トイ・ストーリー3

ページ名:トイ・ストーリー3
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トイ・ストーリー3
Toy Story 3

監督

ジョン・ラセター
リー・アンクリッチ

制作

ダーラ・K・アンダーソン
ボニー・アーノルド
エドウィン・キャットマル
スティーブ・ジョブズ

出演

トム・ハンクス
ティム・アレン
ジョーン・キューザック
ネッド・ビーティ
ジョディ・ベンソン
マイケル・キートン

脚本

アンドリュー・スタントン
リー・アンクリッチ
マイケル・アーント

編集

リー・アンクリッチ
ロバート・ゴードン

音楽

ランディ・ニューマン

公開日

アメリカ合衆国の旗2010年6月18日
2010年7月10日

スタジオ

ピクサー・アニメーション・スタジオ

上映時間

103分

言語

英語
スペイン語

制作費

$200,000,000

興行収入

$1,063,165,731

『トイ・ストーリー3』(Toy Story 3)は、アメリカ合衆国のピクサー・アニメーション・スタジオが製作するフルCGの長編アニメーション映画。大ヒットを記録した前2作に続くシリーズ第3作目で、アメリカでは2010年6月18日に公開された。日本では2010年7月10日に公開された。

目次

概要[]

ディズニーデジタル3-D(3-D映画)作品。日本国内では主として3-D吹替版での上映が行われており、通常吹替版の上映は一部劇場に止まる。字幕版も一部劇場で上映されるが、3-D版だけであり、上映館・上映回数共に吹替版よりも遙かに少ない。

世界歴代興行収入で第5位、アニメーションとしては2010年8月初め、『シュレック2』を抜いて1位となった[1]

前2作で監督を務めたジョン・ラセターは製作総指揮に就き、リー・アンクリッチが単独としての監督デビューを果たす。同時上映の短編映画は『デイ&ナイト』。

ブルーレイソフトの設定メニューで吹き替えを選択すると、本編中の要所の表記が日本語に変わる。


感動的すぎるストーリー、 トイストーリー特有のドキドキ感 アンディとの物語、 そしてヴィランどして申し分ないロッツォの悪辣さ

などの要素が完璧に混じり合い、後世に語り継がれるべき、伝説の名作と言えるだろう。

テンプレート:ネタバレ

ストーリー[]

第1作目から10年後。おもちゃ達の持ち主であるアンディは17歳になっていて、おもちゃと遊ぶことからは卒業している。そして、もうすぐ大学に進学しようとしている。アンディは引っ越しに際して、長年のお気に入りだったカウボーイ人形のウッディだけを持っていき、アクション人形のバズをはじめとする他のおもちゃたちを屋根裏にしまうことを決めた。

ところが、屋根裏行きのおもちゃ達が手違いでゴミに出されるという事件が起こる。危ういところで難を逃れたおもちゃたちは、直前のアンディと母親の会話で「ガラクタだ」と言われたことにショックを受け、捨てられたと思い込み、地元の託児所へ寄付されるおもちゃたちの段ボールに自ら入り込んだ。託児所「サニーサイド」に到着した彼らはおもちゃたちに歓待を受け、優しいリーダーのクマのぬいぐるみ「ロッツォ」から、ここがいかに素晴らしい場所かを聞かされ、留まることを決意する。 仲間を説得するために同行したウッディは、彼らの決心が堅いことを知り、諦めて去ってゆく。

だが、新入りのバズたちに割り当てられたのは、おもちゃを乱暴に扱う年少の子供たちが集う部屋だった。あまりにひどい扱いに耐え兼ね、彼らはロッツォに年長の子供たちの部屋へ移動させてくれるように要求する。だがロッツォの優しい態度は表向きで、実はこの施設のおもちゃたちはロッツォの恐怖による支配下にあり、新入りのおもちゃのほとんどは年少の部屋で数日の間に破壊され、ゴミとして捨てられる運命にあるのだった。ロッツォはジェシーたちを柵の中に閉じ込め、バズを洗脳して支配下に置き、看守として彼らを見張らせる。

「サニーサイド」が強い人間不信を抱えるロッツォによっておもちゃの牢獄と化していることを知ったウッディは、仲間を救うために帰ってくる・・・

登場キャラクター[]

トイ・ストーリーシリーズの登場人物一覧」も参照

おもちゃ[]

アンディのおもちゃたち[]

