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テンプレート:宣伝細野 辰興(ほその たつおき)は、日本の映画監督。
神奈川県出身。
1976年獨協大学外国語学部を卒業後、横浜放送映画専門学院(現・日本映画学校)に進む。
今村プロダクション映像企画を振り出しにディレクターズ・カンパニーで助監督時代を過ごし、今村昌平、長谷川和彦、相米慎二、根岸吉太郎の4監督に師事する。デビュー以来、ジャンルに捉われず社会性のある骨太なエンターテイメント作品を発表する。
デビューが同時期で、同じジャンルの作品を撮っていた三池崇史、望月六郎と共に「アクション映画の三羽鴉」として注目される。
1997年には今村昌平に、「うなぎ」カンヌ国際映画祭グランプリ受賞時の外国人記者クラブ会見にて最も注目すべき若手監督と太鼓判を押された気鋭。
『しのいだれ』、『シャブ極道』は、今村昌平、相米慎二など映画監督にも絶賛され、役所広司の「うなぎ」出演に繋がっていった。
特に「シャブ極道」は、映倫により性描写以外の理由で初の成人映画指定となるなど物議を醸す一方、その骨太で破天荒な世界観が1990年代のベスト・ワン作品などと絶賛され、各種ベスト・テンと主演男優賞(役所広司)を(「Shall we ダンス?」「眠る男」と併せて)総嘗めし、センセーションを巻き起こした。
2002年に発表した「竜二Forever」(高橋克典主演)は、「竜二」の脚本・主演だった金子正次の生き様に挑み、「閉塞気味で夢を失いがちな現代人たちにカウンターパンチをあびせるに足る作品」(的田也寸志) などと絶賛を博し、「挑発する細野映画」の面目躍如とした。
殊に役者の資質を活かしたきめ細かく且つ大胆な演出には定評があり、その力量は、殆どの作品で何らかの演技賞を受賞していることでも証明されている。
最新作となる『燃ゆるとき』は、アメリカ合衆国、オーストラリア長期ロケを敢行し、「常に問題作に挑むこの監督が、日本企業のあり方と、男たちの生きざまを骨太エンタテインメントに仕上げた。」等と評され、山田洋次監督には「現代の日本に一石を投じた。」と絶賛された。また、2ちゃんねるの掲示板などで宣伝コンセプトとは異なった本質を「中井貴一をジェームズ・スチュアートとした和製フランク・キャプラ作品」と看破され話題となった。2006年2月に全国東映系で公開。
また、2006年3月に催された日本映画監督協会創立70周年記念イベント「映画監督が愛した監督 日本映画監督協会70年の70本+1」においては『シャブ極道』が、「映画史に名を残す問題作!」と銘打たれ、大島渚監督作品「愛のコリーダ」、鈴木清順監督作品「殺しの烙印」、若松孝二監督作品「天使の恍惚」と共に特別上映され、話題を呼んだ。
多作ではないが、1991年にデビュー以来、コンスタントに作品を発表し続けている映画監督の一人。しかし、その実力に比して製作環境やチャンスに恵まれていない感もあり、初の全国公開作品となった大作「燃ゆるとき」も作品の出来とは裏腹に企業タイアップ映画と云う扱いを受け、3週間限定公開などの差別を受け忸怩たる想いも残った。
しかし、『ヤンチャなシャブ中毒のヤクザ』、『銀行強盗により映画製作費を捻出しようとする映画監督』、『伝説の俳優・金子正次』、『カップ麺会社』など他の監督が二の足を踏むような企画に果敢にチャレンジし、全て水準以上の完成度にしている稀有な監督であることは間違いない。
「シャブ極道」、「しのいだれ」、「竜二Forever」などのように社会性のある骨太で痛快なエンターテイメントを撮らせると右に出る者が居ない本格派。
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