最終兵器彼女

ページ名:最終兵器彼女

テンプレート:漫画『最終兵器彼女』(さいしゅうへいきかのじょ)は、漫画雑誌「ビッグコミックスピリッツ」で、2000年1月から2001年10月にわたって連載された高橋しんの漫画である。コミックスは全7巻。略称は、「最彼(さいかの)・サイカノ」。

キャッチコピーは「この星で一番最後のラブストーリー。」

目次

概要[]

テレビアニメ化、OVA化及びコナミによるゲーム化もされている。2006年1月28日には、前田亜季の主演による実写映画が公開された。

尚、海外では漫画と映画はThe last love song on this little planet.、テレビアニメはShe, The Ultimate Weapon、OVAはanother love songというタイトルとなっている。セカイ系の作品としても有名。小学館から全七巻+外伝集一巻、計八巻のコミックスが発売されており、累計総発行部数は400万部を記録している。テンプレート:ネタバレ

ストーリー[]

北海道の田舎町で暮らすシュウジとちせ。ちせは以前から好意を持っていたシュウジに度胸試しとして告白、そのぎこちない交際は交換日記から始まった。

そんなある日、謎の敵に札幌市が空襲される。攻撃から逃げるシュウジが見た物、それは腕を巨大な武器に変え、背から鋼鉄の羽根を生やした兵器と化して敵と戦うちせの姿であった。

国籍不明の軍隊との戦争が激化していくにつれちせは兵器としての性能が向上していくが、故障をきっかけに肉体も精神も人間とは程遠いものとなってしまった。

二人のクラスメイトのアツシは、以前から想いを寄せていたアケミを守る為に自衛隊に入隊。戦場へ赴いていた。

TVアニメオリジナルエピソードで、ちせの親友四人組の一人のゆかりは自警団の白人兵狩りに参加。銃を持ってタケの仇を討つ為、山狩りへ向かう。

そんな中、アケミは大地震に巻き込まれて大怪我をし、シュウジの目の前で死んでしまう。歪んでいく日常。シュウジは再度姿を見せたちせを連れて町を出るが…。

ラストシーンは原作版とアニメ版と映画版では全く違う内容となっている。

原作[]

小学館より「ビッグスピリッツコミックス」から刊行。

  • 最終兵器彼女 1(2000年5月) ISBN 4091856810
  • 最終兵器彼女 2(2000年7月) ISBN 4091856829
  • 最終兵器彼女 3(2000年11月) ISBN 4091856837
  • 最終兵器彼女 4(2001年3月) ISBN 4091856845
  • 最終兵器彼女 5(2001年6月) ISBN 4091856853
  • 最終兵器彼女 6(2001年11月) ISBN 4091856861
  • 最終兵器彼女 7(2001年12月) ISBN 409185687X
  • 最終兵器彼女外伝集 世界の果てには君と二人で(2006年07月) ISBN 9784091807465

作品特徴と同一類型(同一ジャンル)内での位置づけ[]

何故、ちせが最終兵器にされたのか? 何故、ちせが選ばれたのか? そもそも一体日本はどこと戦争しているのか? また、開戦の動機は? などなどそれらの、本来は主軸となる理由が全く描かれていないことが特徴で、作者の話によるとこれは主人公二人の恋愛描写を盛り上げるのを重視して、方法的に、つまり故意に切り捨てるという大胆なテクニックを採用したことに起因するとのことだった。

この作者の「意図」を肯定的に捉えることは可能であるが、否定的に捉えるとするなら「最終兵器」と「彼女」という二つの単語を単に組み合わせただけの安直な「面白さ」だけが作品の要諦である、とも言える。

いわゆる「お涙頂戴」の「お約束」だけで構成されている作品の為、評論家や一般的な読者からは大きな評価を得られていないのが現状である。

この作品において独特の形態で提出された「きみとぼく―世界」の短絡性、中間的媒介たる社会や国家といった共同体の方法的後景化という手法は、本作品から数年後(2004年以降)に「セカイ系」のジャンル名で包括され、さまざまな作品群を先駆するものとなった。「セカイ系」は別名「ポストエヴァンゲリオン症候群」と呼ばれ、事実上、エヴァ現象(第3次アニメ大ブーム)以降発生したものではあるのだが、これが「エヴァ系」という、閉じた非生産的な桎梏を抜け、今日的で生産的な、つまりより開けた「セカイ系」という一固有ジャンルを獲得するにいたる過程には『最終兵器彼女』(以下、『最彼』)が『ブギーポップは笑わない』などと並び、決定的な役割を担ったのであった。