大部分のサブキャラ(陶製電気スタンドのボー・ピープ、ペンギンのウィージーなど)が、時の流れやジョー・ランフトの死去等に応じてデイビス家から姿を消している。

ウッディ (Woody)カウボーイ人形。実は白黒テレビ時代の人形劇「ウッディのラウンドアップ」のプレミアキャラグッズ。アンディの幼いころからのお気に入り。バズ・ライトイヤー (Buzz Lightyear)スペースレンジャーのアクション人形でウッディの親友。"To infinity and beyond!"(「無限の彼方へ さあ行くぞ!」)が決め台詞。本作ではリセットされて再び本物のレンジャーであると思い込んだり、修理時の手違いでスペイン語仕様になったりと散々な扱いを受ける。ジェシーに思いを寄せている節がある。ジェシー (Jessie)カウガール人形でウッディの妹分。かつて「ウッディのラウンドアップ」に出演していた。子供時代のアンディには「バズーカジェーン」とよばれていたが、現在はなぜか普通に「ジェシー」とよばれている。前作以上のじゃじゃ馬ぶりを本作でも発揮する。 ウッディと意見が対立することが多いのも今まで通り。彼女に思いを寄せるポーズをとるバズに対しては、憎からず思っているような表情で応える。ブルズアイ (Bullseye)ウッディの愛馬。同じく「ウッディのラウンドアップ」に出演していた。言葉は喋らない。子供時代のアンディには「ジェット推進ホース」とよばれていたが、現在では普通に「ブルズアイ」とよばれている。ミスター・ポテトヘッド (Mr. Potato Head)パーツの着脱が可能なジャガイモ頭の人形。皮肉屋。トルティーヤやキュウリなどに自分のパーツをはめ込むこともできる。ミセス・ポテトヘッド (Mrs. Potato Head)ミスター・ポテトヘッドの妻。本作では右目のパーツを紛失した姿で登場する。身体から離れた状態の右目も見えるようである。レックス (Rex)内気で臆病なティラノサウルスのおもちゃ。ハム (Hamm)ブタの貯金箱。博識でやや口数が多い。スリンキー・ドッグ (Slinky Dog)胴がバネになっている犬のおもちゃ。ウッディとは長い付き合い。エイリアン(リトル・グリーン・メン) (Aliens)三人組のエイリアン人形。2でポテトヘッドに助けられ、以降ポテトヘッド夫妻の養子として扱われている。UFOキャッチャーの景品であるため、未知の世界へ旅立つ象徴のクレーンを"The Claw"と呼んで慕う傾向がある。バービー (Barbie)アンディの妹であるモリーの着せ替え人形。実在のおもちゃ。行動力があり、仲間の危機には毅然として立ち向かう。軍曹 (Sarge)緑色の小さな兵隊人形「グリーン・アーミー・メン」のまとめ役。彼らも既に軍曹含め3体しか残っていない。サニーサイドのおもちゃ[]

サニーサイドは「チョウチョ組」と、より幼い(=おもちゃをあまり大切に扱わない)子供たちの「イモムシ組」に分けられている。両部屋のおもちゃの間には(ロッツォの恐怖支配による)階級差があり、サニーサイドにきたおもちゃは始めにイモムシ組に入れられ、ロッツォの寵愛を受けた者がチョウチョ組へと昇進する。夜間は脱走者がないようにミニカーや保安カメラによるパトロールが行われている。

