ヴァレンティオンデーと愛の伝道師たち
リゼット・ド・ヴァレンティオン :
冒険者さん、こんにちは~~♪
みんなの愛の伝道師、リゼットちゃんこと、
リゼット・ド・ヴァレンティオンでぇ~~~っす☆
ああーっ! アナタはこの前の冒険者さん!
お久しぶり、元気してた?
また会えて、リゼットす~っごく、嬉・し・い・ゾ☆
アナタを優秀な冒険者と見込んで、
ちょっとお願いしたいことがあるのだけれど、
頼まれてくれないかなぁ?
実は、今回の催しを取り仕切る「愛の伝道師」役を、
従姉妹のアストリドに、任せようと思ってたんだけれど……
ちょっとトラブルが起きちゃったのぉ~……。
親類を優遇するなとか、
アストリドより、自分の方が上手くやれるとか、
他の見習い伝道師たちが、不満を言い出しちゃって……。
それで、催しの直前だっていうのに、
あの有様ってわけ……。
この混乱を鎮めるには、
やっぱり公平な第三者の視点が必要だわ……!
だからお願い、冒険者さん、力を貸してちょうだいっ!
ありがとねっ☆
今、3人を呼んで、催しの進め方を伝えるから、
いっしょに聞いてくれるかな?
みんな~!
ケンカはやめて、こっちに来てー!
…………おい、コラ、テメェら!
いい加減にして、さっさとコッチに来やがれッ!!
…………え、えぇっと~、気を取り直してっと♪
このままじゃ、誰が取り仕切るかが決まらなくって、
ヴァレンティオンデーを始められないじゃない?
そ・こ・で、こうしようと思うのっ♪
「愛の伝道師」たるもの、愛の悩みを解決できて当然!
だから、これから私が紹介する「愛に悩める男性」の困りごとを、
スッキリ解決する方法を考えてちょうだい☆
次に、冒険者さんやグリダニアの皆さんに、
誰の解決案が一番いいと思うか、意見を聞かせてもらうの。
その結果、最も支持を集めた人の案を採用するわっ♪
そして、その案を実行してみて、見事に悩みを解決できたら、
発案者に催しを取り仕切る「愛の伝道師」を任せちゃうぞ☆
アストリド :
私に任せてください、姉さ……リ、リゼットちゃん!
見事、解決してみせます!
バート :
ついに、オレの恋愛経験が火を吹くときが来たようだな……!
どんな悩みか知らないが、愛の炎を燃やしてみせるぜ!
ロドリゴ :
この日のために読み込んできた恋愛小説は数知れず……
さあ、相談内容を教えてください……。
リゼット・ド・ヴァレンティオン :
みんな、自信たっぷりのようね?
じゃ、さっそく相談内容の発表だゾ☆
正直なところ、この私でも悩むほどの難問なんだけど……
愛に悩める男性からの相談……
「そもそも出会いがないんだけれど、どうすればいいですか?」
……以上!
フフン、さっきまでの自信はどうしたのかな?
まあ、詳しいことは、依頼者さん本人の口から聞いて、
それぞれに考えてちょうだい!
ただし、匿名希望サンだから、
依頼者さんには、マスク着用で来てもらいま~す☆
繊細なお年頃だから、わかってほしいんだゾ!
アナタには、依頼者さんのお話と3人が考え出した解決案、
その両方を聞いて、一番の案を選んでほしいのっ!
これぞと思う案に、1票を投じてねっ☆
さあさあ、依頼者さんとの待ち合わせ場所、
「口笛粉屋」付近まで、向かってちょうだい!
これぞと思う案に、1票を投じてねっ☆
さあさあ、依頼者さんとの待ち合わせ場所、
「口笛粉屋」付近まで、向かってちょうだい!
みんなの健闘、リゼットちゃん、期待しちゃうゾ☆
アストリド :
すみません。
あなたが、リゼットちゃんに相談をされた依頼者さんですか?
愛に悩める男性 :
あ、ああ……。
バート :
ざっくりとした悩みは、聞いちゃいるが、
もう少し詳しいことを聞かせてもらいてぇと思ってな!
よろしく頼むぜ!
ロドリゴ :
ご自身についてなど、お聞かせいただければ、
よりよい解決案が出せるはず……。
いくつか、質問させていただいても?
愛に悩める男性 :
わかった……よろしく頼む。
アストリド :
それでは公平を期すために、
冒険者さんに、質問を考えてもらいましょう。
お願いできますか?
職業は?
愛に悩める男性 :
仕事か、そうだな……。
今の段階では、明言は避けたいのだが、それでも?
アストリド :
もちろん!
可能な範囲で大丈夫ですよ!
愛に悩める男性 :
そうだな……身体を使う仕事をしている、
とでも言えばいいだろうか。
日々、鍛錬を欠かさず行っている。
商人のように一攫千金、とはいかないが、
食いっぱぐれることはないはずだ。
それに、自分で言うのも何だが、それなりの立場ではあるぞ。
アストリド :
ふむふむ、身体を使う仕事で、
安定していて、責任のある立場である、と……。
わかりました、ありがとうございます!
趣味は?
愛に悩める男性 :
趣味、か。
鍛錬……は趣味とは言わないか?
バート :
そうだな……。
なんつうか、海水浴とか旅行とか、
そういうのは何かないか!?
