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『華麗なる一族』(かれいなるいちぞく)は、山崎豊子の長編小説『華麗なる一族』を、佐分利信主演で映画化した作品。制作は芸苑社で、1974年1月26日東宝配給で公開された。
関西有数の都市銀行・阪神銀行頭取にして、阪神特殊製鋼の非常勤取締役。新・東洋銀行頭取。万俵家の家長。AB型。先代で父の万俵敬介が創立した阪神銀行を全国第10位の都市銀行にまで発展させ、同じく先代が設立した万俵鉄工を近代的な設備を備えた阪神特殊製鋼へと発展させた。また、阪神銀行、阪神特殊製鋼など十数社を傘下に持つ万俵財閥の総帥でもある。しかし、自宅では妻・寧子と愛人・相子を同居させ、“妻妾同衾”という生活をしており、晩餐の時に妻の席に座った者がその日、大介と一夜を共にするのが大介・寧子・相子の暗黙の了解となっている。(しかし了解を利用して無理矢理三人で夜を利用することもある)大蔵省が進める金融再編を前に「小が大を喰う合併」を成し遂げ、何としても阪神銀行を守り抜く為にあらゆる手段を画策する。息子の鉄平が敬介の子ではないかという疑念から、鉄平に冷酷な仕打ちをし、次男である銀平に後継者としての期待をかける。しかし、鉄平の死後、検死報告から鉄平の血液型がB型、つまり、自分と妻寧子の子だという事が判明する
万俵寧子 (54) - 月丘夢路大介の妻で、鉄平、銀平、一子、二子の母。O型。高須相子に家事万端を仕切られている。この為に屈辱的な生活を強いられている。華族(公家・嵯峨子爵家)の出身で、万俵家より貧乏華族でもいいからとにかく華族から妻をもらいたいということから、巨額の結納金と引き換えに家を救う為、万俵家の大介の元へ嫁いだ。これも閨閥結婚であった。内気な性格が災いし、高須相子が家内を取り仕切るようになってからは正妻とは名ばかりの有名無実化している。子供への愛情は格別である。
茨城の田舎寺の住職の息子として生まれる。東京大学卒業後、大蔵省に入省。銀行局の検査官時代に阪神銀行の検査に行った際に大介の目に留まり長女の一子の婿となる。永田と同郷という縁から永田とは密接に繋がっている。美馬は後には代議士に打って出ることを考えており、その際に選挙費用を調達しようと何かと大介に対しては恩着せがましい態度をとる。銀行課長などを経て現在は大蔵省の本流である主計局で主計局次長として予算編纂を行い、その傍らで大介へ極秘である都市銀行の経営実態内容の情報提供などを行い忙しい日々を送る。そのためか一子との関係は冷め切っている。また、大介の愛人である相子に言い寄るといった大胆な行動もとる。東洋銀行発足に奔走するが東洋銀行の披露宴に出発する前に永田に呼ばれ、次期銀行局長への内定を受けるがその在任中に富国銀行による東洋銀行の吸収合併を命じられ、次官→代議士を狙う美馬は次期総裁の呼び声高い永田の命を甘んじて受けることとなり、その事は暗に大介を裏切ることを意味する・・・。鉄平や銀平にとっては義弟(妹の夫)、二子にとっては義兄(姉の夫)にあたる。
大介の執事兼愛人。15年前に万俵家に家庭教師としてやって来る。学生時代にアメリカに留学し、そこで結婚・離婚を経験するなど不遇な人生を歩んできた。しかし、万俵家に入り込んでからは、人並み外れた政治力で大介の妻・寧子を差し置いて万俵家を仕切るなど、絶大な力を発揮する。大介がその勢力を拡げるために、息子や娘を政財界の有力な人物と結ばせる政略結婚のアイデアも産み出した。相子と大介との間に子どもはいない。阪神銀行と大同銀行の合併成立の後、大介に手切れ金を渡され、万俵家を後にする。
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