西部警察

ページ名:西部警察

テンプレート:基礎情報 テレビ番組テンプレート:ドラマ『西部警察』(せいぶけいさつ)は、石原プロモーションが制作しテレビ朝日系列で放送されていたテレビドラマのシリーズ。警視庁西部警察署捜査課の大門部長刑事(渡哲也)を中心とした“大門軍団”の刑事たちと、それを見守る木暮課長(石原裕次郎)が凶悪犯罪に立ち向かう姿を描く。

テレビドラマの枠を超えた派手なアクションシーンやカースタントなどが評判を呼び、シリーズ化された。

本項ではSPECIALを除くシリーズ全体について説明する。各シリーズの詳細についてはそれぞれの項を参照のこと。

  • テレビシリーズ『西部警察』(1979年10月14日 - 1982年4月18日)
  • テレビシリーズ『西部警察 PART-II』(1982年5月30日 - 1983年3月20日)
  • テレビシリーズ『西部警察 PART-III』(1983年4月3日 - 1984年10月22日)
  • テレビスペシャル『西部警察 SPECIAL』(2004年10月31日)

テンプレート:ネタバレ

目次

作品[]

放送開始前[]

  • 日本テレビ系で放映された『大都会 PARTIII』制作終了直後の1979年、この番組の制作の石原プロモーションが、その設定を元にテレビ朝日用に作ることになった。設定の最大の違いは『大都会 PARTIII』では医者役の石原裕次郎が本作では警察官(捜査課長)役であること。

設定[]

  • 舞台
東京・城西地区(渋谷区・港区・新宿区・目黒区一帯)を所轄する警視庁西部警察署。捜査課の大門部長刑事とその部下たちは通称「大門軍団」と呼ばれており、犯罪者から恐れられ、時に挑戦すべき対象として名を知られていた。この大門軍団とこれを見守る捜査課長・木暮謙三(石原裕次郎)を中心に、犯罪捜査における活躍を描いたものである。なお、「西部警察署」というネーミングは、西部劇のようなイメージの刑事ドラマ、とのコンセプトから来ており、放映開始時のテレビ朝日の番組広告などには「コンクリート・ウェスタン」と付記されていた。
  • 刑事の風貌
団長役の渡哲也、巽刑事役の舘ひろし、源田刑事役の苅谷俊介などを見ても分かるように、特に放映初期は刑事というよりむしろヤクザ、あるいは機動隊や自衛隊上がり的風体であった。ただ、放送年数と共にいでたちも、当時受け入れられやすい方向に変化していく。渡のサングラスに関しては、本人がその理由を後に述懐している(西部警察の登場人物を参照)。
  • 犯罪
殺人や殺人未遂、強盗、誘拐、拉致監禁、人質関連(人質強要、加重人質、人質殺害)、放火、釈放要求、公務執行妨害、威力業務妨害、銃刀法違反、覚せい剤取締法違反、麻薬及び向精神薬取締法違反、脅迫、恐喝、爆発物取締罰則違反、暴力団関連の犯罪、あるいはそれらの上前をはねる犯罪、または一連の犯罪の教唆などといった凶悪犯罪がベースとなっている。実際に法に照らし合わせれば、絡む犯罪はさらに多い。放映時間帯などを意識してか、性犯罪はほとんど描かれる事がない。また子供が被害者になるケースでも人質や誘拐されるくらいで、殺されることはない(殺されそうになる場合もあるがギリギリのところで軍団によって犯人を逮捕ないし射殺し、無事救出されている)。放映時間に関係なく「知能犯」「経済犯罪」も多く描かれない。一般市民や警察官が殺傷されることが多いようである。死者がいないストーリーは数えるほどしかなく、10名以上の死亡者が出る事件も珍しくない。
  • 犯人像
描かれる犯罪行為は、身勝手に容赦なく市民を殺害するなど残虐非道そのものであるが、犯人像もそれに付随することが多い。個人または数人単位でのグループよりもむしろ、黒幕によって重層的に組織された犯行グループであるケースが多く、暴力団、脱獄囚や前科者も多いようである。銃器や爆発物を使用する事が多く、結果として大門軍団によって犯人が射殺されることも少なくない。現在のドラマに見られるような、犯人が犯罪に至る過程や苦悩といった「一線を越える瞬間」は描かれない事が多く(主な理由は後述の「作風」を参照のこと)、視聴者にとっては悪人としての姿しか見る事はない。犯罪組織(一部暴力団も)の構成員は兵隊のような服装をしていることが多く、犯人グループは大門軍団に「敵」と呼ばれることが多々あった。全シリーズを通して、爆弾を使用する人間が登場する頻度が高い。その為その仕組はベーシックな「リモコン式」&「時計」に始まって「高度計」から「速度計」から「風力計」、果ては「音量計」に至るまで、それこそありとあらゆる「計器類」に連動した「BOMB(爆弾)のアラベスク」が見られる。爆破対象も人間から乗り物、大小様々な建造物や果ては都市そのものまで多岐にわたる。
  • 捜査(制圧)方法
警察官職務執行法に抵触するような方法がことのほか多いようである。例を挙げれば盗聴、不法侵入、おとり捜査、果ては爆破工作といった方法である。被疑者制圧時や取調べの際には、女性であっても厳しい(それでも男性のように「殴る蹴る」はなく、主に平手打ちである)。携行する武器も多岐にわたる。ショットガンやライフル、特殊車両(後述)が配備されており、随所で活躍する。大門軍団の過激な捜査が内外の苦情を生み、マスメディアによって批判的に取り上げられるシーンもある。舞台は警視庁西部警察署捜査課であり、仕事は「所轄が手におえるレベルでの」犯罪の捜査のみである。しかしドラマの設定上、本来は警ら隊や機動隊、銃器対策部隊や特殊捜査班などが制圧にあたるような事案、捜査領域外の事案(暴力団レベルは課が違うことが多い)、公安警察の管轄を侵害するような事案、警察庁による調整が必要な事案まで刑事警察の一員である捜査課の刑事が担当している。
  • 国の機関の名称
防衛隊( = 自衛隊)や日本国際銀行( = 日本銀行)のように、国の機関の名称を若干修正[1]している。法務省・海上保安庁・内閣調査室など実名で登場する機関もある。

