正体を知りながら見逃す。 脱獄映画における図書係がそうであるように、彼は中立の立場を保ち、騒ぎの渦中に巻き込まれるのを嫌がり、かつ物語のカギを握る人物のひとりである。びっくり箱 (Jack-in-the-Box)「サニーサイド」にいるおもちゃの一つ。英語版ではリー・アンクリッチ監督自ら声を担当する。シーンセイ (See 'n Say)自動販売機の賭場でルーレットとして使われていた、実在のおもちゃ。家畜の絵が描かれており、矢印が止まるとそれに対応する動物の鳴き声がする。過去にアンディの部屋にあったものより年代が古い、レバーではなく紐を引いて動かすタイプのビンテージトイ。アンディが所有していたものと異なり、自意識を持っている様子は見られない。RCアンディの家のラジコンカー。レニー(Lenny)オモチャの双眼鏡。ロッキー・ジブラルタル(Rocky Gibraltar)重量挙げ選手のアクションフィギュア。お絵描きボード。ミスター・マイク(Mr. Mike)マイクのオモチャで、拡声器としての機能がある。ミスター・スペル(Mr. Spell)キー入力された英単語を音声合成LSIで発音する知育玩具。スネークとロボット(Snake & Robot)ヘビのオモチャと、顔が光るキャタピラ式ロボット。ほとんど2体一緒にいる。スネークはオモチャ箱の中、ロボットはベッドの下が定位置。ロボットは一応しゃべれる。ミスター・シャーク(Mr. Shark)サメの笛付きおもちゃ。常にオモチャ箱の中にいる。トロール(Troll)髪の毛が立っている人形。ボーと一緒にいることが多い。衣装は花柄ビキニ。つなぐでござる(Barrel of Monkey)サルたちの腕をつなげるゲーム。中トトロ(Through Totoro)オモチャの中ぐらいなお化けリス。スタジオジブリの制作の『となりのトトロ』が、あったシーン。小トトロ(Small Totoro)オモチャの小さなお化けリス。スタジオジブリの制作の『となりのトトロ』が、あったシーン。トロイカ(Troika)卵型の入れ子人形。犬の柄の中に猫の柄、その中にカモの柄、その中に魚の柄、その中にてんとう虫の柄が入っている。エッチ・ア・スケッチ(Etch A Sketch)お絵描きボード。リトルタイクス(Little Tikes)消防士たちの小さな人形。消防車とセット。ローリー・ポーリー・クラウン(Rolly Polly Clown)起き上がりこぼしのようなピエロ。動かすと音が出るようになっている。転がって移動する。セリフはない。ムード盛り上げ楽団(Mood Moriage Gakudan)オモチャの音楽会。藤子・F・富士雄の制作ドラえもんの『ムード盛り上げ楽団登場!!』が、あったシーン。ころばし屋(Korobashiya)オモチャの泥棒。藤子・F・富士雄の制作ドラえもんの『ころばし屋!!』が、あったシーン。ひょうろんロボット(Hyoron Robot)オモチャの絵描さん。藤子・F・富士雄の制作ドラえもんの『ロボットがほめれば!!』が、あったシーン。ホッケー・パック(Hockey Puck)ホッケーのパックに手足が付いた謎のおもちゃ。ザーグ(Emperor Zurg)箱の宅配便にサニーサイド保育園が、紫型バッテリーが、来ました。お庭に遊びました。お祝いの玩具会に開きました。子供達に遊んでくれました。本作の脚本家でもあるアンドリュー・スタントン が声優も兼務した。ウィージー(Whezzy)音声装置(笛)の故障したペンギン型の人形。ネコバス(Neko Bass)オモチャの猫みたいな目が怖そうなバス。スタジオジブリの制作の『となりのトトロ』が、あったシーン。ボニーの家のおもちゃ[]ミスター・プリックルパンツ (Mr. Pricklepants)レーダーホーゼンを着たハリネズミのぬいぐるみ。ドイツ製。演劇にあこがれており、与えられた役の演技には全力で取り組む。 ごっこ遊びの途中ボニーがトイレに行っている間に、他のおもちゃはウッディに積極的に話しかけたが、彼は役になりきって動こうとしなかった。バターカップ (Buttercup)ユニコーンのぬいぐるみ。男の子。DVDの特典映像に登場する構想図を見ると、当初はロッツォ一味としてデザインされていたことがわかる。逆にロッツォ一味の中にストレッチが描かれておらず、ストレッチとポジションが交替されたと思われる。トリクシー (Trixie)プラスチック製のトリケラトプスの人形。女の子。ボニーの母のコンピュータで、近所に住む恐竜のおもちゃとこっそり連絡を取り合っている。レックスとは同じメーカーの製品。ドーリー (Dolly)紫の髪をした女の子のぬいぐるみ。お豆3兄妹 (Peas-in-a-Pod)ジッパー付きの莢に収まっている枝豆のぬいぐるみ(兄と妹2人)。チャックルズ (Chuckles the Clown)ピエロの人形。ロッツォの昔仲間だが、現在のロッツォによるサニーサイドの支配を快く思っていない。