大字石手洗の小字

ページ名:大字石手洗の小字

八戸藩石手洗村

三戸郡長者村大字石手洗(1889 4/1~1901 6/30)

三戸郡八戸町大字石手洗(1901 7/1~1929 4/30)

八戸市大字石手洗(1929 5/1~)

 

由来

石手洗は通称「いしたらい」。新井田川の流れが悪く水の溜まり場となっていたことから、盥(タライ)水、即ち手洗水(タライミズ)の名前が付いた。イシはキシ(岸)、切岸で崩崖を指す。

よって、崩崖が両岸に連ね、急流より流るる水の溜り場の意味。

 

現存の小字

京塚

全国にある京塚という地名はもとは「経塚」で、経典を埋めた塚の意味。

 

梨子木平

ナシはナラ(均)すの転訛で、キは場所の意味。緩やかな平地という意味。

 

油久保

油(石油)が出る窪地の意味。ここは本当に緩やかに窪地になっているかいないかの具合の窪地。

 

泉筋

筋は道の意味。泉に沿った道若しくは泉へ行く道。ここは南側が石手洗部落でその南が渓谷なので、泉へ向かう道の意味か。

 

斎郷

駒ヶ沢で力尽きた坂上田村麻呂の乗っていた馬を祀った場所。地名と結びつかない。

 

下河原 向河原 前河原 上河原

新井田川の河原で、上流から、天狗向河原、上河原、前河原と向河原。前河原と向河原は対比していて、前河原は昭和期までの河川跡。向河原は対岸にあった。

 

石手洗 上石手洗

大字名の由来を参照。

 

駒ケ沢

伝説では、坂上田村麻呂の家来が乗っていた名馬が死んだ沢の意味だが、大凡、駒は馬の背に似ている処に付く。一本木か狐平を見て馬の背のように見えた沢だった為そのような字を付けたのであろう。

 

上長根

石手洗村に入る場所から始まる尾根の標高の高い側である為。長い尾根の上側。

 

上平

上長根と同様に、上側の平原。

 

一本木

伝説では坂上田村麻呂の家来が乗っていた名馬が死んで、埋めた場所に一本の木を植えた事から。

伝説は後付けであろう。

 

天狗向河原

天狗岩(天狗湖水大明神)の向の川原。天狗岩は新井田川が作り出した岩であり、天狗がいた伝説より。

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