アバダ ケダブラ

ページ名:アバダ ケダブラ

アバダ ケダブラ

呪文名

死の呪い
Killing Curse

詠唱句

アバダ ケダブラ 息絶えよ
Avada Kedavra

種別

手の動き

効果

瞬間的な痛みのない

開発者

中世頃に発明されたが、氏名不詳
[テンプレート]

"最後にして最悪の呪文。『アバダ ケダブラ』・・・・・・死の呪いだ"—バーティ・クラウチ・ジュニア[出典]

アバダ ケダブラ、死の呪いとは、闇の魔術の道具であり許されざる呪文のひとつである。これは魔法族にとって最も危険で悪質な呪文のひとつでもある。これが生きている人間や動物に正確に作用すると、その対象に対しまったく傷や印を残すことなく、迅速で痛みのないを与えることになる。

唯一判明している反対呪文は魔法を使った犠牲の守りである。また、緑の光をかわしたり、障害物を盾にしたり、直前呪文の使用によって避けることもできる。死の呪いは「防御不能」であり盾の呪文も効果を持たない。光線が生物をそれて物に当たると爆発したり緑の炎を起こすことになる。

目次

歴史

この呪いは中世頃に闇の魔法使いや魔女により発明されたと考えられている。闇の魔法使いはしばしば決闘でこの呪いを使い、容易かつ効果的に相手を下してきた。その結果、この呪いは決闘で人気の呪いとなり決闘士の中で広く使用されてきたと考えられる[1]

死の呪いは服従の呪文磔の呪文と並び魔法界で最も邪悪な呪いとして知られてきた。後に魔法使い評議会および後継の魔法省はこれらの呪いの使用を法律で制限されるに至った。死の呪いは魔法省から「闇の魔術」であるとして1717年に使用が服従の呪文、磔の呪文と共に「許されざる呪文」として禁止された。特に死の呪いの使用には厳罰が下されることがあり、最悪の場合終身刑が言い渡された。

しかし、全く使用されなくなった訳ではなかった。アメリカでは危険な魔法生物に対しては死の呪いが使われることがあった。また、世界魔法大戦では闇祓いゲラート・グリンデルバルドの軍隊双方で使用されており、第一次魔法戦争では当時の魔法法執行部バーテミウス・クラウチ・シニアによって死喰い人に対して死の呪いの使用が一時的ではあるが合法化されている。しかし、戦争が終わるとこの特例措置は廃止されている。

この呪いを一躍有名にした事件はゴドリックの谷の襲撃である。1981年にヴォルデモート卿がポッター夫妻の自宅を襲撃し、この呪いを使用して夫妻を殺害し幼いハリーを手に掛けようとした。しかし、母親の愛の護りによってハリーに放った呪いは跳ね返りヴォルデモート自身が破滅する結果になった。この出来事はヴォルデモートが「破滅」し、ハリー・ポッターの「生き残った男の子」伝説を作り上げることになった。

バーテミウス・クラウチ・ジュニア(アラスター・ムーディに変装)は、この呪いをホグワーツ4年次の生徒に披露した。クラウチ・ジュニアはスパイダーを標的に死の呪いを行使した。本来6年次の生徒に見せる呪いを4年次のクラスで披露したことで魔法省から非難されたが、ヒトに対する使用ではないことから違法ではなかったようである。

死の呪いは第一次魔法戦争第二次魔法戦争でヴォルデモート卿の代名詞とも言える呪文になった。彼はこの呪いを様々な場面で使用し、多数の魔女や魔法使いを殺害した。彼が最初にこの呪いを使用したのは16歳の時で、マグルの父、父方の祖父、祖母を皆殺しにした。そして彼はさらに杖職人のマイキュー・グレゴロビッチと闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドをこの呪いで殺害。分霊箱を破壊された事を知り、多数のグリンゴッツの職員を粛清した。しかし、皮肉にも死の呪いは彼自身の破滅という結果になって現れ、最終的には敗北に繋がった。ハリーは自身の中にあるヴォルデモートの魂の欠片を殺すため、自らヴォルデモートに死の呪いを掛けさせた。そしてヴォルデモートはハリーとの最後の決闘で最終的な死を迎えた。

ヴォルデモート傘下の魔法省は許されざる呪文の使用を合法化した。これは第一次魔法戦争での特例措置以来の事だった。特例措置が闇祓いのみ使用が合法化されたのに対して、ヴォルデモート傘下の時代は全ての魔女や魔法使いがこの呪いを使う事ができた。実際、ホグワーツの闇の魔術の授業ではアミカス・カローが闇の魔術のカリキュラムとしてこの呪いを生徒に教えている。

ホグワーツの戦いの間で死喰い人以外の不死鳥の騎士団やホグワーツの生徒や援軍がこの死の呪いを使ったは定かではない。また、服従の呪文の支配下でこの呪いを使った場合、罪に問われない可能性がある。

効果

死の呪いは使用すると緑色の光が杖から放出され、生物に当たると痛みのない死が訪れる。ほとんどの場合は当たった瞬間に死を迎えるが、アルバス・ダンブルドアの場合は天文台の塔から飛ばされて死んだため、衝撃を生むことがある。死の呪いから生還したハリー・ポッターはその衝撃の感想として「鉄のパンチ」と表現している。無生物の物体に当たった場合は様々であり、小さな爆発や炎が生まれることがある。

死の呪いを使うには高い技術と魔法力、殺す意志が必要になる。1994年、アラスター・ムーディに変装したバーテミウス・クラウチ・ジュニアは死の呪いについて、ホグワーツの生徒が死の呪いを使っても鼻血すら出すことができないと語っている。熟練した魔法使いはこの呪いを無言呪文で放つことができ、ベラトリックス・レストレンジはキツネを無言呪文で殺害している。また、ヴォルデモート卿もダンブルドアとの決闘で何度もこの呪いを無言呪文で放っている。死の呪いを無言呪文として使える者は数える程しか存在しない。

また、死の呪いは技術だけでなく、相手を殺したいという強固な意志が必要になる。ヴォルデモートがこの呪いと強い繋がりがあったのは彼が強い魔法力を持っていたこと、そしてマグルに対する強い憎しみの感情と欠如した倫理観があったからである。例えばドラコ・マルフォイは十分に魔法力があり、この呪いを使えていたにも関わらず、ヴォルデモートと異なり行動力がなく、躊躇いの感情があったため結局ダンブルドアを殺すことが出来なかった。一方でヴォルデモートにはそのような躊躇いや良品の感情はなく、権力掌握と自身の不死の為に多数の魔法使いを殺すことができた。

余談

本作の多くの呪文はラテン語を語源とするが、この呪文だけはアラム語(またはヘブライ語)で有名な呪文「アブラカダブラ」を元ネタとしている。

訳すると「私の言う物は破壊される」邦訳は「息絶えよ」

登場作品

  1. 吟遊詩人ビードルの物語


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