ロッツォ・ハグベア (Lots-o'-Huggin' Bear/Lotso)「サニーサイド」に長年いる、ピンクの熊のぬいぐるみ。苺のにおいがするらしい。以前の持ち主である少女(デイジー)に、後述のビッグベビー、チャックルズと共に手違いで置き去りにされ、自力で帰りついた先で新しい“ロッツォ”が可愛がられているのを見て以降、性格が歪んでしまった。「サニーサイド」を力で支配しており、チョウチョ組のおもちゃが壊されないように、新入りのおもちゃをイモムシ組に閉じ込めている。ケン (Ken)着せ替え人形。ロッツォの補佐役に近い立場。「女の子のおもちゃ」呼ばわりされると怒る。バービーのボーイフレンドとして作られた実在のおもちゃ。「サニーサイド」を訪れたバービーと恋に落ちるが…ビッグ・ベビー (Big Baby)等身大(身長46cm)の赤ちゃん人形。「サニーサード」へ来る以前からのロッツォの仲間。片目の瞼が常に半分閉じたままで、塗装が割れている。とあるシーンで発した「ママ」(日本語では吹き替えされている)しか話さない。ストレッチ (Stretch)紫色のタコのおもちゃ。ゴム製で伸縮できる。ロッツォ一味の紅一点。DVDの特典映像に登場する構想図を見ると、当初はロッツォ一味としてデザインされていなかったことがわかる。逆にロッツォ一味の中にバターカップが描かれており、バターカップとポジションが交替されたと思われる。チャンク (Chunk)岩石のモンスターのおもちゃ。ロッツォ一味の一人。顔がローラー状になっており、スイッチを押すと表情が変わる(青い目の親しげな顔と、赤い目の恐い顔)。トゥイッチ (Twitch)昆虫人間のアクションフィギュア。ロッツォ一味の一人。スパークス (Sparks)ロボットのおもちゃ。キャタピラを動かすと胸から火花が散る。ロッツォ一味の一人。チャターフォン (Chatter Telephone)台座に車輪がついた電話機のおもちゃ。「サニーサイド」の古株であり、ウッディたちの脱走計画に助力する。フィッシャープライス社から発売している実在のおもちゃで、台座が木製の第二世代ビンテージトイ。猿 (Monkey)受付に飾られている、シンバルをもった猿のおもちゃ。脱走を試みるおもちゃたちを保安カメラのモニターで監視・ロッツォらに通報している。1970年代に「わんぱくスージー(英語名:Musical Jolly Chimp)」という名前で売られていた実在のビンテージトイがモデル。ブックワーム (Bookworm)懐中電灯を抱え、眼鏡をかけたイモムシ。ベッドサイドでの読書を助けるおもちゃ。図書室の主。図書室の本とともに各種おもちゃの説明書も管理している。 彼の存在は数ある脱獄映画へのオマージュである。 ロッツォの支配下にあるが、変装して「あるもの」を取りに行ったバービーの正体を知りながら見逃す。 脱獄映画における図書係がそうであるように、彼は中立の立場を保ち、騒ぎの渦中に巻き込まれるのを嫌がり、かつ物語のカギを握る人物のひとりである。びっくり箱 (Jack-in-the-Box)「サニーサイド」にいるおもちゃの一つ。英語版ではリー・アンクリッチ監督自ら声を担当する。シーンセイ (See 'n Say)自動販売機の賭場でルーレットとして使われていた、実在のおもちゃ。家畜の絵が描かれており、矢印が止まるとそれに対応する動物の鳴き声がする。過去にアンディの部屋にあったものより年代が古い、レバーではなく紐を引いて動かすタイプのビンテージトイ。アンディが所有していたものと異なり、自意識を持っている様子は見られない。RCアンディの家のラジコンカー。レニー(Lenny)オモチャの双眼鏡。ロッキー・ジブラルタル(Rocky Gibraltar)重量挙げ選手のアクションフィギュア。お絵描きボード。ミスター・マイク(Mr. Mike)マイクのオモチャで、拡声器としての機能がある。ミスター・スペル(Mr. Spell)キー入力された英単語を音声合成LSIで発音する知育玩具。スネークとロボット(Snake & Robot)ヘビのオモチャと、顔が光るキャタピラ式ロボット。ほとんど2体一緒にいる。スネークはオモチャ箱の中、ロボットはベッドの下が定位置。ロボットは一応しゃべれる。ミスター・シャーク(Mr. Shark)サメの笛付きおもちゃ。常にオモチャ箱の中にいる。トロール(Troll)髪の毛が立っている人形。ボーと一緒にいることが多い。衣装は花柄ビキニ。つなぐでござる(Barrel of Monkey)サルたちの腕をつなげるゲーム。中トトロ(Through Totoro)オモチャの中ぐらいなお化けリス。スタジオジブリの制作の『となりのトトロ』が、あったシーン。小トトロ(Small Totoro)オモチャの小さなお化けリス。スタジオジブリの制作の『となりのトトロ』が、あったシーン。トロイカ(Troika)卵型の入れ子人形。犬の柄の中に猫の柄、その中にカモの柄、その中に魚の柄、その中にてんとう虫の柄が入っている。エッチ・ア・スケッチ(Etch A Sketch)お絵描きボード。リトルタイクス(Little Tikes)消防士たちの小さな人形。消防車とセット。ローリー・ポーリー・クラウン(Rolly Polly Clown)起き上がりこぼしのようなピエロ。動かすと音が出るようになっている。転がって移動する。セリフはない。ムード盛り上げ楽団(Mood Moriage Gakudan)オモチャの音楽会。藤子・F・富士雄の制作ドラえもんの『ムード盛り上げ楽団登場!!』が、あったシーン。ころばし屋(Korobashiya)オモチャの泥棒。藤子・F・富士雄の制作ドラえもんの『ころばし屋!!』が、あったシーン。ひょうろんロボット(Hyoron Robot)オモチャの絵描さん。藤子・F・富士雄の制作ドラえもんの『ロボットがほめれば!!』が、あったシーン。ホッケー・パック(Hockey Puck)ホッケーのパックに手足が付いた謎のおもちゃ。ザーグ(Emperor Zurg)箱の宅配便にサニーサイド保育園が、紫型バッテリーが、来ました。お庭に遊びました。お祝いの玩具会に開きました。子供達に遊んでくれました。本作の脚本家でもあるアンドリュー・スタントン が声優も兼務した。ウィージー(Whezzy)音声装置(笛)の故障したペンギン型の人形。ネコバス(Neko Bass)オモチャの猫みたいな目が怖そうなバス。スタジオジブリの制作の『となりのトトロ』が、あったシーン。ボニーの家のおもちゃ[]ミスター・プリックルパンツ (Mr. Pricklepants)レーダーホーゼンを着たハリネズミのぬいぐるみ。ドイツ製。演劇にあこがれており、与えられた役の演技には全力で取り組む。 ごっこ遊びの途中ボニーがトイレに行っている間に、他のおもちゃはウッディに積極的に話しかけたが、彼は役になりきって動こうとしなかった。バターカップ (Buttercup)ユニコーンのぬいぐるみ。男の子。DVDの特典映像に登場する構想図を見ると、当初はロッツォ一味としてデザインされていたことがわかる。逆にロッツォ一味の中にストレッチが描かれておらず、ストレッチとポジションが交替されたと思われる。トリクシー (Trixie)プラスチック製のトリケラトプスの人形。女の子。ボニーの母のコンピュータで、近所に住む恐竜のおもちゃとこっそり連絡を取り合っている。レックスとは同じメーカーの製品。ドーリー (Dolly)紫の髪をした女の子のぬいぐるみ。お豆3兄妹 (Peas-in-a-Pod)ジッパー付きの莢に収まっている枝豆のぬいぐるみ(兄と妹2人)。チャックルズ (Chuckles the Clown)ピエロの人形。ロッツォの昔仲間だが、現在のロッツォによるサニーサイドの支配を快く思っていない。かつてはロッツォ・ビッグベビーと共にサニーサイドにいたが、壊れて捨てられる直前にボニーが家に持ち帰って修理した。以前の持ち主であるデイジーのペンダントを今でも持っている。過去をいまだに引きずっており、おもちゃ化していないときは暗い表情をしている。大トトロ (Big Totoro)オモチャのお化けリス。スタジオジブリの制作の『となりのトトロ』が、あったシーン。ぬいぐるみとして「口を閉じた状態の大トトロ」がカメオ出演。独特の笑顔はアメリカでも健在。その他[]回収車のおもちゃたち (Garbage Truck Toys)終盤で登場する3体のぬいぐるみ。カエル、猫、オスカー・ザ・グラウチのような毛むくじゃらの生き物。