作風[]

  • ドラマとしては前身作品『大都会 PARTIII』を踏襲するかのようにハード・アクションが前面に出ており、ここでも人情物や社会派物と呼ばれるような、視聴者に問題意識を投げかけて「考えさせる」「悩ませる」といった要素はなく、ただただ理不尽なまでに凶悪な犯罪者たちを、悩まずに徹底的にハードに追い詰め、戦うという側面が強調されていた。脚本家の宮下隼一によると、師である永原秀一は本作脚本執筆の際、犯人が思想を持つと西部警察はそれを取り締まる思想警察になってしまうため、故意にそういう部分を排除し単なる粗暴犯として描いていたとのこと。勧善懲悪とも違う「犯人の苦悩を描かない」という描写は、後続のアクションメインの刑事ドラマや、人気シリーズ『踊る大捜査線』にも踏襲された理念であり、警察ドラマの王道の一つとなっていった。
  • 警察不祥事や警察官の市民暴行ととられかねない描写が多々あり、警察のイメージダウンにつながる可能性もあった。しかし、過激な描写はあくまでも『西部警察』の物語上での演出の一環として、承知の上で製作されたドラマであったといえるだろう。裏を返せば、上述のようなマスコミなどによる警察批判の描写は、ある種の「バランスの産物」とも解釈できる余地がある。
  • 作風の特徴とその変化は以下の通りである。
    • 初期…バイオレンスタッチな印象が極めて強い。その一方で、凶悪な犯罪者を通して人間や社会の暗部を鋭く描くといった側面も持ち、アクションシーンのみに頼らない作品が多く見られた。また、見過ごされがちだが、『野獣死すべし』や『蘇える金狼』の村川透(『大都会』シリーズにも監督として参加している)など、新進気鋭の若手監督を起用し、映像美の追求もそれと同時に行われていた。
    • 『PART-I』・後半…新たな特殊車両「マシンX」「サファリ」の投入や、峰竜太の参入とともに、雰囲気がやや軟化した。テレビや時代、視聴者を意識しだした頃でもある。
    • 『PART-II』以降…リニューアルし、娯楽性が一気に高められた。初期のようなハードな世界とは一線を画するようになっていった。全国縦断ロケに代表されるように、ある意味では映画でもできないようなことがテレビでなされていった。スーパーマシンの類も途中でリニューアルし、より子供やその親の層を意識した番組構成となった。
    • 『PART-II』から登場した沖田五郎(演・三浦友和)に、過去の事件での負傷から死期が迫るという設定がなされ、沖田のカウントダウン的エピソードが時折織り込まれることで、一時は一転ストーリー全体に悲愴感が漂う。沖田の退職(殉職ではない)により、物語は一度クライマックスを迎える。
    • ポスト沖田としては山県刑事(演・柴俊夫)、五代刑事(演・石原良純)という陽性のキャラクターが配され作風が再度一転し、地方ロケを中心にアクション重視の傾向となった。それ以降は大きな流れの変化は無いが、最終年となった1984年放映分の最後期のエピソードにはアクション面を抑え、人情物に近い作風の回も見られ、3時間特番の最終回にて大門の殉職によるクライマックスを迎えることとなった。
  • 西部警察の代名詞とも言える派手なカーアクションやスタントシーンであるが、撮影中に怪我人(SPECIALでは一般見物人を巻き込んだ)を出す事故も起こしており、この作品以降、一般公道を使ってのカースタントの撮影は許可が下りにくくなったと言われている。

悪役[]

  • 八名信夫はじめとして悪役商会所属の各俳優も出演し、特に八名信夫は、悪役として『西部警察』の物語中において何度も逮捕されたり射殺されている(「刑事を奪え」の回では東部署刑事役として出演)。
  • 八名信夫の他に黒部進、中田博久、成瀬正(現・正孝)、浜田晃、片岡五郎、草薙良一、高品正広(現・剛)、田中浩、内田勝正、鹿内孝、阿藤海(現・快)、井上博一、山西道広、江角英明、今井健二、深江章喜、石山雄大、石橋雅史など、常連的に犯人・悪役で繰り返し登場している俳優が多いようである。

制作費とその捻出方法[]

銃撃戦やカーチェイス、爆破シーンが毎回のように盛り込まれ、ヘリコプターを飛ばし、日本中をロケするスケールの大きい刑事ドラマである本作には、多額の制作費が必要となる。そのメインはスポンサー収入である。ただ、西部警察に関しては、そのスポンサー収入の「金の流れ」が通常のスポンサー収入とは異なっていた。

従来の民間放送では、ほぼ全ての番組でスポンサーと局の間に広告代理店が介在して番組内容に注文をつけるほか、スポンサー料の10%〜20%を手数料として徴収する形をとっている[2]。『大都会』よりもスケールの大きいドラマを作りたいと考えていた石原プロモーションは、増収のために画期的な手法を用いた。テレビ朝日との直接契約を結んだのである。直接契約を行えば、広告代理店に無条件に手数料を搾取される事はなくなり、その分を制作費にまわす事ができる。

ただ、石原プロだけでは広くスポンサーを取る事ができないので、石原プロは東急エージェンシーにスポンサーのとりまとめなどを委託した。[3]。広告代理店が取る手数料、メディア企業に渡る金など、本来制作が関わる事ができないところに制作(石原プロ)が関わる事ができる。これにより、電通もしくは博報堂が持つ時間枠を「この時期は」東急エージェンシーが持つ事になった。なお著書「弟」にもある通り、これらを影で支えたのは石原慎太郎である(なぜ東急エージェンシーか、などの部分)。石原プロは番組の長期ヒットに伴い、石原プロモーションは過去の映画製作で負った数億円の負債を完済し、30億円の資産を形成[4]することができた。

