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♨飯坂温泉 | |
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ファイル:Iizaka-Onsen1.jpg 旅館風景 | |
温泉情報 | |
所在地 | 福島県福島市 |
交通アクセス | 鉄道 : 福島交通飯坂線・飯坂温泉駅 車 : 東北自動車道・福島飯坂ICから15分 |
泉質 | 単純温泉 |
表・話・編・歴 |
十綱橋と摺上川
飯坂温泉(いいざかおんせん)は、福島県福島市(旧国陸奥国、明治以降は岩代国)飯坂町にある温泉。
宮城県の鳴子温泉、秋保温泉とともに奥州三名湯に数えられた。
飯坂温泉は奥羽地方有数の古湯であり、古くは「鯖湖の湯」と呼ばれた。伝説によると、日本武尊の東征にまで遡るといわれ、この地で湯治したといういわれが残る。また、西行法師もこの湯を訪れ、ここで「あかずして 別れし人のすむ里は 左波子(さばこ)の見ゆる 山の彼方か」と読み、そこから「鯖湖の湯」という名が定着した。源泉は至る所に点在し、農民、庶民などに重宝されていた。
世に遍く知れ渡るようになったのは、江戸時代中期の享保年間の頃からで、各街道が整備されたことにより、周辺の庶民に加え、多くの旅人も訪れるようになった。松尾芭蕉の『奥の細道』にも飯塚(芭蕉は同書において飯坂のことを飯塚と記している)のことが紀行文に記されており、知名度を浸透させた(尤も、芭蕉はこの飯塚において、苫屋のような宿に泊まったため、好意的な感想を記していない。山中とは対照的である)。尤も、この頃には既に温泉地としての体裁が整ってきたものの内湯はあまり見られなく、思い思いに宿を選んで、点在する外湯で湯治を施すようなスタイルであったといわれる。尚、飯坂という地名はこの辺りが飯坂村と呼ばれたことに因み、伊達家の分家でが飯坂姓を名乗り、一帯を開墾したことに因む。これがいつしか飯坂村の温泉、すなわち飯坂温泉と呼ばれるようになった。
俳人・歌人としては芭蕉の他、正岡子規や与謝野晶子らも訪れており、飯坂を詠んだ句碑等が建てられている。近世では、ヘレン・ケラーが2度訪れたこともある。
戦前には、ボーリングによる源泉の乱開発によって枯渇の危機を迎えたことがあったが、その後の規制によって源泉保護が行われている。
飯坂町を流れる摺上川を挟んで旅館が立ち並んでいる(60数棟)。飯坂温泉駅前からの川沿いの道に、大型ホテルや旅館が並び、また飲み屋が数多く存在する。
古くから歓楽街温泉として花柳界が存在したものの、温泉情趣に則った木造旅館が多く見られた。しかし、東北自動車道の整備や東北新幹線の敷設などによって、福島駅から近い立地もあり、首都圏などから団体旅行客が多数流入したことによって開発、投資が進み、中小規模の木造旅館は取り壊されたり改築されたりして、近代的なコンクリート造の宿泊施設に変貌し、ネオン街なども形成されていった。しかしながら、バブル崩壊後の団体客の減少やレジャー形態の変化により、歓楽街イメージの強い熱海温泉や鬼怒川温泉などと同様、飯坂温泉も客足が激減し、閉鎖されたホテル・旅館等も点在するなど、苦境に立たされている。観光客数のピークは1973年(昭和48年)で約177万人にのぼったが、2009年(平成21年)には約81万人と半分以下にまで減っている[1]。賑わいを見せた歓楽街や風俗街も衰退し、ストリップ劇場などもまばらである。
飯坂温泉駅構内を出て、十綱橋方向を見ると芭蕉像が立っている。
飯坂町の西側にはフルーツラインがあり、直売所が立ち並び、新鮮な「なし・りんご・もも・さくらんぼ」などを売っている。
入浴券売り場の看板(現在は取扱中止)
共同浴場は9つ存在する。そのなかでも鯖湖湯は飯坂温泉発祥の湯とされ、松尾芭蕉も浸ったとされる。日本最古の木造共同浴場であったが、1993年に改築された。共同浴場は以下のとおりである。
入浴料金
それぞれの共同浴場に設置されている自動販売機で入浴券を購入する(2009年4月までは自動販売機の設置は鯖湖湯のみで、他の共同浴場では自動販売機が設置されておらず、近くの商店やコンビニエンスストアであらかじめ入浴券を購入しなければならなかった)。
鯖湖湯
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