よく出てくるのにあんまり意味を知らないって人が多そうなのを中心に
■基準価額
投資信託の値段(時価)のこと。
投資信託を購入または換金する際の基準になり毎営業日ごとに変動しています。
基準価額決定の仕組みはこちらを参照。
■評価額
投資信託における評価額は基準価額✕保有口数で算出した金額のことです。
複数のファンドを持っている場合はそのすべての合計を評価額と言う場合が多いです。
■インデックス
市場の動きを示す指数で、国内なら日経平均株価やTOPIX、海外ならダウやS&P500、NASDAQなどが有名。
これらの指数に連動した値動きを目指すファンドをインデックスファンドと呼び、つみたてNISAで最も人気が高いのはこれらのインデックスファンドになります。
■アクティブ
アクティブ運用、またはアクティブファンドのこと。
そのファンドが目安とする指数(ベンチマーク)を上回る成績を目指す運用方法でプロの運用チームが市場分析などを行い銘柄をアクティブに入れ替えて高い運用益をめざす。
運用コストが高いことと、本当にベンチマークを上回れるかが分からないので上級者向けと言えるが金融機関の窓口で初心者が売りつけられるのはだいたいコレ。
■パッシブ
パッシブ運用のこと。
そのファンドが目安とする指数(ベンチマーク)をに連動した運用成果を目指すもので、アクティブ運用と並べて語られる用語。インデックスファンドの運用手法はこのパッシブ運用ということになります。
■ドルコスト
ドル・コスト平均法のこと。定額購入法ともいい、NISAの積立でも推奨されています。
価格変動する金融商品に対して、一定金額を定期的に購入する投資手法で例えば「毎月1日にオルカンに3万円を積立」のような設定方法になります。
投資金額を一定にすることで価格が低いときには購入口数が多く、価格が高いときには購入口数が少なくなり、投資期間が長くなるほど価格が平準化され、価格変動のリスクを緩和できる優れた投資手法です。
■一括
スレで出てきた場合は一括投資を指します。
ある時点において一括で金融商品を購入する投資方法で高い収益を期待できる一方、損失リスクも大きくなります。
ただし、過去のデータからでは年初一括投資とドル・コスト平均法を比較した場合、8割近い確率で一括投資が上回るとされています。暴落時にはドル・コスト平均法に比べてメンタルが削られることから握力が要求される手法とも言えます。
■デイトレード
1日に何度も株を売り買いする超短期取引の手法です。
NISA枠は年間投資枠が決まっているので短期取引には不向きですが「NISAでデイトレ」というワードが一瞬流行りました。ちなみに取引時間が更に短く数秒から数分で行うものをスキャルピング、逆に数日から数週間程度で行うものをスイングトレードといいます。
■リスク
投資における用語としては「振れ幅」のこと。
債権のように価格変動や収益の振れ幅が少ない商品を「リスクが低い」といい
株式のように価格変動や収益の振れ幅が大きな商品を「リスクが高い」といいます。
スレ内ではオルカンのように振れ幅が小さい商品を低リスク、FANG+のような商品を高リスクと言ったりします。
■リスク資産
ややこしいですがこちらは「危険」の意味で使われます。
資本対象の元本の回収が不確実なもの全般をこう呼びます。投資信託もリスク資産です。
長期国債のように損失が発生せず元本が保証された安全な資産を無リスク資産といいます。
1000万円以下の銀行預金も法律で保護されているので無リスク資産になりますが投資スレでは現金はインフレにより価値が下がるためリスク資産とみなされることが多いです。
■握力
主に株価の急変動に対して保有を続ける力を指すスラングです。
低リスクな商品でも時には大きくマイナスに振れることもあり、そこで動揺してそれ以上のマイナスを避けようと売却してしまう「狼狽売り」は長期保有の最大の敵になります。
実のところ投資信託で最も重要なのは市場の知識や分析力ではなくこの握力であると考える人が多いです。
わずかな値動きに動揺して売ってしまう人を「赤ちゃん握力」などと揶揄したりします。
■インカム
主にインカムゲインのこと。
株式や債券などの資産を保有中に継続的に得られる収益。
株なら配当金、債権なら利子がインカムゲインに当たります。
■キャピタル
主にキャピタルゲインのこと。
