テンプレート:雑多な内容の箇条書き『キル・ビル』(Kill Bill)は、アメリカ映画。クエンティン・タランティーノ監督、ミラマックス配給。2本の作品であり、『キル・ビル Vol.1』(Kill Bill: Vol.1)は、2003年10月10日アメリカ公開。日本公開は10月25日。『キル・ビル Vol.2 』(Kill Bill: Vol.2, 邦題:『キル・ビル Vol.2 ザ・ラブ・ストーリー』) は2004年4月16日アメリカ公開。日本公開は4月24日。
概要[]
『Vol.1』の舞台はアメリカと日本、『Vol.2』の舞台はアメリカ、中国(回想シーン)、メキシコである。当初は『Vol.1』と『Vol.2』がひとつの映画になる予定だったが、上映時間が長すぎるということで結局は2本の作品になった。また、主演のユマ・サーマンが撮影中に妊娠し、『キル・ビル Vol.1』の撮影が1年ほど延期された。
『Vol.1』では残酷なシーンを廃止させて全年齢指定にした「欧米公開版」と、15歳未満上映禁止・残酷なシーン解禁・オープニングに深作欣二に対して哀悼の意を述べている「アジア公開版(ジャパニーズバージョン・完全版)」があるのが特徴のひとつである。深作とは同作品を共同制作するはずだったが、深作が死去した為に実現しなかった。DVDについては、完全版がアメリカで発売されなかった。『Vol.2』では日本版や海外版などもなく年齢制限もなくなっている。
登場人物の過去をアニメーションで描いていることも話題を呼んだ。アニメパートの製作担当はProduction I.G。タランティーノが『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の大ファンだったため、アニメパートを依頼した。事前連絡もせずに突然会社に訪れたタランティーノのオファーを最初は断っていたが、タランティーノの熱意に押されてアニメパートの製作を決めた。こちらのアニメパートは「第9回AMD Award/Digital Contents of the Year '03」で「Best Visual Designer」を受賞している。
エンドロールではタランティーノが尊敬している俳優や映画監督のうち、既に故人となった人物を「R.I.P.」と称して追悼しており、その中には深作欣二と勝新太郎の名が含まれている。
テンプレート:ネタバレ
キル・ビル Vol.1[]
キル・ビル |
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Kill Bill Vol.1 |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
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脚本 | クエンティン・タランティーノ |
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製作 | ローレンス・ベンダー |
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製作総指揮 | ボブ・ワインスタイン ハーヴェイ・ワインスタイン エリカ・スタインバーグ イー・ベネット・ウォルシュ |
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出演者 | ユマ・サーマン |
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音楽 | RZA ラーズ・ウルリッヒ |
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編集 | サリー・メンケ |
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製作会社 | ア・バンド・アパート |
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配給 | アメリカ合衆国の旗ミラマックス ギャガ=ヒューマックス |
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公開 | アメリカ合衆国の旗 2003年10月10日 2003年10月25日 |
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上映時間 | 111分 |
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製作国 | Flag_of_the_United_States.svg アメリカ合衆国 |
