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ホイチョイ・プロダクションズは、バブル景気前後及びそれ以降も数々の流行を生み出したクリエイターグループ。法人としては株式会社ホイチョイ・プロダクションで代表取締役社長は馬場康夫。
1960年代に成蹊学園に入学した同級生(小学校から大学まで)の仲良しグループが原型となった。なお、成蹊学園出身の政治家で前内閣総理大臣の安倍晋三はテレビ番組内で「彼らとは同級生」と語っている。“ホイチョイ”の名は「ひょっこりひょうたん島」にインスパイアされた小学生時代の彼らが、想像し構成した架空の国に因むという。またアーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』だという話もある。傍証ともいえるのがホイチョイ・ムービー第2弾の『彼女が水着にきがえたら』。出てくるボートの名前はツバメ号とアマゾン号である。
ベストセラーとなった『見栄講座』の後書きでは、自分たちを“映画製作プロダクションである”とコメントしている。実際、学生時代から自主制作映画を数本製作している。ただ世に出た最初の作品は現在もビッグコミックスピリッツに連載中の『気まぐれコンセプト』である。映画製作を夢見ていたものの、70年代後半から80年代初頭において、後にホイチョイ作品となるような商業的で明るい映画を新人が監督できる可能性は皆無であった。そこで彼らはすでにマンガも描いていたため、まずはコミックに挑戦することにした。あるテレビ関係者に相談したところ「ストーリーマンガではページ数の関係で新人がデビューするのは難しい。4コママンガならチャンスがある」とアドバイスされ、紹介された先が小学館の学年誌だった。作品をみた編集者がスピリッツ向きだというので創刊間もないスピリッツの編集者を紹介したのがデビューのきっかけになる。連載が決まったホイチョイのメンバーたちは、スピリッツ発売当日手分けして、電通、博報堂の前でビラを配ったのだが、あまりに刺激的だった内容と、行動が(マンガの連載のためにビラ配りをした例などなかったため、本当に連載されるのか、なにかの広告活動なのかと)騒動になったというオチがある。
「ホイチョイのメンバー構成はいったいどうなっているのか?」という疑問がある。個人としてはほとんど名前が出てこないからだ。これについてリーダーの馬場は、「ディズニー作品というだけで、だれが作ったということは気にしない。同様に馬場康夫がだれだなんていうことはどうでもよいことで、ホイチョイというクリエティブ集団が作っている作品と認識してもらいたいのだ」と、自らの名前をほとんど出さない理由を周囲に語っている。『OTV』にはメンバーの紹介が少しだけある。
映画では監督名が明記され、『気まぐれコンセプト』では作者名が小さくアルファベット表記されるため、ある程度のことはわかっている。現在、実際に名前が出てくるのは、馬場康夫(元日立製作所宣伝部、映画監督、漫画原作)と松田充信(元薬剤師、『気まぐれコンセプト』作画担当)の2人といってもよい。他にも専従メンバーは存在しているが、小学校時代のメンバーはブレーンとして参加している程度と思われる。さらに、周囲には多くのホイチョイ・ファンともいうべき広告マン、編集者、テレビ・映像関係者たちが存在する。また、ホイチョイのリーダーである馬場康夫が師匠とあがめる数人のクリエイターたちが彼らをサポートしているともいわれる。たとえば電通の杉山恒太郎がそうである。
映画ではホイチョイ・プロダクションズとして数人のメンバーの名前がクレジットされるが、これが小学生時代からの仲間であるようだ(草場滋(放送作家)の名がでることもあるが、草場は、アマチュア時代から「指南役プロ」を名乗り、プロとなった現在はホイチョイの事務所に間借りしつつ仕事を手伝うという関係である)。
なお映画の役名が妙に普通人っぽく、ある意味リアルではあるのだが、その理由はメンバーの名前の借用だからだ、とも言われている。実際ホイチョイの映画には「吉岡」や「真理子」「小杉」「泉」などの名前を持った人物が登場することが多い。
主にフジテレビの深夜番組に企画参加していた。
(「マンガ狂につける薬」(呉智英、「ダ・ヴィンチ」連載)2007年5月号掲載分に記述あり)
一部のサイトで、「渡辺和博(2007年2月逝去)とタラコプロダクション」のタラコプロダクションがのちに「ホイチョイ・プロダクションズ」に名称を変更しその後映画制作等に進出した、との表記があるがこれは全くの誤りである。その理由のひとつとして、渡辺&タラコプロダクション(実質は神足裕司が主筆だったようだ)のベストセラー「金魂巻」が出版されたのは1984年だが、ビッグコミックスピリッツのホイチョイ作の漫画「気まぐれコンセプト」は1981年から連載されている(現在も連載中)。
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