軍鶏_(漫画)

ページ名:軍鶏_(漫画)

テンプレート:継続中の作品テンプレート:漫画『軍鶏』(しゃも)は、橋本以蔵原作・たなか亜希夫画による日本の格闘漫画作品。講談社発行の『イブニング』にて連載されている。

2008年、ショーン・ユーがリョウ役・魔裟斗が菅原役で、5月3日より映画上映中(リンクにある映画公式サイトを参照)。

目次

概要[]

普通の競技漫画とは趣が異なっており、自己修養やスポーツマンシップなどの近代体育的な価値観ではなく、格闘の負の側面である暴力の手段としての要素を大きく取り上げているのが特徴。

最初は双葉社の『漫画アクション』に連載されていたが、同誌の休刊(リニューアル)に伴い『イブニング』に移籍した。なお、単行本19巻以前がアクション掲載分、20巻以降がイブニング掲載分であるが、移籍に伴う諸事情によりアクション掲載時終盤の数話は単行本として発行されることなくお蔵入りとなっている(移籍後の20巻以降の設定は、19巻までに酷似しているものの、中国にいたという設定がなく、日本で裏家業を続けているものとなっている可能性が高い)。

2008年現在、イブニング誌での連載が原因不明のまま休止している。

ただ、たなか亜希夫の公式サイトにあるブログ「すまねぇ…」には、ナルシマリョウの人形の写真があり、 「久し振りだな、みんな。ナルシマ リョウだ。しばらく姿を見せてなかったが別に死んだわけじゃねぇ。ちょっとワケありでな。必ず戻って来るからな、待っとけよ。誰もオレを殺せやしねえ。」とコメントがあるため、一時的な休載であるとも考えられる。

あらすじ[]

自分の両親を刺殺した優等生の少年・成嶋亮が少年院に入り、そこで出会った空手の達人・黒川健児に師事して「生き残るための空手」を身につけ、出所してからは格闘界に入り、無軌道なバトルを繰り広げてゆく……。

一部・少年院編[]

有名私立高校に通う16歳の主人公成嶋亮が、両親をナイフで突如惨殺した場面から始まる。その後少年院に入るが、院に入った経緯、内気な性格、虚弱な体格などの要素から、陰湿かつ残酷ないじめを少年院生や教官に受ける。しかし、体育の教官である黒川健児に空手を習い始めたところから、成嶋亮は「殺されぬよう」成長していく。単行本1-2巻に収録。

二部・リーサルファイト編[]

少年院を出所し社会に出た亮は、刑務所で得た空手の腕と肉体を生かして裏社会で頭角を現した。暴力に明け暮れる毎日の中で、彼はあるきっかけから番竜会空手会長の望月と知り合う。番竜会の主催する格闘技興行「リーサル・ファイト」を見た亮は、自分の「生き残るための空手」とは対極のショーアップされスポーツ化された空手に衝撃を受け、リーサル・ファイトのヒーロー菅原直人に対して憎しみをいだくようになる。菅原との対決を望んだ亮は番竜界に対して挑発を繰り返す。手段を選ばぬ挑発は、菅原の恋人である船戸萌美のレイプにまで発展した。激怒した菅原はついに対戦を承諾する。そして二人は数万人の大観衆が集まった東京ドームでついに対決のときを迎えた……。

三部・中国編[]

東京ドームでの戦いから半年、成嶋リョウは中国にいた。廃人となった妹のため、金のために戦い続けるリョウの前に、新たな敵が現れる。その名は斉天大聖。凄まじい身体能力と中国拳法の前に何もできずに敗北を喫したリョウは、復讐のため斉天大聖の師である老人のもとで修行をする。リョウの前に再び現れた斉天大聖は、師である老人と妹弟子の燕を惨殺。リョウと再び闘う。圧倒的に攻められながらも、身につけた奥義によって勝利を収めるリョウであったが、戦いによって、自らの醜さと闇の深さを改めて知ることとなる。

四部・グランドクロス編[]

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人物[]