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言語 | 英語 日本語 フランス語 |
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製作費 | $30,000,000[1] |
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興行収入 | $70,098,138[1] $180,949,045[1] (全世界) |
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次作 | キル・ビル Vol.2 |
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表・話・編・歴 |
あらすじ[]
妊娠を機に殺し屋稼業から足を洗った主人公ザ・ブライドは結婚式のリハーサルの最中、属していた組織のボスであるビルとその配下である4人の殺し屋から襲撃を受ける。夫を殺され、妊娠していた彼女も凄惨なリンチにより、4年間の昏睡状態に陥るほどの重傷を負わされる。昏睡から目覚めたザ・ブライドは、ビルと4人の殺し屋への復讐に向けて動き始める。
エピソード[]
- 日本が舞台ということで、ユマ・サーマンやルーシー・リューは片言の日本語をしゃべっている。特にリューの「ヤッチマイナァ!」という台詞はテレビなどでよく流された。さらに日本におけるDVD発売時のTVCFでは「カ(買)ッチマイナァ!」とされていた。
- 服部半蔵役の千葉真一が女優たちに日本刀の指導をした。オーレン石井が履物を脱ぐのは千葉のアイデアである。殺陣の指導をしたのは、千葉が推薦した島口哲朗(剱伎衆かむゐ所属)が行った。島口はクレイジー88構成員「MIKI」役として出演もした。
- 本作撮影のために来日したタランティーノが、ホテルまで会いに来ていた北村一輝に、出演者のオーディションが終了していたにもかかわらず、同映画に出演依頼をした。
- 来日した際にTHE 5.6.7.8'Sの生演奏を見て本作で演奏舞台を作り、そこで生演奏をさせた。
- 劇中に出てくる「Pussy Wagon」という車はタランティーノの私物である。
- 主要な出演女優にはタランティーノが用意した日本映画やアニメを見せて、本作のイメージを理解させた。
- タランティーノがまずユマ・サーマンに観せた映画はジョン・ウーの『狼/男たちの挽歌・最終章』である。
- テーマ曲の「新・仁義なき戦い」を利用する際には、作曲者の布袋寅泰に使用の承諾を取りに行ったところ、布袋側から「それなら新曲を作成する」と逆に申し出られた。しかしタランティーノは辞退し、そのまま「新・仁義なき戦い」をテーマ曲として使った。
- クレイジー88構成員役の田中要次(クレジット上では「BoBA」となっている)は、後にTVドラマ『マイ★ボス マイ★ヒーロー』でユマ・サーマンが着用した服と同じ柄のジャージを着用している。
- タランティーノはLily Chou-Chou(現:Salyu)の「回復する傷」に非常に惚れ込み、同曲を挿入曲に使用した。
- 千葉真一は役名が服部半蔵であることに躊躇したが、監督に押し切られた。
- タランティーノは、三池崇史監督の『殺し屋1』を見て、田中親分役に國村隼、弁田親分役に菅田俊、青葉屋の女主人役に風祭ゆきの起用を決めた。
- GOGO夕張が最期に血の涙を流すのは、演じた栗山千明自身のアイデアである。
- 日本では廃刀令が無くなっているという設定であり、飛行機内には刀ホルダーがあり、バイクに刀を差して走行するシーンがある。これらについてタランティーノは、本作は自分が10代の頃に見た映画の記憶だけで作った作品であり、現実と比較されても困る、と雑誌のインタビューで冗談めかして語っている。
- ブライドが旅客機で東京に向かうシーンで、眼下の夜景にはジュリー・ドレフュスと思われる人物が広告モデルとして映っているビル看板がいくつか見て取れる。同様の看板は、ブライドが街中を移動するシーンにも登場するが、劇中でドレフュスの演じているソフィとは全く関係ないようである。
オマージュ[]
『キル・ビル Vol.1』は日本映画へのオマージュが多い。以下にその例を記す。
- ブライドがヴァニータを倒したあとの千葉真一のナレーションは『柳生一族の陰謀』のオマージュである。
- 「オーレン石井」の名は、タランティーノの好きな日本人映画監督が石井輝男・石井聰亙・石井隆・石井克人と苗字が石井ばかりなのと、『影の軍団Ⅳ』の登場人物、くの一・お蓮から。タランティーノは、そのお蓮を演じた志穂美悦子にオーレン石井役を依頼したかったが、志穂美が事実上引退状態だったため、断念したとのこと。
