■新生祭と謎めいた手紙
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ :
あら、あなたは「常夏の魔城」で大活躍した冒険者ね。
おかげさまで、紅蓮祭は大盛況のうちに終えることができたわ。
ところで、楽しいお祭のあとって、後片付けも大切よね。
今回は多くの人に来てもらえたこともあって、
どうしても散らかっちゃって……。
紅蓮祭の後には、いつもどおり新生祭が行われるから、
霊災犠牲者への慰霊のためにも、浜辺をきれいにしておきたいわ。
でも、私たち紅蓮祭実行委員だけでは、なかなか大変でね……。
こんな雑用を頼むのは気が引けるけど、
どうか、あなたも後片付けを手伝ってくれないかしら?
もし引き受けてくれるのなら、拾った遺留物を私に渡してね。
こちらで、分別して処分するわ。
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ :
遺留物を拾ってきてくれたかしら?
どうもありがとう、助かったわ。
浜辺が散らかったままだと、霊災追悼の花火も台無しだからね。
ところで……あなたが拾ってきてくれた瓶だけれど、
中に手紙らしき物が入っているようだわ。
取り出して読んでみましょう。
謎めいた手紙 : ……輝きしとき……群雲より 紅き炎降り……黒き闇湧かん
然れど……其は汝…………
う~ん、ダメ。
ところどころ濡れてインクがにじんでいて読めないわ。
でも、紅き炎降りとか、黒き闇だとか……穏やかじゃないわね。
これってもしかして、何かを警告しているのじゃないかしらッ!?
それこそ、新たな霊災を予言しているとか……!
考えすぎかもしれないけれど、どうにも気になって仕方がないわ。
でも、私は掃除を終えるまで、ここを離れるわけにいかない。
ねぇ、もう少し付き合ってもらえない?
この「謎めいた手紙」を、リムサ・ロミンサにいる私の知人、
「ブラン」に届けてほしいのよ。
「ハーバーヘラルド」の記者である彼なら、きっと何かわかるはず。
また雑用を押し付けるようで、申し訳ないんだけど、
報酬は弾むから、どうかお願い!
ブラン :
あなたは……どちら様でしょう?
ハーバーヘラルドのベテラン記者、ブランに何の用ッすか……?
なるほど、ペ・オビヤノにこの手紙を託されたと……。
これは……もしかして……少々お待ちください。
お待たせしました、過去の調査記録と照合してきたッす!
この筆跡は間違いありません、謎めいた手紙を書いたのは、
私が追い続けてきた「異邦の詩人」……その人ッす!
書かれているのは、第六星暦末期に発見された、
預言詩「メザヤの預言」の第七節の一部ッす。
僭越ながら、自分が読ませてもらうッすね。
謎めいた手紙 : 『六の陽 没し 七の月 輝きしとき
群雲より 紅き炎降り 奈落より 黒き闇湧かん』
謎めいた手紙 : 『然れど 古き灰に 新しき種は蒔かれり
其は汝 魔断つ勇の剣 獣畏る優の灯なり』
これは、第七霊災を暗示していた、
預言詩だったというのが、現在の定説ッす!
しかし、なぜいまこの詩が書かれた手紙が……?
こうなったら、「異邦の詩人」本人に突撃取材ッす!
ちょうど新生祭の期間なので、ウルダハに滞在してるはず。
せっかくなので、手紙を拾ったあなたも同行してほしいッす!
異邦の詩人 :
……君は……もしかして、僕の詩を聴きに来たのかい?
なるほど、ハーバーヘラルドの取材で……。
それは光栄な話だが、お答えできる範囲に限らせてくれよ。
ブラン :
恐縮ッす!
今回の取材はズバリ、こちらの冒険者さんが拾った、
瓶に入っていた手紙について、お聞きさせてもらいたいッす!
