書を捨てよ町へ出よう

ページ名:書を捨てよ町へ出よう

テンプレート:文学『書を捨てよ町へ出よう』(しょをすてよまちへでよう)または『書を捨てよ、町へ出よう』は、寺山修司による評論、戯曲、映画。

目次

概要[]

1967年に寺山は「書を捨てよ、町へ出よう」(芳賀書店)という評論集を出版。その後、同年に旗揚げした演劇実験室「天井桟敷」の第7回公演(1968年)で「ハイティーン詩集書を捨てよ町へ出よう」が演劇作品として発表された。1971年には寺山修司自身が監督・製作・脚本を務める同名の映画が公開。同年、評論集「続・書を捨てよ町へ出よう」が出版される。これらの評論集・公演作品・映画は、題名は同じであるが、内容は別個の物である。

評論集[]

  • 『書を捨てよ、町へ出よう』(初版:芳賀書店/改(現行)版:角川書店・角川文庫)

芳賀書店[]

  • イラスト:横尾忠則
  • 写真:吉岡康弘
  • 収録:
    • 青年よ大尻を抱け
    • 足時代の英雄たち
    • 特別とじ込付録私自身の詩的自叙伝
    • 自由だ、助けてくれ
    • 不良人間入門
    • 恋愛百科・口から出まかせの恋愛論
    • 三文エロイカ
    • 痩せた日本人のための書
    • 行きあたりばったりで跳べ
    • スポーツ無宿
    • 著者・装幀者・写真提供者紹介

角川書店・角川文庫[]

  • 収録:
    • 第1章 書を捨てよ、町へ出よう
    • 第2章 きみもヤクザになれる
    • 第3章 ハイティーン詩集
    • 第4章 不良少年入門

続編[]

  • 『続・書を捨てよ、町へ出よう』(1971年・芳賀書房/1993年・河出書房新社・河出文庫「寺山修司コレクション」)
  • 収録:
    • 巻頭論文青少年のための家出入門
    • グラビア寺山修司アルバム自叙伝
    • 母恋春歌調
    • ひらかな仁義
    • 特別とじ込み附録ぼくの新宿+「のわき」
    • 歴史なんか信じない
    • おやじ、俺にも一言
    • グループ探訪
    • 言友会

舞台[]

  • 台本:寺山修司
  • 演出:萩原朔美
  • 音楽:クニ河内
  • 出演:天井桟敷、ハイティーン詩人たち

CD[]

  • 『ハイティーン・シンフォニー 書を捨てよ、町へ出よう』(SWAX-62)

1970年阿佐ヶ谷公会堂、天井桟敷の第7回公演の録音を元に植村良己が再構成。

  • プロロオグ~レッツゴー・オーネット! (「プロロオグ」作曲/クニ河内、「レッツゴー・オーネット!」朗読:江戸桜四郎/詩:広重哲実、寺山修司
  • 母捨記 (朗読:松崎富男/詩:森忠明/作曲:加藤ヒロシ)
  • 暗い駅~私をさがさないで (「暗い駅」詩:石丸忠士、寺山修司/作曲:クニ河内、「私を探さないでください」朗読:蘭妖子/詩:北川美代子)
  • さよなら (朗読:佐々木英明/詩:佐々木英明/音楽:クニ河内)
  • 一番遠い所 (歌:粟田伸一/詩:寺山修司/作曲:金井伸幸)
  • インタビュー,街角 (インタビュアー:本間典子)
  • 質問 (歌:吉川ひろみ/詩:寺山修司/作曲:田中未知)
  • 太陽がいっぱいと正確に発音できますか? (朗読:彦凪ワタル/詩:生爪徳/音楽:クニ河内)
  • 神様がやってくる日 (歌:田中洋子/詩:菅智子/作曲:クニ河内)
  • あたしのミック・ジャガー (朗読:新高恵子/詩:黒黄白/音楽:クニ河内)
  • フーテン追分 (作詞・作曲・歌:J・A・シーザー)
  • 永山則夫への70行 (朗読:昭和精吾/詩:岡崎樹、寺山修司/音楽:クニ河内)
  • 吃りの告白 (朗読:浅沼周平/詩:二川進/音楽:金井伸幸)
  • 捨てろ (朗読:蘭妖子/詩:小山勝己/作曲:加藤ヒロシ)
  • 人力飛行機 (朗読:桃中軒花月/詩:寺山修司/音楽:クニ河内)
  • 時速100Km (歌:新高恵子/詩:寺山修司/作曲:クニ河内)
  • エピロオグ (作曲:クニ河内)