ゲスト[]

主に地方ロケにおいて、協力した会社の社員や地元役場の職員だけでなく幹部やトップクラスの人もゲストでカメオ出演している。

主要登場人物[]

「西部警察の登場人物」を参照

スポンサー企業[]

日産自動車劇用車の全面提供、撮影場所の提供、地方ロケ時の日産販売会社各社の社長・スタッフの出演など。ただし、トラック・バス類は主に当時グループ会社だった日産ディーゼル(現:UDトラックス)車を使用していたが、ロケ先の都合などで他メーカーの車両が使われることもあった[5]。東急グループ東急電鉄東横線中目黒駅下り桜木町駅ホーム渋谷109東急文化会館東亜国内航空(放送終了後、日本エアシステム→日本航空ジャパン→日本航空インターナショナル)地方ロケ時、大門部長刑事の移動に東亜国内航空の飛行機が使われていた。2004年放送の『西部警察 SPECIAL』では日本航空が協力しているが、宮崎空港で着陸した機はまだ一部で残っていたJAS(日本エアシステム)ロゴの機である。なお、例外としてパート2・広島ロケについては当時、羽田-広島線に東亜国内航空は就航していなかったため、唯一就航していた全日空を使用[6]。ダイエーダイエー買物客が多数いるダイエーの店内を犯人がバイクで逃走しているシーンもあり。ローソン当時のコンビニエンスストアは、深夜も営業している小規模のスーパーマーケットとして認識されていたためか、西部警察PART-Iでは、『コンビニ「ローソン」』でなく『スーパー「ローソン」』として劇中に登場していた。オートバックス劇用車のオイル交換でオートバックスの店舗に訪れるシーンがあったり、オートバックスの店舗が地方ロケ時の捜査の聞き込み先や事件現場として登場していたほか、最後期(PART-III・第8話以降、最終話まで)のオープニングのキャスト紹介のうち鳩村(舘ひろし)のシーンで、鳩村がオートバイで乗りつけポーズを決めるバックとしてオートバックスの店舗ガレージが宣伝的に用いられている。宝酒造北海道・京都ロケで、石原裕次郎の友人である宝酒造社長(当時):大宮隆も登場していた。撮影打ち上げの際には、同社の日本酒「松竹梅」の樽酒が使われた。共豊産業(現・共豊コーポレーション)&エンケイ・アルミホイール西部警察PART-Iの59話から、ほとんどの車両が(マシンXは62話まで使用)、アルミホイールは同社の製品が使われていた(標準装備のホイール装着車は、地方ロケの際の現地日産ディーラーの広報車や協賛企業所有の車両の場合が多数なので、石原プロ所有の劇用車との見分けが付く)。鈴木自動車工業(現・スズキ)バイクにおける劇用車の協力。朝日航洋(旧・朝日ヘリコプター)同社の塗色のまま、企業ロゴの上に旭日章や「警視庁」の文字を貼り付けて警察ヘリコプターに仕立てていた。本物の警察ヘリは、銀と青のツートーン + ノーズにオレンジの帯のカラーリングである。東芝第1話・第2話「無防備都市」ではヘッドホン式の無線機やその他の劇中、盗聴した電話や留守番電話を録音したテープを、東芝製のラジカセで再生する場面が幾度も登場する。また捜査課内のアナログ時計や軍団特殊車両に搭載されているモニタも多くが東芝製となっている。アップルコンピューター捜査課内のコンピューターや軍団特殊車両に搭載されているコンピューター、エンジニアの犯人が使用するマイコンではアップル社製が使われている。出光興産車両走行、爆破シーンに使用するガソリンの提供。地方ロケ時、出光興産のガソリンスタンドも登場していた。それ以前は主に共同石油(現・JOMO→ENEOS)のガソリンスタンドが登場していた。田崎真珠本編で登場する宝石、強盗が押し入る宝石店としてたびたび登場した。米澤玩具(現・セガトイズ)特殊車両のトイラジコン、当時同社が製造販売していたミニカーシリーズ「ダイヤペット」(現在はアガツマに権利譲渡)、LSIゲームの発売。青島文化教材社特殊車両のプラモデルシリーズの製造販売。チェスコム転送電話サービスの企業。PART-III正月スペシャル「燃える勇者たち」から登場。

日本全国縦断ロケ[]

木暮課長役を演じる石原裕次郎が、乖離性大動脈瘤による長期にわたる闘病生活から復帰できたことを記念すると共に、闘病中自分を応援してくれた全国のファンに対するお礼と、自分の元気な姿を少しでも多くの人に見てもらいたいという意味を込めてPART-II〜PART-IIIと股にかけて行われた、テレビドラマとしては異例の大規模な地方ロケ。

詳細は日本全国縦断ロケを参照

各種データ[]

1979年から1984年までの放送の約5年間での数字。

  • 制作数…236話
  • 平均視聴率…約18%前後(関東地区)
  • 出演俳優…12,000人
  • ロケ地…4,500箇所
  • 封鎖した道路…40,500箇所
  • 飛ばしたヘリコプター…600機
  • 壊した車両の台数…約4,680台(1話平均・20台)
  • 壊した家屋や建物…320軒
  • 使用された火薬の量…4.8t
  • 使用されたガソリンの量…12,000リットル
    • (爆破シーンをより効果的に見せるための火炎を発生させる為)
  • 爆破費用トップ5

大門軍団特殊車両[]

