富竹ジロウ

ページ名:富竹ジロウ

ひぐらしのなく頃にの登場人物。

声:大川透

通称:トミー、時報、富竹機関車

必殺技:富竹フラッシュ、特攻

得物:カメラ

年に数回雛見沢を訪れて自然や野鳥を撮影するフリーのカメラマン。

よそ者だが、雛見沢を毎年訪れ愛着を持っている為、地元に馴染んでいる。

部活メンバーの間でも人気があり、魅音にも「名誉市民」として入部させられている。

ただし、カメラマンとしてはまだメジャーデビューをしていない。

カメラマンにしては妙にガタイがよろしい。

温厚で気さくな性格の落ち着いた大人。

入江診療所に勤める鷹野三四と交際中。

雛見沢を訪れるたび彼女とカメラ片手に散策に行ってたり仲は良いが、

どちらかと言うと彼女の尻にしかれ、彼女が語る猟奇的なオカルト話にタジタジになっていたり、果ては禁断の祭具殿のピッキングをさせられ不法侵入の片棒を担がされる等、振り回されている感が強い。

それでも彼女に対してはぞっこんなようで、苦手としている彼女の猟奇的なオヤシロ様信仰の話を聞いているのも、それを語ってる時の彼女の生き生きとした笑顔見たさ…というあたり、惚れ込み具合も分かるだろう。

撮影に関しては彼なりの強い思い入れがあり、「決定的瞬間や大会の賞などはさほど重要ではなく、普段は何気なく通り過ぎる”幸せ”を収められれば良い」との事で、鷹野にもそれとなくカメラの扱いや撮影技術を伝授している。

ほぼ毎回、どの話でも昭和58年の綿流し祭の後に、決まって村と道路の境目あたりで首をかきむしって大量出血して死亡した姿が発見されている。

死の直前に前述の部活(射的の露店での勝負)でビリになり、罰ゲームとしてシャツに部活メンバーの寄せ書きを署名入りで貰っていたので、部活メンバーに警察の捜査が及ぶこととなる(綿流し・目明し編では圭一と詩音と共に過ごしていた事から)。

彼の死により物語が急展開を迎える為、後半戦を告げるという意味で「時報」というあだ名がつけられた。

立ち絵に関して、黄色のカメラは趣味が悪いという指摘があったが、実際作者もそう思ったのか「水中カメラに見えちゃうなぁ」と語っている。

以下ネタバレ

フリーのカメラマン…というのは世を忍ぶ仮の姿。

その正体は秘密結社「東京」に所属する入江機関の監査・連絡役で、普段は入江機関の予算繰りの資料作りや交渉役を担い、入江機関の暴走等いざと言う時に戦闘部隊、「番犬」を呼ぶ権限を持つ。

また本来の役職は陸上自衛隊・調査部の自衛官。階級は二尉。

雛見沢に訪れているのは、入江機関での定期報告会への出席や連絡調整(と、鷹野とのデート)の為である。雛見沢ではそれを感じさせないよう過ごしているが、

上記のとおりカメラマンにしては非常に鍛えている事、職業柄の雰囲気は隠しきれないだろう事、

何よりカメラの腕前はそれほどでもないらしく(魅音談)プロとしてどう生活しているのか疑わしいため、勘の鋭い大石からはマークされている。

とはいえ、雛見沢ののどかな風景や豊かな自然そのものは彼も大変好んでいるし、周囲から見れば厄介者に見える雛見沢住民の気風も仲間思いで団結力があるものとして買っており、鬼隠し編では圭一に「いっそ雛見沢に住めばいいのに」と尋ねられた時は笑って流すでもなく、満更でもなさそうな態度をとっている。

富竹ジロウはペンネームであり本名不明だが、自衛隊内でもこの名前で呼ばれている。

射撃のスペシャリストであり、怪我を負って引退する前は自衛隊不正規戦部隊で教官を勤めたほどの腕前。

鬼隠し編の射的では大きなぬいぐるみというのもあるが、間髪入れない3連射にも関わらず全弾命中させた(ただし標的のぬいぐるみが無理ゲーレベルの重さだったため倒すことは叶わず)。

毎回必ず彼が殺害されるのは鷹野の強固な計画によるものである(正確には鷹野を利用してる野村の計画だが)。

その下準備である「研究終了に不快を抱いた入江機関の暴走」をでっち上げる為入江機関への監視役であり、山狗をほぼ無条件で鎮圧できる番犬を呼べる唯一の存在たる彼が突然雛見沢症候群の末期症状で死ねば、

それが可能な入江機関が東京に疑われ内部情勢が不安定になると同時に富竹による計画阻止も不可能になるため、野村の目的がかなり達成しやすくなる*1…という寸法である。

尚、計画上では入江機関の副所長である鷹野の死もセットになっているが、鷹野は偽装死体を用意して雛見沢から脱出している。

野村にとって彼の死は必ずしも必要ではないものの(精度は落ちるものの行方不明扱いなどの邪魔されない状況に持ち込めば計画遂行は可能)、出来れば入江機関の謀略により殺されたという体裁が望ましかった。

