アニマルガール登録番号:██████
マッコウクジラ
皆様への自己紹介───来園者のみなさまへ
こんにちは。マッコウクジラの”ふぃせ”です。
「…そんなにちっちゃく見える?」
「わたし、もっともっと丘が見たい」
研究考察資料───職員向け(要管理権限1)
───権限を確認いたしました───
容姿に関する研究・考察
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◆服飾に関する考察
- 服装について
彼女は全体的に黒を基調としたワンピース型のセーラー服を着用しています。この服装はイルカのフレンズやイッカクのフレンズのものと酷似しており、これはハクジラ亜目のフレンズは基本的に「海を連想させる特徴としてのセーラー服」「滑らかな流線型を連想させる特徴としてワンピース」の服装を着用するという法則性があるという仮説をより強固にする結果であるとされています。
───██助手:しかし近年見つかった調査によると、例外も多く見つかっているようですよ。
───██研究員:またいろいろ調べなおさなければなりませんね、とてもワクワクします。
───██助手:熱心ですね…ひとまずその資料を置いておきますよ。
+海洋哺乳類の服装に関する調査資料-閉じる
上記法則と異なる例としてセーターを着用したシロナガスクジラのアニマルガールが挙げられますが、そのセーターもワンピース型になっており、一定の法則に沿って見た目が変化するものと考えられています。また、セーターになる例はザトウクジラのアニマルガールでも観測されており、こちらもワンピース型のセーターを着用しています。
このことから、「滑らかな流線型を連想させる特徴としてワンピース」という服装の特徴は”クジラ目”全体の特徴であり、そこから”ヒゲクジラ亜目”の場合は「セーター」、”ハクジラ亜目”の場合は「セーラー服」という方向に分岐するという予測も立てられました。
しかしさらに異なる例として、マッコウクジラの別個体は大きくスリットの入ったワンピースを着用しており、この服はセーラー服ではないことが分かっています。この法則性の違いについては、研究文書3巻30ページにある「生息域による服装の差異」でも言及されており、これらの考察はまだどれも仮説の域を出ておらず今回の例は今後も研究が継続的に行われていく予定です。
- 帽子について
彼女はトーク帽と呼ばれる、円筒形で頭にぴったりとのせてかぶる婦人帽をかぶっています。色はマッコウクジラと同様黒色をしており、両側面に白く縁どられた丸くて黒いブローチがあしらわれていることが観察で分かっています。この帽子はマッコウクジラの特徴的な巨大で四角い頭を再現しているとされ、その証明としてこの部分は尾と同等クラスの高いけものプラズム係数を観測することができます。
フレンズ化による特徴再現現象のためか、トーク帽は本来装飾を多くされることが多いのですが、この脳死に装飾はほとんどなく簡素なつくりとなっています。加えて側面についたブローチもそこまで派手なものではなく、これはトーク帽特有の装飾なのではなく、側面についたその位置からマッコウクジラの目を再現しているのではないか、と予測されています。
───██助手:これトークを脱いだら元の動物の特徴がほとんどなくなってしまうんじゃないですか?
───██研究員:それがどうも外れないみたいなんですよ。彼女には服という認識を教えたのですが、
どうやらこれは自分の一部であるという認識のほうが強すぎるせいで、
帽子のけものプラズムが体の一部としての挙動をやめないんでしょう。
- 胸のリボンについて
彼女の襟にはヒモリボンが着用されています。このリボンは全体的に赤紫色をしており、その一部に白い斑点などが付いた模様をしていることが確認されています。
この特徴は当初マッコウクジラがフレンズ化した際に服の装飾として一般的な制服を模して現れたものと思われていましたが、職員の一人がそれにしては妙に光沢があることを指摘し、よくそれを観察してみたところ構造色を発していることが分かりました。
この特徴と色味から、このリボンはマッコウクジラの好物であり、狩りの際に死闘を繰り返しているとされるダイオウイカを基にした特徴であるという仮説が立てられており、白い斑点模様もダイオウイカの吸盤を模しているのではないかという見解もされています。
マッコウクジラの別個体も髪を結っている部分にダイオウイカが結ばれている例を持っており、今回のように同種で同じようなアニマルガール化現象が起きたことは大変興味深いとされています。これはマッコウクジラとダイオウイカの関係性が人々の間で有名であり、その情報がアニマルガール化の際に影響を及ぼしていると考えられており、この例はその仮説を裏付ける証拠ではないかという見解もなされています。
しかしながらアニマルガール化の際に別の生き物の特徴も持つ例は少数であり、今後も研究が行われる予定です。
───██助手:これって結局マッコウクジラの特徴ではなく、ダイオウイカの特徴なのではないですか?
