大字東熱田の小字

ページ名:名古屋市大字東熱田の小字

1878年に愛知郡熱田村が東西に分割され成立。

1889年に東古沢村と合併し古沢村発足。愛知郡古沢村大字東熱田となる。

1898年に愛知郡熱田町に編入され、愛知郡熱田町大字東熱田となる。

1907年に同町が名古屋市に編入され、名古屋市熱田東町となる。

 

現存の小字

 

御田(みた)

→由来:熱田神宮へ奉納する神田があった

森後(もりうしろ)→熱田区森後町(もりご)に継承

→由来:熱田神宮の森の北に位置しているため

 

上記の二つの小字は県道224号線熱田停車場線(熱田神社の北)に残存する。

 

旧小字

金山(かなやま)

→由来:金山神社から。鍛冶職人の尾崎氏が創建したためか

宿亀(しゅくかめ)

沢上(さわうえ)→熱田区沢上町に継承(1980年7月13日に廃止)→沢上1・2丁目に継承

→由来:寛政年間(1798年から1801年)に、10戸ばかりの民家ができ、その東に沢の観音堂があった。ここを本沢といい、その上方に位置した地を沢上と名付けた。

沢下(さわした)→熱田区沢下町に継承

→由来:沢の観音堂のあった本沢の下方にある為

花ノ木(はなのき)→熱田区花町に継承

五本松(ごほんまつ)→熱田区五本松町に継承

→由来:字三本松同様、旧街道沿いの目印であったと考えられる。

高蔵(たかくら)→熱田区高蔵町に継承

→由来:高座結御子神社の通称、「高蔵の社」より

外土居(そとどい)→熱田区外土居町に継承

→由来:沢上城の外土居があった

夜寒(よさむ)→熱田区夜寒町に継承

→由来:高倉の森の南部の高台。由来は不明だが「類題若葉集」や「堀川百首」など古歌に「夜寒の里」として散見される地名。

玉ノ井(たまのい)→熱田区玉の井町に継承

→由来:熱田神宮神官の玉ノ井弾正忠正の屋敷があり、死後に「玉ノ井屋敷」と呼ばれた事から

六ッ野(むつの)→熱田区六野町/六野に継承

横田(よこた)→熱田区横田町に継承(1980年7月13日に廃止)→同区横田1・2丁目に継承

→由来:玉ノ井の東一帯。「横の田」の地理的由来説、「横田」姓の所有地であった説があり、後者が有力。

中田(なかた)→熱田区中田町に継承

波寄(なみよせ)→熱田区波寄町に継承

→由来:昔は波が押し寄せていたため

桜田(さくらだ)→熱田区桜田町に継承

→由来:「狭処(さこ)」を開くの意。新開地の意味の「作良」の当て字。または近世初期の豪族佐久羅氏の所領地であった為。

池内(いけうち)→熱田区池内町に継承

四ッ谷(よつや)

古川田(ふるかわた)

伊勢木(いせき)

→由来:「井堰」で川の水を堰き止める所の意味

石亀(いしかめ)

一ノ坪(いちのつぼ)→名古屋市編入時に「一之坪」に表記変更

→由来:奈良時代の条里制の名残、「坪」は平らな土地の意味で一番目の土地

竹ヶ鼻(たけはな)

→由来:竹の生えた岬(もしくは台地の先)

二野(ふたの)→瑞穂区二野町に継承

→由来:「札野(ふだの)」の転訛で、他村に料金を支払わせて、交付した草札の数だけ広い採草地から飼料を採取させる原野の意味。

大間(おおま)

→由来:低湿地の意味

梅ノ木(うめのき)

→由来:字桃ノ木と同様に梅の木が密生していた事より

牛巻(うしまき)→瑞穂区牛巻町に継承

→由来:かつて牛を巻き殺す程の大蛇がいて、それを退治した為。または、深い淵があり、渦巻きをよく起こしていた為、「うしおまき」が転訛した為。瑞穂町(愛知郡瑞穂村)にも同様の小字が存在した。

三本松(さんぼんまつ)→熱田区三本松町に継承

→由来:未詳だが、旧街道沿いの目印であったと思われる。

新宮坂(しんぐうさか)

→由来:南新宮社の南の坂を新宮坂と呼んだ事から。宮宿(熱田宿)にも新宮坂町が存在した(1981年9月20日に廃止)

丸山(まるやま)

華表先(とりいさき)→名古屋市編入時に「花表先」に表記変更、熱田区花表町(はなおもて)に継承

→由来:江戸時代には「華表崎」と表記。「華表」は鳥居で熱田神宮東門の大鳥居前を示す地名。

大新開(おおしんかい)→瑞穂区新開町に継承

→由来:新しく開墾された土地の意味

東起(ひがしおこし)

→由来:西側に瑞穂町(旧:本願寺村)字西ノ割が存在した。これらと関係があると推測される。起は開墾された土地の意味

文斉(ぶんさい)

→由来:古代の里の「百濟里」から

桃ノ木(もものき)→瑞穂区桃園町に継承

→由来:桃の木が密生していた事より

呼続(よびつぎ)

→由来:「よび・つぎ」でよぼよぼの、傾斜地と平地の繋ぎ目の意味。丘陵地が平地に落ちる場所だった為。南区と同。

浮島(うきしま)→瑞穂区浮島町に継承

→由来:昔は沼地であり、潮の満引き、大雨などの度に小高い所が浮島に見える場所があった為

内浜(うちはま)→瑞穂区内浜町に継承

→由来:かつて浜近くの葭野であった。内(陸地)側に入り組んだ浜であった為。

神明前(しんめいまえ)→瑞穂区明前町に継承

→由来:浜神明社の前の意味(瑞穂区の地名には瑞穂町に字名から命名となっている)

浜新開(はましんかい)

→由来:海沿いに新しく開墾された土地の意味

 

参考文献

熱田区 熱田の地名(由来)→こちら

瑞穂区 瑞穂区の地名→こちら

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