- 半蔵の弟子が師とのやり取りの中で言う「ハゲじゃない、剃ってるだけ」は、大葉健二が劇場映画版『コータローまかりとおる!』で演じた天光寺輝彦のセリフに因んでいる。
- 東京に向かうブライドの乗る旅客機が夕焼けに染まる空を飛ぶシーンは東京・調布の日活スタジオで撮影されたが、これは『吸血鬼ゴケミドロ』からの引用で、コックピットのショットへの切り返しもそっくりである。これには東宝映画の『ゴジラ』チームのミニチュア特撮班が抜擢された。
- GOGO夕張を演じる栗山千明に、彼女の出演作である『バトル・ロワイアル』のシーンを再現させた。そのGOGO夕張の名はタランティーノが参加し楽しんだという夕張映画祭と、『マッハGoGoGo』からとられた。
- 『修羅雪姫』(梶芽衣子版)を彷彿させるシーンが多く、梶が歌う「修羅の花」が挿入歌、「怨み節」がエンディングソングに起用されている。
香港・台湾映画のオマージュも多い。
- オープニングでファンファーレとともに現れるSBのロゴマークは、タランティーノのお気に入りである香港の映画会社・ショウブラザース社のものである。なお、日本では未発売であった同社の映画DVDは『キル・ビル』公開後キングレコードからリリースが決定し、本作品の影響度を証明することとなった。
- ジョニー・モーに扮するゴードン・ラウは、かつてショウブラザースの看板俳優であった。
- GOGO夕張の使う武器は、ジミー・ウォング(王羽)主演の『片腕カンフー対空とぶギロチン』に登場する「血滴子(英名:空とぶギロチン)」のオマージュであり、効果音もそのまま使われている。また同映画のオープニングテーマである「NEU!」の曲も劇中で使用されている。
- ショウブラザース社の代表的カルトカンフー映画『五毒拳』は、猛毒を持つ動物の名を冠した武術を使う五人の拳士が主人公である。本作ではこの設定から毒蛇暗殺団が生まれ、また作品中のサウンドエフェクトにも『五毒拳』からの流用が見られる。
- ファイトシーンにもショウブラザースの影響が見られる。ブライドとヴァニータのナイフバトルの元ネタは、カンフー映画『ヴェンジェンス報仇』、ブライドの床上回転斬りは『新片腕必殺剣』が元ネタである。
- ブライドが着用する黄色いトラックスーツはブルース・リーへのオマージュである。なお、クレイジー88が着用している黒いマスクも、リーが過去にカトー役で出演していたTVドラマ『グリーン・ホーネット』において着用していたものと同じである。
キル・ビル Vol.2[]
キル・ビルvol.2 |
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Kill Bill: Vol. 2 |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
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脚本 | クエンティン・タランティーノ |
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製作 | ローレンス・ベンダー |
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製作総指揮 | ボブ・ワインスタイン ハーヴェイ・ワインスタイン エリカ・スタインバーグ イー・ベネット・ウォルシュ |
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出演者 | ユマ・サーマン |
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音楽 | レザ ロバート・ロドリゲス |
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編集 | サリー・メンケ |
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製作会社 | ア・バンド・アパート |
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配給 | Flag_of_the_United_States.svgミラマックス ギャガ=ヒューマックス |
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公開 | Flag_of_the_United_States.svg 2004年4月16日 2004年4月24日 |