またその衝撃的なエンディングが議論を巻き起こした『まほろまてぃっく』に対しても本作品は非常に強い影響を与えている。

登場人物[]

テンプレート:See

テレビアニメ版[]

  • 2002年7月3日~2002年10月9日に、中部日本放送・ファミリー劇場(7/2から放送)で放送され、その後テレビ神奈川・毎日放送・北海道放送・RKB毎日放送でも放送された。全13話。
  • CBC初の自社制作深夜アニメ。在名局の単独制作では名古屋テレビ制作の『六法やぶれクン』以来33年ぶりの自社製作深夜アニメ。
  • 2002年にPSPによるUMDが全5巻発売された。価格は1巻のみ2,940(税込)、2~5巻は3,990(税込)。

スタッフ[]

  • 原作:高橋しん(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
  • 企画プロデューサー:藤原銀次郎(東映ビデオ)、瀬崎巌(東北新社)、植田文郎(小学館)、村濱章司(GONZO)
  • 原案協力:堀靖樹、小室時恵、奥山豊彦(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」編集部)
  • シリーズ構成:江良至
  • キャラクターデザイン:香川久
  • メカニックデザイン:神戸洋行
  • 総作画監督:佐藤雅将
  • 美術監督:東潤一
  • 色彩設計:鈴木依里
  • 3DCGディレクター:松浦裕暁
  • 撮影監督:石黒晴嗣
  • 編集:重村建吾、肥田文
  • 音楽:見良津健雄
  • 音響監督:三好慶一郎
  • 音響効果:長谷川卓也(サウンドボックス)
  • 録音制作:東北新社
  • 音楽プロデューサー:安藤岳
  • 音楽制作/協力:radiosonic records、東芝EMI
  • プロデューサー:高橋尚子(東映ビデオ)、鶴崎りか(NAS)、山根博行(小学館)、加藤直次(CBC)、月野正志(GONZO)
  • 監督:加瀬充子
  • アニメーション制作プロダクション:GONZO
  • 製作:「サイカノ」製作委員会(東映ビデオ、東北新社、小学館、CBC)

主題歌[]

  • オープニングテーマ『恋スル気持チ』(歌:谷戸由李亜、作詞・作曲:谷戸由李亜、編曲:見良津健雄)
  • エンディングテーマ『サヨナラ』(歌:谷戸由李亜、作詞・作曲:谷戸由李亜、編曲:見良津健雄)
  • 劇中歌『夢見るために』(歌:杉内光雅、作詞:石川あゆ子、作曲・編曲:見良津健雄)
    • (radiosonic records)

放映リスト[]

  1. 「ぼくたちは、恋していく」
  2. 「私、成長してる・・」
  3. 「ふたりで」
  4. 「ふゆみ先輩」
  5. 「うそつき」
  6. 「クラスメイト」
  7. 「守りたいもの」
  8. 「みんな変わっていく」
  9. 『アケミ』
  10. 「…そして」
  11. 「2人だけの刻」
  12. 「ラブ・ソング」
  13. 「そして、僕たちは恋していく」

放送局[]

放送対象地域放送局系列放送期間備考
中京広域圏中部日本放送(CBC)TBS系列2002年7月3日~10月9日幹事局
近畿広域圏毎日放送(MBS)2002年11月2日~2003年2月22日
福岡県RKB毎日放送(RKB)
北海道北海道放送(HBC)
神奈川県テレビ神奈川(tvk)独立UHF局
日本全国ファミリー劇場CS放送2002年7月2日~?
東映チャンネル2007年7月(一挙放送)
2008年2月9日~2008年3月1日(4話連続放送)

PS2版[]

  • 2003年5月29日発売
  • 発売元:コナミ
  • プロデューサー メタルユーキ

OVA版[]

  • 原作:高橋しん(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
  • 制作:スタジオ・ファンタジア
  • 月野正志プロデューサー
  • 監督:加瀬充子
  • エンディングテーマ:『真夜中の虹 ~everlasting love~』(歌:麻倉あきら)

実写映画版[]

