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リターナー
原題
Returner
監督
山崎貴
脚本
山崎貴
平田研也
平田研也
製作
堀部徹
製作総指揮
亀山千広
出演者
金城武
鈴木杏
岸谷五朗
樹木希林
鈴木杏
岸谷五朗
樹木希林
音楽
松本晃彦
主題歌
レニー・クラヴィッツ「DIG IN」
編集
田口拓也
配給
東宝
上映時間
116分
製作国
日本の旗 日本
言語
日本語、英語、中国語
興行収入
12億9000万円
『リターナー』(Returner)は、2002年8月31日公開の日本映画。VFXを多用したSF映画、またアクション映画である。金城武と鈴木杏によるバディムービー。2000年公開の『ジュブナイル』(Juvenile)に続く山崎貴監督の劇場用作品第2作。もともとは、映画「ジュブナイル」の続編として企画された作品である。配給は東宝。製作は「リターナー」フィルムパートナーズ（フジテレビジョン、東宝、アミューズピクチャーズ、ROBOT、白組、IMAGICA）。
ストーリー[]
テンプレート:ネタバレ2084年の地球は「ダグラ」と呼ばれる宇宙人に侵略されており、人類は絶滅の危機にさらされていた。未来を守るため、2002年に地球に侵略してきた最初のダグラを抹殺すべく、82年の時を越えて少女ミリがやって来る。たまたま彼女は、銃の使い手で闇の取引現場からブラックマネーを奪還し依頼者にその金を送り戻すプロの仕事人「リターナー」のミヤモトと出会った。最初はミリの話に耳を傾けなかったミヤモトだったが、首に爆弾を仕掛けられ、嫌々そのミッションに手を貸す。しかし、そこに15年前、かつてのミヤモトの幼馴染を殺したチャイニーズマフィア・溝口がからんでくる。そしてその先には意外な事実が・・・。
テンプレート:SpoilerH溝口の先を行き、ダグラを抹殺しようと試みるミリ、そして相変わらずミリの話を信じていないミヤモト。地球に侵入したダグラの収容されているNASDAに侵入、最初のダグラとの接触に成功したミリだが彼女の見たものは、ミリが未来で見慣れた装甲服をまとった長身のダグラではなく、弱々しい小さなダグラだった。そして驚愕の事実を知る。それは、未来の戦争の原因はダグラの侵略ではなく最初のダグラを溝口が殺した事にダグラ達が怒ったからであった。
その時、ダグラをさらいに着た溝口達が乱入。なんとか逃げおおせた2人だがダグラをさらわれてしまった。そしてダグラの救出を胸に誓ったミリとミヤモトはダグラの誘拐された場所へ急ぐ。ミリによると、ダグラの攻撃は夜明けと共に始まるとのこと。深夜、溝口たちのいる洋上のオイルリグに侵入し、銃撃戦を繰り広げながら瀕死のダグラを救出したミリ。そしてオイルリグのヘリポートに出たミリの見たもの・・・、それは朝日。ミリは自分のやってきたことは無駄だと泣き崩れる。そこへやっとミヤモトが出てきた。しかしまた、溝口たちに取り囲まれる2人。ミヤモトの機転でなんとか溝口以外を死なせたが、溝口だけは生きていた。銃を離れたところに落としてしまい、ミヤモトはそこを狙われた。弾丸が発砲されるが、ミヤモトを何故かダグラのバリアが守っていた。溝口が驚いた隙をついてミリが銃をミヤモトに投げ渡し、ミヤモトは溝口に発砲。溝口への復讐に成功した。
そこに、今度はダグラ達の乗った、ジャンボジェット機に擬態した擬態宇宙船が現れる。そして中から装甲服を着たダグラ3体が姿を現す。ミリが瀕死のダグラを手渡すと、装甲ダグラ達の治療で息を吹き返させる。そして擬態宇宙船の中へ姿を消すダグラ。空高く飛び去る擬態宇宙船の上の雲の中から、巨大なマザーシップが姿を現し、擬態宇宙船を収納する。そしてマザーシップはワープリングを作り出し、母星へと帰っていった。
その時、ミリも帰還(リターン)の時が来た。戦争が回避され、ミリは2002年に居てはならない存在となってしまったからだ。段々と薄れゆくミリが、ミヤモトへ言った最後の言葉、それは「ありがとう」だった・・・。
ちなみにダグラ達がなぜ1人のダグラが殺された事に怒ったかというと、マザーシップのワープリングの源は「最初のダグラ」だからである。テンプレート:SpoilerFテンプレート:ネタバレ終了
主なスタッフ[]