成嶋亮(リョウ)本編の主人公。かつては優等生であったが、両親を刺殺し少年院に入れられ、そこで空手と出会って格闘界へと殴り込みをかけていく。元々左利き(今まで右利きだったのは幼少期に母親に矯正された為)だったことを菅原との試合中に思い出し、途中からサウスポースタイルで戦うようになった。彼の引き起こした事件によって、人生を狂わされ薬物中毒となった妹がいる。極真会館の選手に左上段蹴りを得意とした成島竜という選手がおり、彼をモデルにしたのではないかと思われる。彼も成嶋亮と同じ軽量級の選手であり、重量級の選手たちを相手に小柄な体でよく戦った。黒川健児少年院で空手の指導者を務める空手家。自身もかつて思想テロに走って逮捕された囚人であり、元番竜会トップクラスの空手家であった。モデルは新格闘術総帥の黒崎健時と推定される。船戸萌美人気女優であり、菅原直人の恋人。リョウにレイプされた後、その復讐を菅原に託す。リーサルファイトでの試合後、行方を晦ますが、グランドクロスの会場に突如現れ、リョウをナイフで突き刺す。モデルはK-1キャスターを務める藤原紀香と推察される。藤吉公平(トーキチ)リョウと同年代の若者で、暴力団の準構成員。情報屋としての腕を山崎に見込まれている。山崎の指示でリョウと行動を共にするようになる。人当たりの良い性格で、リョウも次第に彼に心を開き、信頼するようになる。成嶋夏美リョウの実妹。リョウの犯罪によって、それまでの人生を狂わされ、15歳から体を売って稼ぐようになる。のちに薬物中毒によって廃人同様となってしまう。

番竜会[]

望月謙介モデルとなったのはK-1の石井館長と推定される。彼は空手を生産性のあるものにしたいと語っていた過去があり、それはつまり空手のショーアップであった。これは望月の商売人キャラに反映され、よって彼は関西弁で喋るのである。物腰の軽い人物ではあるが一流派の総帥だけあって、成嶋亮を翻弄する空手の腕前を披露したこともある。菅原直人が昏睡状態に陥って以降は、ヤクザのようなキャラクターとなり、凄みが増している。菅原直人番竜会の重量級の選手で、立ち技格闘技最強を決める格闘技大会『リーサルファイト』に出場している日本人最強の選手。最初は亮の事など眼中にも無かったが、自分の恋人を亮にレイプされて以来憎み、同大会で戦った。菅原は勝ち、亮は立ったまま失神。大会後、亮と菅原の両者は人のいない廃屋にてノールールで再戦。亮が中国から帰ってきて病院を訊ねたら菅原は痩せ細っており廃人のようになっていたが、現在はリハビリを行っている。モデルは元極真会館の数見肇と推定される。

その他[]

高原東馬天才ダンサー。親しい者からはトーマと呼ばれる。かつて自身を毒殺しようとした兄を、事実を知りつつも許してしまうぐらい穏やかな心の持ち主。格闘技の世界に飛び込んでくるまで人を殴った事もなかった。ある日ラーメン屋で偶然見た格闘技のテレビ中継を見てリョウにひきつけられるようになる。

書誌情報[]

  1. ISBN 4-575-82383-X、1998年11月12日発行
  2. ISBN 4-575-82394-5、1999年1月5日発行
  3. ISBN 4-575-82416-X、1999年4月12日発行
  4. ISBN 4-575-82432-1、1999年7月9日発行
  5. ISBN 4-575-82452-6、2000年3月28日発行
  6. ISBN 4-575-82488-7、2000年4月28日発行
  7. ISBN 4-575-82492-5、2000年5月22日発行
  8. ISBN 4-575-82499-2、2000年6月27日発行
  9. ISBN 4-575-82509-3、2000年9月8日発行
  10. ISBN 4-575-82525-2、2000年12月11日発行
  11. ISBN 4-575-82551-4、2001年3月26日発行
  12. ISBN 4-575-82572-7、2001年6月28日発行
  13. ISBN 4-575-82607-3、2001年10月28日発行
  14. ISBN 4-575-82627-8、2001年12月19日発行
  15. ISBN 4-575-82663-4、2002年4月18日発行
  16. ISBN 4-575-82709-6、2002年8月18日発行
  17. ISBN 4-575-82760-6、2002年12月12日発行
  18. ISBN 4-575-82816-5、2003年4月19日発行
  19. ISBN 4-575-82845-9、2003年7月19日発行

外部リンク[]

  • たなか亜希夫個人ホームページ(消失中)
  • 作品紹介
  • たなか亜希夫 公式サイト
  • 映画『軍鶏 -Shamo-』 公式サイト


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