信長公記に書かれている蛇にまつわる話がある。
史実の織田信長の家臣 佐々成政がまだ信長に反抗していたころ、その居城の近くにあまが池というのがあった。(いまでも名古屋市西区比良にあるこの池は「蛇池」という名で現存する)
この池にはおそろしい大蛇が潜んでいると長く伝えられてきた。
ある日、この池の付近を通りかかった村人が化け物に出くわした。
目撃した村人によると「顔は鹿のようで、眼は星のように光り輝き、舌は真っ赤で大きく、人の手のひらを開いたようだった」という。(まるで龍?)
村人は逃げ出して、村に返って周りの人々に話したので大蛇が出たという噂になり、やがて織田信長の耳にも入った。
信長は大勢の家臣や村人を集めて池の水をかい出させ、みずからも池に入って大蛇を探したがついに見つからなかった。
その後、この池を「蛇池」と呼ぶようになったという。
【目次】
・蛇女の件について
・時系列
・リホの主張
・小松姫の主張
・暗躍者