王妃の紋章

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王妃の紋章
滿城盡帶黃金甲

監督

張芸謀

脚本

曹禺, 張芸謀

製作

張偉平, 江志强, 張芸謀

製作総指揮

張偉平

出演者

周潤發, 鞏俐

音楽

梅林茂

撮影

趙小丁

公開

2006年12月21日 香港の旗中華人民共和国の旗USA
2007年4月13日 UK
2008年4月12日

製作国

中国

言語

中国官話

『王妃の紋章』（原題：滿城盡帶黃金甲, 英題：Curse of the Golden Flower)は、2006年公開(日本では2008年)の中国映画。監督は張芸謀（チャン・イーモウ）。主演は、世界的に活躍するチョウ・ユンファ、コン・リー。

あらすじ[]

中国、五代十国後唐の時代。王家が都に帰ってきた。国王と王妃の間は冷え切り、王妃は皇太子と密通していた。が、皇太子にも情を通わせる娘がおり、王妃は皇太子とその娘の仲を裂こうとしていた。王妃の放った侍医の妻である密偵は、国王が毎夜運ばせる薬に毒がしこまれていることを掴んでくる。

原タイトルについて(ネタバレ注意!)[]

中国語の原題「滿城盡帶黃金甲」(満城、尽く帯ぶ黄金の甲)自体が、この映画のクライマックスの伏線になっている。(以下、「王妃の紋章」劇場パンフレットの解説を参考)。

中国文学における「菊」には、重陽の節句の優雅なイメージと、血塗られた反逆者の二つのイメージがある。王妃が一心に刺繍していた「菊」は、実は後者のイメージであったことが、映画の後半で初めて明らかにされる。

唐の時代の末に、黄巣という男がいた。彼は高級官僚になる夢をもち、長安の都にのぼって科挙の試験を受けたが、結果は不合格。そのあと「不第後賦菊」という有名な七言絶句を詠んだ。

　　待到秋来九月八　　待ち到る秋来九月八(まちいたる　シュウライ　クガツハチ)
　　我花開後百花殺　　我が花開く後は百花殺れん(わがはな　ひらくのちは　ヒャッカ　かれん)
　　衝天香陣透長安　　天を衝く香陣、長安に透る(テンをつく　コウジン　チョウアンにとおる)
　　満城尽帯黄金甲　　満城尽く帯ぶ黄金の甲(マンジョウ　ことごとくおぶ　オウゴンのコウ)

大意は──俺の姓は黄だ。菊は黄色い。菊は俺の花だ。梅や桃は春に咲くが、菊は最後に秋に咲く。俺は遅咲きの菊なのだ。今に見てろ。明日は、待ちに待った九月九日の重陽の節句。菊の節句だ。俺の花が大輪の花を咲かせるとき、早咲きの花ども(科挙の合格者たちの比喩)は皆殺しだ。すでに菊のかおりは、長安の都にしみわたっている。見よ、都じゅうが俺の花に占領されている。まるで黄金の甲冑を身にまとった兵隊のように。──

この詩で予言したとおり、黄巣はのちに反乱を起こし、軍隊をひきいて長安を占領。唐の高官たちを大量に殺し、唐を事実上の滅亡へと追いやった。

以来「滿城盡帶黃金甲」(常用漢字では「満城尽帯黄金甲」)は、自分をないがしろにした世間に対する怨念と復讐の言葉として、引用されるようになった。

主題歌[]

映画のエンディングで、エンドロールとともに流れる主題歌「菊花台」は、第2王子を演じたジェイ・チョウ（周杰倫）が歌っている。

キャスト[]

• 国王チョウ・ユンファ（周潤發）
• 王妃コン・リー（鞏俐）
• 第2王子・傑ジェイ・チョウ（周杰倫）
• 第1王子・祥リウ・イエ（劉燁）
• 蒋嬋リー・マン（李曼）
• 蒋医師ニー・ターホン（倪大紅）
• 蒋氏チェン・ジン（陳謹）
• 第3王子・成チン・ジュンジエ（秦俊杰）

スタッフ[]

冒頭に紹介された以外の主要スタッフ

• アクション監督チン・シウトン（程小東）
• 衣装デザインイー・チョンマン（奚伸文）
• 録音タオ・ジン（陶経）
• 美術フォ・ティンシャオ（霍廷霄）
• 文学コンサルタントワン・ビン（王斌）
• 編集チェン・ロン（程瓏）

関連[]

• 後唐

外部リンク[]

• 王妃の紋章
• Apple - Trailers
• SONY PICTURES CALSSICS

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