人間・動物[]

アンディ・デイビス (Andy Davis)本作では17歳に成長。大学進学を控え、家を離れようとしている。また、ウッディに関して知識を身に付けたようであり、ジェシーやブルズアイの事もきちんと名前で呼ぶようになった。アンディの母親 (Andy's Mom)アンディが袋詰めにしたおもちゃたちをゴミに出してしまい、騒動のきっかけとなる。2と3の間に新車を購入した。モリー・デイビス (Molly Davis)アンディの妹。本作では既に10歳になっているという設定。おもちゃよりもゲームに夢中。バスター (Buster)アンディが飼っている犬。本作ではすでに老犬になり、かなり太ってしまっている。今でもウッディの口笛に応えてやってくるが・・・ボニー・アンダーソン (Bonnie Anderson)サニーサイド保育園に通うおもちゃ好きの少女。4歳。アンディ同様、人形劇仕立てのごっこ遊びが大好き。今回重要な役割を果たす。ボニーの母(サニーサイドの職員)はアンディの母と顔見知りである。ゴミ回収人 (Garbageman)デイビス家の近所を担当するゴミ処理トラックの運転手。その正体は成人したシド・フィリップスである。(音声解説より)劇中でも英語版の声優が一致している事、トレードマークのドクロ柄のシャツを着用している事など、彼がシド本人であることが示唆されている。そのファンキーな動作や声で遠くからでも本人と分かる。