スタッフ

  • 台本/寺山修司 「ハイティーン詩集」による
  • 企画構成/植村良己
  • 演出/萩原朔美
  • 音楽/クニ河内
  • 作曲/クニ河内、田中未知、加藤ヒロシ、J・A・シーザー、金井伸幸
  • 編曲/クニ河内、名古屋忠利
  • 進行/本間典子
  • 録音/沼尻英二郎、花房博史
  • 音響/森崎偏陸
  • 演奏/名古屋忠利、左右栄一、大谷明、佐々木友行
  • 詩/寺山修司、森忠明、佐々木英明、二川進、黒黄白、北川美代子、生爪徳、菅智子、岡崎樹、シーザー、小山勝己

映画[]

概要[]

  • 製作年:1971年
  • 配給:日本アート・シアター・ギルド(ATG)
  • 演劇実験室「天井桟敷」が全国各地で百数十回以上上演した同名ドキュメンタリー・ミュージカルの映画化。サンレモ映画祭グランプリ、キネマ旬報ベストテン第9位。

出演[]

  • 佐々木英明:北村英明(私)
  • 斎藤正治:北村正治(父)
  • 小林由起子:妹
  • 田中筆子:北村ハツ(祖母)
  • 平泉征:近江(彼)
  • 森めぐみ:(彼の恋人)
  • 丸山明宏(現美輪明宏):地獄のマヤ
  • 新高恵子:娼婦みどり
  • ゴライアス:幻の肉体美
  • 不詳:姉殺し
  • 浅川マキ:階段の娼婦
  • 鈴木いづみ:女医
  • J・A・シーザー:長髪詩人
  • 川村都:ダンス教師
  • クニ河内:飛行機三兄弟(長兄)
  • チト河内:飛行機三兄弟
  • 川筋哲郎:飛行機三兄弟
  • 下馬二五七:金さん(隣人の男)
  • 昭和精吾:サッカー部主将
  • 狼情次:タックル
  • 原本由起夫:にんじん
  • 島田和明:猛牛
  • 虫明亜呂無:友を求む中年男
  • 島内三秀:友を求む中年男
  • 桝田隆治:友を求む中年男
  • 蘭妖子:狐の面の女(実は私の母)
  • 天井桟敷:その他
  • 東京キッドブラザース:〃

スタッフ[]

  • 制作:寺山修司、九条映子
  • 監督・脚本・原作:寺山修司
  • 助監督:臼井高瀬
  • 撮影:鋤田正義、仙元誠三
  • 演出グループ:萩原朔美、竹永茂生、前田律子、東由多加
  • 音楽・作曲:下田逸郎 、J・A・シーザー、柳田博義、クニ河内、田中未知、加藤ヒロシ、荒木一郎
  • 美術:林静一、榎本了壱
  • 編集:浦岡敬一
  • 録音:大橋鉄夫
  • スクリプター:仙元誠三、鋤田正義、荒木経惟、森山大道
  • 照明:水村富夫

パンフレット[]

アートシアター刊寄稿:植草甚一、虫明亜呂無ほか。

サウンドトラック[]

  1. ピース,ダダダ
  2. 花いちもんめ
  3. あなたの思い出
  4. 健さん愛してる
  5. 親父なんか大嫌いだのロック
  6. 母捨記
  7. 東京巡礼歌
  8. フリーダム
  9. あるボクサーの死
  10. 1970年8月
  11. 息を殺してる
  12. エンディング・テーマ


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