まず政治がよくならない理由を考えてみます。
全ての政治家が無能で利己的だから、というのは無理があります。
実際、能力や人柄が高く評価されている政治家は少なくありません。
政治がよくならない理由は、政治家の能力や心がけとは別の所にあると考えられます。
有能で献身的な政治家でも、適切な政治を行うことができません。
反対されるからです。
では適切な政治(=国民全体に有益な政治)に反対する人とは誰なのでしょう。
適切ではない政治で利益を得ている一部の人、ということになります。
政治家は国民全体からの支持で権限を与えられているはずなのに、
なぜ一部の人の反対に影響されてしまうのか?
その理由は、その一部の人の献金によって政治家が選挙を勝ち抜くからです。
献金によって選挙を勝ち抜くとはどういうことなのか?
よく選挙には金がかかると言われます。
使い道は人件費や事務所費やポスター費などだそうですが、
これはつまり、使える資金によって得票数が増減することを意味しています。
仮に志を持った政治家が、一部の反対を押し切って適切な政治をしたとします。
その政治家は、次の選挙で献金を受けられずに得票数が減り、
逆に一部の人の言うことを聞く政治家は、献金を得て得票数を増やすことになります。
これによって最終的に、適切な政治を行う政治家がいなくなるわけです。
これは果たして政治家の志の問題なのでしょうか?
それとも、自分が応援する政治家に献金する一部の人が悪いのでしょうか?
違うと考えざるをえません。
原因は資金の量で票が増減する制度それ自体だと思います。
さてでは、どうすれば政治家は適切な政治ができるようになるのでしょうか?
次はその方法を考えてみることにします。
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