  • 特撮作品や、『007シリーズ』に登場するような「スーパーマシン」として設定されている。
ガゼール・オープン日産自動車ガゼール(S110型)木暮課長専用車。自家用車のはずであるが覆面パトカーとして作られており、初回初登場シーンでは木暮の身分が明かされない段階のため、警察官であることを視聴者に分からせる為か8ナンバーとなっている。一度赤色灯をダッシュボードで点灯させて臨場したことがある(後期エンディングでも点灯させている。実際には運転者が眩しくて危険なためこのような使い方はほとんどされない。白バイでも光が上方に漏れないよう、シェード上部は黒く潰されている)。グローブコンパートメントに警察無線のモニターレシーバー、センターコンソールに自動車電話のハンドセットを装備している。幌は畳み収納式では無く、支柱を車体に挿して装着するタイプとなっている。劇中の設定では、一般車に比べて車高が20cm低いことになっており、これに目を付けた犯人が逃走用車両として指定し、車高を利用して工事中のトンネルで追跡してきたパトカーをまいたこともある(『PART-I』第75話)。『PART-I』第1話当時のナンバーは「品川88い・・77」と8ナンバーだったが、回が進むにつれ5ナンバーになっている(これは他の覆面パトカーも同様に8ナンバーから5ナンバーになっている)。また、2006年春の『愛のエプロン特番』のオープニングで、渡哲也がテレビ朝日に乗り付ける際に使用された。

ガレージタルガが製作を担当した。

マシンX日産自動車スカイラインジャパン(HGC211型後期2000ターボGT-E)詳細はスカイラインを参照。特別機動車両 サファリ4WD日産自動車サファリフロントバンパーに散水銃2門、ルーフ内部に高圧放水銃2門を装備する、特別機動車両隊(通称「特機隊」)の旗艦となる指令車。定員3名。配備当初(『PART-I』)は源田刑事が、『PART-II』以降は北条刑事がメインドライバーとなった。放水の必要がある時は、後部にポンプ付きの放水用タンク車を連結する(「警視庁 特別機動 0110」のネーム入り。『PART-III』鹿児島ロケではタンク車が故障したため、単体で放水した(別なポンプからの中継送水と思われるが方法は不明。なおこの回では、なぜかスーパーZのサイレン音がマシンXのサイレン音だった)。また潜望鏡式ビデオカメラ・レーダーを装備し、無線だけでなく電話回線の傍受・盗聴も可能である。放水銃・ビデオカメラ使用の際は、ルーフを前方に開ける必要がある。また、この車両は大門が発注した唯一の車両である(他の車両は木暮の発注)。上記の鹿児島ロケ(『PART-III』の17話)ではなく同じ『PART-III』第52話が最後の出番となり、以降本編に登場することは無かった。現在でも石原プロモーションの車両倉庫に保管されている。スーパーZ ファイル:S130FairladyZturbo.jpg

スーパーZ(レプリカモデル)

日産自動車フェアレディZ280(S130型)マシンXに代わる大門団長の専用車。AT車であり、ドア窓からルーフ部分を油圧ダンパー式フルオート・ガルウイングドア化。ボンネット上には2連装の催涙弾発射銃が2基搭載されており、運転しながらの発射が可能であるが、銃身はボンネット上が最低仰角なのでそれより低い場所に撃ち込む事は出来ない。また、リアバンパー下部にはマフラーが5本出ているように見えるが、左右の4本は煙幕発生装置(通称「スカンク」)であり、中央部の1本が実際のマフラーである。乗車定員4名。基本的に大門団長専用車であるが、沖田刑事、鳩村刑事、平尾刑事、山県刑事が運転することもある(『PART-III』のオープニングでは、スーパーZを運転している姿を以って山県のキャスティング紹介がされているが、山県は劇中ではむしろRS-1を運転することの方が多かった)。保管はマシンX同様に西部署にあるスーパーZ専用の保管庫があり、シルバーのドアが両側にスライドして開くと暗闇の中からエンジン始動音とライト(赤色含)点灯、そして専用サイレンが鳴り響き発進、現場に急行する。当時の製作費は一台1,500万円とも言われており、製作は、日産プリンス自動車販売(当時)の特販推進室(現・オーテックジャパン)が手掛けたものである。日産自動車スカイライン(DR30型RS、全車前期型)共通装備品…FET極東製エアロパーツ・エンケイ製メッシュホイール・サイレン(SPECIALのTVRタスカンも同じ音)・赤と黒のツートンカラー。カラーリングに関しては、当時活躍していた「シルエットフォーミュラ」を意識したものと言われている(SPECIALのMR-Sも、全日本GT選手権参戦マシンを再現したもの[7])。マシンRS(情報分析車)助手席をコンソール化して潰し、ここに全方向回転式サーチライトおよびサーモグラフィ対応ビデオカメラ、コンピュータ、無線機(組み込まれていたのは八重洲無線FT-707S)、および信号操作装置(シグナルコントロール:進行方向の信号を直前の色に関係なく青に変えられる)などの操作盤を搭載している。また車内後部にもコンピュータ、無線機、プリンター等が搭載されており、進行方向に対して横向きに取り付けられた座席で操作する。この後部座席は、2ドア車であることに加え助手席にも大型コンピュータを置いているため、乗降に難あり(ドライバーがいると後部コンソール担当者は極めて乗降しにくい。RS-3改造後のPART-3・30話では平尾が助手席ドアを開けて降車している)。スーパーZと共に配備され、主に沖田が運転し北条、平尾、五代刑事も運転をしている。乗車定員2名。自然吸気エンジンのFJ20E型エンジンを搭載している。最高時速255km。基本的には運転席および後部座席の2名で乗車し、コンピュータ他の装備は後部座席側で操作するが、ドライバー1名のみが乗車した場合でも、助手席側のコンピュータで各装備の操作が可能である。赤色灯は前面バンパー下の点滅式警光灯とリヤトレイの回転灯しかないため、緊急走行時の視認性にも難がある。

以下のRS-1〜RS-3の3台のマシンを総称して「RS軍団」と呼称されることがある。製作はTBOが担当した。当時、日産自動車では西部警察仕様のメーカーオプションを設定していたこともある。(赤灯などを除く。)