キャスト(声の出演)[]

役名原語版声優日本語吹き替え
ウッディトム・ハンクス唐沢寿明

[2]

バズ・ライトイヤーティム・アレン所ジョージ

[2]

スペイン語仕様: ハビエル・フェルナンデス・ペナ
ジェシージョーン・キューザック日下由美
ロッツォ・ハグベアネッド・ビーティ勝部演之
アンディ・デイビスジョン・モリス

[3]

小野賢章
ミスター・ポテトヘッドドン・リックルズ辻萬長

[4]

ミセス・ポテトヘッドエステル・ハリス楠トシエ
レックスウォーレス・ショーン三ツ矢雄二
ハムジョン・ラッツェンバーガー大塚周夫
スリンキー・ドッグブレイク・クラーク永井一郎
エイリアンジェフ・ピジョン落合弘治
ブルズアイフランク・ウェルカー原語版流用
バービージョディ・ベンソン高橋理恵子
ケンマイケル・キートン

[5]

東地宏樹
ボニーエミリー・ハーン諸星すみれ
ミスター・プリックルパンツティモシー・ダルトン

[3]

八奈見乗児
ストレッチウーピー・ゴールドバーグ

[3]

片岡富枝
バターカップジェフ・ガーリンふくまつ進紗
トリクシークリスティン・スカール許綾香
チャンクジャック・エンジェル石井隆夫
トゥイッチジョン・サイガン我孫子令
スパークスジャン・ラブソン伊武雅刀
ドーリーボニー・ハント田中敦子
チャターフォンテディ・ニュートン山路和弘
ブックワームリチャード・カインド多田野曜平
アンディ・デイビス(子供時代)チャーリー・ブライト石坂彪流
アンディのママローリー・メトカーフ小宮和枝
モリー・デイビスベアトリス・ミラーきゃさりん
ボニーのママロリ・アラン堀越真己
お豆3兄妹アンナ・クローバー大谷咲葵
チャーリー・ブライト松本航輝
ブリアンナ・メイワンド古口貴子
グリーン・アーミーメンR・リー・アーメイ軍曹: 谷口節
部下: 綿鍋想
ゴミ回収人(シド・フィリップス)エリック・フォン・デットン堀裕晶
ゴミ処理トラックのカエルジャック・ウィリス多田野曜平
トニー(サニーサイドの用務員)ボブ・ピーターソン
バスターフランク・ウェルカー原語版流用
つなぐでござる
ビッグベビーウッディ・スミス本川嵐翔
びっくり箱リー・アンクリッチ福山潤
チャックルズバド・ラッキー小林尚臣
ザーグアンドリュー・スタントン佐々木梅治

製作[]

『トイ・ストーリー2』公開から3年後となる2002年、まだ本作の製作すら決定していない段階で、ウッディ役のトム・ハンクスは出演を意欲的に考え、「スタッフがこの映画に必要とすることなら、何でもやろう」と語った[6]

当初は、ディズニーによるピクサー作品の配給契約が『カーズ』までで切れることになっていた為、ディズニーのCGアニメ部門であるサークル7アニメーションによる『トイ・ストーリー3』の制作が進められていた。ジム・ハーツフェルドが書いたそのスクリプトは、「リコールされて台湾の玩具工場に送り返されたバズをウッディ達が連れ戻しに向かう」というものだった[7]

2006年1月にピクサー社がディズニーに買収、子会社化され、エド・キャットムルジョン・ラセターがディズニーのアニメーション部門チーフに就任し、さらにサークル7アニメーションが閉鎖したことで旧企画は白紙撤回された[7]。その翌月にはピクサーによる『トイ・ストーリー3』が製作中あることが確認された[8]。2007年2月8日、キャットムルは全2作を担当したジョン・ラセターに代わってリー・アンクリッチが監督し、マイケル・アーントが脚本を執筆することを発表した[9]。総製作期間は4年であり、そのうち約3分の2は脚本・ストーリー作りといったプリプロダクションに充てられ、そのときに出てきた「もしも玩具が刑務所に入ったら」というアイデアが発展させられた[10]

本作の3Dは、観客がおもちゃの世界に入りこめるように人間目線ではなく「おもちゃの目線」を意識して作られた。3Dを監修したボブ・ホワイトヒルよると、左目用と右目用のカメラの距離を通常より短く設定することにより「おもちゃの目線」を実現することができたという[11]