そのため彼を買収しようとする鷹野の提案についても、断固反対まではしなかったが(恐らく大してメリットがない割に逆スパイや裏切りなどのデメリットの方が大きいため)買収する価値はないと突っぱねた。

昭和58年6月に雛見沢に訪れた時点で鷹野に雛見沢症候群の予防薬をすり替えられていた為、綿流し祭の時点でL3の発症状態にあった。

(ただし疑心暗鬼や攻撃性は見られない為、持ち前の性格もそうだがストレスに耐性のある強い精神力の持ち主と思われる)

また、富竹は非常に生真面目で職業倫理を重んじる性格だったため(裏の事情を知っているのに知らぬ事とはいえ圭一の疑心暗鬼を無駄に強めてしまうポカをやらかしている場面もあるが)、

多少流れが変わろうが毎回綿流し祭後の鷹野の協力を断る為、山狗に取り押さえられた上で雛見沢症候群を強制的に進行させる薬、H173を投与され、L5の症状を発症し死亡する。

皆殺し編までは前後の描写などの差はあれど基本的に同じ末路を迎えてフェードアウトをするのだが、祭囃し編では梨花の具体的な説得を聞き入れ、「番犬」の派遣も視野に入れて鷹野および山狗の内偵調査を行う。

入江機関や東京にも内密で宿を変え、東京の情報部に内偵を依頼し鷹野らの背後事情を洗い出していくものの、その情報部にも山狗の隊長小此木の息がかかったスパイがおり、あと一歩という所で山狗に居場所を知られてしまい、一心不乱に爆走する機関車の如く逃げ切ろうとするが5人がかりではかなわず、結局捕まって入江診療所の地下区間に連れ去られてしまう。その際鷹野からこちらに寝返るよう嘆願されたりするが、「捕虜は自分の名前と所属以外言えない」という規則に従い殆ど返事はしなかった。

ほどなく入江機関に急襲した赤坂らに助けられ、「番犬」を派遣する為雛見沢を脱出する(雛見沢は既に電話回線を弄られて連絡不能)。

その際それを阻止せんと追ってきた山狗部隊に応戦した。

悪路のカーチェイス真っ最中の車内から身を乗り出した上で山狗の車両に全弾命中させ、徐々に運転席に狙いを絞って威圧を行う離れ業までやってのけ、追跡を断念させた。その上で山狗の射撃技術に対して悠々と「僕の生徒だったらゼロからやり直し」と酷評した。

余程の経験を積んできたのか、極限状態での死闘の最中~直後であっても普段の朗らかさそのままで「訓練の賜物さ!」と得意げに返し、同じくベテランの赤坂を驚嘆させた。

この場面はアニメ版では省かれているので、彼のガチな活躍を見たければ最低でも漫画版を読むべし。

そして脱出先で「番犬」への出動要請を行い、赤坂と共に雛見沢に戻り、そして…。

鷹野および山狗の悪行を組織単位で告発でき、彼らの完全鎮圧が可能な「番犬」の存在が惨劇の完全打破に必要不可欠な為、

それが可能な唯一の存在たる彼が死ねば、他の人間がどう奮戦しようが山狗との戦力差からじり貧になり最終的に敗れてバッドエンド確定である。

そんな彼の死を防ぐのは様々な事情が複雑に絡まる事でトップクラスに難しく、彼らとは裏事情込みで付き合いのある梨花がそれを真剣に警告しても、皆殺し編までは彼の死の真相が分からない以上「祭りの後に殺される」程度の説得しか出来ず、彼にとっては説得力が無く適当に流されるか、自分の死を執拗に訴える事から雛見沢症候群を発症させたのではないかと疑われるオチで終わる。

そもそも彼の殺害自体が鷹野の確固たる計画の一部であり、祭り当日は彼女の頼みで共に行動しているので彼女から引き離す事も困難を極める。それ故、 綿流し祭を迎えた段階で彼の死を回避した世界は一度もない 。

鷹野にはベタ惚れではあるが盲目的な訳ではなく、祭囃し編では鷹野の正体を覚えている梨花に鷹野の傷心や「東京」との周辺事情を具体的に指摘された上で鷹野の脅威を指摘された時は、頭ごなしに彼女を庇ったりはせず梨花の周辺には疑わしい人物は居てはならない、と彼女の身辺調査を請け負った。

また、鷹野も彼のくそ真面目なところと不器用ながら自身に理解を示してくれる富竹を好ましく思っていた(使命感が上回っていたのでああなったのだが)。

祭囃し編や澪尽し編では散々酷い目に遭ったにも関わらず、最後に漢を見せた。

因みに携帯公式サイトの綿流し祭2009の紐くじの1等は富竹FLASH待ち受け、富竹FLASH時計、富竹FLASHラーメンタイマーだった。

この富竹FLASH時計は他の部活メンバーのものとは少し異なり、通常の深夜はホテルで過ごす富竹が映るのだが、

6/20と土日は11時から焦る富竹とニヤリと笑う鷹野が映るようになり、

1時を過ぎると血しぶき(たまにニヤリと笑う鷹野)だけになるという凝ったものだった(朝には普通に生き返るが)。

対義語:パトリック・コーラサワー



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