RS-1(攻撃・戦闘指揮車)発砲して抵抗する犯人に対応するための単装20ミリ機関砲2門が装備されている他、マフラーに擬装した急加速装置「アフターバーナー」を装備し、追跡時に威力を発揮している。ルーフには空力抵抗を考慮した為の変形バーライト(大型警光灯)。助手席に大型コンピュータを置いているため1人乗り。そのコンピュータには敵味方識別装置 (IFF) 、目標物の平面・側面投影が可能な逆合成アパーチャレーダー (ISAR) 、レーダーホーミング装置が装備されていたが劇中ではほとんど使用していない。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速265km。アフターバーナー使用時の最高速度到達時間は16.3秒。 機関砲が使用されたのはPART-IIIの16話と17話のみ、アフターバーナー使用の描写も16話と33話のみである。初登場の時は大門が運転していたが、主に山県刑事、時々五代、鳩村、平尾、南刑事が運転する。RS-2(情報収集車)特殊無線機(警察無線、航空機無線、船舶無線、遭難自動通報無線、アマチュア無線、各種緊急無線等の送受信が可能。組み込まれていたのはアマチュア無線機の八重洲無線FT-77S)、無線傍受用アンテナ、電動式サンルーフ、4連装特殊弾発射筒(通常とは逆ヒンジで開くトランク内に装備され、無煙閃光弾、信号弾、曳光表示弾、発煙弾、催涙ガス弾の5種類の特殊弾を発射可能。ただし、劇中では未使用)、センサー信号処理装置、パルスドップラーシステム、シグナルコントロール(旧RSより移設:『PART-III』では進行方向の信号を青だけでなく赤にも変えられる)などを装備している。助手席側の床は鉄板張りのフラットフロアとなっており、シートを後部へスライドさせることでサンルーフからの安定した射撃が可能となっている。また、サンルーフを装備する為にRS-1、3に装備されている大型パトライトは設置されておらず、車体後部側面に反転式パトライトを装備しているのが特徴。そのため覆面車両として使用しやすいはずであるが、劇中でそのような出番はPART-III 第54話を除いて無かった。 乗車定員2名。エンジン出力(FJ20ET改)280ps。最高時速260km。主に五代刑事が運転をし南刑事が助手席に座っていた。また五代刑事が怪我等で不在の時には平尾刑事が運転し、正月スペシャルでは北条刑事が南刑事を助手席に乗せてマクドナルドのドライブスルーを利用していた。RS-3(情報分析車)旧マシンRS。RS-1、RS-2登場を期にRS-3に変更された。マシンRSにルーフ上の大型パトライト・エアロスプリットなどのエアロパーツの追加と、タイヤサイズの変更といった再改造を実施。初代マシンRSなのにナンバーが1ではなく3になった理由は不明。主に北条刑事が運転し、平尾刑事が後部座席に座っているが、平尾刑事が運転することもある(地方ロケでは南刑事が運転する姿も見られ、最終話のみ山県刑事も運転)。最高速度255kmスズキ・カタナスズキGSX1100S KATANAPART-IIから使用された鳩村専用のバイク。オリジナルのカラーリングとは一線を画し、鳩村演ずる舘ひろしの指定により、黒を基調とするものにリペイントされている。『PART-III』終盤(60話)で大破炎上(実はダミー)、後述の「カタナR」にその座を譲る。設定上は750cc 尚フロントウインカーとマフラー・テールカウルは社外へ変更されている。スズキ・カタナRスズキ・カタナを元にしたカスタム車両で、鳩村が上記のカタナが大破したために乗り換えたバイク。『PART-III』60話から最終回スペシャルまでの計10話分のみの登場。後年に発売された市販車ではなく、ロケ用オリジナル改造車。レース出場用として製作していたものを警察車両に転用したもの。舘に拠れば、渡らが劇中で運転する車はスーパーZ等の改造車ばかりであるのに、自分が劇中で使用するオリジナルのスズキ・カタナは本来自分の好みではなかったため、好みのカフェレーサータイプのものに改造したくなり、スタッフに頼み込んでいたところ、番組終盤になって漸くOKが出て、この改造車の登場が実現したとのこと。デザインにも舘の好みが相当に反映されている[8]。エンジンは、元々レース用としてチューンアップされた為、公道用にデチューンされた可能性がある。エンジンの他、パワーアップに対処する為、大型オイルクーラーへ換装すると共にサスペンションとフレームを強化。エンジン出力170ps。最高時速270km。ゼロヨンタイム10秒。前照灯脇に赤色点滅灯を備え、鳩村用バイクとしては唯一緊急走行が可能(前身の巽刑事が乗っていたハーレーダビッドソンは、『PART-I』第30話でパトライトを装着しサイレンを鳴らしていた)。
  • なお、ガゼール、スーパーZ、RS1〜3、サファリ、カタナ、カタナRが2009年現在も石原プロモーションの倉庫内で動態保存されている。倉庫には他にも第1・2話「無防備都市」で登場したロールス・ロイスや『ゴリラ・警視庁捜査第8班』で使われた三菱・スタリオン(ガルウィング仕様)、『西部警察 SPECIAL』以降の石原プロモーションが制作に携わったドラマ・映画で使われた白黒パトカー・救急車・白バイも保管されている。これは、テレビ朝日の特別番組などで幾度か紹介されている。
  • 日本テレビ系『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』の人気コーナーだった「生ダラKART GRAND PRIX」では、石橋貴明と定岡正二は舘ひろしと近藤真彦に敗れたため、石橋と定岡は罰ゲームとして石原プロモーション近くの駐車場でスーパーZ、ガゼール・オープン、サファリ4WD、RS1〜3の洗車をさせられた。放送の際にはテレビ朝日の協力の元、『西部警察シリーズ』の映像も使用された[9]

犯人が使用した車両など[]

大門軍団が所有するスーパーマシンやパトカーなどと一戦を交えた車両である。主に民間車や何らかの改造を施した武装車両及び高性能な特殊車両等が多く、苦戦を強いられる象徴でもある。第一作目では唐突に装甲車(後述)を出したり、アメリカ製のマーキュリー・クーガー(後述)がマシンXとカーチェイスする。なお、これら犯人の車両などは話の終盤で爆破、もしくは大破する。