異邦の詩人 :
ほう……これはまた懐かしい。
確かに、この手紙は僕が書いたもの。
それもずっと前にね……あの霊災前まで遡る話だ。
第七霊災が迫っていた当時、
僕はブラッドショア近くの農村に滞在していたんだ。
あの辺りが、コスタ・デル・ソルと呼ばれる前のことさ。
そこで、冒険者たちに霊災の警告を呼び掛けていたんだが……
より多く、より遠くの人々に届くことを願って、
その浜辺から手紙を詰めた瓶を流したのさ。
まさかそれが、長い歳月を経て君に届くだなんてね……。
ひとつ、いい詩が浮かんだよ。
聴いてくれるかい、時を超えた手紙によって生まれた詩を……。
???? :
ようこそ、光の戦士。
少々、驚かせてしまったかな?
ここは、現し世とは異なる世界……。
目にしているものはすべて、君の夢や幻かもしれないし、
そうじゃないかもしれない……。
ヨシダ・ナオキ :
やあ、再び君とこうして話ができて、僕はとても嬉しいよ。
今は闇の戦士、と呼んだ方がしっくりくるかな?
ともあれ、君とはずいぶんと長い付き合いになったね……。
君はこの世界を、今も楽しんでくれているだろうか……。
次元の狭間を通ってこの世界へきてから、
僕にとっても、本当にたくさんの時間が流れたよ。
僕たちが、こうして今も変わらずにここに在り、
この世界の歴史を紡いでいられるのは、
君の冒険があればこそ……。
言い換えれば、これは君にとっての冒険でありながら、
僕たち自身の冒険でもある。
冒険には出会いと別れがあり、様々な困難があるけれど、
そのひとつひとつが、結局は僕たちを成長させてくれる。
……だから、僕たちは、君とこの世界が、
とても愛おしいんだ。
これからも僕はこの世界に留まり、
君の物語を詩にして、それを奏でていくだろう。
君と僕たちが奏でる最高の物語は、まだまだ続くのだから……。
……さて、忙しい君をあまり引き止めるものじゃないな。
この幻想も、そろそろ終いとしよう。
ひとときの夢から覚める頃合いだ。
おっと……僕のほかにも、
君に伝えたいことがある者たちが、たくさんいるんだが……
それはまた、別の形で届けることにしよう。
僕たちは、いつでも君の活躍を見守っている。
世界を旅する英雄と、いずれまたいずこかで……。
ブラン :
素晴らしい詩でした!
おかげでいい記事が書けそうッす!
それじゃあ、自分はさっそく記事の執筆を始めたいので、
このへんで失礼させてもらうッす!
ペ・オビヤノによろしく言っといてください!
異邦の詩人 :
第七霊災は多大な犠牲を出したが、エオルゼアは復興を果たし、
いまや君たち冒険者が明日へと導いている。
そんな君に、もうひとつ僕から詩を贈らせてくれ……。
『新生を越えし 英雄は 民に平和をもたらさん
歴史を暴きし 英雄は 空に蒼天をもたらさん』
『紅蓮に燃えし 英雄は 民に解放をもたらさん
世界を暴きし 英雄は 空に漆黒をもたらさん』
この世界は焼かれ、もうかつての姿を見ることはできない。
しかし、人々の記憶の中には残り続けている。
だからこそ、僕たちはこうして新生祭の間、
散っていった命や、かつてあった世界を振り返るんだ。
それが新たな世界を紡ぐための、大いなる力になるのさ……。
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ :
戻ったのね、どうもありがとう。
それで、あの手紙について何かわかったかしら?
なるほど、手紙は第七霊災を警告するものだったのね。
何にせよ、新たな霊災を予言するものじゃなくて安心した……。
あなたには改めて感謝するわ、どうもありがとう!
はい、これが約束の報酬よ!
ところで、どういうわけか、あれから手紙の入った瓶、
つまりは、ボトルレターが浜辺に次々と流れ着くようになったの。
内容は深刻なものではなく、差出人もまちまちのようだけど……。
ボトルレターを出すことが、どこかで流行っているのかな?
浜辺はだいぶきれいになったけど、流れ着く瓶は拾わないとね。
もし、瓶拾いを手伝ってくれるのなら、
新生祭実行委員に提供してもらった、「新生祭手形」を渡すわ。
新生祭手形を集めると、出張してきてくれた、
「新生祭販売担当」から、いろいろな記念品と交換できるのよ。
興味があったら、また私に声をかけてちょうだい!
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