豊宮彬人

ページ名:豊宮彬人

【氏名】豊宮彬人

【地位】豊宮分家燈籠船当主

【年齢・性別】30歳・男性

 

【概要】

温暖な半島の先にある温泉街に住む豊宮家の分家「燈籠船」の当主。

黒く硬い質の髪と、燃える様な炎にも似た瞳を持つ。身長は180㎝弱。趣味はサーフィン。

 

【家族構成】

数年前(本人や周囲も記憶が曖昧)に妻の豊宮倫子を亡くしている。10年前に亡き妻ちの間に双子を設けており、真人と海人と名付けられている。その他の家族に妹の初風がいる。

燈籠船の持つ役割により、両親を早くに生贄として失っている。そのため、育ての親として祖父の豊宮淳史がいる。また、師として豊宮本家の長老である豊宮一姫を持つ。

また家族ぐるみの関係である幼馴染として葬儀屋の女社長の匡がいる。

 

【性格・思考】

表向きは温厚で落ち着いた物言いをする好青年。

しかし分家とはいえ宮家の当主の一人であることに対して責任感が強く、自分を犠牲にする精神が強い。また、それらには一人の親であることも相乗効果として働いている。また、早くに親を亡くしたこともあってか、兄としても過保護な部分がある。

当主としては、燈籠船の役割である邪神山幸彦の封印の為、これまでの血族たちと同様に自らを犠牲にしていくことを選んでいた。しかし、山幸彦が豊玉姫の挑発に乗り活発化し、息子の海人が惨殺され、また街の子供達が次々と殺されていったことから、その憎しみと強い無力感によって、特攻とも言える無理な儀式を計画し、自分諸共山幸彦を殺害または封印を行おうとしていた。

温厚さと落ち着きは、師である豊宮一姫によるアグレッシブ且つスパルタな修行による後天的なものである。その中にあるのは燃え上がるような執念と、硝子細工のような慈愛。子供達の死によりその意思を燃え上がらせた結果、自分自身すら燃やし尽くそうとする歪で強い希死念慮が構築された。

だが、結局はその計画を本家の若当主である豊宮和一に止められ、自分が想定していなかった方法且つ、酷くあっさりとした過程で山幸彦が殺害された。そしてそれで得たのは、最初から存在すら偽りだった元妻の本性と、自分が原因で関係のない親友が死んでいたという過去の記憶だけだった。

故に、死への執着の要因になっていた憎悪は不完全燃焼のままに終わり、空いた部分は更なる無力感と大きな後悔で埋められる結果となった。

それでも、手元に残った妹の初風と、海人に擬態して双子として生まれていた海幸彦(真人)を養い、一人の兄であり親として、生きていくことだけはやめなかった。多くの街の子供達が死んだ中で、神と人の中間地点にいる海幸彦だけは失われなかったという結果に、罪悪感を感じている。また、その罪悪感を感じているという自分に対しての嫌悪感も強く残っている。

 

【後日談】

山幸彦が死んだことにより、燈籠船は豊玉姫と海神を祀り、彼女らの協力を得て山幸彦によって穢された土地を浄化していくことになった。それを新たな役割として割り切り、生まれて初めての平和な生活に応じた彬人は、少しずつ温厚さと落ち着きを自分のものするようになった。

転生した神が中身であるとはいえ、我が子であることに代わりのない海幸彦に対して、父親として振る舞うようになる。

以前から山幸彦に寿命を食わせていたため、残りの寿命は数年から十年程度とされていたが、海幸彦の提案により、八十代後半程まで寿命自体を伸ばすことに成功した。短い余生を束の間の平和として謳歌するはずだったが、またも自分の理解の範疇を超える結果を得てしまい、再びの困惑の期間を過ごすことになった。

更に、妹の初風(24)が大宮家の分家の当主である大宮銃夜(17)と大変に良い雰囲気であることを聞き、より頭を抱えることになった。

これらの混乱の中、事件の後処理の時から立ち直れとケツ叩きをしていた幼馴染の匡ともまた、一波乱迎えることとなる。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