TU-89 355 LADYBIRDPART1の第1話と第2話に登場。日米合同の軍事演習が行われていた防衛隊(現実で言う自衛隊)の南富士演習場から強奪された米軍の最新鋭兵器。大河内ら一団が国家転覆をもたらすために使用した。全電気コンピューター制御の150mm戦車砲(劇中では125mm戦車砲と呼ばれた)や重機関銃を車体と砲塔上に搭載し、側面にはスモークディスチャ-ジャーを装備しており大門軍団と死闘を演じた。また、中折れ式で車高も高く取っ手がないと上れないぐらいである。劇中ではテレビ朝日本社を奇襲したり行幸通り(東京駅と皇居をつなぐ広大な通り)や国会議事堂、銀座四丁目などを蹂躙した。その後、死闘は続いたが大門自らが囮になり廃工場で炎上させた。撮影後は後部に籠を設けて遊園地を2カ所ほど経由したのち[10]、私有地に放置されている。マーキュリー・クーガー第45話に登場した強盗団が駆使するアメリカ製のスポーツカー。大門軍団のスーパーマシンの第一号であるマシンXと激闘を演じた。この時高速道路も撮影に使用された。その後、崖に追い詰められ大門らとの銃撃の末炎上した。セドリック・バンPART2の第37話に登場した宣伝カー。その後、大門軍団のスーパーマシンや警察隊の車両とナガシマスパーランドで逃げ回る死闘の末、なぜか後部が突然炎上し園内の池に落下した。MX-83近距離攻撃用ミサイル搭載列車PART3の第23話に登場したミサイル搭載型装甲列車。貨車に実行犯であるヘンリー野口らが強奪したMX-83を搭載しており南アフリカから脱走した反政府軍のリーダー総計10名が乗船し航行していたヨーロッパ船籍の「ユーラシア号」撃沈作戦に使用された。しかし、その後大門らの反攻もあって発射される直前にヘンリー野口らのいた管制室兼アジト諸共爆破された。また、ミサイルを爆破することもあってか、この時ばかりは警察だけでなく消防隊も多く登場した。日産ディーゼル工業製大型タンクローリーPART3の第30話に登場した民間用のタンク車。東部署にて殺人を交通事故として処理されたことに憤慨し、再捜査を西部署に要求する武藤により強奪され改造された。ガソリンと一緒に風圧爆弾を搭載しており、停車して内蔵されたファンが止まると大爆発するようになっている。終盤で黒幕が射殺された後、誰もいない埋め立て地で爆破された。超弩級遊覧船「リステル」PART2の第11話・静岡編に登場した遊覧船。強奪した金塊を山積みしただけでなく、内部に迫撃砲やバズーカ砲・ライフルなどを装備している。その後、静岡県警察やモーターボート及び哨戒艇などを借用した大門軍団と外洋などで激戦を繰り広げた後、犯人側の誤射で金塊諸共自爆した。

スタッフ[]

シリーズ[]

  • 制作:石原裕次郎
  • 企画:小林正彦(石原プロモーション・全シリーズ)、高橋正樹(テレビ朝日・『PART-I』のみクレジット)
  • プロデューサー:石野憲助(石原プロモーション)、星裕夫(テレビ朝日)
  • 俳優担当プロデューサー:小島克己
  • カースタント:三石千尋とマイクスタントマンチーム
  • 音響効果:小島良雄(東洋音響効果グループ)
  • プロデューサー補:岩崎純、高山正彦、仲川幸夫
  • 音楽ディレクター:鈴木清司
  • 衣装:第一衣装
  • 美粧:山田かつら
  • 小道具:高津映画装飾
  • 現像:東洋現像所
  • 協力:日産自動車
  • 企画協力:ブローバック・プロ(『PART-I』のみクレジット)
  • 撮影協力:朝日航洋(放送期間中に「朝日ヘリコプター」より社名変更)、共豊産業(現・共豊コーポレーション)(『PART-I』第56話より)、エンケイ・アルミホイール(『PART-I』第56話より)、鈴木自動車工業(現・スズキ)、出光興産(クレジットなし)
  • 制作:石原プロモーション テレビ朝日

PART-I[]

  • 脚本:永原秀一、柏原寛司、峯尾基三、宮下潤一、新井光、和久田正明、日暮裕一、那須真知子、杉村のぼる(杉村升)、浅井達也、大野武雄、永海秀国、平野靖士、駒田博之、宮田雪
  • 監督:渡辺拓也、澤田幸弘、小澤啓一、村川透、長谷部安春、宮越澄、西村潔、荻原達
  • 助監督:天間敏弘、丸久夫、萩原達、鷹羽邦彦、原隆仁
  • 音楽:宇都宮安重(編曲:石田勝範 演奏:ホーネッツ)実際には、宇都宮安重が編曲も行った曲や石田勝範が作曲した曲も存在する。また、寺島尚彦による『スペクトルマン』の楽曲が一部流用されている。

『PART-II』以降[]

  • 脚本:新井光、峯尾基三、大野武雄、宮下潤一、那須真知子、柏原寛司、永原秀一、日暮裕一、宮田雪、平野靖士
  • 監督:小澤啓一、渡辺拓也、澤田幸弘、宮越澄、村川透、萩原達、辻理、原隆仁
  • 助監督:原隆仁、萩原達、森清和夫
  • 音楽:羽田健太郎(演奏:高橋達也と東京ユニオン)

主題歌[]

オープニングとエンディングにはインストゥルメンタルのテーマ曲が使用され、主題歌は一貫して石原裕次郎の曲が使用されており、本編のラストシーンに挿入されるのが通例だった。

メインテーマ(インストゥルメンタル)[]

  • PART-I:「西部警察メインテーマ」
  • PART-II, PART-III:「ワンダフル・ガイズ」

エンディングテーマ[]

  • 「みんな誰かを愛してる」(『PART-I』前半、『PART-III』最終話)
  • 「夜明けの街」(『PART-I』後半)
  • 「時間(とき)よお前は…」(『PART-II』初回から『PART-II』終盤まで)
  • 「勇者たち」(『PART-II』終盤から『PART-III』中盤まで)
  • 「思い出さがし」(『PART-III』第31話のみ)
  • 「嘆きのメロディー」(『PART-III』中盤から)