───██研究員:捕食対象とは言え、ここまで違う種類の生き物の特徴が出るのは興味深いですね。
- 服の模様について
彼女の服装は上記にも記載した通り黒のワンピース型の制服ですが、特筆する点として白色みを帯びた輪状の斑点が存在することが確認されています。この模様は帽子部分を含めた上部にかけて密集度が高く、腰周りにはほとんど確認することができません。
研究班はこれを”海中内の水泡”を表しているものと考えていましたが、研究員の一人が「その斑点が水泡を表しているにしては凹凸が激しいのでは」という疑問を提起し、拡大レンズなどを使用してよく調べたところ、所々明らかに布が剥げている特徴を持ち、模様とはやや言い難いという事が分かりました。
布が剥げているという特徴を確認してからは、この模様はマッコウクジラによく付いているとされている、”ダイオウイカのノコギリ状の歯が付いた吸盤によって付けられた傷”を表しているのではないかという仮説が発表さました。
前記した頭部付近ほどこの模様が多い理由も、「ダイオウイカの触手が届く範囲がそこまでだから」だという理由によるものであると考えられており、その説を正しいとする理由をより強固なものにしています。
───██助手:またダイオウイカですか。
───██研究員:私たちがマッコウクジラとダイオウイカの関係性を強く意識しているからこそ、
こうなってしまうのかもしれませんね。
- 背中の装飾について
彼女の背中には、ワンピースの腰を絞めるための紐を結んだ大きめのリボンがあります。このリボンについてはいくつかの憶測があり、その中での有力な説として、”マッコウクジラの背中の皮膚は通常凸凹で、他の大きなクジラのほとんどが滑らかな皮膚をしているのとは対照的”である部分を服飾で表しているものと考えられています。
しかしこの考察には否定的見解をする研究者も多く、単に背中を元動物を再現するためであれば元動物と同じような凸凹を形成すれば良く、これはただ服装の再現の過程で生まれただけの元の動物とは関係ない要素であるという意見もあります。
───██研究員:私はこれを背中の凸凹と表現しているというには無理があると思いますね。
──██助手:確かにそうですが、人に近くなったからこそのデフォルメと考えれば、私はあり得ると思いますよ。
特に横から見るとシルエットが二等辺三角形の背びれに見えなくもないと思います
・靴とソックスについて
彼女は黒のニーソックスとローファーを履いています。この特徴は元となった動物の体の色と同じものを表しているものと思われますが、何故ニーソックスなのか、ローファーであるのかという理由は未だ分かっていません。シロナガスクジラのアニマルガールと法則性が似ているという指摘もありますが、クジラのフレンズの中で比較しても一定の法則を得られていないためです。
これについては今後も研究が続けられていく見込みです。
───██研究員:研究サンプルとして、彼女の靴とニーソを提供してもらえるようお願いできませんか?
───██助手:私の一存で申請は却下いたします。
───██研究員:なんでええええぇぇ!!
◆身体に関する考察
- 髪色について
彼女の髪はヒレに加えてもう一つの海洋哺乳類のアニマルガール共通の特徴である「海を表す青い髪」も持っています。
しかしながら、彼女の髪の毛は他の海洋法乳類のアニマルガールの特徴とはわずかに異なっており、髪先に行くほど髪色は黒から海を表す青色に変わっていきますが、その後また髪色は黒く変色していき、白い斑点が確認できるようになっていきます。
この特徴は、マッコウクジラが深海にもぐることができるという特徴から反映された、「深海の海の色」であるという説が一番有力です。光の届かない暗い海の色の髪の中にある白い斑点は、マリンスノーであると考えられています。
───██研究員:海洋哺乳類のアニマルガールの魅力は、やはりあの奇麗な青髪だと思うんです。
特に毛先の深海の色はあの子の魅力ですね。
───██助手:奇遇ですね、私もそう思います。
───██研究員:あ、では一緒に髪の毛のにおいを嗅ぎに行きませんか?