ドルビーラボラトリーズが2010年3月に新たに発表した「ドルビーサラウンド7.1」を初めて導入した作品である[12]

評価[]

映画評論家によるレビューのデータベースのRotten Tomatoesによると、99%(248人中245人)が本作に対し肯定的な評価を下し、「コメディ・冒険・ドラマ的要素が上手く交わっており、珍しく優れたシリーズ第3作である」と評されている[13]。また、同サイトで特に注目度の高い評論家のレビューを集めたCream of the Cropでは、38人中100%の支持率を得ている[14]。また別のレビューデータベースのMetacriticでは、39のレビュー全てが肯定的なもので、平均点が100点満点中92点であった[15]

興行成績[]

北米4,028館で公開され、週末3日間で1億900万ドルを稼いだ[16]。これは公開週末興行成績としては史上10番目に高く、アニメ映画としては『シュレック3』に次いで2位の記録である[17]。また、G指定(全年齢対象)の作品としては最高の初動成績である[18]。公開24日目には約3億3900万ドルに達して[19]『アリス・イン・ワンダーランド』を超えて2010年第1位の興行成績となった[20]。翌25日目[19]には『ファインディング・ニモ』を超えてピクサー作品歴代1位となり[21]、同時に『シュレック2』の4億4100万ドルに次いで北米アニメーション映画歴代2位の成績となった[22]。58日目には4億ドルを突破した[19]

日本では、前売りチケットが発売14週間でピクサー映画史上最多となる15,559枚を売り上げていた[23]。公開2日間で動員64万9,299人、興収9億7,733万2,450円を稼いで映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位となり、『ファインディング・ニモ』を抜いて洋画アニメーション史上歴代トップとなる初動成績を記録した。また、『アリス・イン・ワンダーランド』に次いで2010年第2位の初動成績である[24][25]。累計で108億円までに達した[26]

世界興行収入は10億6300万ドルを超え[16]、2010年1位の成績である[27]。歴代では『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』に次いで5位の成績である[1]

受賞とノミネート[]

映画賞部門(候補者)結果出典
アカデミー賞長編アニメーション賞テンプレート:Won
主題歌賞テンプレート:Won
作品賞テンプレート:Nom
脚色賞テンプレート:Nom
音響編集賞テンプレート:Nom
ティーン・チョイス・アワードアニメ映画賞テンプレート:Won[28]
ニコロデオン・オーストラリアン・キッズ・チョイス・アワード映画賞テンプレート:Nom[29]
ハリウッド・ムービー・アワードアニメ賞(リー・アンクリッチ)テンプレート:Won[30]
デジタル・スパイ・ムービー・アワード作品賞テンプレート:Won[31]
スクリーム賞ファンタジー映画賞テンプレート:Nom[32]
スクリーム・プレイ賞テンプレート:Nom[33]
ファンタジー俳優賞(トム・ハンクス)テンプレート:Nom[34]
3Dトップ3テンプレート:Nom[35]
東京国際アニメフェア2011・第10回東京アニメアワード海外劇場部門優秀作品賞テンプレート:Won[36]

サウンドトラック[]

テンプレート:Infobox Albumテンプレート:Tracklistこの他、ゲイリー・ライトの"Dream Weaver"とシックの"Le Freak"が使われた。

トリビア[]

  • オープニングとエンディングの空に浮かぶ雲は、トイ・ストーリーのアンディの旧宅の部屋の壁紙と同じ形をしている。
  • 劇中に自社商品を登場させる事で自社製品のセールスに好影響をもたらす事を経験したマテル社のスポンサードの影響で、本作品にはマテルの実在するおもちゃが多く登場する事となる。『トイ・ストーリー2』ではバービーが登場したが本作品でもバービー、そしてボーイフレンドのケンも登場する。
  • 前2作でスリンキー・ドッグの声を担当したジム・バーニーが2000年に死去したため、本作ではブレイク・クラークが声を担当。又、前2作でレニー役、ウィージー役[37]、ハイムリック役を担当したジョー・ランフトも死去したため、レニー、ハイムリックの登場は無く、冒頭のホームビデオでのウィージーの台詞も無かった。又、ヨーデル・ジェシー役のメアリー・ケイ・バーグマンも1999年に死去したため、ジェシーの声優はジョーン・キューザックに統一された。
  • 2000年3月7日放送分の『おはスタ』(テレビ東京系)にておはスタ番長が前作『トイ・ストーリー2』のインタビューの時にジョン・ラセターに次回作(つまり本作)に「おはッス」の依頼を申し入れた。しかし本編には無かった。
  • 日本語吹替版ではグリーン・アーミー・メンと新キャラ、お豆3兄妹役の声優を一般公募で選出するキャンペーンを実施した(応募期間は2010年2月18日 - 3月11日。応募は携帯サイトからのみ)。
  • 『となりのトトロ』のトトロが出演する。理由は、ジブリとピクサーが長年の付き合いで、宮崎駿監督がおもちゃでなら出演を許諾したため[38]
  • ピクサーの過去作から様々なキャラがカメオ出演している。