監督・脚本・VFX山崎貴共同脚本平田研也製作亀山千広（フジテレビ）島谷能成（東宝）阿部秀司（ROBOT）プロデューサー宅間秋史（フジテレビ）堀部徹（ROBOT）安藤親広（ROBOT）特撮監督尾上克郎VFX白組Motor/lieZ特撮研究所IMAGICA音楽松本晃彦主題歌レニー・クラヴィッツ「Dig in」主なキャスト[]
闇取引をぶっ壊す仕事人“リターナー” ミヤモト金城武（幼少期：本郷奏多）未来から来た少女 ミリ鈴木杏劉グループ幹部 溝口岸谷五朗情報屋 謝ばあさん樹木希林チャイニーズマフィアのボス 劉老板高橋昌也科学者 八木岡元夕起子頭脳派な溝口の部下 唐沢飯田基祐肉体派な溝口の部下 村上清水一哉人身売買の業者趙暁群貨物船のチンピラ島津健太郎森嶋將士村田充劉の通訳川合千春チベット基地の統括者 ブラウン博士ディーン・ハリントンミヤモトの幼馴染 シーファン石田法嗣ミリの弟上坂巧その他（ゲスト出演）石井愃一パックン（パックンマックン）※PATRICK表記樋口真嗣神谷誠加藤將豊田泰雄杉本なつみパッケージソフト[]
DVD「Returner リターナー」2003年3月7日 アミューズソフトエンタテインメント ASBY-2321, ASBY-2322VHS「Returner リターナー」2003年3月7日 東宝ビデオ TG5561RSoundTrack CD「Returner リターナー」2002年8月21日 東芝EMI TOCT-24831ThemeSong CD「Dig in」（日本盤）2001年11月21日 東芝EMI VJCP-12143地上波放送[]
- 2004年8月28日（土曜日）フジテレビ系列「プレミアムステージ 特別企画」にて放映。
- 放映時間は、実際の上映時間の116分から95分に短縮編集されている。
- 劇場版やDVD・VHSとの一番の違いは、チャイニーズマフィアの劉グループが存在しないことになっている点。そのため、劉老板とその取り巻きは一切登場しない。
- 一部のテレビ誌での紹介には高橋昌也と川合千春の名前が掲載されていた。
- DVDやVHSでは普通のフォントだった字幕が、劇場版と同じ手書き風書体に戻っている。
- ビデオリサーチ社による世帯視聴率（関東地区） 12.1%
寸評[]
この作品の評価は真っ二つに割れている。まず、評価されているのは、日本ではほとんど製作されないSF・アクション大作に挑戦したという点である。邦画史上類を見ないリアリティのあるVFX、多くの要素を１本の映画にまとめ上げたシナリオなども高く評価されており、一部の評論家は「山崎監督はアメリカ映画界でもやっていける」とまで絶賛している。
その一方で、批判の声も少なくない。批判の理由の多くは、「オリジナリティがない」という事である。『リターナー』は意図的にアメリカ映画を意識した映画で、特にアメリカのSF映画・アクション映画からの引用が多いと見られている。
映画秘宝の2002年のトホホ（ワースト）部門では1位を獲得した。
補足（不確かだが可能性高し）[]
- 作品の紹介サイト（特に日本以外の国）を見て回ると、日本での公開日が2002年8月19日になっているのは、渋谷公会堂でのプレミア試写会の開催日をそのまま日本での上映開始日として世界最大の映画情報サイトIMDbに間違って表記していたため。
- また、本編時間が118分と表記されていることが多いが、これも間違い。当初118分の予定と発表し、それを受けたIMDbにも118分と書いた。その後、編集され最終的に116分での公開となったが、IMDbでは修正されずにいたために世界中に間違った情報が広まってしまったようだ。117分・120分となっていることもあるが、これは116分＋数秒を繰上げただけのようだ。（116分と表記されている日本盤・韓国盤、117分と表記されている香港盤・アメリカ盤、120分と表記されているタイ盤、DVDへの本編収録時間は全て116分10秒前後）
- ヨーロッパ圏では116分より短く表記（112分など）されているが、実際に調査できず。
現在はIMDbのデータは修正済み。
外部リンク[]
- Returner オフィシャルサイト（JP）
- Sony Pictures - Returner オフィシャルサイト（US）
es:Returnerfr:Returnerpt:Returner
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