───██助手:上に報告しておきますね。
───██研究員:やめて。
- 髪のヒレについて
彼女の髪は海洋哺乳類のアニマルガール共通の特徴である「頭の側面のヒレ」を持っています。
頭部のヒレの形状は予想の通り、マッコウクジラとよく似た形状をしています。触った肌触りは硬質のゴムのようで強い弾力を持っており、付け根から本人の意思で動かすことも可能であることが分かっています。
しかしヒレはあくまで髪の一部であるとされており、理由はこのヒレから髪の毛が抜ける様子が確認されたことと、その髪を調査した結果、それは人間の髪の毛と同様の特徴を持ち、乾燥重量の主な構成物質は90%以上がケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されている事が分かったためです。ですがこの抜け落ちた紙の束を集めても、元のヒレのように硬質なゴムの弾力を見せることはなく、一般的な人間の髪の毛と同様の振る舞いをしたことから、抜けた瞬間から構成物質が変わってしまっているのではないかという説もあります。
加えて不思議なことにこのヒレ髪でありながら触覚が備わっており、触ったりすれば本人は普通に気が付く他、くすぐったがったり痛がったりすることが分かっています。何故このような反応を行うことができるのかは全く分かっておらず、今後の研究が期待されています。
───██研究員:あのヒレが髪なら、サンプルとして一部を切除して提供してほしいと学会から要請が。
───██助手:それで、どうしたんですか?
───██研究員:要請文書をビリビリに引き裂いておきました。
───██助手:もう少し穏便なやり方であれば最高でしたがナイスです。
- 身長について
マッコウクジラはハクジラの中では最大種であるとされていますが、彼女の身長は著しく低く、バンドウイルカのアニマルガール以下だということが目視でもはっきり確認できます。
最大級のマッコウクジラのアニマルガールがこんなにも身長が低くなる理由は二点あります。
まず一つ目の理由は、彼女がアニマルガール化以前はメス個体であるからだとされています。マッコウクジラはクジラ種の中でオスとメスとで体格差が最も大きい種類であり、その特徴が小さい体で出たのではないかとされています。
もう一つはマッコウクジラの体長は頭の割合が非常に大きいという点です。マッコウクジラの頭の割合は体長の3分の1はあるとされ、この特徴が「等身が低い」という形に置き換えられ、アニマルガール化の際に相対的に身長が下がったものと思われます。
───██助手:マッコウクジラのフレンズはシロナガスクジラと同じくらい大きいと予想していましたのですが…。
───██研究員:確かにそうですね、でも胸部はそこまで負けていませんよ。
───██助手:先ほどちょっと見直したのがバカでした。今度こそ上に報告します。
───██研究員:待って待って待って待って待って待って。
- 尾について
彼女には背中の腰の付近から、マッコウクジラの尾そのものが生えていることが確認できます。
これはマッコウクジラの肌質や色と全く同じであり、マッコウクジラの尾を尺度そのままに縮小したような形状をしていおり、本人の意思によって不自由なく動かすことができます。
しかしながらその尾の大きさによって普段苦労することも多いらしく、それをどこかにぶつけてしまったり、振り回してしてしまった時に力が強すぎて物を壊してしまうこともたまにあるようで、できるだけそうならないよう注意しているようです。
───██研究員:このしっぽなかなか触り心地が…
───██助手:…。
──██研究員:はい。
- 口内について
驚くべきことに、彼女の上あごには歯が一切ないことが分かっています。これは元動物のマッコウクジラの上あごには歯がないことを表したものと思われます。
アニマルガール化したばかりの頃こそ彼女はこの身体的特徴を特に気にしてはいませんでしたが、周りと違うことを徐々に知るにつれ、これを恥ずかしがるようになりました。そのため彼女はポーカーフェイスの特訓を行うようになり、現在ではあまり口元の表情を変えることはあまりありません。
彼女が表情を出さないようにし始めたことを心配する職員も多く、自然な表情をするよう提案する試みが行われましたがあまり効果は得られませんでした。しかし現在、口元の表情はほとんどなくなりましたが、”目は口程に物を言う”こと、そして口元に変化がない分”ボディーランゲージ”によって気持ちを表すようになってより生き生きしていることから、さほど更生する必要性はないものと判断されています。
