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ふぞろいな秘密(-ひみつ)とは2006年12月6日に発売された女優・石原真理子著作の自叙伝。双葉社より発売。
9人の実名(中井貴一、時任三郎、田原俊彦、玉置浩二、明石家さんま、石黒賢、郷ひろみ、木村一八、吉川晃司)と、2人の石原軍団(舘ひろし?、神田正輝?)、F1レーサー(鈴木亜久里?)、イニシャルK(近藤真彦?)といった呼び名を用いて、自己の恋愛遍歴を、赤裸々に告白している。また2004年に白人男性と離婚したことなども語られている。題名は石原の代表作であるテレビドラマ「ふぞろいの林檎たち」から。
石原曰く、当初は実名は伏せ匿名かイニシャルで書くはずだったが、実名で書かれた自叙伝であることを出版社が(石原が知らない間に)宣伝していた為に、後戻りできなくなってしまったということである。すなわち実名公開は石原の意思ではない、としている[1]。
出版会見では実名でのコメントは避けるなど規制もあった模様である。生放送内で質疑応答は10分と決められており、スケジュールどおり終了したと思われる。
海外メディア相手にも外国人記者クラブで記者会見を開き、流暢な英語で22分間事情説明した後に30分間の質疑応答に答えた。親日家のカナダ人記者のベンジャミン・フルフォードは、石原の英会話能力について「10点満点の8点。先日の安倍(晋三)総理のスピーチよりうまかった」と合格点を与えた。会見に訪れたメンバーの外国人記者は5、6人であったが、当日取材だけの日本人芸能マスコミが100人出席した。だが、海外メディアは石原の男性遍歴には興味が無かった様子で「日本の芸能界とヤクザの繋がりは?」といった、少し的外れな質問が飛び交った。
本の出版については批判も起きた。 各TV局(東京キー局)は石原側へのバッシングを行う一方、今回報道されたタレント及びその事務所側には配慮をし、暴露された側を実名で取り扱うことはなかった。しかし「アッコにおまかせ」(TBS)の番組内で和田アキ子は、「(番組で)実名をだせないんだったら(この話題を)取り扱うな!」と、その姿勢を批判した。「ちちんぷいぷい」 (MBS、関西ローカル)では、芸能リポーターが他人の恋愛を実名報道するのはOKで、当事者が実名で告白するのはNGなのか?という、タレント視点に立ったコメントもあった。
石原側は、この本は暴露話ではなく自叙伝作品だと主張し、表現の自由の点から、批判者に反論している。また、女優のプライバシー営業行為としては(世間はそうは見ないが)交際宣言も過去遍歴暴露も同じだ、とも述べている。マスコミに対しては、相手の了解がなければ芸能マスコミは何一つ論評、表現ができないのか、と批判している。芸能マスコミは、相手の了解行為だけが免罪符となってしまえば、それが談合報道、やらせ報道の温床になってしまうという矛盾も抱えている。
実名を挙げられたタレント達の多くは、戸惑っている様子は見せつつも、肯定も否定もしなかった。仮に反論すると逆に本が売れてしまい、石原の思う壺になる面もある。
石原真理子本人が初監督して映画化され、2007年6月16日からシネマ&ポップコーンによる配給で公開。石原が玉置浩二から受けたと主張しているDVなどを題材に描いている。
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