かつてはロッツォ・ビッグベビーと共にサニーサイドにいたが、壊れて捨てられる直前にボニーが家に持ち帰って修理した。以前の持ち主であるデイジーのペンダントを今でも持っている。過去をいまだに引きずっており、おもちゃ化していないときは暗い表情をしている。大トトロ (Big Totoro)オモチャのお化けリス。スタジオジブリの制作の『となりのトトロ』が、あったシーン。ぬいぐるみとして「口を閉じた状態の大トトロ」がカメオ出演。独特の笑顔はアメリカでも健在。その他[]回収車のおもちゃたち (Garbage Truck Toys)終盤で登場する3体のぬいぐるみ。カエル、猫、オスカー・ザ・グラウチのような毛むくじゃらの生き物。役名 | 原語版声優 | 日本語吹き替え |
---|---|---|
ウッディ | トム・ハンクス | 唐沢寿明 |
バズ・ライトイヤー | ティム・アレン | 所ジョージ |
スペイン語仕様: ハビエル・フェルナンデス・ペナ | ||
ジェシー | ジョーン・キューザック | 日下由美 |
ロッツォ・ハグベア | ネッド・ビーティ | 勝部演之 |
アンディ・デイビス | ジョン・モリス | 小野賢章 |
ミスター・ポテトヘッド | ドン・リックルズ | 辻萬長 |
ミセス・ポテトヘッド | エステル・ハリス | 楠トシエ |
レックス | ウォーレス・ショーン | 三ツ矢雄二 |
ハム | ジョン・ラッツェンバーガー | 大塚周夫 |
スリンキー・ドッグ | ブレイク・クラーク | 永井一郎 |
エイリアン | ジェフ・ピジョン | 落合弘治 |
ブルズアイ | フランク・ウェルカー | 原語版流用 |
バービー | ジョディ・ベンソン | 高橋理恵子 |
ケン | マイケル・キートン | 東地宏樹 |
ボニー | エミリー・ハーン | 諸星すみれ |
ミスター・プリックルパンツ | ティモシー・ダルトン | 八奈見乗児 |
ストレッチ | ウーピー・ゴールドバーグ | 片岡富枝 |
バターカップ | ジェフ・ガーリン | ふくまつ進紗 |
トリクシー | クリスティン・スカール | 許綾香 |
チャンク | ジャック・エンジェル | 石井隆夫 |
トゥイッチ | ジョン・サイガン | 我孫子令 |
スパークス | ジャン・ラブソン | 伊武雅刀 |
ドーリー | ボニー・ハント | 田中敦子 |
チャターフォン | テディ・ニュートン | 山路和弘 |
ブックワーム | リチャード・カインド | 多田野曜平 |
アンディ・デイビス(子供時代) | チャーリー・ブライト | 石坂彪流 |
アンディのママ | ローリー・メトカーフ | 小宮和枝 |
モリー・デイビス | ベアトリス・ミラー | きゃさりん |
ボニーのママ | ロリ・アラン | 堀越真己 |
お豆3兄妹 | アンナ・クローバー | 大谷咲葵 |
チャーリー・ブライト | 松本航輝 | |
ブリアンナ・メイワンド | 古口貴子 | |
グリーン・アーミーメン | R・リー・アーメイ | 軍曹: 谷口節 部下: 綿鍋想 |
ゴミ回収人(シド・フィリップス) | エリック・フォン・デットン | 堀裕晶 |
ゴミ処理トラックのカエル | ジャック・ウィリス | 多田野曜平 |
トニー(サニーサイドの用務員) | ボブ・ピーターソン | |
バスター | フランク・ウェルカー | 原語版流用 |
つなぐでござる | ||
猿 | ||
鳩 | ||
ビッグベビー | ウッディ・スミス | 本川嵐翔 |
びっくり箱 | リー・アンクリッチ | 福山潤 |
チャックルズ | バド・ラッキー | 小林尚臣 |
ザーグ | アンドリュー・スタントン | 佐々木梅治 |
『トイ・ストーリー2』公開から3年後となる2002年、まだ本作の製作すら決定していない段階で、ウッディ役のトム・ハンクスは出演を意欲的に考え、「スタッフがこの映画に必要とすることなら、何でもやろう」と語った[6]。
当初は、ディズニーによるピクサー作品の配給契約が『カーズ』までで切れることになっていた為、ディズニーのCGアニメ部門であるサークル7アニメーションによる『トイ・ストーリー3』の制作が進められていた。ジム・ハーツフェルドが書いたそのスクリプトは、「リコールされて台湾の玩具工場に送り返されたバズをウッディ達が連れ戻しに向かう」というものだった[7]。
2006年1月にピクサー社がディズニーに買収、子会社化され、エド・キャットムルとジョン・ラセターがディズニーのアニメーション部門チーフに就任し、さらにサークル7アニメーションが閉鎖したことで旧企画は白紙撤回された[7]。その翌月にはピクサーによる『トイ・ストーリー3』が製作中あることが確認された[8]。2007年2月8日、キャットムルは全2作を担当したジョン・ラセターに代わってリー・アンクリッチが監督し、マイケル・アーントが脚本を執筆することを発表した[9]。総製作期間は4年であり、そのうち約3分の2は脚本・ストーリー作りといったプリプロダクションに充てられ、そのときに出てきた「もしも玩具が刑務所に入ったら」というアイデアが発展させられた[10]。