    詳細はen:List of Pixar film referencesを参照

    • カーズ』や『バグズ・ライフ』との共通点が多く、レッド(アメリカン・ラフランス消防車)やハイファー(牛)、ライトニング・マックィーン(NASCARストックカーとルマンレーシングカーの合成デザイン)やフランシス(テントウムシ)のようなミニカーがサニーサイドにあり、又、アンディの3ドアハッチバックがチュキやP.T.フリー(例えれば、N15型パルサーセリエやEG型スポーツシビック等の、日本製ハッチバック風)に類似してある。更にはサニーサイドに通っている、メガネをかけた幼稚園児はライトニング・マックイーンのゼッケンがプリントされている服を着ている。アンディの部屋に『カーズ2』に登場する新キャラクター「フィン・マックミサイル」がいるほか、カレンダーにスノット・ロッド(プリムス・AARクーダ)と思われる車がいる。また、冒頭の空想シーンに登場する機関車についてある「95」の数字は、マックイーンの番号と同じ(=トイ・ストーリー誕生年)である。更には、チョウチョ組の玩具たちが自販機の中で談義をしているとき、ゼッケン84のレーシングカーのスポンサー「リボルティング」の電池が有る。又、サニーサイドでウッディがカイトで地上すれすれになった際アッタ姫のスペリングが写り、更にはトゥイッチの足がホッパーの足に類似している。
    • 又、『ファインディング・ニモ』との共通点も多く、チョウチョ組のおもちゃとしてエイ先生があり、ボニーのひざに貼ってあったバンソウコウにはドリーが描かれていて、又、ウッディが木から落ちて、地上すれすれになるシーンの背景に壁の模様に小さくマーリンとドリーが描かれている
    • アンディの部屋の掲示板に、『カールじいさんの空飛ぶ家』のカールとエリーの手紙が貼ってある。ちなみに、『カールじいさん』本編でカールの家が町を飛び立つ際、一瞬出て来る女の子の部屋には、本作公開に先んじてロッツォ・ハグベアが登場している。
    • ロッツォに案内されチョウチョ組を通る際、右下にグリーンアーミーマンのバケツとティンカートイ(冒頭の空想シーンで鉄橋を形成していたおもちゃ)が見える。
    • イモムシ組に子供たちが入ってくる際、棚の下に隠れるのはピクサー初期の短編アニメ『ティン・トイ』のおもちゃ(リメイクされている)である。
    • バズに内蔵された電池に、BNL社のロゴが入っている。
    • ボニーのバッグの柄は、ルーカスフィルム時代に制作された短編『アンドレとウォーリーB.の冒険』のウォーリーB.である。
    • アンディの家のオモチャ箱に「ウッディのラウンドアップ」に出てきたビーバーのステッカーが貼ってある。
    • ウッディが木から落ちて、地上すれすれになるシーンの背景の壁の模様にとても小さく、短編『ルクソーJr.』のボールが描かれている。また、『ルクソーJr.』のボールはエンディングのシーンにも出てくる。
    • ロッツォ、ビッグ・ベビー、チャックルズが雨の中サニーサイドまで移動する際に乗っていたのが、ピクサー御馴染みのピザプラネットの車である。また、アンディの部屋にはピザプラネットのカレンダーと2$Offのチケットが貼ってある。
  • ロッツォが杖をついているのは、サニーサイドに到着したとき、ピザプラネットの車から落下した際に怪我をしたためである。 落下シーンの前と後では歩き方が異なっている。
  • アンディの母のミニバンナンバープレートは、1から変わっていないようで、新車(2代目オペル・ザフィーラ似)になった今作でもやはり「A113」である。
  • 今作では、多くのおもちゃがいなくなっているが、冒頭のホームビデオでは、トロール、バレルオブモンキー、RC、ロボット、エッチ・ア・スケッチ、スネーク、ウィージー、ボー・ビープが見られる。また、サニーサイドに緑色の髪のトロールがいる。
  • オープニングにてポテト夫婦の手下と化したエイリアンがシボレーコルベット C5を運転している。車体に貼られているマークもコルベットのマーク、そのものであった。ピクサー作品にてオリジナルデザインの車が多い中、実在の車両が登場するのは異例である。ちなみに、この車はバービーのものである。
  • クライマックスのゴミ埋立地で巨大な焼却炉へ向かうベルトコンベアーから脱出する際、バズがつかまったランチボックスはTVシリーズ『600万ドルの男』の絵柄のもので、子供のころ、リー・アンクリッチ監督はこのランチボックスを実際に持っていた。
  • プジョー・5008とのタイアップを行っている。
  • ロッツォは、次回作である『カーズ2』でクルマになって登場する。ウッディとバズ、ハムに続き、トイ・ストーリーシリーズでは4人目である。
  • ロッツォのダンプカーは『カーズ2』でコロッサス・XXLという巨大ダンプカーとしてラジエーター・スプリングスに登場する。