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上映時間 | 136分 |
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製作国 | Flag_of_the_United_States.svg アメリカ合衆国 |
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言語 | 英語 広東語 スペイン語 |
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製作費 | $30,000,000[2] |
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興行収入 | $66,207,920[2] $152,159,461[2] (全世界) |
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前作 | キル・ビル |
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表・話・編・歴 |
あらすじ[]
ザ・ブライドは結婚式を襲撃した4人の殺し屋の内、オーレン石井とヴァニータ・グリーンの2人に復讐を果たした。残った2人、ビルの実弟で現在は酒場の用心棒として働いているバドと、ビルの現在の愛人であるエル・ドライヴァー、そして結婚式襲撃の首謀者と思われるビルに復讐するため、ザ・ブライドはまず手始めにバドが住んでいるテキサスの地へ向かう。
エピソード[]
- 当初パイ・メイはタランティーノ自身が演じる予定だったが、アクションができないためゴードン・リューが演じることになった。
- 『Vol.2』ではビルとザ・ブライドとの恋愛話やザ・ブライドの本名など、前作では語られなかったシーンなどがある。
- タランティーノの頭の中には、『Vol.2』から10年後の世界を描く『Vol.3』があるという。『Vol.3』は、本編には登場していないGOGO夕張の双子の片割れ、ヴァニータ・グリーンの娘ニッキ、暗殺集団のボスになった盲目のエル・ドライバーの話になるとダリル・ハンナは語っている。なお、GOGO夕張の双子の片割れは柴咲コウを予定して脚本も作られていたが、上映時間の関係上、撮影前に削除された。柴咲が断ったためとも言われている。
- エンディングソングは『キル・ビル Vol.1』でも起用されていた、梶芽衣子の「怨み節」である。エンディングの後に数秒のNGシーンが収録されていた。
- 前作とは対照的に全体的にシリアスな映画となっている。この点はタランティーノが「アクションを抑えて、ラブストーリーを描いた。一作目とは違う映画だとして観て欲しい」との旨を述べている。
オマージュ[]
- パイ・メイはショウブラザース社の映画シリーズでロー・リェが演じた「白眉道人」へのオマージュである。服部半蔵と同じくこのパイ・メイも史実を無視しており、実際は明末から清初に実在した人物である。千年前に生きていたというのは無論間違いである。
- ズームアップしたときにカメラのピントがずれる部分も含め、パイ・メイ修行編のほとんどがショウブラザース社製カンフー映画へのオマージュである。
- ブライドとエルのトレーラー内での対決は『ジャッカス』へのオマージュであるが、タランティーノは『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』をアクションの参考にするようユマ・サーマンとダリル・ハンナに見せた。
- エル・ドライバーは『ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ』でクリスチーナ・リンドバーグが演じた片目の復讐者フリッガのオマージュである。
- ビルが長い竹笛を吹くシーンは、かつてキャラダインが主人公を演じていた『サイレント・フルート』からの引用である。
音楽[]
詳細はキル・ビル (サウンドトラック)、キル・ビル Vol.2 (サウンドトラック)をそれぞれ参照
テレビ放送[]
自主規制強化される中、テレビ放送は不可能と思われたが、日本テレビと在阪局の朝日放送では、日本公開版を深夜のローカル枠ながら、ノーカットでの放送を敢行している。
スタッフ[]
- 監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
- 製作:クエンティン・タランティーノ、ローレンス・ベンダー
- アニメーションキャラクターデザイン:石井克人、田島昭宇
- アニメーション美術監督:西田稔