本作の3Dは、観客がおもちゃの世界に入りこめるように人間目線ではなく「おもちゃの目線」を意識して作られた。3Dを監修したボブ・ホワイトヒルよると、左目用と右目用のカメラの距離を通常より短く設定することにより「おもちゃの目線」を実現することができたという[11]。
ドルビーラボラトリーズが2010年3月に新たに発表した「ドルビーサラウンド7.1」を初めて導入した作品である[12]。
映画評論家によるレビューのデータベースのRotten Tomatoesによると、99%(248人中245人)が本作に対し肯定的な評価を下し、「コメディ・冒険・ドラマ的要素が上手く交わっており、珍しく優れたシリーズ第3作である」と評されている[13]。また、同サイトで特に注目度の高い評論家のレビューを集めたCream of the Cropでは、38人中100%の支持率を得ている[14]。また別のレビューデータベースのMetacriticでは、39のレビュー全てが肯定的なもので、平均点が100点満点中92点であった[15]。
北米4,028館で公開され、週末3日間で1億900万ドルを稼いだ[16]。これは公開週末興行成績としては史上10番目に高く、アニメ映画としては『シュレック3』に次いで2位の記録である[17]。また、G指定(全年齢対象)の作品としては最高の初動成績である[18]。公開24日目には約3億3900万ドルに達して[19]『アリス・イン・ワンダーランド』を超えて2010年第1位の興行成績となった[20]。翌25日目[19]には『ファインディング・ニモ』を超えてピクサー作品歴代1位となり[21]、同時に『シュレック2』の4億4100万ドルに次いで北米アニメーション映画歴代2位の成績となった[22]。58日目には4億ドルを突破した[19]。
日本では、前売りチケットが発売14週間でピクサー映画史上最多となる15,559枚を売り上げていた[23]。公開2日間で動員64万9,299人、興収9億7,733万2,450円を稼いで映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位となり、『ファインディング・ニモ』を抜いて洋画アニメーション史上歴代トップとなる初動成績を記録した。また、『アリス・イン・ワンダーランド』に次いで2010年第2位の初動成績である[24][25]。累計で108億円までに達した[26]。
世界興行収入は10億6300万ドルを超え[16]、2010年1位の成績である[27]。歴代では『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』に次いで5位の成績である[1]。
映画賞 | 部門(候補者) | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|
アカデミー賞 | 長編アニメーション賞 | テンプレート:Won | |
主題歌賞 | テンプレート:Won | ||
作品賞 | テンプレート:Nom | ||
脚色賞 | テンプレート:Nom | ||
音響編集賞 | テンプレート:Nom | ||
ティーン・チョイス・アワード | アニメ映画賞 | テンプレート:Won | [28] |
ニコロデオン・オーストラリアン・キッズ・チョイス・アワード | 映画賞 | テンプレート:Nom | [29] |
ハリウッド・ムービー・アワード | アニメ賞(リー・アンクリッチ) | テンプレート:Won | [30] |
デジタル・スパイ・ムービー・アワード | 作品賞 | テンプレート:Won | [31] |
スクリーム賞 | ファンタジー映画賞 | テンプレート:Nom | [32] |
スクリーム・プレイ賞 | テンプレート:Nom | [33] | |
ファンタジー俳優賞(トム・ハンクス) | テンプレート:Nom | [34] | |
3Dトップ3 | テンプレート:Nom | [35] | |
東京国際アニメフェア2011・第10回東京アニメアワード | 海外劇場部門優秀作品賞 | テンプレート:Won | [36] |
テンプレート:Infobox Albumテンプレート:Tracklistこの他、ゲイリー・ライトの"Dream Weaver"とシックの"Le Freak"が使われた。
詳細はen:List of Pixar film referencesを参照
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