いま、会いにゆきます

ページ名:いま、会いにゆきます

テンプレート:文学『いま、会いにゆきます』(いま、あいにゆきます)は、市川拓司によるベストセラーのファンタジー恋愛小説。世界の中心で、愛をさけぶと同じく、メディアミックスによるヒット作の1つである。

目次

あらすじ[]

ある町に住む秋穂巧は、1年前に最愛の妻である澪を亡くし、1人息子の佑司と慎ましく過ごしていた。2人は生前澪が残した、「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」という言葉が気になっていた。それから1年後、雨の季節に2人の前に死んだはずの澪が現れる。2人は喜ぶが、澪は過去の記憶を全て失っていた…。

そこから3人の共同生活が始まる…。

原作[]

2003年2月27日、小学館から刊行された(ISBN 409386117X、定価1,575円)。市川拓司公式サイト内に、作品の5分の1ほどが公開されている(外部リンク参照)。

情報[]

作品は市川自身の病気体験がベースとなっており、妻との恋愛やバイク旅行など、彼の実際の生活で起こったエッセンスが散りばめられている。物語の舞台について、作中では全く描かれていないが、市川と妻は埼玉県に在住していたことから、おおむね埼玉県内である。

登場人物[]

秋穂 巧28歳にして父子家族となった主人公。脳内で化学物質が異常分泌される奇病に悩まされながら、息子と二人で慎ましく暮らす。妻との思い出を小説にしようとペンを走らせる。秋穂 佑司巧の息子。廃工場でネジやコイルばねやスプロケットを拾い集めるのが趣味。陽に当たると黄金色に輝く髪を持ち、巧は「イングランドの王子」と呼ぶ。母が死んでから耳が遠くなった。秋穂 澪巧の妻、佑司の母。27歳で病死するが、生前に語った自分の言葉どおり、1年後の雨の季節に廃工場へ帰ってくる。所長巧の勤める司法書士事務所の所長。巧の入所当時から老人で、遅刻・居眠りをする。永瀬さん事務所で働く物静かで真面目な女性。ノンプル先生巧や佑司が町内の17番公園で会話する一人暮らしの老人。元教師。アレックス手術によって声帯を失ったノンプル先生の飼い犬。佑司は「プー」と呼ぶ。ベンチの青年17番公園のベンチで生活実用辞典を読む、世話焼きな町内会長の息子。

その他の言葉[]

  • アーカイブ星 - 澪が死ぬ間際に書いた絵本に出てくる星。死んだ人は、みんな、そこに行く。

(そこには「雨の季節になったら、戻ってくるから…」とメッセージが残されている)

  • 廃工場 - 親子が休日を過ごす場所。#5と書かれたドアのある壁1枚とひしゃげた郵便受けを残して破壊されている。
  • 17番公園 - 親子がノンプル先生と語り合う公園。町内には20以上の公園があるらしい。
  • 湖 - おそらく諏訪湖。病気のために別れた巧と澪は、湖の花火大会の日に再会する。

映画[]

概要[]

2004年10月30日より、全国東宝系にて映画が公開された(興行収入:48億円)。これは、製作委員会(TBS、博報堂DYメディアパートナーズ、小学館、スターダストピクチャーズなど)が、恋愛小説を映画化してヒットした『世界の中心で、愛をさけぶ』と同一である。

主なロケ地は、原作にも(無名で)出てきた長野県の諏訪湖近くであるが、舞台設定を「どこかの町」であるとしたいという理由から、劇中では特に前町名を面に出している訳ではない(巧が通う「地元の大学」が松本市にある事は画面で分かる)。本当は長野県北を考えていたが、たまたま丁度良い廃工場や森が見つかったので選んだらしい。また、場面ごとに県内各地から山梨県までまたがっており、「どこかの町」である事を強調している。

スタッフ[]

原作:市川拓司「いま、会いにゆきます」(小学館刊)監督:土井裕泰脚本:岡田惠和音楽:松谷卓美術:種田陽平撮影:柴主高秀(J.S.C/東宝スタジオ)照明:上田なりゆき録音:鶴巻仁制作担当:武石宏登製作委員会:東宝・TBS・博報堂DYメディアパートナーズ・小学館・スターダストピクチャーズ・毎日放送主題歌:ORANGE RANGE 「花」

キャスト[]