挿入歌[]

挿入歌は「コーナーラウンジ」(通称・カド屋)や「セブン」のシーンで、歌手の弾き語りという形で使用されていた。

  • 「愛のゆくえ」(『PART-I』前半、歌:幸田薫)
  • 「想い出はたそがれ色」(『PART-I』後半、歌:幸田薫)
  • 「通り雨」(『PART-I』終盤から『PART-II』中盤まで、歌:豊島ひとみ)
  • 「男と女のWALTZ」『PART-II』後半から『PART-III』中盤まで、歌:八木美代子)
  • 「つ・ま・ん・な・い」(『PART-III』第23話〜第48話、歌:八木美代子)
  • 「風の招待状」(『PART-III』終盤、歌:井上恵美子)※『PART-II』以降のテーマ曲「ワンダフル・ガイズ」に歌詞を付けたもの

また、各シリーズで一度ずつ、木暮が石原裕次郎の歌を歌うシーンがある(『PART-I』第48話で「ブランデーグラス」、『PART-II』第28話で「涙は俺がふく」、『PART-III』第31話で「思い出さがし」を歌った)。木暮は『PART-I』劇中で、時間稼ぎのため新聞記者達を相手に「今流行りの歌」と称して主題歌である「みんな誰かを愛してる」を歌おうとするも、「グレさん(木暮)の歌なんて聞きたくないよ。」とあっさり却下されるシーンがある。

さらに木暮だけでなく大門も同様に、『PART-I』第53話冒頭で「ちいさな春」、『PART-II』第13話冒頭で「無理をするなよ」と渡哲也の歌を歌うシーンがある。

また、鳩村にいたっては、『PART-II』第38話ラストで「ロックンロール1981」をステージ上で熱唱している(ただしこれは名古屋ロケでのイベントから舘ひろしのオン・ステージをストーリーに登場させたもの。詳しくは日本全国縦断ロケを参照)。

2009年には第1回放送から30周年を迎え、テイチクエンタテインメントより「西部警察」誕生30周年サウンド・トラック・アルバム大全集が発売された(特典レコードアーカイブ&テキストブック)。

PART-I,II,IIIが放映されたネット局[]

※印は、全国縦断ロケで登場し製作協力に参加した局。○印は『PART-III』最終回でも製作協力した局。

  • 関東広域圏 ANB(現:EX)テレビ朝日
  • 北海道 HTB北海道テレビ※○
  • 青森県 RAB青森放送(再放送はABA青森朝日放送が担当、再放送では独自でステレオ放送を実施)
  • 岩手県 IBC岩手放送(現:IBC岩手放送)(再放送はIAT岩手朝日テレビが担当)
  • 宮城県 KHB東日本放送※
  • 秋田県 ABS秋田放送(再放送はAAB秋田朝日放送が担当)
  • 山形県 YBC山形放送※(再放送はYTS山形テレビが担当)
  • 福島県 FCT福島中央テレビ(〜1981年9月)→KFB福島放送※(1981年10月〜)
  • 山梨県 UTYテレビ山梨
  • 新潟県 NST新潟総合テレビ(〜1983年9月。PART-II途中まで)→NT21(現UX)新潟テレビ21(1983年10月〜。終了後『PART-I』から再放送された)
  • 長野県 SBC信越放送(再放送はabn長野朝日放送が担当)
  • 静岡県 SKT静岡県民放送(けんみんテレビ)※○(現:SATV静岡朝日テレビ)
  • 富山県 KNB北日本放送
  • 石川県 ITC石川テレビ(『PART-I』、『II』)→MRO北陸放送(『PART-III』)(再放送はHAB北陸朝日放送が担当)
  • 福井県 FTB福井テレビ(『PART-I』)→FBC福井放送(『PART-II』、『III』)
  • 中京広域圏 NBN名古屋テレビ※
  • 近畿広域圏 ABC朝日放送※
  • 鳥取県・島根県 BSS山陰放送
  • 広島県 UHT(現:HOME)広島ホームテレビ※
  • 山口県 KRY山口放送(再放送はyab山口朝日放送が担当)
  • 香川県・岡山県 KSB瀬戸内海放送※○
  • 愛媛県 RNB南海放送(再放送はeat愛媛朝日テレビが担当)
  • 高知県 KUTVテレビ高知
  • 福岡県 KBC九州朝日放送※○
  • 長崎県 NBC長崎放送(再放送はncc長崎文化放送が担当)
  • 熊本県 TKUテレビ熊本(再放送はKAB熊本朝日放送が担当)
  • 大分県 TOSテレビ大分(再放送はOAB大分朝日放送が担当)
  • 宮崎県 UMKテレビ宮崎
  • 鹿児島県 KTS鹿児島テレビ(『PART-I』全て、『PART-II』は1982年9月まで)→KKB鹿児島放送※(1982年10月〜、『PART-II』の途中から放送)
  • 沖縄県 RBC琉球放送(再放送はQAB琉球朝日放送が担当)

この他、1990年6月、NHK-BSにおいて石原裕次郎の特集が組まれた際、『PART-I』の第37話と第48話、『II』の第28話、『III』の第31話が放送された。また、この特集では、石原プロモーション所属俳優が西部警察にまつわる思い出を語るコーナーも設けられ、所々でハイライトシーンが放映された。

パチンコ[]

パチンコ機として、ニューギンから2002年に「CR西部警察」が登場。演出が好評で、人気機種となる。さらに2005年夏、続編となる「CR西部警察2」が登場。液晶が大型になり、CPUの性能向上により、前作より当時の映像がふんだんに使われるようになった。

作品ソフト化[]

1999年、石原プロワールド開館にあわせ同番組のVHSビデオ・DVD『西部警察 男たちの伝説』『西部警察・男たちの伝説2 殉職-わかれ-』『男たちの伝説3 大門死す!男たちよ永遠に…』の3作品が発売された。ただし『大門死す!』以外は実質総集編となっており、それ以外では2004年に発売された『西部警察 SPECIAL』と同DVDに特典映像として収録された『燃える勇者たち』以外ソフト化には至っていない。