───██助手:最初は物静かな子だなと思ったんですけど…
───██研究員:ええ、裏切られましたね。もちろん良い意味で。元気なのはいいことです。
- かばんについて
彼女は外出の際大きなカバンを所持していますが、これは旅行を趣味としている彼女に対して職員が支給したものであり、アニマルガールとしての特徴とは変わりません。詳しくは下記の「動物時の生態と、性格・生活の関係性」の項目をご参照ください。
───███研究員:予想以上に気に入ってもらえて本当にうれしいです。
───██助手:たまには気の利いたことしますよね。
動物時の生態と、性格・生活の関係性
こちらはマッコウクジラ「フィセ」のアニマルガール化(ヒト化現象)の際の行動・性格について纏められた資料です。
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◆全体的な性格
- とても社交的
彼女は知らない相手に対しても人見知りすることはなく、いろいろな人と打ち解けることができます。この性格は元動物が他の中~大型種の鯨類(ザトウクジラやナガスクジラ、ミンククジラ、シャチなど)と行動を共にする事もあるという生態を色濃く残したものと思われます。
この社交性の高さの例として、初対面の相手とも緊張することなく話して趣味の旅(後述)のついでに同行する姿もよく見られたり、一度喧嘩したり泣かされたりした相手とも次の日にはけろっと一緒にいることがよくあります。
ここまでの社交性の高さは前記したシャチが実は天敵であるにもかかわらず行動を共にする点や、かつては捕鯨により人間を恐れたりしていたが現在は捕鯨が少なくなって警戒心が薄れ、より人懐っこくなりつつあるような、自分を害する相手とでも溶け込むことのできる実例が反映されたものであると言われています。
- 大人しく物静か
彼女は
※追記事項
- 知り合いや身内に心やさしく、親切。
彼女はとても優しく、知り合いが困っていれば手を差し伸べ積極的に助けようとする行動が何度か観察されています。この性格は、天敵に襲われたりして弱った仲間を救うために群れで円陣を組んだりするなどの習性があることから発現したと思われており、彼女も自分の危険を厭わず問題を解決するために様々な行動をする場合があります。
起こった問題 | フィセが行った対応 |
---|---|
友達の風船が木に引っかかってしまった | 木に登って取りに行った。 しかしフィセは木から落ち、風船を回収できなかった。 幸い怪我はなかった。 |
友人とともにセルリアンに遭遇した。 |
|
友達が素行の悪い来園者に暴行を加えられた。 | 普段の大人しさから考えられないほど激昂し、 来園者に頭突きを敢行した。 被害者側にも非があり事情を鑑みて厳重注意のみとしたが、 一歩間違えばとても危険な行動だった。 |
◆動物的な特徴を持っているとされる行動記録
- 頭突き
いじめられてる相手に立ちはだかるように周囲を守る
- 好物について
イカが好き
深海層での原子力潜水艦との衝突事故や、海底ケーブルに引っかかって溺死した
- 旅行を好む
物静かで大人しい性格。海洋生物でありながら陸に興味がある
- 電車の中で眠る
あああああああ
National Geographic | 集団で「立ち寝」をする巨大クジラ、熟睡中?
- 反響定位(エコーロケーション)
クリック音で遠くの相手とコミュニケーションをとる
- 愛称
「フィセ、わたしの大切な名前」
身体能力の調査結果
割と怪力
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身体調査データ
握力
潜水時間
全身の筋肉に大量のミオグロビンを保有し、1時間もの間を呼吸することなく潜っていられることが可能
潜水行動
潜水・浮上はほぼ垂直に、かつ、急速に行われる
野生開放
興味をトリガーに能力を発現する
経歴
-誕生・発見について
マッコウクジラはナリモン水族館付近の海岸付近に打ちあがっているところを発見されました。
その際にサンドスターに接触ナリモン水族館に移設されることが決定いたしました
-友好関係の特筆事項
シャチ
天敵
シロイルカ
ザトウクジラ
マッコウクジラ
ミンククジラ
ミナミゾウアザラシ
ホホジロザメ
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