愛に悩める男性 :
仕事が好きで、腕を磨くことに打ち込む日々だし、
そういった趣味は特にないな……。
バート :
そ、そうか……わかった、ありがとうな!
好きな人のタイプは?
愛に悩める男性 :
好きな人のタイプだと……?
考えたこともないな……。
ロドリゴ :
性別や種族はもちろん、性格だったり、
あるいは年上がいいなど、些細なことでも構いませんよ。
何かございませんか?
愛に悩める男性 :
……正直、よくわからんな。
特にない、が正解かもしれん……。
ロドリゴ :
ふむ……かしこまりました。
お答えいただき、感謝いたします。
アストリド :
質問は、ひとまずこんなところでしょうか……。
依頼者さん、ご協力ありがとうございました……!
解決案を考えてみますので、少々お待ちくださいね。
愛に悩める男性 :
……わかった。
よろしく頼む。
バート :
よーし、こっからは競争だな!
だれがイチバンの「愛の伝道師」か、勝負だぜ!
ロドリゴ :
アストリドさん、バートさん、
おふたりに、お話ししなければならないことが……。
ロドリゴ :
実は、おふたりが知らない幾つかの事実を、私は知っています。
把握している情報に差があるまま競っては、
公平性に欠けるでしょう……。
バート :
おいおい、本当かよ!?
それにしても、どうやって情報を掴んだんだ?
ロドリゴ :
リゼットさんのもとに、依頼者の方が相談に訪れたところを、
偶然、見ていたのですよ……。
その際、名前が耳に入り、気になって少し聞き込みを……。
アストリド :
なるほど……。
打ち明けてくださるというのに、拒む理由はありませんよ!
ロドリゴ :
依頼者さんの身近にいらっしゃる方に話を伺ったところ、
皆さん口を揃えて「真面目な良い方」ですとか、
「責任感がある方」と仰っていました。
ロドリゴ :
……ただ、ひとつ気になるのは、
「お付き合いは、面白みがなさそうでちょっと……」
という声が、ちらほら聞かれたことです。
アストリド :
なるほど……。
解決案を考える際のヒントになりそうですね。
バート :
教えてくれてありがとうな!
さて……こっからは、各々で解決案を考えて、
文句なしの真っ向勝負といこうじゃねぇか!?
ロドリゴ :
えぇ、そうしましょう。
アストリド :
では、冒険者さん。
私たちは各自で解決案を考えますので、
また後ほど、我々にお声がけください!
アストリド :
冒険者さん、私の案を聞いていただけますか?
私の解決案は……視野を広げてみる、です!
直接お話を伺った際の感じや、周囲の方の評判からも、
真面目で責任感がある方なことは、間違いないと思いました。
しかも、「それなりの立場」にある訳ですから、
ますます職場の方は、恋愛の対象には見られないはずです。
となると、職場の外で出会いを探すしかないでしょう。
ただ、趣味もないようですので……
仕事に関わりのある職場以外の場所がいいと思うんです。
つまり、取引先で出会いを探す、これが私の解決案です。
これならきっと、依頼者さんの悩みを解消できると思います!
冒険者さんも、ぜひ私の案を支持してください!
バート :
いろいろ考えてみたが、オレは、
依頼者に趣味を作ってもらおうかと考えている。
それが、巡り巡って悩みの解消に繋がると思うのだ。
仕事熱心なのは素晴らしいが、
そのせいで面白みがなさそう、と思われたら損だろ?
……なら、趣味を作っちまえばいい!
そうすりゃ、話題の幅も広がるし、同じ趣味を持つ人と、
出会える可能性も出てくるからな!
具体的には、そうだな……木工なんていいんじゃないか?
日曜大工が得意なんてのも、家庭的でポイントが高い!
好感度も右肩上がり、間違いなしだぜ!
オレの案なら、火に薪をくべるように、
愛の炎が燃え上がること間違いなしだ……!
オマエさんも、オレに1票入れてくれよな!
ロドリゴ :
好きな人のタイプを伺っても、
明確な答えが返ってきませんでしたよね……?
私はここに問題の本質があると感じるのです。
好みがないのではなく、気づいていないだけ……
依頼者の方は、そもそも自分が見えていないのでは?
そこで、依頼者さんには、幻術士ギルドに行っていただき、
瞑想修行に取り組んでいただこうかと思います。
そうすることで、まず、自分が見えてくるはずです。
もともと鍛錬はお好きなようですし、
静かな環境で、自己を見つめ直すことで、
隠された愛を見つけることも叶いましょう。
瞑想修行で自身を知り、真の愛を探す。
この私の案こそ、最善の案だと確信しております。
ぜひ私に票を投じていただければと……。
リゼット・ド・ヴァレンティオン :
みんなの解決案、出揃ったみたいだね!
依頼者さんの悩みにバッチリ応えられそうな案はあったかな~?
どの人の案に票を入れるか決めたら、
その伝道師に話しかけて、一緒に私のところまで来てねっ♪
誰と一緒に来るか、楽しみに待ってるゾ☆
……あっ、そうそう! アナタに伝えたいことがもうひとつ!
「ヴァレンティオンセレモニー」の準備が終わって、
参加できるようになったの!
「ヴァレンティオンセレモニー」は、
久遠の絆を結ぶ「エターナルバンド」にあやかった、
とっても楽しい相性診断よっ♪
投票の結果発表までは、少し時間がかかるから、
ぜひぜひ、気軽に参加してみてネ☆
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