パロディ・オマージュなど[]

バラエティ番組などでパロディ化されている。

バラエティ番組[]

  • 人気者でいこう! - 早大門
  • ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! - 菅大門

その他映像作品[]

  • 大江戸警察(大江戸宅急便)
  • ボンバーマンジェッターズ - ダイボン

ラジオ番組[]

  • The Nutty Radio Show 鬼玉 - 大大門

補足等[]

  • 『PART-II』以降の地上波での再放送において、一部台詞がカット(フェードアウト→フェードイン)されている。現在では差別用語になる台詞だけでなく車のナンバーの一部や住所をカットしている(ただし、車のナンバーについて台詞ではカットしているが、ナンバーの映像にぼかしをするなどの処理はしていない)。
  • 作中、犯人の前科者カードなど記載されている住所がところどころ他府県と混ざっていたりすることがしばしばある。
    • 『PART-III』第50話「京都・幻の女殺人事件 - 京都篇 -」での与田探偵社の住所が京都市北区中之島となっているが、中之島は大阪市にある。電話番号の市外局番や郵便番号は大阪のものとなっているので大阪市の部分を京都市に変えている。
    • 同第51話「爆発5秒前! 琵琶湖の対決 - 大阪・大津篇」での犯人小泉の住所が大阪府西宮市となっているが、西宮市は兵庫県に属している。

脚注[]

  1. 放映当時の大蔵省に相当する省として"造幣省"や2001年以降実在することになる"財務省"もあるが、大蔵省という台詞が登場する回もあったり一定していないこともある。
  2. 『週刊金曜日』取材班 『電通の正体 - マスコミ最大のタブー』
  3. 石原慎太郎著『弟』より。
  4. 柏木純一 『渡哲也 俺』
  5. 全ての車両の内、日産車及び日産ディーゼル車以外のメーカーの車両は、一部の例外を除いてエンブレムをテープや塗装で隠したり取り外す処理を行っていた。
  6. エンディングでのクレジットはされなかったものの、着陸シーンやチケットに全日空ロゴが大きく映されている。
  7. 正しくは「モノクラフトGT300」。発売元はオートバックス。この車両は撮影終了後、実際にそのままの状態で(中古)販売された。
  8. 『ゴーグル』(隔月刊)2010年1月号
  9. 『PART-II』第15話など。
  10. この間、『オレたちひょうきん族』の人気コーナー「タケちゃんマン」に出演

再放送・再評価[]

  • PART-I関東地区で最初の全話再放送は1983年春頃。夕方15時の1時間枠。同時期に福島放送等でも同時間帯に

無防備都市から行われている。16時台は「必殺シリーズ」の再放送をしていた。

  • この時間帯に「警視庁殺人課」や「特捜最前線」再放送も行われていたが、83年秋以降は主に土曜ワイド劇場の再放送枠になり、今の編成に至る。
  • 1983年12月24日日曜日の当日「仙台爆破計画」の回。福島放送は当日午後から福島前後編をアンコール再放送。
  • PART-III本放送終了後、1985年~1988年秋にかけてPART-I~PART-IIIまで夕方17時でループ再放送していた。
  • 石原裕次郎が死去した1987年7月17日から数日間の再放送では追悼テロップを流していた。
  • 特に、1999年は石原裕次郎の13回忌記念として、全国のテレビ朝日系列で再放送が行われた(なお、一部放送回は欠番扱いされて未放送となった局もあり)。
    • 石原裕次郎13回忌記念の際の再放送(1999年)では改めて再評価され、ラジオの深夜放送番組を中心に数々のパーソナリティーが話題にした。
      • 伊集院光 深夜の馬鹿力(TBSラジオ)では、伊集院光が当時関東地区で平日午前中に再放送された『西部警察』を見て、「登校拒否児のバイブル。うだつがあがらなくても午前中から銃撃戦が見られれば生きていける気がする。爆発で済ますのが馬鹿馬鹿しくて生きる気力が湧く」と発言している。
      • コサキンDEワァオ!(TBSラジオ)でも西部警察が話題になり、大門と二宮係長の関係を皮肉ったパロディのサウンドステッカーが送られた。
      • 西川貴教のオールナイトニッポン(ニッポン放送)でも、西川貴教がその荒唐無稽さに感銘を受けた旨を語っている。
  • この当時、峰竜太は日本テレビ系にて峰竜太のホンの昼メシ前に出演しており、両枠に出演していた(このこともコサキンでネタにされた)。
    • 2007年6月より『西部警察』が再び放送された。これはリクエストの多数応募によるものである。毎週金曜日午後8時から(2007年10月20日以降は毎週土曜日午後7時から)2話連続で放送した。2008年4月より『西部警察PART-II』が連日放送された(月曜日〜木曜日午後11時より一話ずつ)。『PART-II』放送終了後、同じく『西部警察PART-III』が6月より連日放送が開始された。その際、60話から68話までが集中放送の形をとり、終了翌日に『大門死す!男たちよ永遠に・・・・・』を放送する形態をとった。
  • 2004年のリメイク版放送直前にも『PART-I』「無防備都市 前後編」が一部系列局でも再放送された。
  • 2009年5月25日から石原裕次郎の23回忌記念として、テレビ朝日系列各局で過去の西部警察のベストセレクションを放送(放送時間や内容は局によって異なる)。
    • この際も、伊集院光 深夜の馬鹿力(TBSラジオ)において伊集院光が言及。『PART-I』第48話の『別離のブランデーグラス』における木暮課長の「ブランデーグラス」のカラオケを「いくら裕次郎本人とはいえ、一介の警察人なのに歌がうますぎる」と言及した。

外部リンク[]

  • 石原プロモーション・西部警察
  • 誕生30周年サウンド・トラック・アルバム大全集

テンプレート:西部警察

en:Seibu Keisatsu



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