- 美術監督:種田陽平、デヴィット・ワスコ、ツァオ・ジュウピン
- 武術指導:ユエン・ウーピン
- 日本刀指導:千葉真一
- 殺陣指導・振付:島口哲朗
- 音楽:RZA、ロバート・ロドリゲス
- ミュージックスーパーバイザー:フランキー・パイン
- 照明:(日本篇のみ)中須岳士
登場人物・キャスト[]
Vol.1[]
ベアトリクス・キドー / ザ・ブライド / ブラック・マンバ:ユマ・サーマン(吹替:唐沢潤)ビルとその部下らに対し復讐に燃える女。本名が分かるのは『Vol.2』から。コッパーヘッドとの立ち回りや、オーレン石井と対峙した時には本名が語られている。冒頭でビルが彼女と対話する際に姓を呼び、空港での航空券にはフルネームが明記されている。ビル / スネークチャーマー:デビッド・キャラダイン(吹替:家弓家正)世界最強の暗殺集団DiVASを従え、殺し屋界の頂点に君臨する男。ブライドの結婚式場を部下と共に襲うように指示した男。その真意は『Vol.2』から分かる。ブライドの元恋人であり、彼女との間に娘がいる。エルとも恋人関係。オーレン石井 / コットンマウス:ルーシー・リュー(吹替:小山茉美)米軍基地生まれの中国系アメリカ人と日本人のハーフで、女殺し屋。日本刀の使い手で、狙撃も得意。ブライドが昏睡状態に陥った後、ビルの協力により東京を仕切るヤクザの親分に出世した。ヤクザたちの間では、彼女の祖先や出身国、国籍に関して口にすることはタブーとされており、それを揶揄したヤクザは秒殺されている。日本語があまり上手ではなく、簡単な事は日本語で話せるが、難しい事は弁護士兼通訳のソフィーに通訳をしてもらっている。雪の庭園においてのブライドとの一騎討ちの末に、彼女の刀を服部半蔵の刀と悟り壮絶な最期をとげた。ヴァニータ・グリーン / コッパーヘッド / ジーニー・ベル:ヴィヴィカ・A・フォックス(吹替:高乃麗)ナイフを持たせたら右に出る者はいないと言われる女殺し屋。ブライド昏睡後に殺し屋稼業を辞め、医者と結婚、娘・ニッキーを生む。復讐の為、家に来たブライドと交戦し不意をついた攻撃をかわされ、ブライドの投げたナイフが胸に刺さる。エル・ドライバー / カリフォルニア・マウンテン・スネーク: ダリル・ハンナ(吹替:富本牧子)元CIAの碧眼・隻眼の女殺し屋。毒を使った暗殺、だまし討ちが得意。性格は極めて残虐で、ブライドとは自他共に認める犬猿の仲。バド / サイドワインダー:マイケル・マドセン(吹替:立木文彦)ビルの実弟で、DiVAS唯一の男性メンバー。刀の使い手で、ビルから服部半蔵の刀を貰うほどの実力者。服部半蔵:千葉真一(吹替:千葉真一)『影の軍団』シリーズの主人公で、伝説の殺し屋・刀鍛治。彼の打った刀は高い実力を持つ殺し屋で無ければ授かれないため、殺し屋たちの中である種のステータスになっている。現在は引退、マズい寿司屋を沖縄で経営している(店の名は「すしや」)。ブライドの依頼で彼女のために刀を打つ。所々セリフを噛むシーンがある。台湾公開版では、名前が「八取大師」。GOGO夕張:栗山千明オーレン石井のボディガードをしている女子高生。本名は不明。性格は冷酷で好戦的であり、長い鎖のついた棘付の鉄球「ゴーゴーボール」を武器として自由自在に扱う。高校生ながら日本酒を一升瓶でラッパ飲みし、車の運転もする。ブライド相手に有利に戦いを進め、あと一歩まで迫ったが、椅子の破片の中の釘で頭を突き刺され、血の涙を流しながら絶命。ジョニー・モー:ゴードン・ラウオーレン石井の部下で、オーレン直属の殺人集団・クレイジー88の指揮官。仕込み刀を使用する。構成員の中ではかなりの実力者でブライド相手に互角に戦うも、足を切断され敗北。ソフィ・ファタール:ジュリー・ドレフュス(吹替:坪井木の実)オーレン石井率いるヤクザ組織のNo.2。オーレンの親友にして通訳係、弁護士でもある。フランスと日本のハーフ。携帯電話で話している時が多く、教会でのザ・ブライド虐殺の現場でも携帯電話で平然と他人と話す。着メロは「蛍の光」。作中では紺のZ32型フェアレディZ(初期型)に乗っている事が多い。ブライドに両腕を切断された上に組織の内部秘密を喋り、結果的にビルを裏切る。アール・マクグロー:マイケル・パークス(吹替:納谷悟朗)ブライドが襲撃された後、教会へやって来た老保安官。ブライドがまだ生きていることを知り、病院へ運ぶよう部下に命令する。半蔵の弟子:大葉健二(吹替:斎藤志郎)服部半蔵のまずい寿司屋で、お茶くみばかりさせられているスキンヘッドの男。半蔵が刀を打つときは助手として付き従っている。寿司屋での千葉真一とのやりとりは二人の完全なアドリブ。クレジットでは“Bald man(=はげの男)”だが、名前は「シロー」。ニッキー・ベル:アンブロシア・ケリー(吹替:吉田孝見)ヴァニータの娘。