キャッチコピー[]

  • NO TOY GETS LEFT BEHIND(アメリカ)
  • さよならなんて、言えないよ…(日本)
  • さよなら、おもちゃたち。(日本)

脚注[]

  1. 1.01.1 テンプレート:Cite web
  2. 2.02.1 テンプレート:Cite news
  3. 3.03.13.2 テンプレート:Cite news
  4. 2まで担当していた名古屋章が2003年に死去したため
  5. テンプレート:Cite news
  6. テンプレート:Cite news
  7. 7.07.1 テンプレート:Cite news
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  37. 日本語吹き替え版ウィージー役の佐古正人と日本語吹き替え版レニー役の八代駿も共に2003年で死去。
  38. テンプレート:Cite news

外部リンク[]

  • latest?cb=20111001023900&path-prefix=ja(日本語)
  • (英語)
・話・編・歴
トイ・ストーリー
映画
トイ・ストーリー (1995年) - トイ・ストーリー2 (1999年) - トイ・ストーリー3 (2010年)
キャラクター
スタッフ
ジョン・ラセター (監督/製作総指揮) - アッシュ・ブラノン (共同監督) - リー・アンクリッチ (共同監督/監督) - ボニー・アーノルド (製作) - ダーラ・K・アンダーソン (製作) - ピート・ドクター (原案) - ジョス・ウェドン (脚本) - アンドリュー・スタントン (原案/脚本) - マイケル・アーント (脚本) - ランディ・ニューマン (音楽)
スピンオフ
スペース・レンジャー バズ・ライトイヤー (帝王ザーグを倒せ!) - ハワイアン・バケーション
コンピュータゲーム
トイ・ストーリー - Toy Story 2: Buzz Lightyear to the Rescue - Toy Story Racer - Toy Story Mania! - Disney's Extreme Skate Adventure - Toy Story 3: The Video Game
短編
その他のメディア展開
トイ・ストーリー2 (映画サウンドトラック) - Woody's Roundup: A Rootin' Tootin' Collection of Woody's Favorite Songs (Riders in the Skyのアルバム) - レゴ トイ・ストーリー - 君はともだち
アトラクション
バズ・ライトイヤー (夏の大作戦) - トイ・ストーリー・マニア! - トイ・ストーリー・プレイランド - トイ・ストーリー ザ・ミュージカル
関連項目
・話・編・歴
ピクサー・アニメーション・スタジオ
長編作品
短編作品
アンドレとウォーリーB.の冒険 (en) (1984年) - ルクソーJr. (en) (1986年) - レッズ・ドリーム (en) (1987年) - ティン・トイ (en) (1988年) - ニック・ナック (en) (1989年) - ゲーリーじいさんのチェス (en) (1997年) - フォー・ザ・バーズ (en) (2000年) - マイクとサリーの新車でGO! (2002年) - バウンディン (en) (2003年) - ジャック・ジャック・アタック! (en) (2005年) - ワンマンバンド (en) (2006年) - メーターと恐怖の火の玉 (en) (2006年) - リフテッド (en) (2006年) - ユア・フレンド・ ザ・ラット (en) (2007年) マジシャン・プレスト (en) (2008年) - バーニー (en) (2008年) - 晴れ ときどき くもり (2009年) - ダグの特別な一日(en) (2009年) - デイ&ナイト (2010年) - ハワイアン・バケーション (2011年)
短編シリーズ
関連人物
その他
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