  • 2006年1月28日、全国東映系公開。
  • 2006年6月3日、DVD&VHSレンタル開始。
  • 制作:東映アニメーション、東映、東映ビデオ、スカパー・ウェルシンク、小学館、シリコンスタジオ、アミューズソフトエンタテインメント、博報堂DYメディアパートナーズ
  • 主題歌:『すみか』(歌:メレンゲ)(ワーナー・ミュージック・ジャパン)
  • 挿入歌:『きみのうた』(歌:MAYUMI/五條真由美)(作詞原案:高橋しん)

キャスト[]

  • ちせ:前田亜季
  • シュウジ:窪塚俊介
  • アツシ:木村了
  • アケミ:貫地谷しほり
  • ナカムラ:川久保拓司
  • 中隊長:二階堂智
  • 白衣の男:津田寛治
  • テツ:渋川清彦
  • ふゆみ:酒井美紀
  • ムラセ:伊武雅刀

スタッフ[]

  • 製作総指揮:高橋浩
  • 企画:森下孝三、黒澤満、坂上順
  • 企画協力:遠藤茂行
  • 監督:須賀大観
  • プロデューサー:北﨑広実、松井俊之、竹本克明、伊藤伴雄
  • 脚本:清水友佳子
  • 音楽:池頼広
  • VFX監督:野口光一
  • VFXプロデューサー:氷見武士
  • 撮影:藤澤順一(J.S.C)
  • 美術:中澤克巳
  • 照明:豊見山明長
  • 録音:湯脇房雄
  • 編集:阿部亙英
  • 監督補:蔵方政俊
  • 製作担当:丸山昌夫
  • VE:さとうまなぶ
  • B撮影:向後光徳
  • VFXアートディレクター:木村俊幸
  • 制服デザイン:小篠ゆま
  • タイトルデザイン:岡野登
  • 装飾:平井浩一
  • 記録:増田実子
  • 音響効果:柴崎憲治
  • キャスティングディレクター:長谷川才帆子
  • 音楽プロデューサー:藤田昭彦
  • 宣伝プロデューサー:杉田薫

設定[]

  • ちせとシュウジの暮らす街は小樽市。
  • 原作でちせとシュウジが最終的に暮らしていた建物はJR北海道士別駅がモデルとなっている。なお、士別市は高橋しんの故郷である。
  • 原作・アニメはパルコでお買い物だが、映画版では札幌ステラプレイス(JRタワー)(主な撮影場所・GLOCCA(5F))でお買い物をした
  • 映画版の空襲のシーンは2006年の札幌を撮影・CG化している。(主な場所・4丁目プラザ前・札幌駅南口・テレビ塔・丸井今井周辺)
  • また、札幌空襲時の兵器としてのちせの初登場シーンは原作、アニメ、映画ともに非常に印象的な場面であるが、それぞれちせの登場の仕方が微妙に異なる。
  • 作者の意図によって、メインキャラクター達に苗字は設定されていない(読者がキャラクターに感情移入できる様に作者が配慮した。例外的にカワハラさん、イトウさん、ナカムラ…らがいるが、彼らには名前の設定がない)。
  • 漫画内に出てくる展望台のモデルは小樽の旭展望台。作品中では自衛隊施設内となっているが、実際には関係ない。冬季期間中は閉鎖。現場に「巡礼」に訪れたと思しきファンによって最終兵器彼女関係の落書きが書き込まれていた事があった。
  • 原作や映画では、日本の軍隊のことを「軍」または「自衛隊(ジエータイ)」、OVAでは「自衛軍」と呼ばれているが、TVアニメ及びOVAでは「自衛隊」という単語は出てこない。また、OVAでは、隊員の階級も自衛隊独自のものから、旧日本軍や他国で使用されているものへと変更された。
  • 公開の際にはアキバ系アイドルの完全メイド宣言やアキバ系パフォーマーの伊藤博樹が公式サポーターとして映画の宣伝を出演者達と共に行った。

関連項目[]

  • 最終兵器彼女の登場人物
  • セカイ系

外部リンク[]

  • TVアニメ版公式サイト
  • OVA版公式サイト
  • 映画版公式サイト
  • SINPre.com! - 公式サイト。
  • hicbc.com:最終兵器彼女 - CBCのサイト。
  • PS2ソフト最終兵器彼女(コナミ)

テンプレート:中部日本放送


de:She, The Ultimate Weapones:Saikanofr:Larme ultimeit:Lei, l'arma finaleko:최종병기 그녀lt:Saikanopl:Saikanopt:Saikanoru:Saikanosv:Saikanoth:Saikano อาวุธสุดท้ายคือเธอ

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