秋穂澪:竹内結子秋穂巧:中村獅童秋穂佑司:武井証高校生の巧:浅利陽介高校生の澪:大塚ちひろ18歳の佑司:平岡祐太アヤ(佑司の同級生):美山加恋永瀬みどり:市川実日子浜中晶子(佑司の教師):YOUケーキ屋店主:松尾スズキ野口医師:小日向文世

受賞[]

竹内結子

  • 第28回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞 
  • 第22回わかやま市民映画祭 主演女優賞
  • 第9回ニフティ映画大賞主演女優賞
  • 2004年度MovieWalkerシネマ大賞ベスト女優部門第1位

中村獅童

  • 第17回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞助演男優賞
  • 第22回わかやま市民映画祭 助演男優賞
  • 第9回ニフティ映画大賞主演男優賞

米国でのリメイク[]

2005年1月にハリウッド映画関係者向けの試写が字幕付きで行われた。その場に出席していた女優のジェニファー・ガーナーが感銘を受け、ワーナー・ブラザーズにリメイク化を直談判、そのまま企画が通り、後にハリウッドでのリメイクが決定した。主演もジェニファー・ガーナーが務める。『Be with You』の題で2009年公開予定。

その他[]

興行収入は48億円を記録。

2006年4月16日にTBSが地上波で初放映した。この時、裏番組であるテレビ朝日の日曜洋画劇場は「DENGEKI 電撃」を放送した。その番組表の記事には「いま、殴りにゆきます…今夜は鉄拳制裁!」と書いてあり、いかにも対抗意識があったかと思われる。ちなみに視聴率はTBSが14.1%、テレビ朝日が13.1%(いずれもビデオリサーチ・関東地区)で、TBSのほうに軍配が挙がった。

ドラマ[]

概要[]

2005年7月3日から、雨の季節、TBS系列の日曜劇場(日曜21:00~21:54)でドラマ版が放送された。ミムラと成宮寛貴が夫婦役で出演、息子役は映画版と同じく武井証が演じ、主題歌も同じくORANGE RANGEが担当した。

また、2007年4月から、ハワイでも地上波放送局KIKU-TVで英語字幕付放送された(現地時間日曜20:00~)。英語でのタイトルは"Be with you"。

スタッフ[]

原作:市川拓司「いま、会いにゆきます」(小学館刊)プロデュース:伊與田英徳演出:平野俊一・山室大輔・大岡進脚本:飯野陽子・篠崎絵里子音楽:妹尾武主題歌:ORANGE RANGE「キズナ」(ソニー・ミュージックレコーズ)制作:TBSテレビ製作著作:TBS

キャスト[]

秋穂澪(24):ミムラ秋穂巧(25):成宮寛貴中学生の澪:黒川智花中学生の巧:福本有希秋穂佑司(6):武井証永瀬万里子(25):岡本綾 巧の同僚であり、澪の中学時代からの友人、2人をよく知る人物三浦沙織(27):MEGUMI 佑司の担任の先生菊地あすか(40):中井美穂 ケーキ店主の妻榎田孝雄(60):山本圭 澪の父本郷尚美(41):余貴美子巧の主治医鈴木八郎(64):谷啓巧の勤務先上司菊地俊輔(38):生瀬勝久 ケーキ店主榎田涼子(55):三田佳子 澪の母

漫画[]

画:高田靖彦、原作:市川拓司で「ビッグコミックスペリオール」(小学館)にて連載された。2004年10月28日、小学館から単行本が刊行された(ビッグコミックス、ISBN 4091861571、定価500円)。

基本的なあらすじは同じだが、記憶を無くした澪と巧、佑司が初めて出会うのが森ではなく砂浜であることや、澪の母が悪役として描かれるなど、原作や映画版の夢想的な要素が消え、より現実的な内容になっている。

ドラマCD[]

フロンティアワークスより、2008年6月25日に発売。品番:FCCN-40,価格:¥3,990(税込)

キャスト[]

秋穂澪:平野綾秋穂巧:石田彰秋穂佑司:緒方恵美

関連項目[]

  • 三部作

外部リンク[]

  • 小説『いま、会いにゆきます』市川拓司の公式サイト
  • 映画『いま、会いにゆきます』公式サイト
  • ドラマ『いま、会いにゆきます』TBS公式サイト
  • 漫画『いま、会いにゆきます』小学館書籍紹介ページ

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