株式や債券などの資産を売却したときに得られる差益。
NISAで買った100万円の投資信託が値上がりし150万円で売った場合は50万円がキャピタルゲインとなります。
ちなみに上記が70万円に値下がりしたときに売った場合は30万円のキャピタルロスといいます。
■ヘッジ
「回避」を意味し、株価の価格変動の影響を避けるためにとる手段のこと。
投資信託スレでよく出てくる言葉としては為替変動リスクに対する為替ヘッジで、円高や円安の影響を抑えつつ海外の株式に投資することができる「為替ヘッジあり投資信託」がありますがコストが高いため人気は全然ありません。
■レンジ(ボックス)
レンジ相場、またはボックス相場のこと。意味は一緒。
相場が一定の変動幅の間で上がったり下がったりを繰り返す状態をそう呼びます。
主に短期取引のFXなどで用いられる言葉ですが投資スレでもたまに登場します。
■ボラ
ボラティリティーこと。価格変動の度合いを示す言葉。
「ボラが大きい」という場合はその商品の価格変動が大きく、「ボラが小さい」は価格変動が小さいことを指します。
たまに「ボラリティ」と言ってる人がいますが「ボラティリティー(volatile)」です。
■ブル・ベア
投資信託やETFではブル型、ベア型の商品のこと。
ブルは相場が上昇しているときに利益が出て、ベアは相場が下落しているときに利益が出る商品です。
「◯倍ブル」「○倍ベア」といったレバレッジの掛かったギャンブル性の高い商品もあります。
ブル(牛)は角を突き上げ、ベア(熊)は爪を振り下ろすのでそう呼ばれるが関連性が謎です。
■ロング・ショート
ロングは買い、ショートは売りのこと。
通常は割安と評価される株を買うものですが、ショートは割高と考えた株を信用取引などで売りのポジションで持つという投資手法で投資信託の中にも運用方針として取り入れている場合もあります。
基本NISAスレにはあまり関係なく「下がることが分かってるんならショートで持てよ」のように煽りで使われたりする。
■デリバティブ
株式や債券、為替などの原資産から派生した金融商品の総称。
先物、オプション、スワップ取引などがこれにあたり少ない資産で大きな取引ができるが言うまでもなくハイリスク・ハイリターンになるので初心者は近づかないのが無難。NISA無関係の用語。
ショートで持てるので原資産のロングに対するヘッジとして機能しますが上級者向け。
■アセット
「資産」の格好いい言い方です。
アセットクラスは金融資産、アセットアロケーションは資産分配、リスクアセットはリスク資産のことです。
アセットクラスには現預金、株式、債券などがありそれをどうアロケーション(分配)するかを決めて投資を行います。
具体的に商品を組み合わせた場合はポートフォリオと呼びます。
■ポートフォリオ
金融商品の組み合わせのこと。
どんな投資信託をどれくらい購入するか、個別株ならどの銘柄を何株購入するかなどを検討することを「ポートフォリオを組む」と言うと格好良いです。
たまにアセットアロケーションとごっちゃになっている人がいます。
■押し目
株価が下がること。
上げ相場で株価が一時的に下落したタイミングで買うことを「押し目買い」といいます。
初心者がこれを狙うと機会損失や大やけどの原因になるのでやめましょう。プロでも難しいです。
■バガー
株価が2倍以上に跳ね上がったときに使う用語です。野球用語で「塁打」のこと。
2倍になったらダブルバガー、10倍になったらテンバガーといいます。文字数も増え、音も長くなり、伝わりづらいので使う必要はないですが「買った株が2倍になった」よりも「去年買った8035がダブルバガーした」の方が格好いいので使いましょう。
■タコ足、タコ配
タコ足配当の略で本来は利益が出ていないにも関わらず配当金を出すことで違法配当に当たります。
ただ、毎月分配型ファンドの中で「特別分配金」と記されているものは分配金が足りない場合は投資した元本が分配金の原資となる契約で、自分が払ったお金が手数料を抜かれた上で戻されているだけです。元本払戻金と言ってもともと自分のお金なので当然非課税です。
現在はこの訳のわからない商品をタコ足配当と呼ぶケースも多いです。NISA対象外です。
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