母親が元殺し屋だということは知らない。母親の最期を見てしまい、ブライドから「大人になった後、復讐しに来ていい」と言われる。田中親分:國村隼ヤクザの親分。オーレン石井が半分外国人の血を引いているとして杯を交わす際に反発、見せしめのためにオーレンに首を刎ねられる。なお、切り落とされた首の人形は、のちに國村自身が持ち帰り首供養したとのこと。小澤親分:麿赤児、弁田親分:菅田俊、本田親分:大門伍朗、小路親分:北村一輝組長会のメンバー。オーレンが組長会のトップであることに異を唱えた田中親分に対して罵声を浴びせるが、その田中がオーレンに惨殺される姿を見て震え上がる。クレイジー88構成員「MIKI」:島口哲朗、田中要次、真瀬樹里、高橋一生、北村一輝(小路親分と2役)、クエンティン・タランティーノオーレン石井配下の、猛者揃いの殺人集団。黒いマスク(カトー・マスク)と黒のスーツで服装は統一されている。青葉屋に乱入したブライドを総動員で迎え討つも、ブライドの凄まじい剣技の前に壊滅。なお、一瞬のため確認しづらいが、死屍累々と倒れている中で、一際大柄な構成員がタランティーノ自身である。他のメンバーに黒髪が多い中、彼は濃いブラウンの髪色であるため、頭部や彫りの深い顔立ちに注目すると発見しやすい。このクレイジー88版タランティーノはフィギュア化もされている。緑色の看護師服装をしたタランティーノのスチル写真もあるがこの姿での出番は無い。青葉屋の女主人:風祭ゆき強尼莫:リュー・チャーフィーチャーリー・ブラウン(サキチ):佐藤佐吉- アニメパート/子供時代のオーレン石井(声優):前田愛
- アニメパート/松本親分(声優):楠見尚己
- アニメパート/プリティ・リキ(声優):緑川光
Vol.2[]
ベアトリクス・キドー / ザ・ブライド / ブラック・マンバ:ユマ・サーマン(吹替:唐沢潤)復讐に燃える女。ビル / スネークチャーマー:デビッド・キャラダイン(吹替:家弓家正)長身白髪の紳士。ブライドのかつての恋人兼師匠。ブライドとの決戦において全てを彼女に話した後、五点掌爆心拳によって死亡する。エル・ドライヴァー/カリフォルニア・マウンテン・スネーク:ダリル・ハンナ(吹替:富本牧子)隻眼の女殺し屋。残虐非道で打算的。服部半蔵の刀をバドと取引するとき毒蛇を仕込みバドを殺害した。バイ・メイに暴言を吐き目玉をくり抜かれ、後に彼を毒殺した。ブライドとの勝負の末、もう片方の目もくり抜かれて乱心状態となる。バド / サイドワインダー:マイケル・マドセン(吹替:立木文彦)ビルの弟。ブライドの事件以降ビルと袂を分かち、酒に溺れる。酒場の用心棒に身をやつすがクビにされる。復讐に来たブライドを岩塩の銃弾の散弾銃で返り討ちにし、生き埋めにした。ブライドの刀をエルと取引する際、罠にかかる。B・B:パーラ・ヘイニー=ジャーディン(吹替:吉田孝見)ビルと共に屋敷に暮らしている少女。父親はビル、母親はブライド。パイ・メイ(白眉):ゴードン・ラウブライド、ビル、エルの中国拳法の師匠。数百年生きていると噂されている。白蓮教の高僧にして、地上最強最悪の武道家。過去に少林寺の僧60人をたった一人で虐殺したといわれている。傲岸不遜な性格で、女とアメリカ人が嫌い。長いあご髭をなでる癖がある。ブライドに五点掌爆心拳を授けた。エルの恨みにより食事に毒を盛られる。エステバン・ヴィハイオ:マイケル・パークス(吹替:大木民夫)ビルの過去を知る唯一の男。大麻などの犯罪行為を行なっている。現在は風俗店経営者。ラリー・ゴメス:ラリー・ビショップ(吹替:山路和弘)バドを雇っていた酒場の店主。自分の命令を聞かないバドをクビにする。ジャンキー。カレン・キム:ヘレン・キム(吹替:葛城ゆい)過去にブライドを殺しに来た殺し屋。ブライドが妊娠していることを伝えると、彼女を見逃した。オルガン奏者:サミュエル・L・ジャクソン(吹替:世古陽丸)ブライドの結婚式の打ち合わせの時に来ていたオルガン奏者。脚注[]
- ↑ 1.01.11.2“Kill Bill vol.1 (2003)”. Box Office Mojo. http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=killbill.htm 2009年9月8日閲覧。
- ↑ 2.02.12.2“Kill Bill vol.2 (2004)”. Box Office Mojo. http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=killbill2.htm 2009年9月8日閲覧。
外部リンク[]
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